ネタバレ有｢秘密同盟～空白の殺人事件｣全話あらすじ･感想･登場人物(キャスト)･予告動画

エヴァンス醸造所に勤めるアナは、主任になることを望んで社長のジャックに掛け合うが、冷ややかな態度で突っぱねられる。皆から慕われていた前社長のアーウェルと違い、ジャックは横暴な振る舞いで従業員たちから嫌われていた。
その日の夜、アナは職場仲間のナンシー、ルイ、キャットと醸造所の100周年記念パーティーに出席。ジャックのお気に入りであるマンディが主任に選ばれたことを知り、腹立ち紛れにジャックの新車に傷をつける。
ジャックの叔母であるルイは、一族の金を浪費する彼を戒めるが、逆上したジャックにクビを言い渡されてしまう。
4人が帰ろうとしたとき、ジャックが従業員のティシュを襲う現場に遭遇。ティシュを助けた後、薬物で朦朧としているジャックを拉致し、森に置き去りにする。あくまでいたずらのつもりだったが、数十分後、アナとナンシーはジャックが死んでいることに気付く。
アナは警察官の夫マックスに電話して事情を説明しようとするが、ナンシーに止められる。事故ではすまされないと判断したナンシーは、キャットとルイを呼び出してジャックの死を伝え、隠蔽することを決める。
翌朝、普段どおり出勤するも、動揺を隠せないアナたち。そこへアーウェルが現れ、森でジャックの遺体が発見されたことを伝える。アナの夫マックスは巡査部長代理に選ばれ、捜査チームに加わることに。
やがて遺体発見現場の近くでマンディのクレジットカードが見つかり、関与を疑われた彼女は警察に連行される。4人のもとには、金を要求する脅迫メールが届き…。

アナたち4人は謎の人物からの脅迫に怯えつつ、ジャックの死について地元警察の事情聴取を受ける。マンディは「森へは行ってない」と言い、誰かに財布を盗まれたと話す。
再び脅迫者から「5000ポンド払わないと通報する」というメールが届く。話し合いの末、アナが来年の休暇のために貯めていた金を下ろして立て替えることに。
マックスはジャックの携帯を捜すためアーウェル宅の捜索を行おうとするが、プライバシーの侵害だとアーウェルに頑なに拒まれる。
アナ、ルイ、ナンシーの3人は、脅迫者から指定された橋の下に金を置いて立ち去る。キャットは町で偶然ティシュに会い、幼い頃に両親が離婚して施設に預けられたことや、刑務所を出たあとアーウェルのおかげで立ち直れたことを話す。
翌日、アナは家族や友人たちから誕生日を祝ってもらい、幸せな一日を過ごす。マックスは呼び出しを受け、夜遅くに帰宅する。検視の結果ジャックの死因は窒息死だとわかり、捜査は殺人事件に切り替えられたという。
アーウェルはジャックの部屋にあったパソコンや写真、書類などを庭で燃やす。

ジャックが殺されたことを知り、動揺するアナたち。アナは脅迫者の番号を警察に渡そうと仲間たちに訴えかけるが、ナンシーは犯人が逮捕されるのを待つべきだと言い張る。
マックスは捜索令状を持ってアーウェル宅を訪れるが、ジャックの持ち物はすべて燃やされたあとだった。
マックスは口座の預金がなくなっていることを知り、嘘をついたアナを厳しく追及する。追い詰められたアナは「困っている友達に貸した」と話して謝まるが、マックスとの仲は険悪になってしまう。
ルイは万引きがばれて現行犯逮捕される。取り調べを行ったジャックは、彼女が醸造所の経理を担当するようになってから定期的に使途不明の出金があることを指摘する。黙りこむ彼女を見て、マックスはルイがアナに借金をした人物だと確信する。
アナたちは釈放されたルイから、常習的に万引きを繰り返していたことを打ち明けられる。彼女の家には万引きした品物が大量に積み上げられていた。警察の捜索から隠すため、アナたちは協力して商品を運び出し、ひとまずナンシーのガレージに移す。
ジャックの追悼式の日、またもや脅迫犯から「追加で1万ポンド払え」とメールが届く。アナは「これ以上マックスに嘘をつけない」と頑なに支払いを拒む。
ルイはアーウェルが自殺した父と同じようにジャックを虐待していたことに気づき、激しく罵倒する。そして、醸造所の金を横領したのはジャックだと明かす。
アーウェルがジャックの持ち物を燃やしたのは、自分の罪を隠蔽するためだった。ジャックを後継者にしたのも口封じのためだったと知ったルイは、「兄さんが代わりに死ぬべきだった」と吐き捨てる。その夜、アーウェルは車内で排気ガス自殺を図る。
アナは携帯電話の追跡アプリを使って脅迫者の番号を追跡し、ナンシーの家に辿り着く。

