ネタバレ有「ホワイトハウス・ファームの惨劇」全話あらすじ・キャスト・予告動画

海外ドラマ「ホワイトハウス・ファームの惨劇」あらすじキャスト

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海外ドラマ「ホワイトハウス・ファームの惨劇~バンバー家殺人事件~」(全6話)についてまとめました。

1985年8月6日未明にエセックス州の農場“ホワイトハウス・ファーム”で起きた事件を再現したサスペンスドラマ。2020年1月~2月に全英ITV系で放送されました。IMDbの評価は7.4。

関係者にインタビューした回想記に基づき、バンバー家に起きた“一家3世代殺人事件”の真相に肉薄した衝撃作です。

事件そのものは悲劇としか言いようがなくてやりきれないのですが、ドラマとしての構成や登場人物の見せ方が巧みで見応えがありました。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:2020年10月24日・31日(土)午後1時~
  • 製作国:イギリス(2020年)
  • 原題:White House Farm
  • 脚本:クリス・ムクサ/ジュリア・サンドラー
  • 監督:ポール・ウィッティントン
  • 製作総指揮:ウィロウ・グリルス/チャールズ・パティンソンほか

あらすじ

1985年8月7日未明。エセックス州のある町の地元の警察署に“ホワイトハウス・ファーム”を経営するバンバー家の息子ジェレミーから1本の通報が入る。彼は近所に住む父親ネヴィルから、彼の姉シーラが銃を持って暴れていると電話があって心配だという。その後、駆け付けた警察が屋敷を包囲し呼び掛けるが応答はなく、夜明けを待って突入。中ではネヴィルとその妻ジューン、シーラ、シーラの双子の息子であるニコラスとダニエルが変わり果てた姿で発見される。“タフ”・ジョーンズ警部は、シーラが他の4人を殺してから自殺した “無理心中”だと決めつけるが、スタン・ジョーンズ巡査部長は現場の状況からその説に疑問を抱く。次第に、数々の不審点や証拠が見つかり、そのすべてが、ひとり生き残ったジェレミーの犯行をにおわせるものだったが……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

バンバー家

ジェレミー・バンバー(フレディ・フォックス/声:千葉翔也)
バンバー家の息子。両親が営むホワイトハウス・ファームの近くに住んでおり、農場で働いている。父親からの連絡を受け、地元の警察署に通報する。

シーラ・キャフェル(クレシダ・ボナス/声:河村梨恵)
バンバー家の娘。ロンドン在住。元夫コリンとの間にダニエルとニコラスという6歳の双子の息子がいる。精神科病院から退院したばかりで、情緒不安定だった。遺体は2階の寝室でライフルを抱いた状態で発見され、2発の弾痕があった。

ネヴィル・バンバー(ニコラス・ファレル/声:佐々木祐介)
バンバー家の当主で、ジェレミーとシーラの養父。農場経営者。遺体はキッチンで発見された。激しく争った形跡があり、ライフルの銃床が砕けるまで殴打されている。

ジューン・バンバー(アマンダ・バートン/声:井上明子)
ジェレミーとシーラの養母。ネヴィルの妻。厳格で信心深く、孫のダニエルとニコラスにひざまずいてお祈りすることを強要していた。以前うつ病を患い、シーラと同じ精神科病院に入院していたことがある。遺体は2階の寝室で発見された。

警察

スタン・ジョーンズ(マーク・アディ/声:菅生隆之)
刑事捜査課の巡査部長。“ホワイトハウス・ファーム”の事件を担当する。現場の状況から無理心中というタフの見解に疑念を抱き、命令に背いて独自に捜査を続ける。

トーマス・“タフ”・ジョーンズ(スティーヴン・グレアム/声:大川透)
警部。“ホワイトハウス・ファーム”の事件を担当し、スタンに遺族への聴取を命じる。シーラが他の4人を殺して自殺した“無理心中”を主張し、早期解決のため頑なに意見を貫く。

ミック・クラーク(Scott Reid)
スタンとともに捜査にあたる刑事。元陸軍の歩兵部隊。スタンに敬意を払い、捜査に協力する。

バンバー家の親族

アン・イートン(ジェマ・ウィーラン/声:樋口あかり)
ジェレミーとシーラのいとこ。母の妹であるジューンを慕っている。事件後、ジェレミーの言動に違和感を覚え、また無理心中説に納得がいかず、警察に徹底的な捜査を要求する。

コリン・キャフェル(マーク・スタンリー/声:内田夕夜)
シーラの元夫で、ダニエルとニコラスの父。現在は恋人のヘザーと暮らしている。子供たちを愛し、精神科の治療を受けているシーラを心配していた。

デイヴィッド(リチャード・グールディング)
アンの兄。徹底的な捜査を求めるアンに同行して警察へ行く。本心では警察を信用しておらず、アンが事件に巻き込まれることを心配している。アンに頼まれて屋敷の貴重品を運び出す中で、重要な証拠品を見つける。

