レオナルド ~知られざる天才の肖像~|各話あらすじ・キャスト・時代背景・絵画解説・予告動画

海外ドラマ「レオナルド ~知られざる天才の肖像~」あらすじキャスト

「海外ドラマ」記事一覧

海外ドラマ「レオナルド ~知られざる天才の肖像~」(全8話)についてまとめました。

天才レオナルド・ダ・ヴィンチが仕掛けた殺人とは?ルネサンスを舞台に、その知られざる素顔と芸術の裏側を描く歴史ミステリー。

WOWOW公式サイトより

名画「モナ・リザ」などで知られる芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの謎に満ちた半生を、スリリングなフィクションを交えて描いたミステリー歴史ドラマ。IMDbの評価は7.1。

主人公レオナルドを映画「ホビット」シリーズのキーリ役で知られるエイダン・ターナーが演じます。ルネサンス期のイタリアを再現し、さまざまな芸術作品が登場する華麗な映像にも注目したいです。 

※この記事は随時更新中です。各話視聴後、加筆修正します

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム/WOWOW4K
  • 放送時間:2021年5月27日(木)から毎週木曜23:00~ほか
  • 製作国:イタリア/フランス/スペイン/イギリス/アメリカ(2021年)
  • 原題:Leonardo
  • 脚本:フランク・スポトニッツ/スティーヴ・トンプソン
  • 監督:ダニエル・パーシヴァルほか
  • 製作総指揮:ルカ・ベルナベイ/フランク・スポトニッツ/スティーヴ・トンプソンほか

あらすじ

1506年、ミラノ。レオナルドはカテリーナという女性を殺した罪で逮捕されるが、役人ジラルディに無罪を主張。このままだとレオナルドは絞首刑を避けられない……。16年前、若かりし日のレオナルドはフィレンツェにいて、大物芸術家ヴェロッキオのアトリエで弟子をしており、モデルの女性カテリーナと出会う。レオナルドはカテリーナにスケッチのモデルになるよう頼むが、彼女の背中にある傷を描こうとして彼女を怒らせる。同じころ、レオナルドの才能に嫉妬する別の弟子トンマーゾは、レオナルドがヴェロッキオの一番弟子になるのを妨害しようとする。やがてヴェロッキオの顔料を無断で使ったレオナルドは、アトリエを追い出されるが……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

時代背景

年代出来事
1452年レオナルド・ダ・ヴィンチ、トスカーナのヴィンチ村に誕生
1466年レオナルド、フィレンツェの名匠ヴェロッキオに弟子入り
1472年レオナルド、最初の単独作「受胎告知」を制作
1476年レオナルド、男色行為を告発されるも無罪となる
1482年レオナルド、ミラノに移る
1486年頃レオナルド、「岩窟の聖母」完成
1492年コロンブスが大西洋横断、西インド諸島に到達
1498年レオナルド、「最後の晩餐」完成
ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見
1499年第2次イタリア戦争勃発、フランス軍がミラノ占領
1507年レオナルド、フランス国王ルイ12世の宮廷画家兼技術家に任命される
1517年ルターが「95カ条の意見書」を発表(宗教改革の発端)
1519年レオナルド、67歳で死去

登場人物(キャスト/吹き替え)

主要人物

レオナルド・ダ・ヴィンチ(エイダン・ターナー/声:小野大輔)
天才芸術家。カテリーナを殺した罪で逮捕され、取り調べを受ける。母親に捨てられ、婚外子であることから父ピエロからも愛されず、祖父に育てられた。フィレンチェでヴェロッキオの一番弟子として有名になり、のちにミラノに拠点を移す。

カテリーナ・ダ・クレモナ(マティルダ・デ・アンジェリス/声:鷄冠井美智子)
フィレンツェの下町で暮らす貧しい女性。絵のモデルを通して見習い時代のレオナルドと知り合い、深い友情を育むようになる。17歳のときに馬車に轢かれ、心と身体に深い傷を追った。

トンマーゾ・マッシーニ(アレッサドロ・スペルドゥーティ/声:時永ヨウ)
レオナルドが師ヴェロッキオの工房にいた頃からの絵描き仲間。見習いの頃はレオナルドの才能に嫉妬し、彼を工房から追い出すための計略を企てた。その後レオナルドに許され、ともにミラノへ移って助手となる。

