ネタバレ有「ドラフトキング」全話あらすじ・登場人物(キャスト)

WOWOW「ドラフトキング」あらすじキャスト

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WOWOWの連続ドラマ「ドラフトキング」(全10話)についてまとめました。

プロ野球の凄腕スカウトを主人公としたクロマツテツロウ氏の人気漫画「ドラフトキング」をドラマ化。その年のNo.1選手となる“ドラフトキング”の獲得を目指す、スカウトたちの熱き戦いを描きます。

並外れた眼力を持つスカウトマン・郷原眼力をムロツヨシさんが演じます。伊武雅刀さん演じる宿敵・毒島との攻防も見どころ。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2023年4月8日(土)から毎週土曜22:00~ほか
  • 原作:クロマツテツロウ「ドラフトキング」
  • 脚本:鈴木謙一
  • 監督:山本透(第1~2話、第5~10話)/吉川祐太(第3~4話)
  • 音楽:櫻井美希

あらすじ

「横浜ベイゴールズ」のスカウト・郷原眼力(ムロツヨシ)は、自他ともに認めるすご腕。彼の狙いは、全国から隠れた才能を見いだし、ドラフト会議で選ばれた選手の中でNo.1の“ドラフトキング”を引き当てることだ。元プロ選手で新米スカウトの神木良輔(宮沢氷魚)、部長の下辺陸夫(でんでん)らスカウト部メンバーと激論を交わしながら、チームの強化に向け奮闘を続ける。一方、“ハブ”の名で恐れられる「大阪ホワイトタイガース」のベテランスカウト・毒島竜二(伊武雅刀)もまた逸材獲得を狙い暗躍する。果たして、郷原たちは原石を見いだして“ドラフトキング”を獲得することができるのか!?

WOWOW公式サイトより

原作について

このドラマの原作は、クロマツテツロウの漫画『ドラフトキング』です。

凄腕スカウトマン郷原眼力と若手スカウトマン神木を中心に、プロ野球のスカウト活動とドラフト会議を中心に描いた作品。雑誌「グランドジャンプ」にて、2018年から連載中。コミックスは現在14巻まで出ています。

第3巻まで読みました。めちゃくちゃ専門的なので野球をまったく知らない人には難しいかも。好きな人にはたまらないです。人間ドラマも感動的で、泣けます。

登場人物(キャスト)

横浜ベイゴールズ

郷原眼力(ムロツヨシ)
横浜ベイゴールズの凄腕スカウト。並外れた“眼”を武器に、数々の隠れた原石を見出す。担当エリアは決まっておらず、逸材を求めて日本国中を奔走している。一見独善的で毒舌家だが、選手たちの人生に寄り添い、彼らの葛藤や苦悩を分かち合う。

神木良輔(宮沢氷魚)
横浜ベイゴールズの新米スカウト。高卒で横浜ベイゴールズに入団したものの、一度も一軍に上がることなく5年で戦力外通告を受けて引退した。スカウトマンとして人生の再スタートを切り、新たな仕事に情熱を燃やす。実はドラフト指名前、郷原から「君はプロでは通用しない」と忠告されていた。

下辺陸夫(でんでん)
横浜ベイゴールズのスカウト部長。郷原のスカウトとしての腕を認めている。トレードマークは他球団の帽子と熊モチーフ。

大津良介(上地雄輔)
横浜ベイゴールズのスカウト。神木の相談にも乗ってくれる頼りになる存在。元プロ選手で、現役時代は中継ぎ投手だった。引退を決めたとき、一番最初に自分をスカウトしてくれた下辺に報告している。

飯塚健(平山祐介)
横浜ベイゴールズのスカウト。元プロ選手。勤務態度は不真面目だが、長いプロ経験を生かして選手の本質を見抜く。「スカウトは取るまでが仕事」という方針で、自分がスカウトした選手に対してもサポートは一切しない。

大越智成(川久保拓司)
横浜ベイゴールズのスカウト部主任。データや成績を重視する理論派。郷原や飯塚とは相性が悪い。

筒井高志(阪田マサノブ)
横浜ベイゴールズGM。郷原らスカウト部メンバーのプレゼンをもとに選手獲得方針を決定する。

宗野崇(高橋努)
横浜ベイゴールズ二軍ヘッドコーチ。現場の立場から郷原とよく情報交換をしている。真田丸の低迷ぶりに頭を悩ませる。

真田丸謙吾(中山翔貴)
横浜ベイゴールズの投手。飯塚の推薦で、ドラフト1位指名で入団する。即戦力のパワーピッチャーという触れ込みだったが、入団後なぜか見る影もなく変わり果て、2軍で低迷している。

