ネタバレ有「復讐代行人~模範タクシー~」全話あらすじ・キャスト・予告動画

韓国ドラマ「模範タクシー」あらすじキャスト

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韓国ドラマ「復讐代行人~模範タクシー~」(全16話)についてまとめました。

韓国のWeb漫画をドラマ化した痛快な復讐劇。謎のタクシー会社が犯罪被害者たちの復讐を代行して無念を晴らす、ダークヒーローが主人公のドラマ。

イジメや虐待などの暴力的な描写が多くて少ししんどかったですが、主人公が乗り回す“模範タクシー”の派手なカーチェイスには興奮しましたし、彼を支える仲間たちが明るくて面白いので救われました。

シーズン2も決定し、韓国で2023年上半期放送予定だそうです。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2022年9月18日(日)0:30から一挙放送
  • 製作国:韓国(2021年)
  • 原題:모범택시
  • 脚本:オ・サンホ
  • 監督:パク・ジュンウ

あらすじ

世間の批判を浴びながら性犯罪者の男が出所する。ところが刑務所を出たばかりの男を乗せたタクシーが行方をくらましてしまう。姿を消した男を捜すため捜査を始めた検事のカン・ハナ(イ・ソム)は、タクシー運転手のキム・ドギ(イ・ジェフン)と出会う。そんなドギは被害者に代わって復讐を代行する“模範タクシー”のメンバーとして、人知れず悪人を懲らしめる日々を送っていた。法では裁くことのできない社会にはびこる悪を前に、自らの正義を掲げるドギもまたつらい過去を抱えるひとりだった。そんな中、また新たな被害者から依頼が入り、ドギは復讐のために模範タクシーを走らせる。

WOWOW公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

ムジゲ運輸

キム・ドギ(イ・ジェフン)
ムジゲ運輸のタクシー運転手。特殊部隊の元将校で、強靱な肉体と冷静な判断力を兼ね備えている。4年前、殺人鬼に殺された母親の第一発見者となったことから、深いトラウマを抱えている。ソンチョルに「一緒に復讐しましょう」と誘われ、復讐を代行する“模範タクシー”の運転手となった。

チャン・ソンチョル(キム・ウィソン)
ムジゲ運輸の社長。被害者を支援する〈青い鳥財団〉の代表。自身も20年前に両親を殺害されており、同じ境遇のドギを“模範タクシー”に誘う。悪人を回収して社会から永遠に隔離する「復讐代行」を行っている。

アン・ゴウン(ピョ・イェジン)
ムジゲ運輸の経理担当。優秀なハッカー。口は悪いが仲間思い。平凡な高校生だったが、姉の自殺をきっかけに心を病み、ソンチョルにスカウトされて仲間になった。

チェ・ギョング(チャン・ヒョクジン)
ムジゲ運輸の整備室で働くエンジニア。自動車メーカーの開発チームで主任研究員をしていたことがあり、暇さえあればドギの乗る特殊車両を改造している。いつも明るくおしゃべり好きだが、弟を殺された過去を持つ。

パク・ジノン(ぺ・ユラム)
ムジゲ運輸の整備室で働くエンジニア。有名航空会社の元整備士で、どんなガラクタも蘇らせる優れたメカニカル技術を持つ。おとなしい性格で、車両の整備、修理、洗車などあらゆる仕事を引き受ける。妹がギョングの弟と結婚し、2人とも殺されている。

検察庁

カン・ハナ(イ・ソム)
情熱あふれる猪突猛進型の検事。失踪したチョ・ドチョルを捜索するうちに“模範タクシー”を怪しむようになる。

チョ・ジヌ(ユ・スンモク)
ソウル北部地方検察庁次長検事。ハナの先輩で、ソンチョルの高校以来の友人。ハナを〈青い鳥財団〉の担当に任命する。事なかれ主義で、暴走するハナをしょっちゅう怒鳴りつけている。

ワン・ミンホ(イ・ユジュン)
ハナを支える実直な捜査官。

闇組織

ペク・ソンミ(チャ・ジヨン)
“ゴッドマザー”と呼ばれる闇金融業界の大物。ソンチョルが“復讐代行”によって回収した悪人たちを預かり、監禁している。ドギの腕を買い、自分のもとで働かないかと持ちかける。

