ネタバレ有「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」シーズン1全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

「THE FALL 警視ステラ・ギブソン シーズン1」あらすじキャスト

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英国ドラマ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」シーズン1(全5話)についてまとめました。

北アイルランドを舞台に、連続殺人犯と事件捜査にあたる警視との心理戦をスリリングに描いた犯罪サスペンスドラマ。2013年5月よりBBC2で放送され、シーズン3まで製作されました。IMDbの評価は8.1。

タイトル「The Fall」の由来は、T.S.エリオットの詩「The Hollow Men (うつろな人間)」 からの一節 “Between the idea and the reality, Between the motion and the act falls the Shadow(想像と現実、衝動と行動の狭間に影が落ちる)” がもとになっています。

▼シーズン2はこちら

「THE FALL 警視ステラ・ギブソン シーズン2」あらすじキャスト ネタバレ有「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」シーズン2全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)

作品概要

  • 放送局:WOWOWプラス
  • 放送時間:2023年11月27日(月)11:00~ ※全5話一挙放送
  • 製作国:イギリス(2013年)
  • 原題:THE FALL
  • 脚本:アラン・キュービット
  • 監督:ヤコブ・ヴァーブリューゲン
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2023年12月9日(土)より、BS11にて毎週土・日曜日 午前9時59分~放送されます。また、Amazonプライム・ビデオでは第1話と第2話のみ無料視聴できます(プライム会員限定)。

あらすじ

北アイルランドのベルファストで連続殺人事件が発生し、捜査に行き詰まった北アイルランド警察は、ロンドン警視庁の警視ステラ・ギブソンを呼び寄せる。敏腕警視vs連続殺人鬼の攻防が始まる。

WOWOWプラス公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

捜査関係者

ステラ・ギブソン(ジリアン・アンダーソン)
ロンドン警視庁の警視。アリス・モンロー殺人事件を調査するため、ベルファストに派遣される。ほかの未解決事件との共通点を見い出し、同一犯による連続殺人事件と確信する。仕事が最優先で、プライベートは謎に包まれている。

ジム・バーンズ(ジョン・リンチ)
北アイルランド警察の警視長。連続殺人事件とするステラの見解には懐疑的。過去にステラと不倫関係に陥っており、未だに未練がある様子。警察監視機関の議長モーガン・モンローから圧力をかけられる。

ダニー・フェリントン(ニーヴ・マグレディ)
巡査。サラ・ケイの最初の通報のときに対応した。捜査をしなかったことで殺人事件に発展してしまう。その後、ステラの信頼を得て助手に抜擢される。

ジェームズ・オルソン(ベン・ピール)
巡査部長。麻薬絡みの殺人事件を追っている。ステラと一夜をともにするが…。

ロブ・ブリードラブ(マイケル・マケルハットン)
巡査部長。オルソンの相棒で友人。

マシュー・イーストウッド(スチュワート・グラハム)
警部。オルソンの事件を捜査する中で、彼と相棒ブリードラブの不正に気づく。

ターニャ・リード・スミス(アーチ―・パンジャビ)
法医学者。検死官として捜査に参加する。仕事と家庭を両立させている才女。ステラと気が合い、不思議な友情が芽生える。

犯人と周辺人物

ポール・スペクター(ジェイミー・ドーナン)
連続絞殺魔。心理カウンセラー。妻サリーとの間に2児を持つ父親。表向きは良き夫・良き父親を演じているが、その裏で人知れず殺人を繰り返している。日ごろから肉体の鍛錬と“獲物”の入念なリサーチを欠かさない。犯行がエスカレートするにつれ、現実生活も破綻していく。

サリー・アン・スペクター(ブロナー・ウォー)
ポールの妻。新生児病院の看護師をしながら、幼い2人の子供を育てている。ポールを良き夫と信じ込んでおり、彼の犯行には気づいていない。夜驚症を患う娘オリビアを心配している。

オリビア・スペクター(Sarah Beattie)
ポールとサリーの娘。睡眠時に極度のパニックを起こす“夜驚症”。自分の部屋の天井裏にポールが何かを隠しているのを知っている。

