北欧ドラマ「オオカミの棲む森」(全6話)についてまとめました。
15歳の少年が森で行方不明に。町民の間で少年がオオカミに襲われたという噂が広まる中、オオカミ研究者のエマは、自身の直感と知識を駆使して悪意に満ちた陰謀を追う。
WOWOW公式サイトより
オオカミ研究者を主人公とした、ノルウェー発の異色サスペンスドラマ。IMDbの評価は6.7。
少年失踪事件とオオカミの関連性をめぐり、主人公エマが自身の直感とオオカミに関する知識を駆使して真実に迫るという斬新なストーリー。
日本では1905年の捕獲を最後に絶滅したとされているオオカミですが、ノルウェーには約100頭の野生オオカミが生息しています。そして毎年冬の狩猟解禁の時期になると、オオカミを保護するか駆除するかで、国会を揺るがす議論が起こります。
そういったリアルな背景のもと、この作品の登場人物たちがどのような立場を取るのか、失踪事件とオオカミがどのように関わっているのかも、この作品の見どころです。
Contents
作品概要
- 放送局:WOWOW
- 放送時間:2023年2月13日(月)から毎週月曜23:00~ほか
- 製作国:ノルウェー(2022年)
- 原題:Fenris
- 製作総指揮:スヴァイニュン・ゴリモほか
あらすじ
オスロの自然調査局で働くオオカミ研究者のエマは息子レオと暮らすが、仕事をしなくなった父親マーリウスを心配し、レオを連れて故郷の町を訪ねて父親と再会。そのころ、15歳の少年ダニエルが近くの森で行方不明になる。新聞記者ナイムによれば少年はオオカミに関心を持ち、やはりオオカミ研究者であるマーリウスと親しくしていたという。
WOWOW公式サイトより
町でダニエルがオオカミに襲われたという説が広まる中、なんとマーリウスが遺体となって見つかる。地元警察はマーリウスが自殺したと断定するが、エマには信じられない。やがてエマは自身の直感とオオカミに関する知識を駆使し、ダニエルの失踪と父親の死の接点を調べるが、町では陰謀が渦を巻いていた……。
予告動画
登場人物(キャスト)
主要人物
エマ・サロモンセン(イーダ・エリーセ・ブロック)
首都オスロの自然調査局に勤めるオオカミ研究者。父親マーリウスを心配し、息子を連れてオオカミ保護区に指定されている故郷の町を訪ねる。少年失踪事件について何か知っていると思われた父が姿を消し、事件の真相を追う。
マーリウス・ステンハンマル(マグヌス・クレッペル)
エマの父親。オオカミ研究の先駆者。故郷の町にオオカミ保護区を作ったことで、一部の人々から恨まれている。自宅に血のついたダニエルの上着を隠し持っており、エマに問い詰められると逃亡。その後、山小屋の地下室で遺体となって発見された。
レオ(ヴィルヤル・クヌッツセン・ビョーダル)
エマの息子。エマと一緒にオスロで暮らしている。エマに同行して祖父マーリウスに会いに行く。
被害者と関係者
ダニエル・ベルセット(Alfred Vatne)
失踪した15歳の少年。オオカミに興味を持ち、マーリウスと親しくしていた。
カティンカ・ベルセット(Julia Schacht)
ダニエルの母。エマの元同級生。パートナーのクヌート・オーヴェと同居している。失踪した息子を心配し続け、憔悴する。
クヌート・オーヴェ(John Emil Jørgensrud)
カティンカのパートナー。オオカミ根絶派。勤務先の製材所をリストラされたが、カティンカに言えずにいる。ダニエルの捜索よりも、オオカミ根絶に意欲を燃やす。
エルヴィラ(Helena F. Ødven)
16歳。ダニエルの友人。
警察
アスビョルン・コロモエン(Jan Gunnar Røise)
警察署長。町長アンネの弟。失踪したダニエルを捜索する。マーリウスの死を罪悪感による自殺と決めつけ、ダニエルの失踪にオオカミが関わっていると公表する。
