WOWOW「悪党」第1話ネタバレ感想|トラウマを抱える主人公が加害者の追跡調査

WOWOWドラマ「悪党」

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WOWOWの連続ドラマ「悪党~加害者追跡調査~」第1話のあらすじと感想です。

第1話は一足早く完成披露試写会で観ました。
被害者遺族の消えることのない悲しみと怒りを、真正面から描いた重厚なドラマです。

自らも中学生の時に姉を殺され、未だ癒えない過去の傷に苦悩する主人公・佐伯を東出昌大さんが全力で演じています。各話に登場するゲスト俳優陣も豪華。

原作と合わせて楽しみたいと思います。

第1話のあらすじ

  • 警察を懲戒免職となった佐伯修一(東出昌大)は、木暮(松重豊)が所長を務める「ホープ探偵事務所」で探偵として雇われていた。佐伯は高校生の姉・ゆかり(池田朱那)をレイプの末に殺された過去を持ち、犯罪者に激しい憎しみを抱いていた。
  • 今回の調査対象となる坂上洋一(青柳翔)は、少年時代に細谷博文(渡辺いっけい)の息子・健太を暴行死させ、刑に服した男だった。細谷から「あの男を赦すべきか否か、その判断材料が欲しい」と依頼された佐伯は、坂上に接触する。
  • 佐伯を信用した坂上は自身が管理する振り込め詐欺グループに佐伯を誘い、仕事を教える。坂上の恋人・りさ
    (蓮佛美沙子)は坂上の過去を知らず、「人の痛みがわかる優しい人」だと語る。
  • 坂上から実戦を命じられた佐伯は、土壇場で詐欺に加わることを拒む。さらに坂上が金の受け渡し人の名前を「細谷健太」と言ったことで、佐伯は怒りを抑えきれなくなる。
  • 佐伯は細谷の家を訪ね、「私なら赦せません」と答える。坂上に呼び出された佐伯はバーに足を運ぶが、坂上は細谷に刺されて路上に倒れ込む。

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WOWOWドラマ「悪党」 WOWOW「悪党」全話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)・原作

第1話の感想

雨の中に立ち尽くす渡辺いっけいさんが鳥肌ものでした。
静かな、揺るぎない殺意が、全身から立ち上っているのが見えるかのよう。

青柳翔さん演じる坂上と佐伯が対峙する場面の緊張感も凄まじく、セリフはなくとも煮えたぎる佐伯の怒りが伝わってきました。

坂上を赦すべきか否かの判断を託された佐伯が、「私なら赦せません」と答えるのは、至極当然なことのように思えます。しかし、結果的には佐伯のその言葉が、細谷氏を行動に向かわせることになってしまった。

たらればですが、佐伯はあの時どう答えるのが正解だったのだろう、と考えてしまいます。

原作はまだ途中までしか読んでいないのですが、佐伯はこの案件をきっかけに「加害者の追跡調査」を請け負っていくことになります。

過去に姉を殺されたトラウマを抱えている佐伯にとっては、拷問でしかないと思うのですが……。

気になるのは松重豊さん演じる小暮所長。
今のところ拝金主義のとぼけたオジサンなのですが、なんとなく、ただの所長では終わりそうにない予感。

もしかしたら原作とは違う設定が用意されているのでしょうか?

先日の完成披露試写会では、ドラマの内容に引きずられて舞台挨拶が重い雰囲気にならないようにと、東出昌大さんが気を遣って明るい話題を提供しようとされていたのが印象的でした。

東出さんは役柄上、撮影現場で和気藹々とは振る舞えなかったようで。
でも確かに今回の役は今までのイメージとは違っていて、かなり驚きました。

ちなみに松重さんは、みんなから「孤独のグルメ」をいじられていました^^

次回の依頼者は寛一郎さん。
調査対象者は弟を殺した母親です。

それぞれの加害者たちが下す決断と、主人公の佐伯が最終的にどんな答えを導き出すのか、最後まで見守りたいと思います。