そのほか

毒島竜二(伊武雅刀)
大阪ホワイトタイガースのスカウト。「ハブ」の異名を持つ凄腕のベテランスカウトで、本気で見込んだ選手は絶対に離さない。その眼力にも定評があり、規定ギリギリのあらゆる手法を使って選手獲得をもくろむ。郷原の宿敵。

美嶋瞳(藤間爽子)
フリーライター。元はスポーツ紙の記者だったが、アマチュア選手の魅力を伝えるためスポーツライターになった。郷原と阿比留の過去を取材したことがきっかけで、郷原のことを「クズ野郎」と呼び嫌悪している。

第1話・第2話

東条大貴(増永樹)
花崎徳丸高校のエース投手。全球団が注目している圧倒的才能の持ち主で、ドラフト1位候補。

桂木康生(生田俊平)
花崎徳丸高校の2番手投手。努力家だが選手としては目立たない存在。なぜか郷原だけが獲得をもくろんでいる。

佐々木達雄(大鷹明良)
花崎徳丸高校野球部の監督。これまでに9度の甲子園出場を果たした名将。全国優勝を目指し、投手起用をめぐって策を講じる。

第3話・第4話

阿比留一成(町田啓太)
万田自動車の野球部員。外野手。プロでも通用する実力を持ちながら、あえて社会人野球を続けている。過去に横浜ベイゴールズからドラフト指名を受けるも、入団拒否をしている。

猪俣繁(田中要次)
万田自動車野球部の監督。阿比留を巡り、郷原や下辺ともめた過去がある。神木に対しても冷たい。

トニー・田所(佳久耀)
郷原が注目している選手で、メジャー級のポテンシャルを持つ奄美大島在住の高校生。通称“奄美の大魔神”。

第5話・第6話

北畠翔(木戸大聖)
大阪のボーイズリーグで活躍する投手。中学2年生ながら高いポテンシャルを持ち、毒島と郷原が注目する選手。

北畠花代(仙道敦子)
北畠翔の母。シングルマザー。一人息子を大切に育て、心から応援している。

第7話~第10話

仲眞大海(兵頭功海)
石垣商工高校野球部の投手。圧倒的なポテンシャルを持ち、高1の頃から郷原に注目されている。右肘に故障を抱えるも、周囲には隠している。甲子園へ行くことが幼い頃からの夢。

照屋勉(福松凜)
石垣商工高校野球部の遊撃手で、キャプテン。仲眞の怪我のことを知っている唯一のチームメイト。地味で目立たない選手だが、郷原だけがプロで通用すると見抜いている。

比嘉一太(きたろう)
石垣商工高校野球部の監督。仲眞のためを思い、名門である明英大学への進学を勧める。

山城浩市(モロ師岡)
明英大学の監督。これまでに何人もの選手をプロに送り出している。石垣商工の比嘉監督は大学時代の後輩。仲眞を獲得しようと、毒島と結託して画策する。

東海林佑斗(圷智弘)
明英大学野球部の遊撃手。神木が注目している選手。

仲眞耕三(阿部亮平)
仲眞大海の父親。比嘉監督や山城監督からの厚意に恩義を感じており、息子の将来のために大学進学を勧める。

仲眞好子(須藤理彩)
仲眞大海の母親。看護師。息子の夢を全力で応援したいと考えている。

宮里幸太郎(八木将康)
興章実業高校野球部所属でプロ注目のスラッガー。小学生の頃から毒島に目を掛けられている。

知念正貴(高品雄基)
興章実業高校野球部の捕手。強打を誇り、司令塔の役割も担うチームの中心選手。宮里と同様に毒島から期待されている。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