ケイティ・ベネデット(アシュリン・フランシオーシ)
スペクター家の近所に住む15歳の高校生。ベビーシッターとして、スペクター家に出入りしている。ポールに恋心を抱き、彼への想いを込めた自作のラブソングを動画配信する。

リズ・タイラー(シーニン・ブレナン)
ポールの患者。10歳の息子を髄膜炎で失い、今も悲しみから立ち上がれずにいる。息子の死後、夫ジミーから暴力を受けるようになり、人知れず苦しんでいる。

ジミー・タイラー(ブライアン・ミリガン)
リズの夫。息子を亡くし、夫婦でセラピーを受けている。リズの不倫を疑い、ポールに憎悪を向ける。前科があり、現在は仮釈放中。

被害者と周辺人物

サラ・ケイ(ローラ・ドネリー)
ベーコン&レイ法律事務所の弁護士。ポールに狙われ、自宅で殺害される。遺体は妹のマリオンによって発見された。

アリス・モンロー(Gemma McCorry)
アーロンの妻。遺体は自宅のベッドでポーズを取らされていた。1時間にわたって首を絞めたり緩めたりした痕跡があった。

フィオナ・ギャラガー
大学の講師。遺体は寝室のクローゼットで発見された。遺体にはアリス・モンローと同じ所見があったが、容疑者は海外に逃亡した元恋人とされている。

アニー・ブローリー(Karen Hassan)
ポールの標的となる高学歴女性。

ローズ・スタッグ(ヴァリーン・ケイン)
法医学者ターニャ・リード・スミスの友人で、“ピーター”の元恋人。大学時代、“ピーター”に首を絞められ殺されかけた経験をステラに話す。

モーガン・モンロー(イアン・マッケルヒニー)
連合派(ユニオニスト)議員。地元の有力者。元弁護士で、警察監視機関の議長でもある。息子の潔白を公表するよう、警視長のジム・バーンズに圧力をかける。

アーロン・モンロー(ユージン・オヘア)
アリスの夫で、モーガンの息子。別居中の妻アリスが殺害され、重要参考人として取り調べを受けている。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

北アイルランド、ベルファスト。金曜の夜、ポール・スペクターは弁護士サラ・ケイの家に侵入する。帰宅したサラは誰かが侵入したことに気づき、警察に通報する。ダニー・フェリントン巡査が駆けつけるが、侵入の形跡は見当たらなかった。
翌朝、ロンドン警視庁から来た敏腕警視ステラ・ギブソンが到着する。彼女はアリス・モンロー殺人事件の捜査見直しのため呼び寄せられたのだった。アリスの義父は連合派(ユニオニスト)議員のモーガン・モンローで、警察監視機関の議長でもあった。
捜査資料に目を通したステラは、犯行が手慣れていることや、3か月前に殺されたフィオナ・ギャラガーの遺体にもアリスと同じ所見があったことなどから、同一犯による連続殺人を疑う。だが警視長のジム・バーンズは「ありえない」と頭ごなしに否定する。
ポールは看護師の妻サリー・アンと、幼い子供2人を育てる父親で、昼間は心理カウンセラーとして働いていた。サラを次の“獲物”と定めたポールは、彼女の行動をリサーチし、ひそかに犯行の機会をうかがっていた。
夜、ステラはホテルへ戻る途中、捜査中のオルソン巡査部長と出会う。ステラは彼にホテルの部屋番号を伝える。
フェリントン巡査はサラのことが気にかかり、彼女の家を訪問する。だが応答はなく、留守電にメッセージを残して立ち去る。そのとき家の中では、サラがポールに襲われていた。