ステファノ・ジラルディ(フレディ・ハイモア/声:岡本信彦)
行政官。殺人容疑で逮捕したレオナルドの取り調べを行う。昇進を望んでおり、レオナルドを縛り首にしようと意気込む。

フィレンツェ時代

ヴェロッキオ(ジャンカルロ・ジャンニーニ/声:菅生隆之)
レオナルドの師匠。大勢の門弟を抱える大物芸術家。見習いの一人だったレオナルドの才能に気づき、一番弟子に取り立てる。

アルフォンソ(アンドリュー・ノット/声:赤坂柾之)
ヴェロッキオの助手。

サルタレッリ(キット・クラーク/声:平川大輔)
男娼。レオナルドを誘惑し、関係を持つ。

アメリゴ・デ・ベンチ(Sergio Albelli/声:金尾哲夫)
銀行家。レオナルドが獄中で描いたスケッチを気に入り、娘の婚礼祝のための肖像画を依頼する。

ジネヴラ・デ・ベンチ(Poppy Gilbert/声:櫻庭有紗)
アメリゴの娘。父親の命令で気の進まない結婚を強いられる。

ピエロ(ロバン・ヌルーチ/声:永田博丈)
レオナルドの父。公証人。裕福だが婚外子であるレオナルドを愛せず、祖父に預けた。

ミラノ時代

ルドヴィゴ・スフォルツァ(ジェームズ・ダーシー/声:森川智之)
スフォルツァ家の当主。通称イル・モーロ。ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・スフォルツァの後見人。

ジャン・ガレアッツォ・スフォルツァ(イードン・ヘイハースト)
ミラノ公。ルドヴィゴの甥。レオナルドに芸術を教わる。

ベアトリーチェ(Miriam Dalmazio)
ルドヴィゴの妻。

サンセヴェリーノ(アントニオ・デ・マッテオ)
ルドヴィゴの身辺警護担当。

ベルナルド・ベンボ(フラヴィオ・パレンティ/声:小西克幸)
外交官。ベンチ家の使用人だったカテリーナを見初め、愛人にした。レオナルドとカテリーナの仲に嫉妬する。

ティエリ(ヒューゴ・ベッカー/声:津田健次郎)
舞台役者。「オルフェオ物語」で主人公オルフェオを演じる。当初はレオナルドを「摂政の飼い犬」と馬鹿にしていたが、彼の手稿を見て認識を改め、舞台作りに協力するようになる。

サライ(カルロス・クエヴァス)
レオナルドの助手。複数の名前を持ち、レオナルドには“ジャコモ”と名乗っていた。彫像のモデルとしてレオナルドに雇われ、のちに弟子となる。盗み癖がある。

そのほか

リナルド(マッシモ・デ・サンティス/声:山岸治雄)
ステファノの上司。レオナルドを殺人犯と決めてかかっている。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

1506年イタリア、ミラノ。天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが殺人容疑で逮捕された。取調官ステファノ・ジラルディは彼がカテリーナを毒殺したと確信していた。レオナルドは容疑を否認し、カテリーナとの出会いを語り始める。
16年前。レオナルドは名匠ヴェロッキオの工房で見習いとして修業していたが、自分の絵に自信が持てずにいた。ある日、授業でモデルを務めたカテリーナに「君の体は傷んでいる」と言い、彼女を怒らせてしまう。
その日以来カテリーナのことが頭を離れなくなったレオナルドは、個人的に彼女をモデルとして雇う。見たままを描くというレオナルドの信念はカテリーナを戸惑わせるが、やがて2人は心を通わせるようになる。
レオナルドの才能にいち早く気づいた見習い仲間のトンマーゾは、レオナルドが工房の顔料を盗んだことを告げ口する。レオナルドはヴェロッキオに破門を言い渡されるが、カテリーナが工房に持ち込んだ絵を見たヴェロッキオは考えを改め、レオナルドを一番弟子に取り立てる。
レオナルドはヴェロッキオとともにサン・サルヴィ修道院の祭壇画を描き、師に「私を超えた」と言わせるまでになる。一方で、カテリーナの愛情を疑い、彼女との関係はこじれてしまう。レオナルドに嫉妬するトンマーゾはカテリーナに接近する。