トゥーヴァ(Ane Ulimoen Øverli)
女性警察官。アスビョルンと一緒に少年失踪事件を捜査する。
新聞記者
ナイム(ケンギス・アル)
〈オステルドレン紙〉の若手記者。野心に燃え、スクープを狙う。マーリウスが少年失踪事件の重要な証拠を隠していた事実を突き止め、警察の発表を待たずに記事を公開する。その後、マーリウスの遺体が発見されたことで罪悪感に苛まれる。
オルヌルフ(Per Schaanning)
〈オステルドレン紙〉のベテラン記者。ナイムのよき先輩。温厚な性格で、町民たちからも慕われている。少年失踪事件とオオカミを安易に結びつけようとすることに反対する。
そのほか
ヨー・オース(Øystein Røger)
エマが勤める自然調査局の主任。エマの父マーリウスとは30年来の付き合い。マーリウスが仕事を放棄し、電話やメールも無視していることを懸念してエマに相談する。
アンネ・コロモエン(イングヤルド・エッジバーグ)
町長。警察署長アスビョルンの姉。強硬なオオカミ根絶派。長男ヤン・ペッテルの事業計画を積極的に後押しする。
ヤン・ペッテル・コモロエン(Jonas Strand Gravli)
アンネの息子。やり手の実業家で、森に狩猟用のロッジを建設する計画を進めている。
アドリアン・コモロエン(Tevje Espeland)
アンネの息子。ヤン・ペッテルの弟。知能が低く、母と兄から厄介者扱いされている。エルヴィラに好意を持っている。
スティアン(Ole Jansen Ulfsby)
不良少年。仲間たちと森で“デスゲーム”と呼ばれる危険なゲームに興じている。
スニヴァ(Sunniva Katinka Ødegaard)
16歳。エルヴィラのクラスメイト。銃が暴発し、顔に大怪我を負った。現在は介護施設に入っている。
ヨハン・スメスタッド(Kai Remlov)
マーリウスの友人。マーリウスに山小屋を貸している。
ハラルド・グートゥ(Cato Skimten Storengen)
オオカミ根絶派。製材所に勤務している。オオカミ保護区を作ったマーリウスを目の敵にし、事件を受けてオオカミ狩りに乗り出す。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
ノルウェーの自然調査局で働くオオカミ研究者のエマ。父親のマーリウスはオオカミ研究の先駆者で、オオカミの保護区に指定されている故郷の町でフィールドワークをしていた。
ある朝、エマは「全部俺のせいだ。誰も信用するな」というマーリウスからの留守電メッセージを聞く。出勤すると、上司のヨー・オースはマーリウスが報告書などを提出せず仕事を放棄していると話す。
追跡データベースで雌オオカミの出産を知ったエマは、仔オオカミにタグ付けするため、息子のレオを連れて故郷に帰る。町では15歳の少年ダニエルが姿を消し、エマの元同級生でもある母親のカティンカが息子の行方を捜していた。
警察署長のアスビョルンは、部下のトゥーヴァとともにダニエルを捜索する。カティンカによるとダニエルはオオカミに興味を持ち、マーリウスと親しくしていたという。
実家に戻ったエマは父マーリウスと再会する。仕事を放棄した理由を問い詰めるが、マーリウスは「時間がなかった」としか言わない。2人は一緒に森へ行って仔オオカミにタグ付けする。
一方、自然調査局のヨー・オースは、昨年マーリウスの助手をしたスティーネからある報告を受ける。週末にマーリウスから電話があり、あるサンプルを分析してほしいと内密に頼まれたという。分析の結果、そのサンプルには3か月前からGPS反応がないアルファ(群れのリーダーである雄オオカミ)の毛と、人間の血液が含まれていた。