オルソン巡査部長はステラが滞在するホテルを訪ね、彼女と一夜をともにする。その頃、サラを殺害したポールは、バスルームで遺体を洗い、ベッドシーツを洗濯し、遺体の指に赤いマニキュアを塗っていた。遺体を撮影し、髪の一部を切り取ると、ポールはサラの家を後にする。
朝、帰宅したポールは犯行時に使用したリュックを娘の部屋の天井裏に隠し、何もなかったように家族とふれあう。
午後、サラの妹マリオンがサラの家を訪ね、寝室で遺体を発見する。ダニーは通報を受けて現場に向かい、サラの遺体を確認する。動揺しながらも、金曜の夜に捜査をしなかった自分のミスだと、ステラに報告するフェリントン。連続殺人事件と確信したステラは、「私を捜査責任者にして」とジムに訴える。
サラの死因は絞頸による窒息死だった。ステラは遺体とシーツが洗われていることや、遺体の髪が切られてること、指のマニキュアが新しいことに気づく。法医学者のターニャ・リード・スミスは、サラが妊娠していたことをステラに告げる。
ポールは妻のサリー・アンとともに、娘のオリビアが通う学校へ行く。担任教師からオリビアが描いた「ナイフで自分を刺して死んだお姫様」の絵を見せられ、娘が何かを感じ取っていると気づく。ポールはオリビアに、サラの部屋から盗んだネックレスをプレゼントする。
ステラはオルソンと寝たことを後悔し、彼を冷たくあしらう。帰宅したオルソンは、息子が見ている前で背後から銃撃され、殺害される。
ポールの家の近所に住む高校生ケイティは、ポールに恋心を抱いていた。ケイティはポールの部屋でサラの髪を見つけて盗もうとし、ポールの怒りを買う。力ずくで髪を取り戻したポールは、「母親の形見だ」と嘘をつく。

ホテルに泊まっていたオルソンの相棒ロブ・ブリードラブ巡査部長は、オルソンの死を知らずに彼の携帯に電話をかけ、イーストウッド警部が電話に出たのを知って急いで携帯を処分する。彼はそのことをアーロン・モンローに話し、怪我をした売春婦を介抱する。
捜査責任者に任命されたステラは、一連の事件を連続殺人事件と位置づけ、特別捜査班を立ち上げる。そして正直に自分のミスを告白したダニー・フェリントン巡査を助手に選ぶ。
ポールは次なる標的を“アニー・ブローリー”に定め、彼女の家を下見に行く。だがそこで地元住民に絡まれ、その場を逃れるために「患者の家を捜している」と嘘をついてしまう。なりゆきでタイラー家を訪ねたポールは、妻リズが夫から暴力を受けていることに気づく。
オルソンが銃殺されたことを知ったステラは、彼と一夜を過ごしたことをジムに告白する。ジムはオルソンが既婚者だったことを告げ、責任者として軽率な行動を取ったステラを叱責する。
ステラとジムは記者会見を開き、アリス・モンロー、フィオナ・ギャラガー、サラ・ケイの事件を同一犯による連続殺人事件と発表し、情報提供を呼びかける。
ポールとサリーは、子どもたちを連れてサリーの実家を訪ねる。実家の近くで廃屋を見つけたポールは、その廃屋を犯行のための隠れ家にしようと考える。ポールの娘オリビアは、夜中に目を覚まして泣き叫び、サリーに「天井裏に裸の女の人がいる」と話す。
ステラは特別捜査班のメンバーとともにプロファイリングを行い、犯人は20代半ばから30代半ばの知能の高い男性で、被害者より社会的地位が低く、自分が劣等感を抱くような女性に狙いを定めていると推定する。

鑑識により、サラの遺体に塗られていた赤いマニキュアのメーカーが判明する。ステラはダニーに頼んでマニキュアを手に入れ、自分の指に塗る。
オルソンの事件を捜査中のイーストウッド警部は、ロブがアーロン・モンローと一緒にホテルに泊まっていた事実を突き止め、彼がアーロンに薬物や売春婦を手配していた可能性があるとジムに報告する。
さらに、ブリードラブはオルソンの妻と不倫関係にあったことも判明。イーストウッドの聴取に応じたブリードラブは、持っていた銃で自らを撃ち、命を絶つ。
ポールは職場の上司から、勝手にタイラー家を訪問したことを咎められる。ポールはリズを呼び出し、暴力をふるう夫ジミーを警察に通報すべきだと説得する。その結果、ジミーは傷害容疑で逮捕される。
ポールはサラが妊娠していたことを知り、遺族に謝罪の手紙を書く。手紙を受け取ったサラの父は、会見を開いて声明を発表したいとステラに話す。
法医学者のリード・スミスは、学生時代の友人ローズのことをステラに話す。後日、ステラはローズと会い、彼女の学生時代の恋人“ピーター”について話を聞く。いつも優しかった彼が、ある夜、突然首を絞めてきたという。抵抗してもやめようとせず、息ができず死にかけたとき、彼が我に返って手を外したため、死なずにすんだと。
ポールはアニーの家に忍び込むが、帰宅した彼女は男を連れていた。予想外の状況に焦り、男と乱闘になった末、ハサミで刺し殺すポール。アニーの首を絞めて殺そうとするも、ポールは途中で犯行を断念し、その場から逃げ出す。