行政官ステファノは、レオナルドの助手トンマーゾから話を聞く。彼はレオナルドについて「矛盾に満ちた人物で、理解することはできない」「彼にできないことはない」と語る。
フィレンツェでヴェロッキオの弟子として有名になったレオナルドは、男娼サルタレッリの誘いを受けて関係を持ち、男色容疑で逮捕されてしまう。トンマーゾの計略だと気づいたカテリーナは彼を罵り、獄中のレオナルドに紙を差し入れる。
銀行家アメリゴ・デ・ベンチの手回しによって、レオナルドは無罪放免に。だがヴェロッキオは工房を守るため、彼を破門にする。レオナルドはアメリゴの依頼を受け、彼の娘ジネヴラの結婚祝いの肖像画を描くことに。カテリーナはレオナルドの口利きでベンチ家の使用人に雇われる。
ジネヴラは美しく聡明な女性だったが、意に沿わない結婚を強いられ心は沈んでいた。彼女の顔をひと目見てそのことを見抜いたレオナルドは、見たままに憂いを含んだ表情を描き、彼女がひそかに思いを寄せるベルナルドの一族の紋章である月桂樹とヤシの葉を象徴として描く。
ジネヴラは「これが本当の私よ」と喜ぶが、激怒したアメリゴは紋章が描かれた絵の下部を切り取り、レオナルドを追い出してしまう。
さらに父ピエロの紹介で依頼された、サン・ドナート・ア・スコペート修道院の祭壇画「東方三博士の礼拝」も失敗する。ピエロは婚外子であるレオナルドを「呪われた子だ」と罵り、背を向ける。
カテリーナはベルナルドに気に入られ、彼とともにフィレンツェを去ることになる。レオナルドはルドヴィゴ・スフォルツァの申し出を受けてミラノへ移ることを決意。トンマーゾは助手として同行したいと申し出る。

ステファノはかつてカテリーナを愛人として囲っていたベルナルド大使に会う。彼はレオナルドが彼女を殺した犯人だと主張するが、実際に毒を盛る瞬間は見ていなかった。カテリーナと縁が切れていたにも関わらず、なぜ会いに来たのかと問うステファノに対し、ベルナルドは「愛は理性を曇らせる毒だ」と語る。
11年前。レオナルドはミラノへ移り、ルドヴィゴを訪ねる。一度依頼を断ったレオナルドを追い返そうとするルドヴィゴ。だが妻ベアトリーチェの意向で、「オルフェオ物語」の舞台演出を任せることに。
舞台の出来次第で正式に雇うと言われ、張り切るレオナルド。だが劇団の座長ティエリはレオナルドを認めず、何かと仕事を妨害する。ミラノに来ていたカテリーナは、そんなレオナルドを「あなたの物語は始まったばかり」と励ます。
ある日、レオナルドが書きためた手稿を見たティエリは、彼に対する認識を改め、手を貸すことを約束する。ティエリに刺激を与えられたレオナルドは、「世界の中に別の世界を創り出す」ことを思いつく。
アトリエの顔料が盗まれ、ルドヴィゴが毒を盛られて危篤状態に陥る騒ぎが起こる。毒を盛ったのは侍従長だと判明するが、毒の正体が「死の粉」と呼ばれる顔料だったことから、警護のサンセヴェリーノはレオナルドを疑う。レオナルドは侍従長が金の獅子の飾りがついた靴を履いた男と話していたことを証言する。
劇が上演されると、機械式の装置を使った斬新な演出に人々は目を奪われる。だがクライマックスでティエリがサンセヴェリーノに刺殺され、劇は中断される。ティエリはフランス王ルイが企てた暗殺計画の手先だった。
ベルナルドはステファノに「カテリーナも同じ毒で死んだ」と語る。ルドヴィゴを救ったレオナルドなら彼女も救えたはずだが、救わずにそのまま死なせたという。