ヨー・オースからその事実を知らされたエマは、マーリウスの家を調べ、ダニエルの名前が入った血まみれの上着を見つける。
エマは発見したダニエルの上着についてマーリウスを問い詰めるが、彼は何も言わずに逃げ出し、そのまま姿を消してしまう。携帯も繋がらず、途方に暮れるエマ。
エマの上司ヨー・オースはすぐに警察に通報するよう促すが、エマはマーリウスを見つけて真実を聞き出そうと、必死に彼を捜す。
地元の新聞〈オステルドレン紙〉の若手記者ナイムは、失踪したダニエルがオオカミに襲われたのではないかと考え、取材を進める。ナイムの訪問を受けたエマは、「ダニエルを襲ったのはオオカミじゃない。この国でオオカミが人を襲った事例は200年以上ない」と話す。
エマはマーリウスが友人のヨハンから借りている山小屋を訪ね、マーリウスの車を発見する。だが本人の姿はどこにもなかった。
警察署長のアスビョルンはヨー・オースからの通報を受け、マーリウスが提出したオオカミの毛に人間の血が付いていたことを知る。アスビョルンに問い詰められたエマは、家に血まみれの上着があったことを話す。エマは失踪事件とオオカミは無関係だと訴えるが、アスビョルンは事実を公表すると言う。
スクープを狙うナイムは警察官のトゥーヴァから情報を入手し、マーリウスの証拠隠蔽を暴く記事を書いてネットに公開する。
エマは追跡データベースで、アルファ(群れのリーダーである雄オオカミ)に付けた首輪のGPS反応を調べる。すると、3か月前から無反応だったGPSが復活していた。エマはGPSが示す場所へ向かい、マーリウスの山小屋の中で首輪を見つける。そして山小屋の地下室でマーリウスの遺体を発見する。
マーリウスの遺体を見た警察署長のアスビョルンは、自殺と判断する。他殺を信じるエマは、ダニエルの母カティンカに必ず真相を突き止めると約束し、奔走する。
アスビョルンとヨー・オース、町長のアンネが揃って記者会見を開き、ダニエルの上着にオオカミの毛が付着していたことを明らかにし、ダニエルはオオカミに襲撃されたと断定する。それにより、町民の間でオオカミへの憎悪がさらに膨れ上がることに。マーリウスの自殺に責任を感じたナイムは、その様子を見て報道の在り方に疑問を抱き始める。
レオはダニエルの友人エルヴィラと出会い、彼女から地元の少年スティアンたちが“デスゲーム”と呼ばれるゲームに興じていることを聞かされる。それは森に肉を置いてオオカミをおびき寄せ、最後まで逃げなかった者を勝利者とする違法かつ危険なゲームだった。
ヨー・オースは、マーリウスが昨日残した留守電のメッセージをエマに聞かせる。そこで語られていたのは、「俺はすべてをぶち壊してしまった。この状態に耐えられない。後悔でいっぱいだ」という謝罪の言葉だった。エマは現実を受け入れられず、何者かによる陰謀だと反論する。
ナイムはエマのもとを訪れ、謝罪する。酔って泣き出したエマを優しく介抱するナイム。エマはマーリウスの所持品で開けないファイルがある、とナイムに助けを求める。
レオはマーリウスの死を知ってエルヴィラの家を飛び出し、道に迷ってスティアンたちに捕まってしまう。スティアンはレオを森の中に連れていき、木に縛り付けて放置する。
翌朝、エマはレオが帰っていないことに気づく。必死にレオを捜すエマのもとに警察から連絡が入り、地元の少年スティアンが関わっていることを知らされる。激怒したエマは警察署でスティアンに掴みかかるが、署長のアスビョルンに取り押さえられる。
スティアンからレオの居場所を聞き出したエマたちは、森で木にくくりつけられた状態のレオを発見する。救助されたレオは家に帰り、スティアンたちがオオカミを肉で釣ってゲームをしていたことをエマに話す。もはやオオカミ襲撃説を覆せないと察したエマは、レオとともにオスロに戻ることを考える。
