ネタバレ有「レジデント・エイリアン」シーズン1全話あらすじ・感想・キャスト・予告動画

海外ドラマ「レジデント・エイリアン」あらすじキャスト

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海外ドラマ「レジデント・エイリアン~宇宙からの訪問者~」(全10話)についてまとめました。

コロラドの田舎町に墜落したエイリアンが、地球人に成りすまして任務遂行をたくらむというSFコメディ。シーズン2の製作も決定しています。IMDbの評価は8.2。

医師ハリーになりすまして人類抹殺をたくらむエイリアンを演じるのは、数々のディズニー映画の声でおなじみのアラン・テュディック。「ターミネーター」シリーズのサラ・コナー役で知られるリンダ・ハミルトンが準レギュラーで出演します。

エイリアンならではの主人公のとんちんかんな言動が面白おかしく描かれていて、コメディ要素の強いドラマ。ただそれだけではなく、エイリアンの目的や、彼を追う怪しい男女、殺人事件にまつわる謎など、ミステリーも絡んできます。

主人公は人間を抹殺するという物騒な任務を与えられているのですが、基本的に真面目で努力家でもあり、頼まれると断れない性格。町の人々との触れあいを通して「人間に救済の余地はあるのか」と真剣に悩むところもユニークで、ほっこりさせられます。

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作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:2022年1月8日(土)から毎週土曜23:00~ほか
  • 製作国:アメリカ(2021年)
  • 原題:Resident Alien
  • 原作:Peter Hogan/Steve Parkhouse『Resident Alien』
  • 企画・製作総指揮:クリス・シェリダン
  • 監督:ロバート・ダンカン・マクニールほか
  • 製作総指揮:ロバート・ダンカン・マクニール/マイク・リチャードソンほか
NHK放送決定!

2023年2月26日(日)から毎週日曜23時、NHK総合にて放送されます。全10回。

あらすじ

人類抹殺のため地球に来たエイリアンの宇宙船が嵐に遭遇して不時着。操縦していたエイリアンは、コロラド州の湖畔の別荘にいた医師ハリーを殺し、彼に成り済ましながら任務遂行をたくらむ。
4カ月後、付近の町ペイシェンスで殺人事件が発生。殺されたのが町で唯一の医者だったため、保安官マイクはハリーを訪れ検視を頼む。町に行くのも人間と関わるのも初めてのハリーだったが、そのまま町の診療所で働くことに。地元ではかつて1人を救うために炭鉱作業員59人が命を落とした事故があり、人々は炭鉱作業員たちの精神を誇りにしていた。やがて町長ベンの9歳の息子マックスがハリーをエイリアンだと見抜き、ハリーは危機感を覚える。果たして、ハリーは任務を遂行できるのか。そして町医者を殺した犯人は誰なのか?

WOWOW公式サイトより

予告動画

原作について

このドラマの原作は、ピーター・ホーガン&スティーブ・パークハウスによる人気コミック『Resident Alien』です。

登場人物(キャスト/吹き替え)

※一部ネタバレを含みます

ハリー(アラン・テュディック/声:子安武人)
医師。コロラド州ペイシェンスの湖畔の別荘に滞在中、運悪く不時着したエイリアンに殺される。その後、“人類抹殺”という任務遂行のため、エイリアンがハリーになりすましている。
町で唯一の医師サムが殺され、後任として診療所で働くことに。故郷の星では科学者だったため有能で、人間の知能を「トカゲ以下」と見下しているが、好奇心旺盛で困っている人間を放っておけないお人好しな一面もある。笑うのが苦手。

アスタ(サラ・トムコ/声:樋口あかり)
診療所の主任看護師。変わり者のハリーをフォローする。16歳で家出をしてバイク乗りのジミーと結婚するが、夫のDVや生まれた子供を養子に出すなど不幸な結婚生活を送っていた。
エイリアンが地球に不時着した日、たまりかねて家を飛び出し別れる決意をした。殺された医師サムとは子供の頃からの付き合いだった。

