ネタバレ有「マザー・ファーザー・サン」全話あらすじ・キャスト・感想

海外ドラマ「マザー・ファーザー・サン」

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

海外ドラマ「マザー・ファーザー・サン」(全8話)の紹介です。

「プリティ・ウーマン」などの映画で知られるリチャード・ギアがおよそ30年ぶりにTV界に復帰して話題となったドラマ。イギリスBBC製作の政財界スリラーです。日本初上陸。

マックスの息子ケイデン役に「検察側の証人」で青年レナードを演じたビリー・ハウル、マックスの元妻キャスリン役に「ハリー・ポッター」シリーズでナルシッサ・マルフォイを演じたヘレン・マックロリーがキャスティングされています。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:12月7日(土)・8日(日)午後1時から4話ずつ放送【全8話】
  • 製作国:イギリス(2019年)
  • 原題:MotherFatherSon
  • 脚本:トム・ロブ・スミス
  • 監督:ジェームズ・ケント
  • 製作総指揮:トム・ロブ・スミス/アラン・プールほか

あらすじ

ロンドン。世界的メディア企業“レポーター・メディア・グループ(RMG)”を率いる米国出身の大富豪マックスは、義父から引き継いだ英国の老舗新聞社“ナショナル・レポーター”を再建したカリスマ経営者。そんなメディア王・マックスは息子ケイデンに編集長を任せ、彼を後継者にしたいと望んでいたが、ケイデンは偉大な父親の重圧に押しつぶされ、コカインに依存していた。

また、マックスは英国の政局を陰から操る実力者でもあり、総選挙を控えた現首相と対立候補の野党党首の両方と接触。そんな中、“ナショナル・レポーター”のある記者は、私立探偵が殺された事件に自社の上層部が関与していると疑って……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

マックス・フィンチ(リチャード・ギア/声:森田順平)
世界的メディア企業〈レポーター・メディア・グループ〉を率いるワンマン経営者。アメリカ出身の大富豪で、政界や財界にも影響力を持つ。 息子のケイデンを後継者に育て上げようと、厳しく接する。

ケイデン・フィンチ(ビリー・ハウル/声:小野大輔)
マックスの息子。父親が立て直した老舗新聞“ナショナル・レポーター”の編集長を任されている。偉大な父親の重圧に押しつぶされ、コカインに依存している。

キャスリン・ヴィリエ(ヘレン・マックロリー/声:伊藤美紀)
マックスの元妻で、ケイデンの母。ケイデンが幼い時に離婚した。親権争いに負けて息子を手放したことを後悔している。ホームレスのスコットに好意を抱いている。

マギー・バーン(シニード・キューザック/声:幸田直子)
“ナショナル・レポーター” のベテラン政治記者だったが、マックスとケイデンのやり方に従えず会社を辞めてしまう。末期がんを患っているが、ニックからの相談を受けて探偵殺しの調査に加わる。

ニック・カプラン(ポール・レディ/声:上住谷崇)
“ナショナル・レポーター” の記者。私立探偵が殺された事件にマックスたちが関与していると疑い、マギーに協力を持ちかけ秘密裏に調査を行う。

スコット・ラスキン(ジョゼフ・マウル/声:金馬貴之)
キャスリンが好意を寄せている男性。過去にアルコール依存症で何もかも失った。ホームレスシェルターで社会復帰を目指している。

ローレン・エルコット(ピッパ・ベネット=ワーナー/声:金田愛)
マックスの秘書。優秀で、周囲から一目置かれている。シングルマザーで、アンナという娘がいる。

カリ・エルコット(カレン・ブライソン)
ローレンの母。チャリティー活動を行っている。アンジェラの選挙本部に加わってほしいと誘われ、演説会に参加する。

ジャハン・ザカリ(ダニー・スパーニ/声:齋藤響)
現首相。イスラム教徒。マックスの支援を受けており、どんなにマスコミが追っても隙を見せない。総選挙を控えアンジェラの躍進を懸念していたが、マックスに裏切られて窮地に立たされる。