川で「DB」とイニシャルが書き込まれた長靴が見つかる。母親のカティンカが断言できなかったことから、トゥーヴァは長靴がダニエルのものではない可能性も疑うが、アスビョルンは「オオカミ襲撃で間違いない」と決めつける。
ナイムはエマから頼まれていた、マーリウスの所持品のファイルを開くことに成功する。ファイルの中に保存されていたのは、マーリウスと10代の少女エルヴィラが密会している様子を隠し撮りした動画だった。
町長のアンネと長男のヤン・ペッテルは、森に狩猟用のロッジを建設する計画を進めるべく投資家への説得に力を注ぐ。その一方で、2人は知能の低い次男アドリアンに手を焼いていた。
そんな中、監禁されているダニエルのもとに食事を運ぶ人物がいた。
エマはダニエルが消えた日の森の監視映像を見て、そこに映っているオオカミが何かに反応していることに気づく。人が写り込んだ箇所は削除されていたが、ヨー・オースに確認すると編集前の素材が残っているという。
警察署長のアスビョルンは、3か月前に銃が暴発して顔に重傷を負った少女スニヴァを見舞う。そこへオオカミの狩猟許可が下りたという連絡が入る。エマはアスビョルンに要請されて渋々GPSの追跡装置を渡すが、オオカミの家族を守るために密かに発信器を外すことを思いつく。
クヌート・オーヴェはハンター仲間たちとオオカミ狩りに夢中になる。彼がダニエルを嫌っていたことを知っていたカティンカは、マーリウスのほうがよほど父親らしかったと罵り、クヌート・オーヴェを見限って家を出ていく。
エマはナイムとともに森に入り、オオカミの親子を見つける。母親を麻酔銃で撃ち、発信器のついた首輪を外して持ち去ると、ハンターたちに見つかる前にGPSを切る。森から帰宅する途中、エマはナイムに預けたファイルの動画を見て父マーリウスの秘密を知り、ショックを受ける。
町長のアンネは次男のアドリアンを建設予定のロッジで働かせようと考えていたが、長男のヤン・ペッテルに猛反対される。アドリアンとヤン・ペッテルは口論になり、家を飛び出したアドリアンは想いを寄せるエルヴィラのもとを訪れ、「しばらく町を離れる」と別れを告げる。
エマは群れのリーダーである雄オオカミ“フェンリス”の姿がなかったことが気になり、森へ戻って3か月前にGPS反応が消えた場所を掘り起こす。そして人の手によって埋められていた“フェンリス”の死骸を見つける。
ヨー・オースから送られてきた編集前の監視映像には、森で誰かに追われた後、捕まって拉致されるダニエルの姿が映っていた。ダニエルは森で“フェンリス”が射殺される場面を目撃し、口封じのために拉致されたのだ。
エマはオオカミ狩りをやめさせるため、アスビョルンに事実を知らせに行く。“フェンリス”の死骸の場所まで案内するため、アスビョルンの車に乗り込むエマ。
一方、監禁場所を脱出したダニエルは、道路に出て通りがかった車を止める。その車を運転していたのはヤン・ペッテルだった。
監禁場所から逃げ出したダニエルだったが、戻る途中ヤン・ペッテルと遭遇し、再びスウェーデンに連れ戻されてしまう。ダニエルを誘拐し、監禁したのはアドリアンだった。彼はダニエルを解放しようとするが、兄であるヤン・ペッテルに止められる。
3か月前、ヤン・ペッテルは森でオオカミを射殺し、そのとき16歳の少女スニヴァを誤って負傷させていた。叔父であり警察署長でもあるアスビョルンはその罪を隠蔽したが、森にいたダニエルがすべてを目撃していた。アドリアンは兄を守るために独断でダニエルを誘拐したのだ。
ヤン・ペッテルは浅はかな行動を取ったアドリアンを罵り、ダニエルを殺してオオカミに罪を着せようとする。アドリアンは彼に歯向かい、銃で撃たれて負傷する。
アスビョルンは何も知らないエマを同乗させたまま、ダニエル救出のためスウェーデンへ向かう。説得を試みるアスビョルンだったが、逆上したヤン・ペッテルに撃たれてしまう。
