ネタバレ有「アガサと深夜の殺人者」あらすじ・キャスト・感想・予告動画

海外ドラマ「アガサと深夜の殺人者」あらすじキャスト

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海外ドラマ「アガサと深夜の殺人者」(全1話)についてまとめました。

2020年に英国チャンネル5で放送された“アガサ”シリーズ第3弾。今回は第二次世界大戦が激化する1940年代のロンドンが舞台。IMDbの評価は6.1。

破産寸前に追い込まれたアガサは、作品の権利を売却して財政を立て直そうと中国人ビジネスマンに取引を持ちかけますが…。

作品概要

  • 放送局:BS12
  • 放送時間:2021年1月29日(金)夜7時~
  • 製作国:イギリス(2020年)
  • 原題:Agatha and the Midnight Murders
  • 脚本:トム・ダルトン
  • 監督:ジョー・スティーヴンソン
  • 製作総指揮:エミリー・ダルトン/トム・ダルトンほか

予告動画

アガサ・クリスティ年譜

年代年齢出来事
1890年9月15日、イギリス・デヴォンシャーのトーキーにて誕生
1902年12歳詩や短編小説を雑誌に投稿し始める
1912年22歳英国航空隊所属のアーチボルト・クリスティと出会う
1914年24歳アーチボルトと結婚
第一次世界大戦始まる
1916年26歳処女作『スタイルズ荘の怪事件』を書く
1919年29歳娘ロザリンド誕生
1920年30歳『スタイルズ荘の殺人』刊行、作家デビュー
1926年36歳『アクロイド殺し』刊行、一躍有名に
謎の失踪事件を起こす
1928年38歳アーチボルトとの離婚成立
1930年40歳中東を旅行中、考古学者マックス・マローワンと出会う
9月11日、マックスと結婚
1934年44歳『オリエント急行の殺人』刊行
1937年47歳『ナイルに死す』刊行
1939年49歳『そして誰もいなくなった』刊行
第二次世界大戦始まる
1943年53歳ポアロ、マープルの最後の事件となる作品を執筆
1976年85歳1月12日、ロンドン近郊の自宅で死去

登場人物(キャスト)

アガサ・クリスティ(ヘレン・バクセンデイル)
英国人推理作家。破産寸前に追い込まれ、中国人のレイに作品の権利を売却する決意をする。取引の途中、空襲警報が鳴りホテルの地下室に避難することになるが、何者かに原稿を盗まれてしまう。

トラヴィス・ピックフォード(ブレイク・ハリソン)
元ボクサー。以前、看護師殺人事件の容疑者としてアガサと会っている(「アガサと殺人の真相」)。取引の用心棒としてアガサに雇われ、ともに原稿を盗んだ犯人を探す。

オハナウアー巡査(ジョディー・マクニー)
警察官。空襲警報を聞いて駆けつけ、ホテルの客を地下室へ避難させる。アガサの原稿が盗まれたことを知り、自分を作品の悪役として登場させることを交換条件に、犯人探しに協力する。

フランキー・レイ(Thomas Chaanhing)
アガサの原稿を買いたがっている中国人ビジネスマン。アガサとともにホテルの地下室に避難するが、原稿が盗まれたと聞いて取り乱す。