アンジェラ・ハワード(サラ・ランカシャー/声:今泉葉子)
対立候補の野党党首。貧しい家の出だが、ビジネスで成功し財を成した。庶民目線の変革を叫し、イギリスを世界に冠する大国にしてみせると豪語する。

オーラ・リード(ニーム・アルガー)
ケイデンが入院した防衛医療リハビリセンターで出会った女性兵士。ケイデンに生きる意欲を取り戻させるが、自身も心に深い傷を負っている。

アンドリュー・ベンサム(スティーブン・クリー)
マックスに雇われた療法士。ケイデンを励まし、リハビリをサポートする。ケイデンが心を許せる唯一の存在になるが、あることが発覚し解雇される。

ソフィア(エレナ・アナヤ)
マックスの再婚相手。メキシコ人。現在妊娠3か月。マックスと家庭を築くことに不安を感じている。

エミリー(ヘザー・クラニー)
失踪したトーニャの母親。私立探偵とレポーター紙が犯人逮捕に尽力したと信じ込み、感謝している。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

アメリカ人大富豪マックスは、ロンドンに本部を置く世界有数のニュース企業〈レポーター・メディア・グループ〉のワンマン経営者。斜陽の老舗新聞“ナショナル・レポーター”を立ち直らせ、「メディア王」と呼ばれていた。
マックスの息子ケイデンは“ナショナル・レポーター”の編集長を任されているが、父の後継者という重圧からコカインが手放せない状態だった。
ある日、同紙のベテラン政治記者だったマギー・バーンが会社のやり方に不満を抱き、ケイデンに嫌味を吐き捨てて辞めてしまう。それを知ったマックスは「管理がなってないからだ」とケイデンを叱る。
マックスの元妻でケイデンの母キャスリンは、ホームレスのスコットに好意を抱いていた。しかしライバル紙に写真を撮られ、ケイデンは父マックスの指示で「先手を打ってボランティアについての記事を出すべきだ」と促すが、キャスリンは拒否する。
新聞社を辞めたマギーは、元同僚の記者ニック・カプランから探偵が殺された事件について相談を持ちかけられる。ニックは調べる価値のあるネタだと考えていたが、編集長のケイデンも担当刑事も「ただの強盗」だと取り合わない。
マギーはガンを患い余命わずかであることをニックに伝え、事件の調査に協力することを約束する。そしてケイデンとマックスを失墜させ、世の中を変えてみせると誓う。
マックスとケイデンは野党の党首アンジェラ・ハワードに会いに行く。マックスはアンジェラに質問をしたケイデンを叱責。マックスが帰った後、ケイデンはエスコートサービスの女性を部屋に呼んで一夜を共にする。翌朝、ケイデンはコカインで意識が朦朧とするまま車に乗り、駐車場で事故を起こす。
マックスとキャスリンが病院に駆けつけると、ケイデンは緊急手術を受けている真っ最中だった。マックスはケイデンが産まれてきた時にへその緒が巻き付いていて死にかけていたことを話すが、キャスリンは「あの時、あなたに渡しちゃいけないと思った」と語る。

ケイデンは命を取り留めるが、脳の一部を損傷し重篤な後遺症が残る。ケイデンの入院理由は表向き交通事故での負傷と発表されたが、実は大量のアルコールと麻薬の摂取による脳卒中だった。さらに、ケイデンが日常的にエスコートサービスを利用していたことを知り、ショックを受けるキャスリン。
マックスはケイデンの病室に盗聴器を仕掛け、キャスリンとケイデンの会話を盗聴する。その後ケイデンの意識が戻るが、彼は子どものように感情を露わにし、キャスリンやマックスの前で泣きじゃくる。
私立探偵殺しの真相を探るニックはマックスの秘書ローレンに呼び出され、秘密裏に行なっている取材活動がマックス側に筒抜けだと悟る。マギーは探偵の雇い主がマックスだと確信する。
ケイデンは看護師に「君の電話をやった」と意味不明な言葉を告げ、見舞いに来たキャスリンに「もう死にたい」と泣きながら訴える。