10年前。高校生の神木良輔(宮沢氷魚)は、プロ野球選手になることを望んで練習に励んでいた。そこへ横浜ベイゴールズのスカウト郷原眼力(ムロツヨシ)が現れ、「うちの球団がもし君を指名しても、プロには来るな。君は絶対に通用しない」と告げて立ち去る。
神木は忠告を無視して横浜ベイゴールズに入団するが、一軍には上がれず、5年で戦力外通告を受けた。そして今年から郷原と同じプロのスカウトマンになり、人生の再スタートを切ることに。
そんな神木が注目するのは、花崎徳丸高校のエース・東条大貴(増永樹)だった。スカウト部の部長・下辺陸夫(でんでん)をはじめ、主任の大越智成(川久保拓司)、大津良介(上地雄輔)、飯塚健(平山祐介)らも東条を1位指名することに同意するが、郷原だけが控え投手の桂木康生(生田俊平)をリストアップすべきだと主張する。
理解に苦しむ神木に、下辺は「他球団と差をつけるのは下位指名だ」と言い、その年プロ入りした選手の中でナンバーワンの選手、“ドラフトキング”を発掘することこそがスカウトの究極の仕事だと話す。
どうしても桂木が特別な存在には見えない神木に、郷原は「花崎徳丸高校の佐々木監督(大鷹明良)は、自分のエゴのために選手の才能を潰している」と告げる。

夏。埼玉県大会が始まり、各球団のスカウトが東条に注目する中、郷原だけが桂木を追う。ライターの美嶋瞳(藤間爽子)は、佐々木監督がいかに選手の体や将来のことまで考えて采配する立派な教育者かを語り、桂木を先発に抜擢することで力を存分に引き出している、と郷原の言葉を否定する。そして神木に、「郷原のようなスカウトにはなるな」と忠告する。
花崎徳丸高校は県大会優勝、甲子園でも快進撃を続け、初の全国制覇を成し遂げる。秋になると、東条はプロ入りを宣言。ドラフト会議の2日前、神木は東条を1位候補に上げるが、「くじ引きを回避して確実に即戦力投手を獲りたい」というGM・筒井(阪田マサノブ)の意向により、1位指名は飯塚が推薦する東北ナンバーワン投手、真田丸謙吾(中山翔貴)に決定する。
そして花崎徳丸の桂木を推薦する郷原は、県大会決勝での桂木の好プレー映像を見せる。それは投手を降板した後の、野手としての桂木のプレーだった。郷原は桂木の未来像を「球界を代表するショート」だと話す。
桂木は選手層の厚い花崎徳丸で、1年からサードのレギュラーに定着していた。公式戦6試合で打率4割2分、打率とOPSはチームトップだったが、その年の秋から投手に専念させられたという。
すべては佐々木監督が思い描く夏の全国制覇のためだった。過酷なトーナメントを勝ち抜くには、エース・東条を裏で支える2番手投手が必要不可欠だったのだ。そこで監督は桂木の攻撃力を捨て、投手一本に専念させたのだった。
このままでは桂木は大学に進み、4年後には必ず即戦力として各球団が注目する存在になる。それならば今のうちに下位指名で獲るべきだ、というのが郷原のもくろみだった。
ドラフト会議当日。横浜ベイゴールズは真田丸を1位指名し、4巡目で桂木を内野手として指名する。
後日、ベイゴールズへの入団を決めた桂木は、郷原に礼を言う。彼は1年のときに匿名で届いたノートの送り主を、郷原だと確信していた。そのノートには日々の練習方法や体作りのアドバイスなどがびっしり書き込まれていた。神木は郷原を誤解していたことに気づく。
3年後。郷原の予言どおり、桂木は3年目にショートのレギュラーを獲得。スター選手への階段を一気に駆け上がった。

神木が次に注目したのは、社会人野球で活躍する阿比留一成(町田啓太)だった。だが阿比留が所属する万田自動車・野球部監督の猪俣(田中要次)は、「阿比留はプロには行かない」と断言。さらに阿比留の未来をぶち壊したのはベイゴールズであり、スカウトマンの郷原だと告げる。
阿比留は2年前、横浜ベイゴールズのドラフト6位指名を受けるも、入団拒否を表明。理由は指名順位への不満だと言われていた。当時のことを知る下辺は、
阿比留の入団拒否をめぐって猪俣監督と揉めた過去を打ち明ける。
ドラフト直前、阿比留が膝に爆弾を抱えているというデマが流れ、他球団はその情報を信じて手を引いたという経緯があった。猪俣はデマを流したのが郷原だと考えていたのだ。
神木はライターの美嶋が書いた「プロへの夢を奪ったスカウトマンの真実」という過去の記事を読み、彼女に事情を聞くことに。
記事によると、郷原は裏の手を使って阿比留を他球団から指名されないように画策したという。美嶋は記事の内容は真実だと告げ、「郷原は野球界から永久に追放すべきクズ野郎」だと罵る。

