WOWOW「演じ屋 Re:act」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)

WOWOW「演じ屋 Re:act」あらすじキャスト

記事内に広告を含みます

WOWOWの連続ドラマ「演じ屋 Re:act」(全7話)についてまとめました。

2021年にWOWOWで放送された連続ドラマ「演じ屋」の第2弾。奈緒さんや磯村勇斗さんら“演じ屋”のメンバーが前作に引き続き登場。訳アリのホームレスたちの事情に切り込んでいきます。

監督・脚本は、前作と同じく野口照夫氏。

▼第1弾はこちら

WOWOWドラマ「演じ屋」あらすじキャスト WOWOW「演じ屋」全話あらすじ・感想・キャスト

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2024年5月24日(金)から毎週金曜23:00~ほか
  • 監督・脚本:野口照夫
  • 音楽:花岡拓也
  • 主題歌:Hilcrhyme「ドラマ」

あらすじ

夜の公園。アイカ(奈緒)とトモキ(磯村勇斗)が、演じ屋の常連客・相澤(袴田吉彦)を相手に殺され役を演じていると、そこにホームレス襲撃事件の張り込み捜査をしていた刑事が本当の事件と勘違いして駆け付けてくる。しかも、刑事ともめている間にホームレスが襲われる事件が発生。犯人逮捕のチャンスを逃した刑事は、演じ屋の2人を捜査妨害で逮捕し、捜査に協力するなら見逃すと提言。かくしてトモキは、犯人をおびき出すホームレス役として簡易テントが並ぶ公園の一角に潜入することになり、ホームレスたちのリーダー・杉本(尾美としのり)の世話を受けながら生活を始める。

WOWOW公式サイトより

登場人物(キャスト)

※シーズン1のネタバレを含みます

演じ屋

松田アイカ(奈緒)
客に依頼された役になりきる“演じ屋”を職業とする女性。飛び降り自殺を図ろうとしていたトモキと偶然屋上で出会い、彼の復讐を手伝った。ホームレス襲撃犯を捜査するために、NPOスタッフに紛れ込む。

柴崎トモキ(磯村勇斗)
結婚式前日に痴漢の冤罪で仕事と婚約者を失い、人生に絶望していたときにアイカと出会った。その後、自身も“演じ屋”に加入した。ホームレス襲撃犯を捜索するため、ホームレスに扮して公園に住み込む。

松田英太(笠原紳司)
金に目がない演じ屋のリーダー。とある客からの依頼で、セイルの父親を演じている。演じ屋の家族を誰よりも気にかけている。

松田新一郎(藏内秀樹)
演じ屋のメンバー。セイルの祖父を演じている。演じ屋の勤務時間外だと、ユリにぞっこん。

松田ユリ(青山倫子)
演じ屋のメンバー。普段はセイルの母親を演じているが、実の母親のようにセイルを愛している。

松田セイル(永瀬ゆずな)
演じ屋のメンバーのことを本当の家族だと信じ切っていたが…。

警察

悠木一真(中尾暢樹)
要領のいい若手刑事。張り込み中にアイカとトモキに出会い、ホームレス襲撃事件の捜査協力を依頼する。

越川則夫(弓削智久)
実力派のベテラン刑事。部下の悠木とともに冷徹で威圧的な捜査を行う。

衣笠源二郎(今井孝祐)
謎の制服警官。演じ屋に飼い犬として雇われている。演じ屋の貴重な情報提供元。

ホームレス

杉本彰良(尾美としのり)
ホームレスのリーダー的な存在。穏やかで心優しい性格。公園の近くの特別支援学校に通う視覚障害がある少女を気にかけている。

長田顕一(三浦貴大)
とある事件をきっかけにホームレスとなる。トモキの数日前に公園にやってきた新入りで、めったにテントから出ない。襲撃犯からトモキを救ったことで、演じ屋のメンバーたちと交流を持つようになる。