ク・ソクテ(イ・ホチョル)
ソンミの秘書。あらゆる問題を拳で解決する。ソンミに忠誠を誓い、信頼されている。

ク・ヨンテ(イ・ホチョル)
ソクテの双子の弟。月谷洞事件の容疑者として勾留される。

シム・ウソプ(チョン・ガンヒ)
ヨンテの腹心。ペーパーカンパニーの社長。月谷洞事件の目撃者としてハナの取り調べを受ける。

依頼人・被害者

カン・マリア(チョ・イン)
知的障害者。児童養護施設から自立し、福祉士のあっせんで〈チャンソン塩辛〉に就職。施設の子供たちと一緒に暮らすことを夢見て仕事に意欲を燃やすが、経営者から酷い虐待を受けることに(第1話・第2話)。

パク・ジョンミン(パク・ジュンモク)
高校2年生。鮮魚店を営む母と二人暮らし。学校でのイジメに苦しみ、自殺を考えていたところ“模範タクシー”の存在を知り、復讐を依頼する。

ソ・ヨンミン(チョン・ソンイル)
ストレージサービスを運営する大手企業〈Uデータ〉の元社員。パワハラ被害で会長のパク・ヤンジンを告訴するが、その後なぜか告訴を取り下げ、橋の下で倒れているところを発見される。

アン・ジョンウン(リュ・イチェ)
ゴウンの姉。ある動画がネットに出回ったことで人生を狂わされ、自ら命を絶った。

コ・ドンヒ(ハン・ギュウォン)
月谷洞事件の被害者。コ牧師の息子。ク・ヨンテの事務所に連れ込まれた後、行方不明となった。

キム・チョルジン(チョン・ソクチャン)
堂山洞女子中学生殺害事件の容疑者。冤罪で20年間服役した。真犯人が見つかるも時効が過ぎていたため、“模範タクシー”に復讐を依頼する。

そのほか

チョ・ドチョル(チョ・ヒョヌ)
性犯罪者。酩酊状態を理由に減刑されて出所する。ドギが運転する“模範タクシー”に乗って行方不明となり、世間の注目を集める。ソンチョルによってソンミのもとで監禁されていたが、隙を見て逃亡する。

パク・ジュチャン(テ・ハンホ)
塩辛工場〈チャンソン塩辛〉の経営者。社会的企業家を装って不正を隠している。従業員を奴隷のように扱い、日常的に虐待している。

チョ・ジョングン(ソン・ドクホ)
塩辛工場〈チャンソン塩辛〉の共同経営者。パクと組んで数々の悪事を働き、警察官を抱き込んで隠蔽している。従業員のマリアに執着している。

チェ・ジョンスク(キム・ドヨン)
福祉士。施設にいたマリアに、就職先として〈チャンソン塩辛〉を紹介した。保険会社に勤務している。

パク・ヤンジン(ペク・ヒョンジン)
ストレージサービスを運営する大手企業〈Uデータ〉の会長。パワハラで従業員たちを支配している。

チェ・ミン(ソ・ハンギョル)
ゴウンの姉ソ・ジョンウンの恋人。

オ・チョリョン(ヤン・ドンタク)
服役中の連続殺人犯。20年前にソンチョルの両親を殺害した犯人で、定期的にソンチョルと面会している。人の苦しみがわからないサイコパスだが、息子のヒョンスを愛している。

チェ・ウンジュ(イ・スンヨン)
ドギの母。4年前、殺人鬼のナム・ギュジョンに殺された。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

性犯罪者のチョ・ドチョルが心身衰弱を理由に減刑されて出所、世間からは批判が高まる。マスコミが殺到する中、刑務所を出たドチョルの前にキム・ドギが運転する“模範タクシー”が現われ、ドチョルはそのまま失踪してしまう。
ドギが勤務する虹(ムジゲ)運輸の代表者・チャン・ソンチョルは、被害者を支援する〈青い鳥財団〉の代表でもあり、ソウル北部地方検察庁次長検事のチョ・ジヌの友人でもあった。ジヌの部下であるカン・ハナは、失踪したドチョルを捜索しようと意気込むが、ジヌに〈青い鳥財団〉の担当を命じられる。
そんな中、ひとりの少女が橋から飛び降りて自殺を図ろうとする。彼女は足元に貼られていた「生きてください。復讐代行します」という黄色いステッカーを見て思いとどまり、“模範タクシー”に連絡する。
少女の名はカン・マリア。数か月前に児童養護施設から自立し、塩辛の製造工場で働き始めたという。知的障害があるものの、パソコンの技能を見込まれて就職したはずだった。しかし彼女を待っていたのは劣悪な労働環境と、障害者を奴隷のように扱う暴力的な経営者だった。
性的虐待を受けたマリアは自殺未遂を図って病院に運ばれ、隙を見て逃げ出してきたのだった。ドギが運転する“模範タクシー”は、街角に設置されていたゲーム機の前で彼女を降ろす。“タクシードライバー”というゲームで、マリアは「悪人たちを懲らしめる」ボタンを押す。
ムジゲ運輸の地下には秘密の空間があり、そこに復讐代行のメンバーたちが集まる。経理のゴウン、エンジニアのギョングとジノン、そしてドギ。ソンチョルはマリアから依頼された復讐を実行するため、計画を練る。
塩辛工場の経営者パク・ジュチャンとチョ・ジョングンは、警察官を買収して仲間に引き入れ、社会的企業家を装って自分たちの不正を隠していた。
4年前の2017年2月。ドギは母親を殺され、その犯人は獄中死し、絶望のふちをさまよっていた。そんな彼の前に現れたのがソンチョルだった。

