摩天楼のモンタージュ第3話・第4話あらすじ感想|建築家ダーセンの秘密

「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」あらすじキャスト

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中国ドラマ「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」第3話・第4話のあらすじと感想です。

今回の証言者はB棟1602号室の住人、リン・ダーセンとリー・モーリー夫妻。

メイバオとは深い関係にあったらしいダーセン。でも怪しいのは妻モーリーのほうかも? ヤン刑事の恋人もチラッと登場。

第3話・第4話のあらすじ(ネタバレ有)

解剖の結果、メイバオの死因は一酸化炭素中毒と判明。犯人はメイバオを襲ってから練炭で中毒死させた可能性が浮上する。
ジョン巡査長は2人目の参考人として、B棟1602号室に住む建築家リン・ダーセンを呼ぶ。彼はメイバオとはただの知り合いだと供述するが、メイバオが住んでいた部屋の所有者はダーセンで、メイバオと彼は幼なじみだったことがわかる。
そのことを指摘されると、ダーセンはようやく真実を話し始める。18年前、彼らは同じアパートの上下に住んでいた。ある日アパートで時計の盗難騒ぎが起き、メイバオが盗んでいたことが発覚。住人たちに責められ、メイバオたちは引っ越さざるをえなくなった。ダーセンは「大人になったら家を買ってやる」とメイバオに約束していた。
メイバオと再会したのは、2年前だという。彼女から曼城に引っ越したと連絡があったのだ。ジョンはメイバオに対する恋心を指摘するが、ダーセンは否定する。
2年前、ダーセンは著名な建築家を父に持つ良家の娘リー・モーリーと結婚した。結婚式当日、モーリーの両親は貧しいダーセンの母親を主賓席ではなく親族の席に座らせる。
ジョンは、ダーセンが行きつけの店でメイバオに高級ベッドを贈っていたことを突き止める。メイバオとダーセンが深い仲だと推測するジョン。

ジョン刑事は大学へ行き、メイバオのベッドについてダーセンを追及する。言い逃れをするダーセンだったが、ジョンに嘘をつけば捜査妨害で罪に問われると言われ、メイバオとの関係を語り始める。
2年前、結婚式の夜にメイバオと再会したダーセンは、その日のうちに彼女と深い関係になったという。関係を求めてきたのも、家をねだったのも、メイバオのほうだというダーセン。だが妻モーリーの妊娠をきっかけに、メイバオとは別れる決意をしたと語る。彼女が殺された夜は、産気づいた妻に付き添い病院へ行ったと証言する。
一方、ヤン刑事はダーセンの妻リー・モーリーに事情聴取を行っていた。モーリーは夫婦仲がうまくいっていないことを語り、両親の忠告どおり家柄にこだわるべきだったと話す。
2人は曼城大学の建築科で知り合った。成績優秀だったモーリーは、大学時代のコンペではいつも一番だった。ダーセンに才能はなく、彼はモーリーの作品を盗作し、実父もそれを黙認していた。「この社会は男尊女卑で、上司は男を優遇する」と悔しさを滲ませるモーリー。
卒業後は曼城大学で教えていたが、2度の流産をきっかけに退職。夫がメイバオと不倫関係にあったことには気づいていてが、なんとも思わないと話す。だが聴取の途中で席を立ったモーリーは、トイレで涙を流す。
モーリーに同情するヤンだったが、ジョンは彼女の言葉を鵜呑みにはできないと言う。メイバオの生前の通話記録を見ると、ダーセンとバオルオのほかによくかける番号があった。その番号はモーリーではないかとジョンは推測する。

第3話・第4話の感想(ネタバレ有)

建築家ダーセンの秘密

住人たちの証言によって、謎めいたメイバオのプライベートが徐々に明らかになってきました。事件の真相も気になるのですが、証言者たちが語る彼らの人生もとても面白くて、見入ってしまいます。

今回の証言者リン・ダーセンの供述をまとめてみました。

  • メイバオとは幼なじみで、昔から恋心を抱いていた
  • メイバオは彼の泥棒の罪をかぶってアパートを追い出された
  • 2年前の結婚式の夜に再会し、その日のうちに深い関係になった
  • メイバオのためにマンションの部屋と高級ベッドを買い与えた
  • 建築家としての才能はなく、妻モーリーの作品を盗作している
  • モーリーの妊娠を機にメイバオと別れる決意をした
  • 事件の夜は産気づいた妻に付き添い、病院に行った

しかし、彼が警察に話していない重要な事実があります。第3話の冒頭、彼はメイバオの遺体がある部屋で、自分の指紋を拭き取ったり、部屋を整えたりして、痕跡を残さないよう隠蔽工作をしていました。

これはどういうことなんでしょう?

ジョン刑事の推理では「彼は小心者だから人殺しはできない」とのことなので、彼が犯人ではないと仮定したら、ダーセンはバオルオが発見するよりも前に、メイバオの遺体を発見していたことになりますね。

自分に容疑がかかることを恐れて、痕跡を消したのでしょうか?

もうひとつは、第2話に登場したルイス・ラグランジュのレコードです。メイバオの部屋にあったもので、贈り主を突き止めるためにヤン刑事が競売にかけていました。

レコード店の前を通りがかったダーセンは、このレコードに気づいて足を止めていました。メイバオにレコードを贈ったのは彼なのでしょうか?

最後に、ダーセンが言った「ウー・ミンユエが合鍵を持っている」という言葉。ミンユエはC棟2002号室に住む作家で、第1話の冒頭に登場しています。彼女とメイバオはどういう関係なのでしょうか。

癒やしを求めて浮気するダーセン

ダーセンと妻モーリーは、いわゆる格差結婚。モーリーの父親は世界的に有名な建築家で、仕事の面でも経済的な面でも、彼はモーリーの両親に頭が上がりません。

わがままなモーリーの相手をするのにも疲れ、こっそり部屋を抜け出しては、癒やしを求めるようにメイバオの部屋に逃げ込むダーセン。

なんだか典型的な浮気の構図を見せられているようで、モヤモヤしてしまいました。

怪しいのは妻モーリー?

ヤン刑事はダーセンの妻モーリーを聴取。夫の不倫に気づきながらも平気なフリをするモーリー。建築家としての才能はあるのに「女」というだけで認められず、夫に盗作されても泣き寝入りするしかない。

同じ女としてモーリーに同情するヤンでしたが、本当に怪しいのはダーセンではなく、妻モーリーのほうだった、という衝撃的なオチ。

ジョン刑事はメイバオがモーリーと頻繁に連絡を取り合っていたのではないか、と推測しています。確かにメイバオの言動もちょっと怪しくて、ダーセンと違い、彼女のほうはどこか冷めていたように見えます。彼を陥れた可能性もありますね。

次回はホライズン・タワーの仲介をしているリン・モンユー編です。

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