行方不明だった少女トーニャが遺体で発見され、母親の記者会見が開かれる。記者会見を仕切っていたのは〈レポーター・メディア・グループ〉だった。ローレンは犯人逮捕に繋がる情報には賞金3万ポンドを提供すると発表する。やがて犯人が逮捕されるが、その瞬間に居合わせたのは“ナショナル・レポーター”のカメラマンだった。
マックスは軍のリハビリセンターに多額の寄付を行ない、本来は入院資格のない民間人であるケイデンを入院させる。リハビリに励むケイデンはオーラと出会い、好意を抱くようになる。
リハビリセンターでマックスとケイデンの記者会見が開かれる。マックスは記者たちの前でケイデンの復帰を望んでいると話すが、記者会見を終えたケイデンから「どうだった?」と聞かれ失望する。マックスはケイデンを後継者にすることを諦め、「ほかの生き方を探させろ」とキャスリンに押しつける。

父親に見限られたケイデンは生きる意欲を失い、リハビリも勉強もやめてしまう。マックスの息子以外の生き方を知らないケイデンに、夢を持たせておけばよかったと後悔するキャスリン。
キャスリンはシェルターから姿を消したスコットを探し出し、マックスを元気づけてほしいと頼むが、ケイデンは誰も知らないはずのスコットの秘密をぶちまけて嘲笑する。
ニックとマギーは死んだ探偵の調査を続け、私立探偵のネットワークが電話の盗聴や留守電へのハッキング、妨害工作や脅迫などの不法行為を繰り返し、警察も手を貸していることを突き止める。探偵の顧客は新聞社で、マックスとケイデンに情報収集法を教えていたのは探偵たちだった。マギーはケイデンに内部告発させようと考え、キャスリンに連絡先を渡す。
総選挙を控えて世論をうかがうマックスは、読者層の心がアンジェラに傾いていると見て態度を一変。これまで支援を行ってきたジャハン首相を非難する記事を新聞に掲載する。ジャハン首相は演説で「マスコミに媚を売ったりはしない」と宣言し、戦う構えを見せる。
ケイデンはオーラに誘われて一緒に自殺を試みるが、死ぬことが出来ずに思いとどまる。オーラとセックスしたケイデンは初めての恋を経験し、再び生きる気力を取り戻す。ケイデンから秘密を打ち明けられたキャサリンは、マックスを呼び出して3人で話し合おうとするが、ケイデンは「母さんは父さんのことを何もわかってない」と忠告する。

別荘に到着したマックスは、家族で食事をすることを提案。「今ならまだなかったことにできる」と話し合いをせずにやり過ごそうとする。キャスリンとケイデンは戦う意思を示し、マックスが違法な手段で情報を手に入れ、恐喝や買収を行っていたことを問い詰める。
ケイデンはマックスから受けた“レッスン”について話す。マックスがキャスリンと別れたのは、自分が子どもの頃に父親から受けた苛酷な“レッスン”をケイデンにも施すためだった。何も知らないキャスリンは、マックスを問い詰め過去に何があったのかを聞く。
マックスは幼い頃から、支配的な父ウォルターに徹底的に管理されて育った。学校へは通わず鋼鉄所内で家庭教師から勉強を学び、17歳の誕生日には“男になる”ために年増の商売女をあてがわれた。鋼のように強い男になるためには恋は邪魔だと教えられ、母親はマックスを愛することなく心を病んで死んだと告げられた。
マックスが父親の経営方針に反発するようになったある夜、ウォルターは突然発作を起こして倒れる。マックスは苦しむ父親を見殺しにし、自由を手に入れる。
マックスはケイデンに対して父親のように残酷になりきれず、そのせいで失敗したのだと言い切る。「酷い父親だったが育て方は正しかった」と主張するマックスに、キャスリンとケイデンは不信感を募らせる。
キャスリンはマックスと戦うことを決めるが、マックスは「オーラとスコットがどうなってもいいのか」と恫喝する。そしてジャハン首相の息子サイーフが、過去に首相官邸でイスラム系テロ組織のサイトを見て回ったことを記事にすると告げる。