ドギはソンチョルから「一緒に復讐しましょう」と持ちかけられ、復讐を代行する“模範タクシー”に誘われたのだった。ソンチョルの復讐方法は、悪人を回収して社会から永遠に隔離することだった。
ドギは営業マンを装い、マリアが働いていた塩辛工場に乗り込む。大量の塩辛を購入したいと取引を持ちかける一方で、塩辛強盗に扮して彼らから塩辛を奪い、追い詰める。
一方、ソンチョルはマリアの就職をあっせんした福祉士チェ・ジョンスクを拉致する。彼女はパク社長から利益の15%を受け取る代わりに、障害者たちを工場に就職させていた。さらに、保険会社に勤務する彼女は、パク社長と共謀して塩辛工場の従業員全員を死亡保険に加入させていた。
ドギは塩辛工場に協力していた悪徳警官をおびき出し、パトカーを襲撃。さらに塩辛強盗に扮してジョングンとパク社長を拘束し、闇金業界の権力者ペク・ソンミに引き渡す。ドギの腕を買うソンミは、自分のもとで働かないかとドギを誘う。
ソンチョルは塩辛工場を協同組合にし、従業員に収益の配当を支払うことに。マリアは生まれ変わった塩辛工場で仲間たちと一緒に働き、訪ねてきた児童養護施設の子供たちを笑顔で迎える。
ドチョルを乗せた“模範タクシー”が焼け焦げた状態で見つかり、ハナはドチョルが拉致されたのではないかと疑う。トンネル付近の防犯カメラ映像をチェックすると、タクシーはトンネル内ですり替わっていた。
ハナは確認のためムジゲ運輸を訪ねるが、そこで出会ったドギと口論になり、険悪な雰囲気になってしまう。

ムジゲ運輸がソンチョルの経営する会社だと知って驚くハナ。彼女はドチョルが乗ったタクシーがソンチョルの父チャン・ハスン名義の車両であることを突き止め、確認しに来たのだ。だが上司からソンチョルの両親が殺されていることを知らされ、無神経な言動を詫びる。
学校でのイジメに苦しむ高校生パク・ジョンミンは、ネットで楽にに死ぬ方法を検索し、表示された“模範タクシー”の広告に目を留める。ジョンミンは耳が不自由な母親と2人暮らしだったが、転校先の学校でイジメに遭い、追い詰められていた。
依頼を受けたドギたちは、加害者にも同じ地獄を味わわせるべく復讐を計画。ドギが臨時教師として高校に潜入すると、ジョンミンをいじめていたスンテ、ハクス、ヒョンシクの3人は、ドギに嫌がらせを仕掛けてくる。
ソンチョルは塩辛工場での一件を資料にまとめ、匿名でハナに送る。ハナは襲撃を受けて大怪我をした警察官を聴取するが、彼はドギたちの存在に気付いておらず、パク社長とジョングンの仕業だと思い込んでいた。だがパク社長とジョングン、福祉士のジョンスクは忽然と姿を消しており、逃亡した痕跡もなかった。
スンテたちは次のイジメのターゲットを決めるが、ドギに邪魔されたことで憤り、女子生徒を使ってドギを陥れるための罠を仕掛ける。ハクスに図書室に呼び出されたドギは、女子生徒にわいせつな行為をしたと誤解され…。