取調官のステファノは、カテリーナが殺された現場に居合わせたサライという男に話を聞く。レオナルドの助手だった彼は、「人間よりも芸術が大事と教わった」と語る。
毒殺未遂事件の後、ルドヴィゴはレオナルドに工房と住まいを与え、亡父の騎馬像を作るよう命じる。レオナルドは実物の馬を観察し、斬新な銅像をデザインする。寝る間も惜しんで制作に没頭するレオナルドだったが、騎馬像のモデルをしていたサライがスケッチや画材を何もかも盗んで姿を消してしまう。レオナルドはサライを見つけてノートを取り返し、「芸術を学びたい」という彼を工房に連れて帰って弟子にする。
カテリーナは愛人ベルナルドに去られ、ルドヴィコの許しを得て宮殿に残ることに。ルドヴィゴに愛人関係を求められたカテリーナは、拒むことができない。
ルドヴィゴは自分に反抗する勢力が増えていることを危惧し、サンセヴェリーノに命じて密かにミラノ公ジャンを毒殺する。陰謀を見抜いたカテリーナはミラノを去るべきだとレオナルドに訴えるが、芸術家として名を成したいレオナルドはミラノに留まることを決める。カテリーナはレオナルドを見限り、ひとりでミラノを後にする。
カテリーナを殺したのはレオナルドだと断言するサライ。だがステファノはウソだと見抜く。

各話に登場する絵画

キリストの洗礼

「キリストの洗礼」1472-73年頃/ウフィツィ美術館(イタリア)

第1話に登場。フィレンツェのサン・サルヴィ修道院の祭壇画です。ヴェロッキオの工房で修行中のレオナルド(20歳頃)が、師匠のヴェロッキオとともに描いた作品。レオナルドは左端の天使と遠景を手掛けたと言われています。

弟子レオナルドの技量に舌を巻いたヴェロッキオは、二度と絵筆を握ることはなかった…という伝説をも生んだ歴史的な作品。

ジネヴラ・デ・ベンチの肖像

「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」1478-80年頃/ナショナル・ギャラリー(アメリカ)

第2話に登場。フィレンチェの貴族で銀行業を営むベンチ家の16歳の娘ジネヴラ・デ・ベンチを描いた作品。当時は女性の肖像画は横向きが主流だったらしく、正面からモデルの個性を捉えた本作は異色なのだそう。

ドラマの中で彼女は「嫌な男に嫁がされる」と嘆いていましたが、婚約相手のルイジ・ニッコリーニは2倍も年の離れた男やもめだったとか。冷たく悲しげな表情はそれゆえなのでしょうか…。

彼女の頭部を覆うように描かれている背景の樹木はネズ。イタリア語では「ジネプロ」といい、ジネヴラの名前との語呂合わせになっています。

「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」裏面

ドラマでは出てきませんでしたが、実は裏面にも美しい絵が描かれています。

月桂樹とヤシの枝が、中央のネズの小枝を囲むように描かれ、「Virtvtem Forma Decorat(美は徳を飾る)」という銘が刻まれています。これは美と徳の両方を備えたジネヴラへの賛辞とされています。

「腕の習作」1474年頃/ウィンザー城王室図書館(イギリス)

さて、問題の絵の下部分。ドラマではジネヴラの両腕が描かれ、彼女の父アメリゴが「婚礼祝いの絵によその男の紋章を持たせるとは!」と激怒して切断したことになっていました。

実際にこの作品は下部4分の1ほどが切り取られていて、その理由は損傷のためとも額に入れるためとも言われていますが、定かではありません。そこに何が描かれていたかは想像するのみ…。彼が残した習作のように、両手が組まれていたのではないかと考えられています。

東方三博士の礼拝

「東方三博士の礼拝」1481-82年/ウフィツィ美術館(イタリア)

第2話に登場。公証人だった父ピエロの取引先だったサン・ドナート・ア・スコペート修道院から、祭壇画として依頼された作品。

キリストの生誕を祝福するため、賢者たちが東方からベツレヘムを訪れるという場面です。右端に描かれた若者は、レオナルドの自画像とも言われています。

さまざまな構図を研究した準備スケッチが数多く残されていることや、野心的で大胆な構図にレオナルドのこの作品にかける熱意が感じ取れますが、どういうわけか未完のまま終わりました。

理由は資金問題であるとか、大胆な構図に恐れをなした修道院側が拒否したためとも言われています。

ドラマでは、伝統的な構図を好む神父が、レオナルドの斬新な構図を理解できずに怒って立ち去る…という演出になっていました。

「海外ドラマ」記事一覧

ほかの記事を読む?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です