ダーシー(アリス・ウェッタールンド/声:松井暁波)
アスタの親友。バーで働いている。スキーの元オリンピック選手で、トリノ大会で大怪我をして引退した。町長のベンは幼なじみで元恋人。ハリーに好意を持っている。

マイク・トンプソン(コリー・レイノルズ/声:乃村健次)
町の保安官。思い込みが激しく怒りっぽい性格。犬のクリータスを溺愛し、部下のリヴよりも頼りにしている。町で唯一の医師サム・ホッジスが殺され、ハリーに検視を依頼する。

リヴ・ベイカー(エリザベス・ボーウェン/声:田村聖子)
保安官代理。町の人から信頼され捜査能力も高いが、マイクからは過小評価され全く相手にされておらず、そのことに不満を抱えている。

マックス(ジュダ・プレーン/声:田中あいみ)
町長ベンの息子。9歳。100万人に1人しかいないというエイリアンの分子再構成を見抜く能力を持つ。ハリーを一目でエイリアンだと見抜くが、誰にも信じてもらえない。最初はハリーを見ると逃げ出していたが、やがて果敢に立ち向かうようになる。

ベン(レヴィ・フィーラー/声:KENN)
町長。マックスの父親。繊細な心の持ち主で、カウンセリングのため定期的に診療所に通っている。保安官のマイクから「ナイーブ君」と呼ばれている。

ケイト(メレディス・ギャレットソン/声:小林さとみ)
ベンの妻で、マックスの母。小学校の教師。マックスがエイリアンに取り憑かれていることを心配し、ハリーに相談する。

サハル(グレイスリン・アワド・リンケ/声:飯沼南実)
マックスのクラスメイト。賢く勇敢な女の子。イスラム教徒。マックスの言葉を信じ、彼と2人でハリーがエイリアンだという証拠を探す。

ジェイ(Kaylayla Raine)
診療所を手伝っている十代の少女。サムの死にショックを受ける。アスタが16歳の時に産んですぐ養子に出した実の娘だが、本人は気付いていない。

ダン(ゲイリー・ファーマー)
アスタの養父。先住民。町で食堂を経営している。母親に捨てられたアスタを引き取って育てたが、アスタが若い頃は良い関係を築くことができず、疎遠になっていた。現在はアスタと同居し、関係を取り戻そうとしている。

イザベル(エルフィ・ヨスト)
本物のハリーの妻。画家。5年前にニューヨークで出会い、結婚した。離婚手続きを催促するためハリーの家を訪ねてくるが、彼に未練があり、よりを戻そうと家に居座る。

デビッド・ローガン(アレックス・バリマ)
空軍兵。4か月前にコロラド上空で未確認の飛行物体を確認している。マカリスターから宇宙船を見つけるよう極秘任務を与えられ、キャスパーとともに捜索にあたる。暴走するキャスパーに手を焼く。

リサ・キャスパー(マンデル・モーン)
マカリスターがローガンの相棒として選んだ女性。エイリアン捜索の極秘任務を与えられ、地球に墜落したエイリアンを捜し出して秘密裏に連行しようとしている。人を殺すことに何の罪悪感もなく、任務遂行のためなら平気で殺人を犯すサイコパス。

マカリスター(リンダ・ハミルトン)
ローガンとキャスパーに宇宙船の捜索を命じた将官。子供の頃に宇宙船を目撃して以来、何十年もかけて地球外生命体を探してきた。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