6週間前。ナンシーは夫リチャードの様子がおかしいことに気づく。会社に電話すると、彼は3か月前に解雇されていた。さらにギャンブルで退職金と貯金を使い果たし、多額の借金を抱えていることが判明する。
ナンシーはジャックに夫を雇ってもらえないかと頼むが、けんもほろろに一蹴される。リチャードはギャンブルをやめようとせず、借金の担保に入っていた車が没収されてしまう。たまりかねたナンシーは“謎の脅迫者”となり、アナたちに脅迫メールを送って車を取り戻すための金を手に入れたのだった。
アナは脅迫者の正体が親友のナンシーだと知って激しい怒りにとらわれ、彼女を罵倒する。ナンシーは「お金は返す」と告げて許しを請うが、アナの怒りはおさまらない。
その頃、ルイはアーウェルが運び込まれた病院にいた。ルイからの連絡を受け、病院に駆けつけるナンシー。翌朝病院を訪れたマックスは、ナンシーの車が防犯カメラに映っていた森へ向かう車に似ていると気づき、疑いを持つ。アナはマックスから情報を聞き出そうとして逆に質問され、口論になってしまう。
アーウェルは意識を取り戻すことなく息を引き取る。アナはルイとキャットに脅迫者の正体がナンシーだったことを伝える。友情を取り戻すため、ナンシーは許しを得る方法を探す。
マックスは映像の車を発見したことをホランドに告げ、それによってナンシーとリチャードは警察に連行される。

ナンシーとリチャードは警察署で事情聴取を受ける。ジャックが殺害された事件当夜、森へ向かうナンシーの車が防犯カメラに映っていたのだ。警視ホランドは彼女が経済的な問題を抱えていることを指摘し、事件への関与を疑っていた。さらにリチャードの供述によって、ガレージに大量の盗品を保管していたことが露呈してしまう。
警察署に同行を求められたアナたち3人は、口裏を合わせることに。捜査から外されたマックスは密かに3人の会話を盗聴し、彼女たちがパーティーの夜の行動を隠そうとしていることを知る。
釈放後、アナはマックスに厳しく追及され、事件の夜に起きたことをすべて打ち明ける。アナから真犯人を見つけてと頼まれたマックスは、ホランドに内緒で捜査を続ける。
ナンシーは長時間の勾留のあと、処分保留で釈放される。薄情な夫リチャードに愛想を尽かしたナンシーは、離婚することを決意する。
アナは家出したタムジンがナンシーの家にいることを知って迎えに行くが、「家には帰らない」と頑なに拒まれる。言い争いの末に、妊娠したことを打ち明けるタムジン。父親はジャックだった。タムジンはパーティーの夜に醸造所を訪れ、アナたちを追って森へ行ったことを話し始める。
その頃、マックスはジャックが通っていたゲームセンターを見つけ、近くのカフェの防犯カメラにジャックと一緒にいるタムジンが映っているのを確認する。

タムジンはゲームセンターでジャックと出会い、密会していたことを打ち明ける。だが妊娠がわかると彼の態度は豹変し、行為の動画をばらまくと脅されて中絶を強要されたという。
パーティーの夜、タムジンはアナに話そうとライアンとともに醸造所を訪れ、アナたちがジャックを車に乗せて運ぶ現場を目撃。自転車で後を追い、アナたちが帰ったあと、森で目を覚ましたジャックに会っていたのだ。
出産を望むタムジンに対し、ジャックは「君の人生を生き地獄にして、家族を破滅させる」と恫喝する。タムジンはその場に落ちていたビニール袋でジャックを窒息させ、殺したのだった。翌朝、タムジンがジャックを殺したことを知ったライアンは、証拠隠滅のためジャックの携帯を貯水池に捨てる。
真実を知ったアナとマックスは、どうすればいいかわからず苦悩する。アナは娘を守るため、自分が殺したと自白することを決める。マックスとともに出頭したアナだったが、既にナンシーが出頭し、殺害を自供していた。
ナンシーは自分が罪を被ることでタムジンの人生を守り、アナが母親として彼女の側で支えることを望んだのだった。マックスは真相を闇に葬るため、タムジンが映っている防犯カメラの映像を削除する。
ルイは弁護士のディランから、アーウェルの遺言書を渡される。そこにはすべての遺産をルイに譲ると記されていた。家族との忌まわしい過去を葬るため、遺産相続を拒否するルイだったが、キャットとティシュに「人生をやり直して」と説得されて考え直す。
遺産を相続したルイはエヴァンス醸造所の新社長に就任し、アナは主任に選ばれる。