ドギは校長から2年3組の教室に呼び出される。ヒョンシクがドギの鞄に仕込んだ女生徒の写真と成人雑誌は、なぜかスンテの鞄から見つかり、校長は監督不行き届きだと叱責する。監視カメラでスンテの罠を見破っていたドギは、ゴウンやギョングら仲間たちの協力で危機を脱したのだった。
スンテたち3人は古紙拾いの老人からタバコを買うが、それが大麻だと知って動揺する。それはドギたちが仕組んだ罠だったが、何も知らない3人は逮捕されることを恐れて大麻を裏山に埋めることに。
ところがその様子を撮影した映像をドギが持っていることが判明し、形成は逆転。3人はドギの言いなりになるしかなく、金まで要求されてしまう。追い詰められたスンテはいつも利用している便利屋を使ってドギを痛めつけようとするが、ドギはチンピラたちをあっという間に倒してしまう。
スンテを屋上から突き落としたと見せかけて拉致したドギは、彼に反省を促し、ジョンミンから奪った金と慰謝料を請求。金がないと泣きつくスンテにバイト先を紹介し、働いて返すよう命じる。
ソンチョルはジョンミンの母親に会い、ジョンミンが〈青い鳥財団〉の奨学生に選ばれたことを伝える。その後、加害者3人は学校を辞め、ジョンミンは再び学校に通うようになる。
ドギはソンチョルに誘われ、財団の食事会に出席。そこには次長検事のジヌとハナがいた。その帰り道、ドギはフラッシュバックに襲われて突然倒れ、救急車で運ばれる。ハナは銃傷だらけのドギの体を目の当たりにする。
ハナが病院でドギに付き添っていると、捜査官のミンホから「また模範タクシーが現れた」という連絡が入る。

病院で目が覚めたドギは、ハナが自分を病院に運んでくれたとソンチョルから聞かされる。一方、ハナは大手企業〈Uデータ〉に関わる事件を担当する。被害者は会社でパワハラに遭い、退職後も暴行を受けた元社員ソ・ヨンミンだった。
ヨンミンの事情聴取を行なったハナだったが、その直後にヨンミンが示談に応じて告訴を取り下げたとチョ次長から告げられる。加害者側の弁護士は、チョ次長の先輩で元検事長のキム・ヨンタクだった。偶然その場に居合わせたソンチョルは事件の資料を盗み、ドギに手渡す。
納得がいかないハナはヨンミンの家を訪ねるが、彼は橋から飛び降りて重傷を負い、意識不明の状態だった。ヨンミンの妻は彼が告訴を取り下げて自殺を図ったことに疑問を抱いていた。
ヨンミンの事情聴取の内容を聞いたドギは、橋から突き落とされた可能性を考え、ゲームのボタンを押して仲間たちとともに復讐を開始する。そして彼が告訴を取り下げた理由と、橋の下で発見された真相を探るため、偽の経歴書でUデータの入社試験を受け、新入社員として会社に潜入する。
ハナは以前にもUデータを訴えていた社員がいたことを突き止め、その人物チョン・ジンウォンに会いに行く。だが彼は怯えた様子で「何も知らない」と言い張り、ハナを追い返す。
ドギは初出勤の日、たまたまUデータを訪れていたハナと鉢合わせてしまう。

Uデータの不正を捜査するため会長のパク・ヤンジンを訪ねたハナだったが、あっけなく門前払いされてしまう。そこへ新入社員として出勤したドギが通りかかり、問い詰めるハナ。ドギはタクシー会社を辞めてUデータに転職したと嘘をつく。ハナはチョ次長から注意を受けるも、独断で捜査を進めると宣言する。
ドギはUデータの稼ぎ頭である戦略企画室へ異動するため、ヤンジンの信頼を得ようと優秀さをアピールするものの、まったく声が掛からない。調査を進めると、戦略企画室に所属する社員たちはみな前科や問題のある人間ばかりだった。ドギは経歴を修正したうえで、ヤンジンの前で“クズ人間”を演じる。
ヤンジンに気に入られ、戦略企画室への異動に成功するドギ。するとイ室長からヨンミンの暴行動画を見せられ、「裏切り者は許さない」と脅される。模範タクシーに乗り込んだドギはイ室長の車を襲撃し、動画を回収する。
翌朝、ドギはアン部長から戦略企画室の仕事を教わり、ヤンジンから与えられた特別なキーでギャラリーサーバーにアクセスする。すると、そこにあったのは違法動画の数々だった。
ハナはUデータの戦略企画室で働いていた元社員ジンウォンから話を聞き、彼の資料をソンチョルに渡す。その内容を見たソンチョルは急いでゴウンを作戦から外そうとするが間に合わず、動画を見たゴウンはパニックを起こして姿を消してしまう。
一方、ソンミはドチョルの眼球を摘出しようとして連れ出し、逃げられてしまう。