2年前、阿比留と郷原の間に何があったのか。美嶋は阿比留のドラフト指名に際し、郷原が使ったという汚い手口について話す。
阿比留の才能が開花したのは社会人1年目だった。一躍プロ注目の選手となり、郷原も頻繁に万田自動車の練習場に通っていた。ところがドラフト上位指名が確実とささやかれた頃、阿比留が右膝に爆弾を抱えているというデマが流れた。
他球団に手を引かせて阿比留を買い占めるため、郷原が裏の人脈を使ってデマを流したという。阿比留がプロ入りを拒否したのは、郷原の汚いやり口に絶望したからだと美嶋は言う。
その頃、郷原は奄美大島で見つけたトニー・田所(佳久耀)を連れて万田自動車を訪れていた。勉強ができず進学できなかったトニーを阿比留に預けるためだ。
神木と美嶋は万田自動車を訪れ、阿比留を説得しようとする。郷原の2年前の裏工作を罵る美嶋に、阿比留は真実を語る。
2年前、阿比留は実際に膝に爆弾を抱えており、郷原が流した情報はデマではなかったというのだ。診断結果は半月板損傷で、医者からプレーを止められたという。
だが阿比留はプロ入りの夢を叶えるため、猪俣監督にも秘密にし、痛み止めを飲んで試合に出続けた。阿比留の怪我に気づいたのは、郷原だけだった。
郷原は「今すぐ試合に出るのをやめて、膝をなおすことだけに集中しろ」と忠告した。だが阿比留はその忠告を聞かなかった。その結果、都市対抗では優勝したが、膝はみるみる悪化。ドラフトの頃には野球どころではなくなっていたという。
郷原が阿比留の怪我の情報を流したのは、彼を安く買い叩くためではなく、他球団に手を引かせて膝を完治させるためだった。そして横浜ベイゴールズとの契約には怪我を完治させるという条項を組み込み、そのかわり契約金と年俸を低く抑えるという条件で話が進んでいたという。
数日後、美嶋の書いた訂正記事がweb上にアップされた。神木は阿比留を訪ね、最終的に入団を拒否した理由を尋ねる。契約交渉の直前、不安が拭えず迷っていた阿比留に、郷原は「本当の自信が持てないなら、断っていい」と告げたという。
自分は野球バカになれない、プロに行くべき人間じゃないと気づいた阿比留は、理由を偽って入団を拒み、社会人で野球を続けていくことを決めたのだった。
その後、阿比留はプロに入ることなく、ノンプロを代表する選手として40歳まで現役を続け、途中からはコーチ兼任となった。教え子たちにはプロ入りを果たした選手も多く、球界では彼らを“アビちゃんファミリー”と呼んでいる。

郷原は横浜ベイゴールズの2軍専用グラウンドを訪れ、昨年のドラフト1位投手・真田丸が激変していることを知る。2軍ヘッドコーチの宗野(高橋努)によると、入団時より10キロ近く体重が減り、覇気もなく、使い物にならないという。
このままでは、真田丸に使った契約金1億円をどぶに捨てることになる。見かねた郷原は、神木に「来年2月のキャンプインまでに真田丸を元の姿に戻せ」という無理難題を突きつける。神木はさっそく秋季キャンプを覗きに行き、真田丸の激ヤセの原因がメンタルにあることを知るが、相談に乗ろうとするも拒まれてしまう。
そんな中、神木はドラフト会議の会場で出会った毒島からの誘いを受け、担当エリアではない大阪を訪れることに。毒島からもらった選手リストをもとに、大阪のボーイズリーグを見て回る神木だったが、のちに利用されていたことがわかる。郷原によると、毒島は誰を見るべきかふるいをかけるのに、若手スカウトを使ってチェックさせるのだという。
毒島の本命は、リストにはない中学2年生投手・北畠翔(木戸大聖)だった。毒島は母親の花代(仙道敦子)を取り込んで翔の進学先を斡旋しようとするが、花代は郷原から紹介された神奈川の高校に決めたと告げる。自分のシマを荒らされた毒島は、ひそかに郷原への報復を誓う。
横浜に戻った神木のもとに、郷原から連絡が入る。真田丸が寮を抜け出して事故に遭い、救急車で運ばれたというのだった。