エマはヤン・ペッテルに捕まってダニエルのいる監禁部屋に閉じ込められる。2人を殺すため、車のエンジンをかけて監禁部屋に排気ガスを送り込むヤン・ペッテル。意識が遠のく中、エマは幼い頃に母親がガス自殺を図ろうとしたことや、父マーリウスが必死に彼女を助け出したことを思い出す。
発信器からの信号でエマの居場所を突き止めたナイムとレオは、警察官のトゥーヴァとともに現場に駆けつける。トゥーヴァはヤン・ペッテルを射殺し、エマとダニエルを救出する。
その後の捜査で、ヤン・ペッテルはエルヴィラと関係を持ったマーリウスを脅迫し、彼からオオカミの追跡装置を借りていたことが判明する。
エマはマーリウスの後任として町に残ることを決める。アスビョルンとアンネは辞任し、トゥーヴァが新しい警察署長に就任する。
エマはマーリウスの本の中からアンネの写真を見つける。アンネに直接会いに行き、2人が過去に付き合っていたことを知るエマ。アンネの手元には、アスビョルンが山小屋で拾ったペンダントトップがあった。
エマとトゥーヴァはもう一度マーリウスの山小屋を捜査し、遺体発見現場の出血が少なすぎることや、床に引きずった痕跡があること、1階で血痕が見つかったことから、マーリウスが1階で撃たれて地下室に運ばれた可能性を疑う。そこへ覚悟を決めたアンネが現れ、エマは彼女が父を殺した犯人だと確信する。
感想(ネタバレ有)
面白かったし、とても勉強になりました。
野生オオカミとの共存は“憧れ”でもあったけど、現実はそんな甘いものではないんだな…と。
原題の「Fenris」(フェンリス)は、群れのリーダーである雄オオカミの名前。まさに「フェンリス」が事件の謎を解く重要な鍵となっていて、ストーリーの序盤からその姿が見えないことが伏線にもなっていました。
いちばんショックだったのは、主人公の父親でオオカミ研究の先駆者であるマーリウスが、15歳の少女と関係を持ったことで脅迫され、オオカミの追跡装置を(それも狩りに使う目的と知りながら)貸していたことです。
失踪事件の真相や犯人の正体よりもショックでした。そりゃ、あんな悲観的な留守電も残すよね…エマの心中を思うとやりきれない。卑怯な脅しなんかに屈せずに、オオカミを守ってほしかった。
私は動物が大好きなので、狩りを好む人の気持ちはとうてい理解できません。もちろん一言で狩猟と言っても目的は異なりますし、食料を得るためだったり、生態系を守るためだったり、そのときどきで必要な場合もありますが、その行為を楽しむ感覚は私にはわかりません。
犯人だけでなく、クヌート・オーヴェをはじめとするオオカミ根絶派の「狩りたい」という欲求はどこから来るのか。オオカミという動物に対する偏見からなのか、それとも人間に備わった本能なのか…。
ちなみに19世紀まで日本に生息していたニホンオオカミは、他の地域のオオカミよりも小さくて中型の日本犬ほどの大きさだったそうです。国立科学博物館で剥製を見ましたが、本当に小柄でオオカミのイメージとは程遠かったですね。
捕食者であるニホンオオカミが絶滅したことでイノシシやシカ、サルなどが大繁殖して深刻な問題になっているのは言うまでもなく、過去には大陸からシベリアオオカミを連れてきて再導入しようという声もあったとか。
でもやはり、日本(北海道は除く)でこじんまりと生きていた小柄なニホンオオカミと、ツンドラ地方に生息する大型のシベリアオオカミとでは体の大きさがまったく違うし、外来種を導入して成功した例ってあまり聞かないですよね…。
ドラマの最後に表示された「世界の野生動物の個体数はこの50年で68%減少した」という一文を見て、心が重くなりました。
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