通行人によって事件はすぐに発覚し、ステラも現場に駆けつける。アニーの弟ジョセフはすでに亡くなっていたが、アニーは意識不明の状態で発見され、病院に搬送される。
かろうじて追っ手から逃れたポールは、凶器のハサミを川に投げ捨て、隠れ家に逃げ戻ると、怒りをぶつけるようにマネキンを粉々に打ち砕く。帰宅したポールは、妻の代わりに子どもたちの面倒を見ていたケイティに八つ当たりする。
イーストウッド警部は、オルソンとブリードラブがアーロンの会社から金を受け取っていた事実を突き止め、アーロンの逮捕状を取る。だがジムからアリスの葬儀が終わるまで待つべきだと忠告される。その間にモーガンはアーロンを国外へ逃がしてしまう。
サラが殺された日に植物園を訪れていたことが防犯カメラの映像で判明し、警察はその映像を公開して情報提供を求める。そこにはオリビアを連れたポールの姿も映っていた。ポールはサリーに言われて警察へ行き、事件当日の行動について聴取を受けるとともに、指紋とDNAサンプルを提供することを余儀なくされる。そして偶然、赤いマニキュアを塗ったステラを見かける。
ポールは事件の夜のアリバイを作るため、サリーに頼んで「家にいた」と嘘をつかせる。サリーにその理由を問い詰められたポールは、3か月間ケイティと浮気をしていたと嘘をつく。ショックを受けたサリーはポールを罵り、家を出ていく。
警察はローズの証言をもとに、“ピーター”の似顔絵を完成させる。さらに、犯人が送ってきた手紙を調べると、子供が描いたと思われる妊婦の絵が写っていることがわかる。
サリーは妊娠していることをポールに明かし、家族でスコットランドに移住するというポールの提案を受け入れる。ポールは車を燃やし、犯行の証拠を隠滅する。
ポールは捜査本部に電話して犯人だと名乗り、ステラを呼び出す。そしてもう終わりだと告げる。ステラは「私が捕まえるまで、あなたは殺し続ける」と予言し、彼が“ピーター”であることや、幼い女の子の父親であることを指摘する。
ポールはサリーに「償うためなら何でもする」と誓い、家族で新しい人生を始めるためベルファストを後にする。
その頃、ステラのもとに被害者アニーの意識が戻ったという知らせが入る。

感想(ネタバレ有)

冒頭から犯人が明らかにされているので「推理もの」ではないのですが、めちゃくちゃ面白い。

犯人が妻と子どもを持つ平凡な男性であることや、いわゆる“サイコパス”とは違うこと、子どもや一部の女性には優しいことなどに興味を掻き立てられました。

彼を追う敏腕警視のステラが、一見冷酷で心がなさそうに見えるところもいいですね。まったく笑わないんですよね、彼女。誰にも媚を売らないと誓いを立てているかのよう。

シーズン1が終了しても物語はまったく終わってません。アリバイ工作のために「ケイティと浮気した」と嘘をつき、家族を失いかけたポールは、犯行をやめる決意をしてスコットランドへ向かいましたが…。

もちろんこのままやめられるはずもなく、シーズン2では再びベルファストに舞い戻ってきて、ステラと対峙することになるでしょう。

警察のほうも“ピーター”の似顔絵や、子供が描いた“妊婦の絵”など、手がかりが増えてきました。

側溝に捨てたサラのネックレス、川に捨てた凶器のハサミ、採石場で燃やした車なども、今後の捜査で発見される可能性があります。そうなるとポールがやむをえず提出した指紋とDNAサンプルが、決め手になりそうです。

個人的にはポールの娘オリビアの心の中がいちばん心配ですが…。

あと、よくわからないのがオルソンの死。
結局、誰がどういう理由で殺したの? シーズン2で解明されるのかな。

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