コロラド州ペイシェンス。昨年12月から湖畔の小屋に滞在している医師ハリー・ヴァンダースピーグルのもとに、マイク・トンプソン保安官とリヴ・ベイカー保安官代理がやってくる。町で唯一の医師サム・ホッジスが喉を刺されて殺されたため、その検視を頼みたいという。
彼らに同行し町へ赴くハリーだったが、その正体はエイリアンだった。4か月前、宇宙船が落雷を受けて墜落。その後この地に辿り着き、ハリーを殺害して彼になりすましていたのだ。彼は墜落の際に失った積み荷を探しており、見つけ次第任務を遂行しようと企んでいた。
診療所でサムの遺体を見たハリーは自殺と判断するが、彼をよく知る看護師のアスタはありえないと反論する。ハリーはアスタとともに解剖を行い、彼女に仕事ぶりを評価されて満更でもない気分になる。
アスタに誘われてバーへ行き、地元のウイスキーをしこたま飲んで高揚したハリーは、自分の正体を見抜いた少年マックスを抹殺すべく彼の家へ忍び込む。だがマックスに気付かれ、犯行は失敗に終わる。
翌日、ハリーは「荷物を取りに行きたい」というアスタを、彼女の元夫ジミーの家まで送り届ける。ジミーはひと目で乱暴者とわかる男だった。ハリーは尋常ならざる力を発揮し、アスタに暴力をふるうジミーを叩きのめす。
サムの葬儀の日、ハリーは死因が毒であることに気付く。サムは呼吸ができなくなって自ら気管切開しようとしたが、間に合わなかったのだ。ハリーはここにいる誰かがサムに毒を盛った、と推測する。
ハリーの任務は“装置”を地球に落とし、人間を抹殺することだった。だがこの町の合い言葉にもなっている「一人残らず救う」の意味を知ったハリーは、人間には救済の余地があるのかもしれないと考え始める。
1884年に落盤事故が起き、坑道に取り残された1人を助けるために59人の男たちが死亡したのだった。
ハリーはサムの後任医師として、町の診療所に勤務することに。勤務初日、彼が診察室へ入ると、そこにいたのはマックスだった。

診療室でハリーに脅されたマックスはパニックを起こし、診療所を飛び出す。マックスはハリーの正体がエイリアンだと訴えるが、誰も信じない。リヴは保安官に叱られたマックスを慰めるため、彼の証言をもとにエイリアンの似顔絵を描いて町に貼り出す。
診療所の医師となったハリーは、ネットの知識で医療行為をこなすが、アスタから「言葉に気を遣って」と注意される。診療所でさまざまな人間たちを観察し、彼らの行動が感情に支配されていることに気付くハリー。そしてなぜか体に穴が空く感覚に襲われる。
ハリーはバーテンダーのダーシーからボウリングデートに誘われる。彼女はスキーの元オリンピック選手だったが、大会中の事故で足を複雑骨折して選手をやめたと話す。
ハリーは事故を装ってマックスを殺そうと考え、自転車のブレーキに細工をする。翌日、マックスは自転車で転んで腕に切り傷をつくり、診療所にやってくる。ハリーの治療を受ける間、マックスはハリーと対等にやり合う。
アスタはサムが死んだ夜、トランプの誘いを断って先に帰宅したことを後悔していた。若いころ養父のダンとうまくいっていなかった彼女にとって、サムは唯一の話し相手だった。彼女の悲しみを感じとったハリーは、サムの代わりにトランプの相手をする。
ハリーは体に穴が空く感覚を“心の痛み”だと気付く。自分の中に寂しさという感情が芽生えていると知ったハリーは、閉鎖された坑道から浮揚特性を持つテルルを採掘し、船を修理するための物資を集め始める。
リサ・キャスパーとデビッド・ローガンは、雪山の崖下で宙に浮いた状態で凍死している登山家を発見する。