姉ジョンウンを死に追いやった動画を目にしたゴウンは、部屋に閉じこもってしまう。ゴウンを心配するドギに、ソンチョルは時間が必要だと告げ、かつてゴウンの姉ジョンウンに何が起こったのかを話す。
当時大学生だったジョンウンは、ある動画が公開されたことで周囲から注目を浴びるようになった。それは恋人が隠し撮りしたセックス動画だった。恋人によると、スマホを修理に出したときに業者から流出したのだという。警察に相談するも親身になってはもらえず、拡散された動画を完全に消すことは不可能だった。絶望したジョンウンは屋上から飛び降り、自ら命を絶ったのだ。
ソンチョルは、ジョンウンを自殺に追い込んだ動画も含め、すべての動画を消し去るようドギに指示する。ドギがUデータに戻ると、ある男が会議の場に現れる。それはジョンウンの恋人チェ・ミンだった。ミンは女性を騙し、盗撮動画を売って金を稼ぐ極悪人だった。
ドギはミンの撮影現場に乗り込み、その場にいた男たちを叩きのめす。戦略企画室に戻ったドギは仕事をするふりをしてデータを全て削除するが、なぜかすぐに復活してしまう。そこへ、チョ次長の許可を得たハナがUデータに乗り込んでくる。ドギが「違法動画アップロード 現行犯逮捕可能」と写真付きのメールを送ったからだ。しかしサーバーの中身は空で、違法動画は見つからなかった。
ハナは本物のサーバーが別の場所にあると考え、元社員のジンウォンに会いに行く。その様子を目撃したチョン理事は、ヤンジンに報告。ヤンジンはドギに命じて、ジンウォンを別荘へ連れ来るよう命じる。
ハナは2人が乗る車を追跡するが、その途中、ヤンジンの部下に命を狙われる。

ヤンジンの手下に命を狙われたハナは、一命を取り留めたものの、車に同乗していた捜査官ミンホが重傷を負ってしまう。
ソンミは検察庁の予算対策会議に突然現れ、ソンチョルに「戸締まりを忘れないで」と忠告する。気になったソンチョルはソンミの事務所へ行き、ドチョルが逃亡したことを知る。ドチョルはソンチョルの正体を知り、命を狙っていた。
ドギはヤンジンが待つ別荘にジンウォンを連れて行く。ドギを疑うヤンジンは、裏切り者のジンウォンをボウガンで射るよう命じるが、ドギは拒否する。拘束され、ヤンジンから制裁を受けるドギ。さらにドギを救おうとしたギョングとジノンも捕まってしまう。
緊急事態の知らせを受けたゴウンは、バイクで別荘に駆けつけ、“鉱山”と呼ばれるサーバーの場所を突き止めることに成功。拘束を解いたドギはその場にいた男たちを一網打尽にし、鉱山に逃げ込んだヤンジンを捕らえる。
撤収するドギたちと入れ違いに、ハナが率いる検察の捜査官が現場に到着。惨状をまのあたりにする。ハナたちがサーバーのある小屋に近づこうとしたとき、仕掛けられていたダイナマイトが爆発。縄を解いて小屋に入ったヤンジンは、サーバーとともに吹っ飛ぶ。
逃亡したドチョルはソンチョルの家を突き止め、報復のため彼を襲撃する。

ソンチョルの命令に背いてヤンジンを生かそうとしたドギとハナだったが、ヤンジンは自ら小屋に入り、“鉱山”とともに爆死してしまう。ハナはチョ次長から爆発現場で見つかったドギのUデータの社員証を渡され、ドギの関与を疑い始める。
ソンチョルはドチョルに刺され重傷を負うが、ソンミに助けられる。ソンチョルが刺されたことを知ったドギはソンミの事務所に乗り込んで犯人は誰かと問い詰めるが、ソンミは答えようとしない。再びドチョルを捕らえたソンミは、彼を利用して金儲けを企んでいた。
世間では振り込め詐欺が横行し、ギョングも詐欺の被害に遭って金を騙し取られてしまう。警察に被害届を出しても金は戻ってこないと知ったギョングは、詐欺グループから金を奪い返すため、ソンチョルやメンバーを説得して復讐に乗り出す。
詐欺グループの拠点が中華料理店〈双龍飯店〉であることを突き止めたドギたちは、高収入バイトの募集にジノンを応募させ、組織に潜入させることに。経営者のリム・ボクジャは振り込め詐欺で大金を騙し取り、資金洗浄が目的の違法賭博でも荒稼ぎしていた。
一方、ハナはドギの携帯の通話履歴を調べ、電源が切れていた日と事件が起こった日が一致していることに気付く。