よっちゃん(殺陣剛太)
ゲイのホームレス。杉本を慕い、今の生活に心地良さを感じている。

ホームレスの周辺人物

深川翔平(三河悠冴)
NPOの若手スタッフとして、ホームレスの援助をしている心優しい青年。

遠野葵(外原寧々)
目が不自由な女子高生。公園の近くの特別支援学校に毎日決まったルートで通学している。

長田恵美(中越典子)
長田顕一の妻。とある事件をきっかけに夫が失踪し、不安な毎日を送っている。

坪井省吾(近藤公園)
長田恵美の兄。夫が失踪し、不安を抱える恵美の生活を支えている。

坪井静香(愛原実花)
長田恵美の兄嫁。時々、恵美の娘の面倒を見ている。

一ノ瀬奈々(廣岡聖)
長田のかつての部下。ストーカーに悩み、長田に相談していた。

そのほか

相澤俊彦(袴田吉彦)
IT企業の社長。サディスティックな一面を持ち、しょっちゅう演じ屋に依頼してくるお得意様。

君塚信人(宮川浩明)
区長。ホームレスを危険から守るため、支援を行うと宣言する。

黒鉄広太(かみちぃ)
詐欺師。傷害事件で逮捕され、留置所に収容されている。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

公園でホームレスが襲われる事件が相次ぎ、刑事の悠木一真(中尾暢樹)は1人で張り込みをすることに。女性の悲鳴が聞こえて駆けつけると、相澤俊彦(袴田吉彦)がカップルを惨殺しようとしていた。
しかしそれは、演じ屋のアイカ(奈緒)とトモキ(磯村勇斗)が常連客・相澤の依頼に応えて演じていた“カップル惨殺プラン”だった。
ちょうどそのとき、ホームレスが暴行を受ける事件が発生。悠木は演じ屋たちのせいで襲撃犯を取り逃がしたと主張し、見逃す代わりに捜査に協力しろと迫る。
嫌がるトモキや英太(笠原紳司)をよそに、アイカは正義感から捜査に協力すると宣言。トモキにホームレスを演じさせて公園に潜り込ませると、アイカ自身はホームレスを援助するNPO団体の若手スタッフになりすましてホームレスに近づく。
トモキはホームレスのリーダー的存在である杉本彰良(尾美としのり)と出会い、彼のテントに住み込むことに。その夜、囮捜査に乗り出したトモキは犯人に襲撃され、ホームレスの長田顕一(三浦貴大)に助けられる。
アイカは逃げた襲撃犯を追跡するも、途中で見失ってしまう。犯人と直接対峙したトモキは「犯人はおそらく左利き」だと言い、アイカは公園に住んでいるホームレスの中に犯人がいると考える。

「犯人は左利き」というトモキの証言から、ホームレスの今岡を怪しむアイカ。そんな中、杉本は目が見えない女子高生・葵(外原寧々)を襲ったひったくり犯を捕まえる。通行人に犯人だと勘違いされてしまった杉本は警察の事情聴取を受けるが、一言も喋ろうとしない。
そこへ葵のおばが現れ、杉本が葵の父親であることが発覚。トモキは警官の源二郎(今井孝祐)から、杉本が当時3歳だった葵への傷害で4年間服役していたことを聞く。絶縁され、娘に近づくことを禁じられた杉本は、葵と言葉を交わさないまま、10年間密かに見守り続けてきたのだった。
その夜、公園の見回りに出かけた杉本は、何者かに襲われて重傷を負う。杉本を慕っていたよっちゃん(殺陣剛太)たちは、公園を去る決意をする。トモキは行くあてのない長田を演じ屋ハウスに誘い、テントの場所として庭を貸す。
刑事の悠木は演じ屋への捜査協力を取り下げるが、諦めきれないアイカは公園に残り、犯人捜しを続ける。そしてNPOの若手スタッフ・深川翔平(三河悠冴)がホームレス襲撃の犯人だと確信する。
アイカは深川に盗聴器を仕込み、英太とともに彼を尾行。すると、彼にホームレス襲撃を依頼した人物が明らかになる。それは区長の君塚だった。