殺害した本物のハリーの左足が湖で発見され、保安官のマイクは犯人をシリアルキラーだと思い込む。ハリーはDNA鑑定をごまかすため、乳児の包茎手術で切り取った皮膚を遺体のDNAサンプルとして提出する。
町長ベンの妻ケイトは、息子のマックスがハリーをエイリアンだと言い張り、エイリアンの絵ばかり描くことにうんざりしていた。ハリーは彼女が息子の言葉をまったく信じていないことに安心する。
マックスは町中にエイリアンの貼り紙をしたことで学校の友達から馬鹿にされ、孤立していた。そんな中、クラスメイトのサハルだけが彼の言葉を信じる。
マイクたちは足以外の遺体を見つけようと、夜通し湖を捜索する。ハリーは岸辺に打ち上げられた遺体を見つけ、自宅の地下室にある冷凍庫の中に隠す。
アスタとダーシーは高校生たちのパーティーに参加し、そこで死んだサムの処方箋を使って売られた麻薬を見つける。処方箋はサムのデスクから盗まれたものだった。
パーティーにはジェイも参加しており、アスタは泥酔したジェイを自宅に送り届ける。ジェイはアスタが出産してすぐに養子に出した子供だった。
その頃ニューメキシコでは、カウボーイのロイが4か月前に荒野でエイリアンに遭遇したという話をキャスパーとロイに話して聞かせていた。キャスパーは駐車場で密かにロイを抹殺する。

保安官のマイクは湖の水流を調べ、ハリーの小屋近くに遺体が流れ着いている可能性があると見て付近を捜査する。リヴは湖で発見されたドアノブに注目するが、彼女を馬鹿にするマイクは聞く耳を持たない。
アスタはサムの処方箋用紙を盗んだ犯人がジェイではないかと考え、それとなく彼女に探りを入れる。アスタに疑われたジェイは傷つき、反抗的な態度を取る。
エイリアンを捜索するローガンとキャスパーは、任務に対する考え方の違いで口論になる。ローガンはカウボーイを殺したキャスパーを非難するが、キャスパーは「任務を邪魔する者は排除する」とローガンを脅す。
ベンは息子のマックスにハリーがエイリアンではないことをわからせようと、ハリーを夕食に招く。嫌がるマックスだったが、クラスメイトのサハルは「いい考えがある」と計画を持ちかける。
マックスは訪ねてきたハリーを友好的な態度で迎え、ベンとケイトを安心させる。サハルはその間にハリーの車から家の鍵を盗みだし、合鍵を作ることに成功する。
翌朝、ダンの母親が腰を痛め、ハリーはアスタとともに南部ユテ族の居留地を訪れる。そしてアスタの家族が揃う前で、ジェイがアスタの娘であることを暴露してしまう。事実を知ったダンは動揺するが、「何があっても受け入れるのが家族だ」とアスタを慰める。
ハリーは先住民たちの絆をまのあたりにして故郷を懐かしみ、アスタに妻が死んだことを打ち明ける。
合鍵を使ってハリーの家に入り込んだマックスとサハルは、地下室で宇宙船のパーツを見つける。宙に浮いているリンゴを触った2人は弾き飛ばされ、気絶してしまう。
帰宅したハリーは地下室で倒れているマックスとサハルを見つけ、バッグに詰めて運び出そうとする。ところが家の中には見知らぬ女が立っており、「あなたの妻よ」と告げる。

ハリーの家を訪ねてきた妻イザベルは、離婚手続きを進めるよう催促しにきたという。彼女は本物のハリーが5年前にニューヨークで出会った画家で、その後ハリーと結婚し現在は離婚手続き中だった。ハリーはその場で離婚届にサインするが、未練があるらしいイザベルはすぐに帰ろうとしない。
ハリーは地下室で気を失っていたマックスとサハルを家まで運ぶ。マックスはハリーの家の地下室でエイリアンの技術を見たと訴えるが、一緒にいたサハルは何も覚えていなかった。ケイトから相談を受けたハリーはマックスを病気と診断し、ジョージアにある特別な学校を紹介する。
アスタは実の娘ジェイを診療所で雇ったことを後悔し始める。そこへ死んだサムの妻アビゲイルが現れ、サムの患者のカルテを持ってくる。カルテの中からアスタの出産記録を見つけたジェイは、アスタとジミーが実の両親であることを知ってショックを受ける。
ハリーに失望したダーシーは「もうデートはしない」と別れを告げるものの、未練を断ち切れずハリーの家を訪ねる。窓からハリーとイザベルの姿を確認し、やけ酒をあおるダーシー。ハリーはイザベルに誘惑され、一夜をともにする。
マックスはサハルとともにハリーに会いに行き、「転校しなくてもいいと親に言ってくれたら、エイリアンであることは内緒にする」と停戦を持ちかける。しぶしぶ受け入れるハリーだったが、2人と話すうちに憎しみが消えていることに気付く。
サムの毒物検査の結果が届き、ボツリヌス毒素が多量に検出されてることから毒殺と判明する。