ドギは客を装ってリムが経営する違法賭博場に潜り込み、リムを口説いて飛ばし携帯100台を売りつけることに成功する。
振り込め詐欺のアジトに潜入していたジノンは、リムに潜入がバレて命の危険にさらされる。その場に居合わせたドギは「こいつはサツだ」と告げ、ジノンをドラム缶に入れてリムの前で海に沈める。ジノンはギョングに救出され、リムはすっかりドギを信用してしまう。
ハナはドギの居場所を探るため、タクシー会社で会ったギョングを尾行。彼らが一緒に夜釣りを楽しんでいるのを見て、自分の勘違いだったのかと思い始める。ハナに尾行されていることを知ったドギは、それを利用してリムを密航させる計画を立てる。
翌日、ドギは検事に尾行されていることをリムに話し、韓国を離れると打ち明ける。ゴウンはリムの口座の暗証番号を入手し、預金残高30億ウォンをすべて引き出す。
金が消えたことを知ったリムはドギに相談し、一緒に船で逃げることを決意。だが乗り込んだ船では、給料が振り込まれていないことに激怒した幹部たちが待ち構えていた。ドギに骨抜きにされていたリムは、彼に騙されたと知ってもまだすがろうとする。ゴウンはリムから奪い返した金を、被害者たちに送金する。
退院したソンチョルはソンミの事務所を訪ね、ドチョルが死んだことを知って激怒する。ソンミは密かにドチョルの角膜をVIPに移植して成功し、新たな商売を始めようとしていた。
ハナは双龍飯店が詐欺グループの拠点だったことや、またも幹部たちが姿を消したことを知らされる。ドギを尾行したハナは、彼が運転する模範タクシーがソンチョルの自宅ガレージに入るところを目撃する。

ムジゲ運輸を怪しんだハナは、チョ次長の許可を得てソンチョル宅の家宅捜索に踏み切る。しかし敷地内のどこにも模範タクシーはなく、失踪した犯人たちの痕跡も見つからなかった。
ハナはドギを呼び出し、あなたがやっていることは犯罪者と変わらない、と追及する。ハナの言葉に不快感をあらわにするドギだったが、ハナに自分の過去を暴かれ、「自分の鬱憤を晴らしてるとしか思えない」と指摘されてしまう。
ソンチョルはチョ次長に頼まれ、月谷洞事件の被害者の父親であるコ牧師を訪ねる。彼の息子コ・ドンヒは、恋人ヘヨンの知人に会いに行くと言って外出し、失踪していた。
コ牧師はその知人こそ犯人だと主張し、ドギに写真を見せる。そこに写っていたのはソンミの秘書ク・ソクテだった。ドギはコ牧師をゲーム機の前で降ろすが、彼は「復讐は私の道じゃない」と拒否する。
ソンミの事務所を訪れたドギは、そこで2人のソクテを目撃する。月谷洞事件の容疑者は、ソクテの双子の弟ヨンテだった。
同じ頃、ハナもまた月谷洞事件を担当し、捜査を始めていた。ハナはヨンテの部下で目撃者でもあるシム・ウソプに取引を持ちかけ、捜査への協力を取り付ける。
シムはヨンテから死体の処理方法を聞き出すことに成功するが、ハナに電話している最中、ヨンテとソクテに見つかってしまう。シムを助けるため、彼が逃げ込んだ市場へ車を走らせるハナとミンホ。
しかしハナが現場に到着すると、ミンホが遺体となって発見され…。

ハナより先に現場に到着したミンホは、ヨンテに襲われているシムを発見。ヨンテを叩きのめしてシムを救出するが、その直後にソクテが現れめった刺しにされる。ソクテとヨンテは瀕死のミンホを置き去りにし、シムを連れ去ったのだった。
ヨンテは拉致と殺人の容疑で逮捕されるが、すぐに証拠不十分で釈放される。ミンホの葬儀に参列したハナは、彼の母親から「犯人を捕まえて」と訴えられ、無力感に打ちのめされる。ハナはドギの模範タクシーに乗り、彼らのやり方に従って復讐すること決意する。
ハナから復讐の依頼を受けたドギたちは、遺体のない殺人事件を解決すべく動き出す。調査を進めると、シムが社長を務める幽霊会社が定期的に硫酸を仕入れていることが判明。ドギは遺体を処理している秘密のアジトを突き止め、冷凍保存されていたシムの遺体を発見する。
ヨンテたちは被害者をアジトに運んで臓器を摘出した後、濃硫酸を使って遺体を溶かし、犯行を隠蔽していたのだった。ドギはアジトに乗り込むが、ヨンテに逃げられてしまう。
ソンチョルに問い詰められたソンミは、囚人の角膜や肝臓を売ったことは認めるが、命に支障のない範囲だったと釈明。ク兄弟が一般人に手を出していたことは知らなかったと話す。
ソンミは自らの手でソクテを葬るため、彼を食事の場に呼び出すが、激昂したソクテに襲われる。だがそれは事前に用意した録画映像だった。ソンミに騙されたことに気付いたドギとソンチョルが急いで牢獄へ向かうと、囚人たちは全員連れ去られた後だった。
ソンミはソンチョルに電話し、すべて自分が計画したことだと明かす。