ホームレス襲撃事件の黒幕は区長の君塚信人(宮川浩明)だった。君塚は再開発に邪魔なホームレスを公園から追い払うため、モリサカ建設と共謀して襲撃事件を企てたのだ。実行犯の深川を雇ったのは、モリサカ建設の担当者だった。
アイカとトモキはよっちゃんたちに真相を教え、ホームレスを公園に呼び戻す。さらに英太が記者に扮し、メディアが集まる公の場で君塚の悪事を暴く。君塚は辞任を表明し、公園の再開発計画は中止となる。深川は組織に追われ、居場所を失う。
回復した杉本は退院し、アパートを借りて就職する。トモキは杉本の荷物の中にあった妻からの手紙を読み、娘の葵を傷つけたのは彼ではなく妻のほうだと気づく。
トモキに問い詰められた杉本は、子育てに悩み、心を病んだ妻の代わりに刑務所に入ったと打ち明ける。そして結果的に自分の行動が妻を追い詰め、死なせてしまったのだと。
トモキは葵に会い、杉本がこの10年間ずっと葵を見守り続けていたことを話す。葵は杉本を父として受け入れ、会いに行く。
公園の再開発が中止になったことで住民の風当たりが強くなり、ホームレスたちは府のアパートに戻ることに。そこへ刑事の悠木が現れ、「別の事件で捜している人間がいる」と指名手配犯の写真をよっちゃんに見せる。
その頃、演じ屋ハウスにいたアイカもまた、源二郎が持っていた指名手配書を見て驚いていた。写真の男は、今も庭でセイルと遊んでいる長田だった。

長田が指名手配犯だと知ったアイカは、家から出ていくよう長田に告げる。だが悠木とその上司の越川(弓削智久)が訪ねてきて、ひとまず長田をかくまうことに。
アイカたちの様子を見て、長田がセイル(永瀬ゆずな)と一緒に隠れていることに感づいた越川は、松田家が本当の家族ではないことをわざと暴き立てる。自分が本当の子じゃないと知ったセイルは傷つき、泣き出してしまう。
越川は隠れていた長田を見つけ、殺人容疑で連行しようとする。長田はその場で何があったか話をさせてほしいと言い、事件の経緯を話し出す。
会社員だった長田は、部下の一ノ瀬奈々(廣岡聖)から「元カレにつきまとわれて困っている」と相談を受ける。長田は奈々に頼まれて家まで送るようになり、その都度、彼女から夕飯を振る舞われていた。男女の関係はなかったが、彼女のほうが思わせぶりな態度を取るようになり、それを機に送ることはやめたという。
だがある日、奈々から「つきまとうのはやめてください」「迷惑なんです」「これから警察に相談しようと思ってます」というメッセージが届き、そのメッセージの意図を確かめようと彼女の家を訪ねたところ、ベッドの上で血を流して横たわる奈々の遺体を発見したという。
冤罪の苦しみを知るトモキは長田に同情し、自分が犯人を演じて留置所に入り、長田の無実を証明するための時間稼ぎをすると言い出す。長田に対して半信半疑のアイカは反対するが、トモキに押し切られてやむなく真犯人探しを請け負う。
身代わりとして留置所に入ったトモキは、傷害事件で逮捕された黒鉄(かみちぃ)と出会う。トモキが一ノ瀬奈々の殺人事件で捕まったことを知ると、黒鉄は「実は俺に殺しの依頼があった」と打ち明ける。

トモキは留置所で出会った黒鉄から、「一ノ瀬奈々の殺害依頼を受けた」と打ち明けられる。しかし依頼人からの連絡が途絶え、その10日ほど後に一ノ瀬奈々が殺されたという。
話を聞いた演じ屋メンバーは、黒鉄を留置所から出そうと奔走する。だが黒鉄は有名な小物詐欺師で、プロの殺し屋というのもウソだった。殺害依頼を受けたのは本当だという黒鉄だったが、トモキは何も信じられなくなってしまう。
アイカは悠木の協力を得て、一ノ瀬奈々のスマホに保存されていた写真を入手する。その中には長田が見たという奈々の元カレ・鶴田(富田健太郎)が写っていた。だが英太が調べると、鶴田はゲイで女性には興味がない人物だとわかる。
トモキは奈々の話がウソで、最初から長田を騙していた可能性があることに気づく。アイカたちが鶴田を問い詰めると、鶴田は奈々から「不倫相手と一緒にいるところを写真に撮ってほしい」と頼まれたと明かす。