ロッコ・ヴェラ(モーガン・ワトキンズ)
レイに雇われた用心棒。マルタ出身。地下室でスキアッチターノと一触即発になり、ボーイのクラレンスを殺してしまう。

ジュン・ユーファン(エリザベス・タン)
レイの通訳。レイに同行して取引を円滑に進めようとする。

エリ・スキアッチターノ(ダニエル・カルタジローン)
イタリア人。闇市で買ったものをホテルの地下室に隠している。

マルコム・キャンベル卿(アリスター・ペトリ)
元軍人。数々の修羅場を経験してきたため何が起こっても動じない。

グレース(ジーナ・ブラムヒル)
キャンベル卿に同行する女性。

オードリー・エバンス(ジャクリーン・ボーツウェイン)
旅行者。実は情報機関のエージェント。

ネル(バネッサ・グラース)
旅行者。実は情報機関のエージェント。

クラレンス・アレン(スコット・チェンバーズ)
ホテルのボーイ。スキアッチターノの指示でヴェラを襲い、反撃されて死んでしまう。

あらすじ

1940年、ロンドン。破産寸前のアガサは中国人ビジネスマンのフランキー・レイに2万ポンドで原稿を売り、財政状況を立て直そうと考える。

14年前に知り合った小悪党のトラヴィス・ピックフォードを用心棒に雇い、取引場所のホテルへ向かうアガサ。

だが取引の最中に空襲警報が鳴り、駆けつけたオハナウアー巡査が避難を指示。アガサはほかのホテルの客とともに地下室に避難するが、何者かに原稿を盗まれてしまう。

犯人を見つけ出そうとするアガサだったが、やがてレイが毒殺される。アガサはその場にいる全員の前で名乗り、証書がなければ原稿は無価値だと告げる。

オハナウアー巡査は騒ぎを収めるため持ち物検査を行い、スキアッチターノの鞄の中から原稿を見つける。

原稿が戻り一件落着かと思われたが、原稿の表紙には「命が大事なら原稿と証書をよこせ」と書かれていた。さらに犯人と思われたスキアッチターノや、レイの通訳だったジュンが殺害される。

アガサはオハナウアー巡査を疑い、彼女を罠にかけて誘い出す。オハナウアーはアガサに銃を向けて証書にサインするよう命じるが、隠れていたトラヴィスがオハナウアーを射殺する。

旅行者を装っていたオードリーとネルは“ブレッチリー・パーク”に所属する国家エージェントだった。彼女たちはアガサが以前書いたスパイ小説を差し押さえ、著者のアガサが極秘作戦を知っているか探りに来たのだった。

事件は解決し、空襲も終わり、客たちはそれぞれホテルを去っていく。アガサは命を守ってくれたお礼に、トラヴィスに原稿を譲ることを申し出る。だが真犯人はトラヴィスで、オハナウアー巡査は彼の共犯者だった。

アガサを殺そうとするトラヴィスだったが、アガサが仕込んだ毒が回って倒れ込む。アガサは原稿を手にしてホテルを後にする。

感想と解説(ネタバレ有)

盗まれた原稿をめぐる密室劇

舞台は1940年、第二次世界大戦まっただ中のロンドン。

今回のアガサの相棒は、なんと第1弾「アガサと殺人の真相」で容疑者として登場したトラヴィス・ピックフォードです。俳優も同じブレイク・ハリソンが演じてましたね。

原稿を売却するための取引の最中、空襲警報で地下室に閉じ込められてしまうアガサ。一緒に避難したホテルの客たちは、小説に登場しそうな怪しげな人ばかり。

盗まれた原稿をめぐる密室劇、という設定自体は、戦時下の緊張感もあって、シリーズ中いちばん面白かったかな。でもストーリーはちょっと無理やりな感じがしました。

まぁ、そもそもこのシリーズって「無理やりフィクション」を楽しむドラマではあるんだけど。

ブレッチリー・パークとスパイ小説

終盤、最も謎めいていた2人の女性オードリーとネルの正体が明らかになります。旅行者を装ってホテルに現れた2人でしたが、実は情報機関のエージェントでした。

“ブレッチリー・パーク”といえば、イギリスの数学者アラン・チューリングが「エニグマ」の暗文を解読したことで知られる有名な政府暗号学校。第二次大戦中、英国の暗号解読の拠点だった場所です。

わたしは映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」や、英国ドラマ「暗号探偵クラブ~女たちの殺人捜査」で、その存在を知りました。

オードリーたちは、アガサが書いたスパイ小説を読んで、「極秘作戦を知っているのでは!?」と疑っていたようです。それほど小説の内容がリアルだったということですね。

おそらくですけど、この作品というのはトミーとタペンスシリーズの『NかMか』ではないかと思ってます。

トミーとタペンスの2人がナチの大物スパイ“NとM”の正体を探る…という内容で、その名もずばり「ブレッチリー大佐」という名前の人物が登場します。

これが「暗号解読の拠点がブレッチリーにあることを示す」ドイツへの暗号ではないかと疑われ、実際にアガサは取り調べを受けているのです。

シリーズ第4弾は…?

第4弾の製作は、今のところ未定。

ここまできたら、最後までやってほしいですけどね~。第3弾は終わり方が虚しかったので、これが最後というのは淋しい気がします。

ともあれ、アガサのシリーズはひとまずここで終了。無理やりフィクション、けっこう楽しめました。

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