ピーター(オリヴァー・ディムズデール)
アンの兄。アンに協力し、デイヴィッドとともに屋敷の貴重品を運び出す。

そのほか

ジュリー・マグフォード(アレクサ・デイヴィーズ/声:山村響)
ジェレミーの恋人。事件について何か知っている様子だが…。

ブレット・コリンズ(アルフィー・アレン/声:梶川翔平)
ジェレミーがオーストラリア旅行中に知り合った友人。ゲイ。事件後、ジェレミーと合流して遺品を売りさばく。

マーカス・マクブライド(トム・クリスチャン)
ジェレミーの飲み仲間。女性関係がルーズで、愛人が何人もいる。リビアで戦った傭兵だと豪語する。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

シーラの元夫コリンは、引越祝いのパーティーにシーラと双子の息子ダニエルとニコラスを招待する。シーラは精神科病院から退院したばかりで、コリンは彼女の力になりたいと考えていた。パーティーにはシーラの弟ジェレミーも招待されていた。
コリンはシーラと息子たちを彼女の実家であるホワイトハウス・ファームへ送り届ける。ダニエルは信心深い祖母ジューンがお祈りを強要するのを嫌がり、コリンはジューンにお祈りをさせないでほしいと頼む。
1985年8月7日午前3時過ぎ、ジェレミーから警察署に通報が入る。父親から、シーラが銃を持って暴れていると電話があったという。警察が出動して家の中へ呼びかけるも反応はなく、夜明けに突入することに。
父ネヴィルはキッチンで、母ジューンと姉シーラは2階の寝室で、シーラの息子ダニエルとニコラスはベッドの中で、全員銃で撃たれて亡くなっていた。捜査を指揮する警部のタフは、情緒不安定だったシーラが4人をライフルで撃って自殺したと考え、刑事捜査課の巡査部長スタンを呼んで事情聴取にあたらせる。
現場を見たスタンは、高身長で体格のよいネヴィルが激しく争った形跡があることや、シーラの遺体に2発の弾痕が残っていることなどから、シーラによる無理心中という考えに疑いを抱く。スタンは鑑識を呼んで徹底的に捜査すべきだと主張するが、タフに退けられ、現場は早々に片付けられてしまう。
シーラの従姉妹アンは、家族を亡くして悲しんでいるはずのジェレミーが恋人ジュリーと寝室で密談し、笑っているのを見て違和感を覚える。

警部のタフはシーラによる無理心中と決めつけ、記者会見でもそう説明する。一方、シーラの自殺を疑問視するスタンは、上司の命令に背いて捜査を続行。検視官のヴァネジスを現場に呼んで矛盾点を洗い出していくが、タフに見つかり、現場に残っていた証拠は片付けられてしまう。
ジェレミーは弁護士と会い、莫大な遺産を相続することに。さらに家族の遺体を火葬すると言い出し、いとこのアンは不信感を募らせていく。シーラに殺人は無理だと考えたアンは、兄デイヴィッドとともに警察署を訪れ徹底的な捜査を要求するが、頭に血が上ったタフに追い返されてしまう。
帰り際、スタンに声を掛けられるアン。アンはジェレミーを犯人と疑っていることを話す。デイヴィッドは「ライフルにはサイレンサーがついていたはず」と言うが、発見されたときライフルにサイレンサーはついていなかった。
マスコミはシーラが心を病んでドラッグをやっていたと報じる。シーラの元夫コリンは、シーラが厳格な母ジューンに叱責されていたことを思い出す。シーラの友人フランキー・ビディーウィは、シーラが金に困っていたことや、自分や子供たちの中に悪魔がいるとわめき続けていたことを警察に話す。
アンはバンバー家の屋敷へ行き、キッチンの窓の掛け金が壊れていることに気づく。スタンを呼んで、密室のトリックを説明するアン。ジェレミーは獣医を呼び、母親ジューンが可愛がっていた犬を安楽死させる。