マックスはジャハン首相の息子サイーフがかつて過激イスラム組織に関心を持っていたことを記事にする。ジャハンは「お前のせいですべて台無しだ」と息子に怒りをぶつける。
キャスリンはマックスのスパイだった療法士のアンドリューを解雇し、マギーに連絡して取材を受けることを伝える。ニックはワシントンD.C.支局への栄転の話を断り“ナショナル・レポーター”を解雇されるが、マギーからケイデンが内部告発すると聞いて喜ぶ。
ローレンの母親カリは、アンジェラの選挙本部にスタッフとして加わってほしいと誘われ、演説会に参加する。しかしアンジェラの目的が独裁国家を作ることだと気づき、演説会で激しくアンジェラを批判して追い出されてしまう。
ケイデンはオーラから戦場で人を死なせたこと、近く軍法会議にかけられることを聞かされる。パニックに陥ったオーラは激しく取り乱すが、軍法会議は彼女の妄想だった。オーラが心を病んでいることを知り、ケイデンは戸惑う。
マギーとニックは取材のためにケイデンのいるリハビリセンターを訪れる。ケイデンが話し始めようとしたとき、マックスがその場に現れ、取材に割って入る。マックスは社内調査の結果をキャスリンに差し出し、「すべてケイデンが勝手に行ったことで、私は関知していなかった」と主張する。マックスはケイデン一人の責任になるよう、初めから手を打っていたのだった。
ジャハンは息子のサイーフに、自分もかつて信仰を捨てようとしたことがあったと打ち明け、和解する。だがサイーフは校内で男に襲われ、刺されてしまう。

サイーフの死はイギリス社会に大きな衝撃をもたらす。左派はレポーター紙の記事がサイーフを殺したと叫び、白人を中心とするイスラム排斥派との抗争が激化。各地で暴動や略奪が発生する。ショックを受けたアンジェラは選挙活動を中断するが、マックスに煽られ開き直る。
オーラは戦場で通訳として雇われた現地の既婚男性と仲良くなり、彼を好きになってしまったことをケイデンに打ち明ける。しかし男性はオーラと親しくしたせいで過激派に殺され、自分の好意が愛する人の命を奪ったと後悔を口にするオーラ。ケイデンは男性の遺族を探し出し、オーラと面会させる。
マックスの妻ソフィアは「私の子をケイデンと同じ目には遭わせない」と言い放ち、家を出て行く。マックスは反イスラム意識を刺激する記事を掲載するが、アンジェラのファシズム体制のような演説会を目の当たりにして不気味さを感じ始める。
ケイデンは自分のために告発することを決め、キャスリンは息子の遺志を尊重する。マックスはキャスリンを呼び出し、ケイデンを黙らせることを条件にレポーター紙の編集長にならないかと持ちかける。

ジャハンは総選挙の投票を前にしてマックスを官邸に呼び出し、再選後はきっぱり手を切ると通告する。ジャハンのために草の根選挙運動を続け、敵対陣営からの脅しにも屈せずイギリスの未来のために活動する母カリを見たローレンは、マックスに辞職を申し出る。
ケイデンはリハビリセンターを退院し、ロンドンに戻ってくる。キャスリンは編集長のポストを与えるというマックスからの申し出を一旦は断ったものの、やりたいという気持ちをスコットに見抜かれてしまう。
キャスリンの本心を察したケイデンは告発証言をやめることを決意。ケイデンに期待していたマギーとニックは、マックスに買収されたキャスリンに怒りを露わにする。
キャスリンとマックスは取引を成立させ、キャスリンはRMGの編集長に就任する。ケイデンは新聞社を訪れ、メキシコに旅立つマックスに別れを告げる。
キャスリンは官邸を訪れ、総選挙に勝利したアンジェラと面会する。有権者たちを支配しようとするアンジェラに「今後5年間あなたを見張り、何もかも見逃さずすべて報道する」と宣言するキャスリン。
ニックは家を売ってイギリスを去り、マギーはこの世を去る。ケイデンは田舎に家を買い、オーラと暮らし始める。ソフィアの出産に立ち会ったマックスは産まれたばかりの子どもを抱きかかえてベランダに出る。ソフィアの部屋には盗聴器が仕掛けられていた。