50年前。幼いエレノアは嵐の夜に宇宙船を目撃し、愛用のインスタントカメラで撮影する。
4か月前。空軍兵のローガンは、コロラド上空で未確認の飛行物体を確認したと報告。将官のマカリスターは彼に医療休暇を取らせ、墜落した宇宙船とその操縦者を捜索するよう極秘任務を命じる。
診療所に後任の医師イーサン・ストーンが現れ、ハリーはお役御免となる。みんながイーサンを歓迎するのを見て嫉妬したハリーは、彼に腕相撲を仕掛けて肩を脱臼させる。ダーシーはイーサンの家で一夜を過ごし、後悔する。
ハリーから診療所の処方箋が盗まれたことを聞いたマイクとリヴは、学校へ行って聞き込みをする。マイクはジェイに目をつけるが、アスタはジェイをかばおうとする。ボーリング場でジミーを見かけたアスタは、処方箋を盗んだ犯人がジミーだと確信する。
2週間前。ローガンとキャスパーはニューメキシコで墜落した宇宙船を発見。倉庫に運び込み、マカリスターに見せる。宇宙船の操縦者が墜落現場に戻ってくると予想した彼女は、ローガンとキャスパーに操縦者を連行するよう命じる。
ハリーは妻イザベルを睡眠薬で眠らせて山へ行き、宇宙船の最後の部品を見つける。だが宇宙船のあった場所を訪れると、宇宙船は消えていた。そこへ一台の車が現れ…。

車を運転していたのはイザベルだった。睡眠薬に気付いた彼女は寝たふりをしてハリーの後をつけてきたのだ。
理由を問われたハリーは「一人の時間が欲しかった」と嘘をつき、イザベルと口論になる。監視していたローガンとキャスパーは、2人の言い争いを見てただの夫婦ゲンカだと思い込む。ハリーに愛想を尽かしたイザベルは別れることを決め、家を出ていく。
保安官のマイクがジェイを疑っていることを知ったアスタは、サムの処方箋用紙を盗んだのはジミーだと話す。連行されたジミーは盗んだことを認めるが、高校生に売りつけていたのは用務員のリチャード・ファーガソンだった。
マイクとリヴはファーガソンを逮捕するものの、そのときの態度が無礼だったとマイクに叱責されたリヴは、ついに溜め込んでいた怒りを爆発させ、「辞める」と宣言する。
宇宙船を奪われ、装置も見つからず、このまま人間として暮らしていくことを考えて絶望するハリー。そこへマックスが現れ、エイリアンのエネルギーが見えるという。ハリーはマックスと取引をし、装置を捜してもらう代わりに、マックスの病気の診断が誤診だったことをベンとケイトに告げて転校をやめさせる。
装置は見つかるものの、氷河の上だった。マックスが止めるのも聞かず、ひとりで山へ向かうハリー。その様子を見ていたアスタとダーシーはハリーを止めようと後を追う。ハリーは装置を取り戻すが、アスタとダーシーとともにクレバスに落ちてしまう。

