摩天楼のモンタージュ第9話・第10話あらすじ感想|家政婦メイリーの正体と誘拐の真相

「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」あらすじキャスト

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中国ドラマ「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」第9話・第10話のあらすじと感想です。

はぁ…辛い。こんな悲しい物語が隠されていたとは。

メイバオと親しかった家政婦イエ・メイリーの正体と、彼女が犯した誘拐の真相が明らかになりました。そしてジョン刑事の「セクハラ疑惑」の真相も…。

第9話・第10話のあらすじ(ネタバレ有)

家政婦のイエ・メイリーは、メイバオの弟イエ・シュージュンを誘拐した罪で刑務所に服役していた。シュージュンとの面会の場でメイバオの死を知らされたメイリーは、悲しみに打ちひしがれる。
ヤン刑事はメイリーに事情聴取すべく面会の申請をするが、手続きは難航。ジョンのかつての部下リウ・フェイが昇進して警部補となったため、ヤンは彼女に頼んで申請の許可をもらおうとするが、手順を重んじるフェイはジョンのやり方を快く思っていなかった。
ヤンはジョンが上層部との面談で語ったセクハラ騒動の真相を聞き、彼の潔白を信じようとする。2人はメイリーを雇っていた人々を訪ね、彼女が優秀な家政婦であるばかりか、医療の専門知識まで備えていたことを知って驚く。
やがて、メイリーの本名はリー・グイランと判明。メイバオが暮らしていた新龍県の医療センターで外科主任として勤務していたことがわかる。
ようやく面会の申請許可が下り、ジョンとヤンはメイリーが収監されている刑務所を訪れる。

ジョンとヤンにメイバオについて尋ねられたメイリーは、十数年前の出会いについて語り始める。当時、医療センターの外科医として勤務していたメイリーは、夫の暴力で怪我をしたメイバオの母ジョン・ジエを診察したという。メイバオは彼女の付き添いで病院に来ていた。
ジエは何度酷い目に遭っても、夫イエン・ヨンユエンとの関係を断ち切ることができなかった。ある日、彼女が夫とともに実家を訪ねると言い出し、メイリーは一晩という約束で子供たちを預かることになった。
だが夫婦が戻ることはなく、メイバオと弟ジュンは捨てられたと思い込み、施設に入れられることを恐れて逃げ出そうとする。姉弟を本当の家族のように思い始めていたメイリーは、2人と暮らす決心をする。
そんな矢先、ジエが戻ってくる。彼女はヨンユエンに監禁されていたが、逃げ出してきたという。心を入れ替え、子供たちのために働き始めるジエ。だがすぐにヨンユエンに見つかり、連れ戻されてしまう。
ジュンがピアノコンクールで優勝した日、メイリーは絶望するジエを励まし、子供たちと一緒に町を出ることを勧める。メイバオとジュンを連れて列車に乗り、ジエを待つメイリーだったが、ジエが飛び降り自殺を図って亡くなったという知らせが入る。彼女は逃げようとしていたが、ヨンユエンに見つかってしまったのだ。
母に何かあったと感づいたメイバオは、弟をメイリーに託し、ひとり列車を降りる。自宅に戻ると部屋は荒らされ、ベランダに継父ヨンユエンが立っていた。それを見たメイバオは、ナイフを手に取る。

第9話・第10話の感想(ネタバレ有)

メイリーの正体と誘拐の真相

家政婦イエ・メイリーはメイバオの母親ではなく、たまたまメイバオの一家と出会った赤の他人でした。優秀な外科医で困っている人を見過ごすことができなかった彼女は、ヨンユエンの暴力に苦しむ家族を助けようとしていたんですね。

夫婦が消息を絶った後、残された子供たちを預かるだけでなく、ジュンの才能を伸ばそうとピアノ教室にも申し込んでいました。ジュンがピアニストになれたのは、メイリーのおかげです。

彼女が逮捕された後、ジュンが再審を請求したり、弁護士を雇ったりする気持ちがようやくわかりました。

暴力男から3人を救い出そうとしただけなのに、「誘拐犯」になってしまうなんて悲しすぎる。松雪泰子さん主演のドラマ「Mother」を思い出します。法律は弱者を守るためのものであるはずなのに…なぜ。

前回、メイバオとミンユエとメイリーとジュンが一緒に食卓を囲む場面があって、過去シーンにも同じ場面があったから、てっきり同じ4人かと思い込んでいたんだけど、過去のシーンはミンユエではなくて母親のジエでした。

母親がDV夫の支配から逃れ、自立しようとしてた頃。メイリーいわく「メイバオの人生において最も幸せな時間だった」。…ということは、それ以降、彼女は幸せな時間を過ごせてないってことだよね。なんか切なくなります。

ラストシーンでは、ナイフを手にして継父に向かっていったメイバオ。継父を刺したのでしょうか…。

ジョン刑事のセクハラ疑惑

セクハラ疑惑で監査の対象となっていたジョン刑事。その真相も、今回やっと明らかになりました。彼が上層部に語ったところによると、被害者による“でっち上げ”だったらしい。

ちょっとややこしいんだけど、部下にセクハラをした男性Aがいて、Aは弁護士の妻に弁護を依頼。彼女は立件の直前にジョン刑事に会いに来て、Aを助けて欲しいと訴え、聞き入れられないとわかると自分からジョンに抱きついて「襲われた」と騒いだのです。

この会話を立ち聞きしていたヤン刑事は、彼の潔白を信じることにしたようですね。とりあえずホッとしました。部下にまで疑われるなんて悲しいからねぇ。

次回はイエ・シュージュン編。メイバオの弟です。
彼は何を語るんでしょう…。

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