感想(ネタバレ有)

絶望感に覆われる…

あまり期待せずに見始めたら意外と見応えがあって引き込まれ、愛情の欠片もない冷酷な父親マックスに腹立ちながらも第7話まではそれなりに楽しめました。

身内の揉め事と政財界の駆け引き、イギリスが抱えるシビアな問題をうまく絡ませて、バランスよく描いていたと思います。

でもね…最終話の肩すかし感が大きすぎました。

父親に虐げられ続けた息子が死ぬほどの思いをして復活し、自分が罪に問われることを覚悟のうえで、父親に戦いを挑む(告発する)ことを決めたんですよ?

それなのに、あれほど応援すると言ってた母親があっさり父親に買収され、しかも自分のやりたいことを優先するために息子を黙らせるって…どうなのよ? ほんとガッカリ。

結局、最後に勝ったのは金と権力を持つ声の大きな人たちで、貧しい人や立場の弱い人は痛い目に遭うか泣き寝入り。絶望感しかないラスト(ちなみに最終話のタイトルは〝新たなる希望〟)。

もうこういう絶望感は、現実だけで十分なのよ。ドラマくらい、夢を見させてよ。ほんと面白くない。

自己愛の強い親たち

マックスは酷い父親でしたが、キャスリンも決していい母親とは言えないですね。2人とも子どもに執着しているけれど、実は全然見えていない。見ているのは常に自分。

この作品のポスターが内容をそのまんま表しています。息子のケイデンだけが助けを求めて叫んでいるという。

わたしはケイデンの視点で見ていたから、マックスもキャスリンも(マックスの父親のウォルターも)酷い親に見えたけど、別の視点で見たら違って見えるのかなぁ。

マックスはこれからも盗聴して他人を支配すると思うし、まだまだ引退する気はなさそうだし、ソフィアの子どもは第二のケイデンになる可能性大だと思う。

キャスリンは念願の編集長のポストを手に入れて、“ナショナル・レポーター”を変えると息巻いているけど、やっぱりマックスと同じことをしそう。アンジェラの弱みを握るために。

スコットは、キャスリンとはうまくいかないかもしれないなぁ。彼女はスコットの手に負える女性じゃなさそうだもの。

何も得られなかった人たち

マギーとニックは本当に気の毒だった。この2人がいちばん「何だったの?」って言いたいんじゃなかろうか。

最後まで親子に振り回されて、記者としての仕事を全うすることなく死んでいったマギー…成仏できるか心配です。

マックスの秘書ローレンと母親のカリ。職場ではバリバリのキャリアウーマンでマックスと同じく非情に見えたローレンでしたが、プライベートでは障害のある子どもを育てるシングルマザーでした(この設定はズシッとくる)。

マックスを信じることができなくなった彼女はマックスと会社に別れを告げ、“父親”と仕事を失いました。

ケイデンが両親からも新聞社からも距離を取って、愛するオーラと一緒に田舎で暮らし始めたことだけが救い。でも、やっぱりケイデンには告発してほしかったなぁ。 最後にマックスが勝つとしても、戦ってほしかった。

マックスとケイデンは、実在のメディア王ルパート・マードックとその息子ジェームズをモデルにしているそうです。わたしは詳しく知りませんが、これが現実なんでしょうかね。でもやっぱり面白くない。

追伸ルパート・マードックが実名で登場する実話ドラマ「ザ・ラウデスト・ボイス-アメリカを分断した男-」がかなり面白かったです。興味がある方はぜひ。