クレバスに落ちた3人は助かるが、ハリーは足を挟まれて身動きができない。ダーシーは途中に引っかかっているスノーモービルのところまで登るものの、氷が崩れてハリーとアスタはクレバスの底に転落。ダーシーも宙吊りになってしまう。
足を負傷したハリーは人間の姿を維持できなくなり、アスタに問い詰められてエイリアンであることを明かす。パニックに陥るアスタだったが、衰弱するハリーを救おうとできるだけの処置をする。そんな彼女にハリーは故郷の星について語り、何千年も前から地球の変化を観察してきたことを打ち明ける。そして故郷に帰るための“無線機”を探してほしいと頼む。
その頃、アスタの父ダンは彼女と連絡が取れないことを心配し、保安官に相談していた。やがてアスタとダーシーが氷河へ向かったという情報を得るが、捜索のヘリは夜明けまで出せないと言われてしまう。
ダーシーは氷の壁をよじ登り、ロープで2人を引き上げて救出する。アスタはハリーの体を隠したままトラックの荷台に乗せ、ダーシーだけを病院に置き去りにする。ダンの店へハリーを運び込んだアスタは、仰天するダンを説得してハリーを助けようとする。
ハリーは任務を果たせなかったことに責任を感じ、このまま死なせてほしいと頼むが、アスタはクレバスの底で見つけた“無線機”を彼に見せて励ます。ダンは感染症を起こしているハリーの足を肉切り包丁で切断する。

ハリーは自宅で目を覚ます。アスタがつきっきりで看病し、ハリーを助けたのだった。切断した脚は再び生えるが、アスタが見つけてくれた装置は落下の衝撃で壊れていた。
エイリアンの中には人体に送信機を埋め込んで監察している種族もおり、その送信機の部品を使えば装置を再起動できるかもしれないと考えたハリーは、エイリアンに遭遇した人々が集まるUFOコンベンションに参加する。
そこで“エイリアン・トラッカー”を名乗るピーター・バックに正体を見抜かれ、追い詰められるハリー。ピーターは30年前にエイリアンに遭遇し、子供を誘拐されるという悲劇を経験していた。ピーターの体内に送信機が埋め込まれていることを知ったハリーは、ピーターを襲って送信機を奪う。
アスタはハリーを「善良なエイリアン」だと思い込んでいたが、UFOコンベンションで出会った人物から「エイリアンは空から来たコロンブスかも」と言われ、不安を抱き始める。
極秘任務を遂行中のキャスパーとローガンは、夫婦を装ってベンとケイトの家を訪問する。キャスパーはマックスの部屋に忍び込み、彼が隠し持っていたエイリアンの金属の欠片を盗み出す。
保安官のマイクはサムの妻アビゲイルを疑う。彼女が浮気相手と結婚するためにサムを殺したと考えたマイクは、アビゲイルを逮捕する。リヴはマイクに懇願され、保安官代理に復帰する。
アスタの態度に違和感を覚えたダーシーは、連絡の取れないアスタを心配してハリーの小屋を見に行く。そして地下室の冷凍庫に入っているハリーの遺体を発見する。