病院に駆けつけた神木に、真田丸は「尻もちをついただけで怪我はない」と説明する。そしてもし神木が来なかったら、どこかに消えていた…とプロ入りした後悔と苦悩を明かす。
翌朝、神木は真田丸の担当スカウトである飯塚に怒りをぶつける。飯塚は真田丸の入団後、連絡を取り合うこともキャンプを見に行くこともしていなかった。飯塚は「スカウトは取るまでが仕事だ」と主張し、選手のサポートはしないと公言する。
大津は自分がプロを引退するとき、担当スカウトだった下辺に電話したことを神木に話す。そして「ちゃんと自分を見てくれている人がいる、選手にとってはそれが一番うれしいはず」と助言する。神木は翌日から真田丸のもとに通い、彼と向き合うことを決意する。
2月。宮崎キャンプを訪れた郷原は、真田丸のピッチングが劇的に変わっていることに気づく。コーチの宗野も「いったいどうやったんだ?」と不思議がる。
郷原はその理由を聞くため、真田丸に会いに行く。真田丸は年明けに神木に呼び出され、「なぜ勝負球のスライダーを投げなくなったのか」と聞かれたことを話す。
高校時代、真田丸はスライダーに絶対的自信を持っていた。しかしプロ入りして初めてのブルペンでコーチに投球フォームを変えるよう指導され、その結果、スライダーがしっくりこなくなったという。
真田丸は神木に「もういちど自分自身を信じてみないか」と言われ、以前のフォームに戻したことを郷原に明かす。
その年、真田丸は1軍デビューを果たした。1回と1/3を無失点に抑え、最後は相手の4番を誰もが驚く高速スライダーで切ってとった。

3月。郷原は石垣商工の投手・仲眞大海(兵頭功海)を見るため石垣島を訪れていた。仲眞が高校1年のときに出場した県大会以降、郷原は彼のまともな投球を見ることができずにいた。
一方、神木も明英大学の遊撃手・東海林佑斗(圷智弘)を見るため石垣島へやってくる。明英大の山城監督(モロ師岡)は、石垣商工の比嘉監督(きたろう)の大学時代の先輩にあたり、明日は両校の練習試合が行われることになっていた。
郷原は仲眞の投球を楽しみにしつつ、その才能が山城監督の目にとまることを恐れてもいた。もし明日の試合で仲眞が最高の投球内容を見せれば、山城監督は仲眞獲得に向けて動き出すだろうと予測したからだ。「今じゃ大学はどの球団よりも手強いライバルだ」という郷原。
翌日、石垣商工と明英大学の練習試合が行われる。郷原は石垣商工の遊撃手・照屋勉(福松凜)にも注目していたが、神木にはただの地味な選手にしか見えない。
仲眞は明英大のレギュラー陣を相手に圧巻のピッチングを披露するが、7回から崩れ始める。それを見た郷原は失望した様子で席を立ち、球場をあとにする。その理由がわからず首をひねる神木に、郷原は仲眞が肘を故障していることを指摘する。にもかかわらず最後まで投げさせた比嘉監督は、おそらく彼の怪我に気づいていない、と。
郷原は石垣商工の練習場を訪れ、キャプテンの照屋にさぐりを入れる。だが照屋は仲眞の故障について何も知らないふりをする。

神木は練習試合の映像を見なおし、東海林の守備に致命的な欠点があることに気づく。プロでは通用しないと判断した神木は、東海林を諦めることに。
明英大の山城監督は、石垣商工の比嘉監督に「仲眞をうちで預かりたい」と申し出る。偶然その会話を聞いた神木は、「選手の将来を密談で決めるのはおかしい」と口をはさむ。2人を説得しようとした神木は仲眞の故障についても言及し、デマだと怒った2人は神木を出入り禁止にする。
比嘉のもとを訪ねて謝罪する神木だったが、そこに仲眞の診断書を持った郷原が現れる。仲眞の母・好子(須藤理彩)は看護師で、診断書は彼女の病院の医師が書いたものだった。比嘉はすべて承知したうえで、仲眞に投げさせていたのだ。
郷原と神木は仲眞家を訪ね、母・好子から事情を聞くことに。仲眞の父・耕三(阿部亮平)は石垣商工のエースで4番だったが、甲子園出場は果たせなかった。仲眞と弟の拓海は父親の夢を引き継ぎ、幼い頃から甲子園に行くことを目標にしていた。
だが一昨年の夏、県大会の準々決勝の日。弟の拓海は兄の試合を見るため球場へ向かう途中、交通事故に遭って亡くなったという。その苦しみから無理をして練習に励んだ仲眞は、右肘の靭帯を損傷。それでも「甲子園に行く」と訴えたのだった。
仲眞の思いを尊重した比嘉監督は、「たとえ野球ができなくなっても、東京の6大学なら将来が約束される」という理由から練習試合に登板させ、山城監督に仲眞を売り込もうとしたのだった。
郷原は仲眞と家族の夢を叶えるために、彼を東京に連れていきたいと比嘉に申し出る。東京の病院で検査を受けさせ、その後のサポートもするという。それは選手獲得のためではなく、「伝説が見たい」という理由からだった。
東京での精密検査の結果、仲眞の怪我は軽度であることがわかり、しばらく東京に残ってリハビリとトレーニングに専念することに。それを知って不安に陥った山城監督は、毒島に相談する。郷原が目障りな毒島は、仲眞もろとも潰そうともくろむ。