ソンミに裏切られ、監禁していた囚人たちを奪われたソンチョル。ゴウンは行方をくらましたヨンテがバハマ大使館に逃げ込んでいることを突き止め、ドギが潜入することに。同じ頃、ハナもヨンテの居場所を掴んでバハマ大使館に来ていた。ドギはヨンテを拉致し、ハナの追跡を振り切ってアジトに連れて帰る。
ソンチョルはヨンテと囚人たちを交換しようと、ソンミに取引を持ちかける。取引に応じるソンミだったが、囚人たちは逃亡をはかり、行方がわからなくなっていた。ソクテはパク・ジュチャン、チェ・ミン、イ・チュンシクを見つけてソンミのもとへ連れて行く。ソンミは彼らにソンチョルへの復讐を促す。
ソンチョルとドギは取引の場所へヨンテを連れて行くが、警察が現れたことでそれどころではなくなる。ソンミは嵌められたと勘違いし、囚人を連れて逃げる。ヨンテは警察に連行され、ドギは犯人蔵匿罪で逮捕される。ドギの釈放を求めるハナだったが、警察は徹底的にドギを調べようとする。
逃亡したチョ・ジョングンは、マリアが働く塩辛工場を訪れる。ジョングンの姿を見かけたマリアは怖くなり、ゴウンに連絡する。ゴウンはバイクで工場へ向かい、ジョングンに襲われていたマリアを助けようとするが、そこへチェ・ミンが現れゴウンを襲撃する。
ソンミは手下を連れてソンチョルの自宅に乗り込み、ソンチョルとギョングを拘束する。勾留中のドギのもとに「仲間を救いたければ出てきなさい」というソンミからのメッセージが届き、ドギはハナに事情を説明して釈放してもらう。
逃げていたジノンと合流し、彼から状況を知らされるドギ。ソンミの要求通りひとりでアジトへ向かったドギは、地下室で待ち構えていたソンミの手下たちを叩きのめす。

アジトに乗り込んだドギだったが、ソンミとソンチョルの姿はなかった。そこでゴウンが姉を死に追いやったチェ・ミンにさらわれたことを知ったドギは、急いで助けに向かう。倉庫で拘束されていたゴウンとマリアはドギに救出され、彼女たちを拉致したチェ・ミンとジョングンは駆けつけた警察に逮捕される。
ソンミは牢獄にソンチョルを閉じ込め、目の前でギョングの指を潰す。ソンチョルはギョングを守るために、ソンミに自分の目を提供することを決める。
ハナはチョ次長の許しを得て、ソクテが隠れていると思われるソンミの会社を家宅捜索する。だが殺人に使われた凶器もソクテも見つからない。
ドギとゴウンはジノンと合流しようとするが、2人の目の前でジノンは交通事故に遭う。衝突したトラックを運転していたのは塩辛工場の元経営者パク・ジュチャンだった。
ジノンは重傷を負いながらも、ドギに「代表と先輩を救ってくれ」と頼んで意識を失う。ドギはゴウンをその場に残し、ソンチョルとギョングを救出するためソンミの会社へ向かう。
ソンミは「もう一度手を組みましょう」とソンチョルに手を差し伸べるが、ソンチョルはその手を払いのける。そこへドギが現れ、ソンミを人質に取ってソンチョルとギョングを解放させる。
ソンミは逃亡をはかり、ドギはソクテと手下たちに取り囲まれるが、ハナたち捜査官が駆けつけ全員連行される。ドギはパトカーを奪ってソンミの乗ったトラックを追い、それに気づいたハナはドギを追跡する。
ソンミは埠頭で手下たちと合流し、船で逃げようとするが、追いついたドギに阻止される。「死ぬまで罪を償え」とソンミをハナに引き渡すドギ。「我々を信用したから?」というハナの問いかけに「あなたを信じた」と答え、ドギはその場に倒れる。