本物のハリーが殺される数時間前。彼は診療所に忍び込み、サム・ホッジスが使用しているインスリンにボツリヌス毒素を注入。小屋に戻ってきた彼は、エイリアンに襲われ命を落とす。
現在。冷凍庫の遺体を見つけたダーシーは、翌朝マイクとリヴを連れてハリーの家に乗り込む。だが遺体は既にハリーによって屋根裏に隠された後だった。ダーシーは絶対に見たと主張するも取り合ってもらえず、小屋で暴れて保安官事務所に連行される。
ハリーは装置を使って本物のハリーの遺体を消すことに成功するが、指にやけどを負ってしまう。本来ならばエイリアンには無害のはずだが、人間化し過ぎたために装置の影響を受けてしまったのだ。
ハリーの小屋の近くでブーツを見つけたリヴは、診療所に保管してある足と照合することに。アスタはその足にハリーと同じほくろがあるのを見て、本物のハリーがエイリアンに殺されたのではないかと疑う。
アスタはハリーを問い詰め、本物のハリーを殺したことを認めさせる。怒ったアスタは「あなたは友達じゃない。もう二度と会わない」と告げて立ち去る。アスタに拒絶されたハリーは号泣し、装置を作動させる。
マックスとサハルはハリーに危険を知らせようとするが、キャスパーとローガンに捕まってしまう。エイリアンの正体を教えるよう脅されたマックスは、診療所の医師イーサンがエイリアンだと嘘をつく。
マックスの言葉を信じたローガンとキャスパーは、イーサンを拉致してマカリスターに引き渡す。マカリスターはキャスパーに命じてローガンを殺させようとするが、通行人に邪魔をされ、ローガンをその場に残して立ち去る。
自分も装置で滅ぼされると悟ったハリーは、奪われた宇宙船を取り戻して地上を離れ、宇宙から装置を落とすことに。ハリーの目的を知ったマックスは彼を止めようとアスタとともに倉庫に乗り込み、兵士に捕まってしまう。
ハリーは2人を助け、アスタに懇願されて人類抹殺を思いとどまる。そしてアスタに別れを告げ、宇宙船に乗って飛び立つ。装置は宇宙空間に捨てられ、爆発する。
愛を選び、殺さない選択をすることが人間にとっての本当の強さだと悟ったハリー。故郷へ向かおうとするハリーだったが、宇宙船にはマックスが乗り込んでいた。

感想(ネタバレ有)

面白かった~! マックスとサハル最高じゃない?

WOWOWの公式サイトでは「SFサスペンス」ってことになってるけど、ほぼコメディでしたね。海外のコメディドラマって、いまいち理解できない(笑えない)ことが多くてあまり見ないのですが、このドラマは結構笑えました。

人類抹殺をもくろむエイリアンが降り立った場所が、自然豊かな田舎町という設定も好みだった。主要登場人物は全員知り合いで、殺人事件とは無縁の町。そこへエイリアンという強烈な異分子が紛れ込んで、ちょっとした騒動を起こす。

みんな暢気で鈍感なので、ハリーが異常な行動を取ってもさほど気にせず、彼が「人類抹殺計画」を温めているなんて想像すらしません。ただ一人、ハリーの正体を見破ったマックスですら、途中からハリーに気を許してすっかり友達になってしまう(可愛い)。

ハリーの目的は一貫して「任務遂行」なんだけど、町の人々と付き合ううちに徐々に人間化していくところも面白かった。異星人である彼の目を通して、人間にとって当前のこと、あるいは矛盾、普段は気にも留めないことを改めて考えさせられたり、気付かされたりして。そういうちょっと哲学的な部分も好き。

そして問題のサスペンス部分。最終話で、サム・ホッジス医師を殺した犯人が“本物のハリー”だと判明しました。動機は不明ですが、シーズン2に引き継がれると思われます。本物のハリーがどういう人物だったのかも気になりますね。

時系列で整理すると、

  1. 宇宙船がニューメキシコに墜落
    ローガンとアスタがそれぞれ別の場所で宇宙船を目撃している
  2. マカリスターがローガンとキャスパーに宇宙船の捜索を命じる
  3. 本物のハリーがサム・ホッジスのインスリンに毒物を注入
    その数時間後にエイリアンと遭遇、殺害されて湖に捨てられる
  4. サム・ホッジスの遺体が発見され、エイリアンのハリーが検視を頼まれる
  5. 本物のハリーの遺体(左足)が湖で発見される

という流れ。①から④までに4か月経っているので、本物のハリーが毒物を仕込んでからサムが死ぬまで、少し時間がかかっているのかもしれない。

この殺人事件の真相もシーズン2で明かされるのかな。保安官のマイクとリヴが徐々に真犯人に近づいてきているので、この2人の捜査にも期待したいです。

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