東京でのリハビリとトレーニングにより、仲眞の肘は順調に回復。4月には石垣島に戻り、チームに合流する。
6月。沖縄県大会が始まると、仲眞はみごとな投球で快進撃を続ける。準決勝では自己最多の16奪三振で完投勝利し、ついに決勝戦に駒を進める。決勝の相手は毒島の息のかかった興章実業だった。
郷原は下辺たちから、獲得できる見込みがない仲眞に予算と時間をかけすぎていると問い詰められる。郷原は仲眞の指名を諦めていないと言い、明日の決勝を見に来てほしいと下辺に頼み込む。
決勝戦当日。毒島は小学生の頃から目をかけてきた興章実業の宮里(八木将康)と知念(高品雄基)にドラフト指名をちらつかせ、奮い立たせる。
しかしこの大会中に驚異的な進化を遂げた仲眞は、パーフェクトピッチングで相手打線を封じる。照屋のファインプレーにも救われ、試合は緊迫した投手戦となる。
郷原は球場で仲眞の父・耕三(阿部亮平)と会う。耕三は郷原に感謝しつつも、今さら比嘉監督と山城監督を裏切る真似はできないと、卒業後は明英大に進学させると言い切る。郷原は仲眞本人の気持ちを無視して勝手に進路を決める父親に怒りをぶつける。
一方、試合では仲眞がヒットを打たれ、パーフェクトが途切れる。郷原は仲眞の肘の位置がブレてることに気づき、神木はまた痛みが再発したのではないかと案じる。

仲眞は肘の痛みに苦しみ始め、球威が落ち、コントロールも悪くなる。ランナーを出し窮地に立たされる石垣商工だったが、またもや照屋のファインプレーに救われ、無失点に抑える。
このまま投げ続ければ選手生命を断たれることになる、と警告する毒島に、「それでも投げさせるしかない」と言い返す郷原。そして仲眞の投球を最後まで見届けることが自分にできる“選手ファースト”だと告げる。
9回表。仲眞は肘の痛みをこらえて懸命に投げ、宮里を見逃し三振に打ち取る。比嘉監督は延長線になることを見越し、控え投手に準備をさせる。9回裏、ツーアウトで仲眞に打順が回ってくる。仲眞はホームランを打ち、石垣商工はサヨナラ勝ちで甲子園出場を決める。だが試合終了後、仲眞は肘の痛みを訴え、救急車で運ばれる。
仲眞の肘は、疲労が原因の炎症で全治2か月と診断される。比嘉監督はマスコミに叩かれるのを覚悟のうえで、仲眞本人に判断を任せることに。2週間後、夏の甲子園大会が開幕する。仲眞は1回戦で先発するも本来の投球とはほど遠く、1回と2/3、8失点で降板。石垣商工は敗退する。悔しさを滲ませる仲眞に、郷原は「その悔しさをプロで晴らさないか」と告げる。
ドラフト会議当日。横浜ベイゴールズは7巡目の指名で仲眞を獲得。次の8巡目で同じ石垣商工の照屋を指名し、獲得に成功する。毒島は郷原の思い通りになったことが気に入らない。
1年後。仲眞は1軍に上がり、初登板を果たす。セカンドには照屋がいた。神木は今年のドラフト候補に万田自動車のトニー田所を推す。

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