アンは兄2人と農場へ行き、ジェレミーに無断で家の中の貴重品を運び出す。アンは双子の部屋のクローゼットの壁に「I HATE THIS PLACE(このウチ大嫌い)」と刻まれているのを見つけ、兄たちは階段の下の戸棚でライフルのサイレンサーを見つける。
スタンは事件当時、屋敷が密室でなかったことを警部のタフに報告し、父親からの電話についてもジェレミーが嘘をついている可能性があると指摘するが、ジェレミーへの簡単な聴取で済まされてしまう。アンから連絡を受けたスタンは、サイレンサーを持ち帰って鑑識に調べさせる。
スタンはネヴィルの秘書バーバラに会い、バンバー夫妻が子供たちに手を焼いていたことを聞く。ジェレミーは旅行先のオーストラリアでトラブルを起こし、夫妻が保釈金を送ったこともあったという。さらに、ジェレミーとアンが年中ぶつかっていたという情報も得る。
財産を相続した気でいるジェレミーは、ギリシャから友人ブレットを呼んで屋敷の貴重品を売りさばこうとする。アンはその様子を見て激怒し、ジェレミーに向かって「あなたがみんなを殺した!」と叫ぶ。
死因審問の日、サイレンサーの内部のバッフルにシーラの血液が残っていたことがわかる。シーラと同じ175cmの女性にライフルを持たせたところ、サイレンサーをつけた状態では引き金に手が届かないことが判明。犯人はサイレンサーをつけて全員を撃ち、シーラの自殺を偽装しようとしたが引き金に手が届かないことに気づいてサイレンサーを外したのだとスタンは推測する。
急いで死因審問へ向かうスタンだったが、すでに審問は終わり、無理心中というタフの意向が認められて遺体はジェレミーに返されてしまう。

発見されたサイレンサーは、証拠能力が不十分だと見なされる。スタンは地区本部長のハリスに直接訴えかけて葬儀と火葬をやめさせようとするが、やはり取り合ってもらえない。
葬儀の日、スタンはオートキャンプ場を管理しているジェームズから、ジェレミーが事務所の金を盗んだことがあると聞かされるが、それを裏付ける証拠はなかった。親族やマスコミのカメラの前では打ちひしがれた様子を装うジェレミーだったが、ジュリーの前でほかの女性を口説き、ジュリーは精神的に追い詰められていく。
ジェレミーは両親の遺品だけでなくシーラの家にある貴重品も売りさばき、家族の私物を処分する。ジュリーは冷たい態度を取るジェレミーの気持ちを確かめようとし、別れを告げられる。
アンたちの申し立てによりエセックス警察の内部調査が始まるが、捜査は適正に行われたとして捜査終了となり、スタンは警部のタフから休暇を取るよう命じられる。
だがミックから緊急の連絡が入り、スタンが出勤するとジュリーが出頭していた。ジュリーは事件の夜に何があったか真実を語り始める。

ジュリーは出頭し、事件の前にジェレミーがオートキャンプ場の事務所から金を盗んだことや、両親を殺したいと語っていたことを供述する。事件当日、ジェレミーはジュリーに連絡し、「今夜しかない」「全部うまくいく」と話していた。
スタンから報告を受けた警部タフは、ジェレミーと彼が殺人を依頼したとされる友人マーカスを逮捕する。しかし2人は殺害を否定し、マーカスの事件当時のアリバイも成立する。ジュリーが出頭の数日前にジェレミーにフラれていたことを知ったタフは、彼女が腹いせのために虚偽の供述をしているとし、ジェレミーとマーカスを釈放する。
ジェレミーとブレットはシーラが売り込み用に撮った裸の写真を新聞社に売り込もうとして失敗。新聞には、ジェレミーが悲劇につけ込んで姉のポルノ写真の売り込みを図ったという記事が出る。それを見たコリンは激怒し、ジェレミーを信じた自分を責める。
ハリスはマスコミが未だ事件を報じることに苛つき、事件に関わった捜査員を集めて全員の意見を聞く。スタンはジェレミーが自ら手を下して殺したのだと主張し、ほかの捜査員たちも全員犯人はジェレミーだとと答える。ハリスはエインズリー警視正に捜査の指揮をとるよう命じる。
その頃、ジェレミーとブレットはフランス行きの船に乗っていた。

エインズリー警視正の指揮の下、徹底的な再捜査を行なわれる。1階の浴室の窓には最近できたと思われる傷があり、窓の近くで傷と一致するのこぎりの刃が発見される。ジェレミーがのこぎりの歯を購入していたことを突き止めた警察は、再びジェレミーを逮捕。しかしジェレミーは、数日前鍵を忘れたために窓を壊して入ったと説明する。
遺体は既に火葬されており、法医学的な証拠はなく、裁判での頼みの綱は元恋人のジュリーの証言のみだった。ジュリーは愛する人を裏切る罪悪感に苛まれるも、コリンやスタンに何もかも話すと約束する。
法廷に立ったジュリーは弁護士に厳しく攻め立てられる。遺体確認を申し出たのは、亡くなったシーラとジューンにどうすればいいか聞きたかったからだと泣きながら語るジュリー。「事件のあとも変わらず彼を愛してたけど、自分が知っていることに耐えられなかった」と心の内を明かし、証言は真実だと訴える。
検察官はジェレミーが緊急ダイヤル999ではなく、電話帳を調べて地元警察に連絡していることを指摘するが、ジェレミーは最後まで殺害を否定。弁護士は無実を主張する。
陪審員の評決は有罪となり、ジェレミーは5件の殺害でそれぞれ終身刑の判決を受ける。ジュリーを心配するスタンだったが、彼女は新聞社の取材を受けて大金を得ようとしていた。

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