ジノンの手術は無事に終わるが、予断を許さない状態が続いていた。病院で目を覚ましたドギは、ジノンの意識が未だ戻らないことを知らされる。
臓器密売組織の黒幕だったソンミは送検され、ソクテとヨンテの兄弟はシムの殺害を共謀した共同正犯で起訴される。ソンチョルは“模範タクシー”を解散することを決め、これまでに犯した罪を自分一人が負うことで仲間たちを守ろうとする。反対するドギたちのもとに、ジノンが目を覚ましたという知らせが届く。
ハナはUデータの元幹部イ・チュンシクから、牢獄の存在を知らされる。にわかには信じられないハナに、チュンシクは「ドギとソンチョルが場所を知っている」と話す。
ハナは元福祉士のチェ・ジョンスクを見つけ出し、ドギとともに彼女がいる療養所を訪ねる。恐ろしい思いをしたジョンスクは心を病み、ソンミやドギのことを覚えていなかった。だが「牢獄」という言葉を聞いたとたん、たちまち怯えて必死に許しを請うのだった。
ドギはハナをソンミの会社に連れて行き、隠し扉から繋がる地下の牢獄へ案内する。そして犯罪者たちを捕らえて監禁していたことを告白する。自分一人で罪を被るというドギに、ハナは徹底的に調べると告げる。
ソンチョルとハナのもとに、服役中の連続殺人犯オ・チョリョンの回顧録が届く。その中には、堂山洞女子中学生殺害事件と開花洞主婦殺害事件の犯人は自分だと告白する文章があった。開花洞主婦殺害事件の被害者は、ドギの母チェ・ウンジュだった。
当時は識別不可能だったDNA検査で、女子中学生の遺体から検出されたDNAがオ・チョリョンのものと判明。20年間服役したキム・チョルジンは、冤罪だったことが明らかになる。
家族も友人も失ったチョルジンは、時効により真犯人が罪に問われないと知って“模範タクシー”に復讐を依頼する。依頼はもう受けないというソンチョルを説得し、オ・チョリョンへの復讐代行を受けるドギ。チョルジンの望みは、チョリョンに一番大切なものを失う苦しみを味わわせることだった。
ハナはドギを呼び出し、オ・チョリョンが開花洞主婦殺害事件の犯人だと主張していることを伝える。動揺しつつも、彼の証言を確かめるためハナの聴取に同席するドギ。するとチョリョンは、誰も知らないはずの母ウンジュの最期の言葉をドギに話す。
激昂したドギはチョリョンを殺すと口走るが、ハナに「復讐は何の解決にもならない」と諭される。

ソンチョルは自分の両親を殺害したオ・チョリョンと面会し、彼が回顧録を出版しようとしていることを知る。出版を阻止するため、ソンチョルはドギとともに復讐することを決める。ゴウン、ギョング、ジノンの3人も計画に加わる。
ソンチョルは面会を重ねたことで、サイコパスであるチョリョンが唯一愛情を傾ける存在が息子のヒョンスだと知っていた。そしてヒョンスは現在ハン・ドンチャンと名前を変え、チョリョンがいる刑務所で刑務官として勤務していた。
ドギはドンチャンに接触し、彼が父親の顔も本性も知らず、ただ失踪したと思っていることを知る。母親は病気で入院しており、彼は治療費を滞納して借金を抱え、夜は屋台で働いていた。
ドギは何も知らないチョリョンに息子の存在をちらつかせ、彼を脅して移監させるが、その当日、チョリョンは以前から気に食わなかったドンチャンに襲いかかり、全治4週間のケガを負わせる。ドンチャンが見舞いに来ないことを心配した母親は病院内を徘徊し、階段から転落して死亡する。
後日、ソンチョルはチョリョンと面会し、刑務官のハン・ドンチャンが彼の息子であることを伝える。母子が一緒に写っている写真を手渡され、激しく動揺するチョリョン。ソンチョルは「お前の狂気が自分の息子まで被害者にした」と告げて立ち去る。
ソンチョルからムジゲ運輸の秘密を告白されたチョ次長は、その罪を揉み消して辞表を出す。ハナもまた、ソンミの口を封じてドギを守る。ハナは退職を覚悟するが、チョ次長に止められ検察に残る決意をする。チョ次長を見送ったその日、後任のト・ジュンウンがやってくる。
“模範タクシー”の解散から1年後。キム・チョルジンの裁判で証人として出廷したオ・チョリョンは、女子中学生を殺害したことを認め、チョルジンに土下座して謝罪する。チョルジンの弁護をしたのは元次長検事のチョ・ジヌだった。
ハナはソンミの事業を引き継いだ妹ペク・ギョンミを呼び出し、ビルで行われている売春行為をやめさせるよう忠告する。ギョンミは協力するから姉を出所させないでと頼む。ソンミは懲役20年、ソクテとヨンテには無期懲役の判決が下される。
ギョングとジノンは元の職場に戻り、ゴウンは公務員試験を受けて警察官になっていた。だが事件は後を絶たず、ある日仲間たちのもとに「RAINBOW」の緊急連絡が入る。再び“模範タクシー”のアジトに集う仲間たち。最後にドギとハナが合流し、復讐計画を立てる。

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