長田はアイカらとともにマスコミのふりをして自宅を訪れ、妻の恵美(中越典子)に真実を伝えようとする。だが恵美のもとには長田と奈々の隠し撮り写真が送りつけられ、恵美は長田が不倫していると思い込んでいた。
アイカと英太は、奈々が長田の家庭を壊す目的で写真を送りつけたと推測。真実を知った恵美は、そうとは知らずひとりで悩み、意を決して奈々に会いに行ったことや、「私なら長田さんの子を産んであげられる」と言われて闇サイトで奈々の殺害を依頼したことを打ち明ける。
恵美は途中で怖くなってやめたと言うが、後日、何者かから「約束どおり実行した。一の瀬奈々は死んだ」と電話がかかってきたという。電話相手に脅迫された恵美は、兄夫婦の省吾(近藤公園)と静香(愛原実花)に助けを求め、要求された報酬4000万円を用意していた。
それを聞いた長田は、恵美にある秘密を打ち明ける。省吾と静香から自分たちの子・果穂を養子にしないかと持ちかけられたとき、長田は彼らの求めに応じて1500万円を支払っていたのだ。
兄夫婦を怪しんだアイカは金の受け渡し場所で張り込み、金を受け取りにきた人物が省吾であることを確認。トモキと協力して金の入ったバッグを奪う。

一ノ瀬奈々が殺害される前、長田は義兄の坪井省吾とその妻・静香から「3000万円貸してほしい」と頼み込まれていた。だが5年前に貸した1500万円も未だに返済されず、疑心を抱いた長田はきっぱりと断っていた。
そんなとき、恵美が長田の不倫問題で悩んでいることを知った省吾と静香は、これを利用しようと計画。奈々の目的は「幸せそうな長田の家庭を壊す」ことだったが、2人は奈々を殺害して恵美を脅迫し、大金を得ようともくろんだのだった。
アイカとトモキに拉致された省吾は、廃工場に連れてこられ、そこで長田に刺殺された静香を見る。動転した省吾は一部始終を告白するが、静香が生きていることを知ると態度を豹変させ、果穂を人殺しの娘にしたいのかと脅す。
躊躇する長田だったが、恵美が警察を呼んで兄夫婦を逮捕させる。長田と恵美は果穂がいる演じ屋ハウスを訪れ、自分たちが本当の両親ではないことを果穂に伝える。泣き出す果穂を見て、セイルは「果穂ちゃんのことを一番好きな人が本当のパパとママなんだよ。だから心配しないで」と優しく諭す。アイカや英太たちは、いつのまにか成長したセイルを見て涙ぐむ。
トモキは誰からも信じてもらえない人たちの力になりたいと、弁護士を目指すことを決める。「もし弁護士になることができたら、俺がアイカを養っていくよ」というトモキの告白を、アイカは寝たふりをしながら聞いていた。

感想(ネタバレ有)

シーズン1が面白かったので期待したのですが、普通になってしまった感じ。

アイカとトモキ含め、とにかく演じ屋メンバーの存在感が希薄でした。「演じ屋」じゃなくても描けるストーリーだったし、そのストーリー自体も平凡で、目新しさがなかったです。

こちらとしては、もっと「演じ屋」のメンバーの活躍が見たかったんですよね。メンバー総出で仕掛ける壮大な計画とか、アイカとトモキ以外のメンバーの過去とか、シーズン1よりも踏み込んだ内容を期待していたのですが…ほとんど活躍する場面がなかった。

もちろん、わたしの勝手な期待に応える義務などありません。むしろ期待を裏切ってほしかった。そう来たか!と思わせてほしかった。

セイルが松田家の娘になった経緯も、結局わからないままでした。これはずっと秘密にするのでしょうか?

ホームレスというくくりで、前半のホームレス襲撃事件と杉本さん父娘の話、後半の長田さんの事件をくっつけて長編ストーリーにしたのも、個人的には無理やりな印象を受けました。

杉本さんも長田さんも、ホームレスである必要はないですよね。シーズン1みたいにそれぞれ別々に扱ったほうが、よかったんじゃないかと思います。

袴田さん演じる相澤社長は安定の面白さ。続編があるならぜひ彼も続投でお願いします。

国内ドラマの記事