犯罪分析官ハリファックス|全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

海外ドラマ「犯罪分析官ハリファックス:歪んだ天罰」あらすじキャスト

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海外ドラマ「犯罪分析官ハリファックス:歪んだ天罰」(全8話)についてまとめました。

オーストラリア発の本格クライム・サスペンスドラマ。IMDbの評価は6.9。

20年近く警察を離れていた司法精神科医ジェーンが、ある事件をきっかけに連続狙撃事件の捜査に参加。犯人の正体を突き止めるため、犯人像のプロファイリングに挑みます。

第1話からかなり衝撃的な展開で、びっくりしました。1994年から8年間続いたドラマ「ハリファックス F.P.(原題)」の続編らしく、ジェーンの家族関係や過去に関わった事件など、わからない部分もありましたが、全体的には問題なく楽しめました。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:2022年4月23日(土)・24日(日)15:00~ ※各4話ずつ放送
  • 製作国:オーストラリア(2020年)
  • 原題:Halifax: Retribution
  • 製作総指揮:ミカエル・ボーグランド/レベッカ・ギブニー/ロジャー・シンプソン

あらすじ

20年近く前、協力を続けた警察から離れた司法精神科医ジェーン。現在はメルボルン大学で教鞭を取りながら、愛するパートナーのベンと彼の連れ子で大学生のゾーイと一緒に暮らしていた。そんな彼らが暮らすメルボルンで3件の連続狙撃事件が発生。犯行にはいずれもサイレンサー付きのライフルが使用されていた。警察で特捜班を指揮するサラセン警視監はジェーンに捜査への協力を依頼するが、彼女は乗り気ではない。
やがてジェーンに“間もなく恐ろしい天罰が下る”と書かれた、差出人不明の手紙が届く。ジェーンは警戒感を強めたベンに、警察への協力をしないようくぎを刺される。そんな中、4件目の狙撃事件が起きる。犠牲者は警察の幹部だった。さらにジェーンも悲劇に見舞われ……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト/吹替)

※一部ネタバレを含みます

警察

ジェーン・ハリファックス(レベッカ・ギブニー/声:深見梨加)
司法精神医学を専門とする精神科医。メルボルン大学で教鞭を取りながら、パートナーのベンと彼の連れ子ゾーイと3人で暮らしている。特捜班を指揮するトムからの協力要請を断り続けていたが、自身も悲劇に見舞われ、捜査に加わることに。過去の凶悪事件によるトラウマを抱えている。

トム・サラセン(アンソニー・ラパリア/声:菅生隆之)
警視監。メルボルンで起きた連続狙撃事件の特捜班を指揮するため、FBIから呼び戻される。州政府からの圧力や、難航する捜査状況に焦燥感を抱き、ジェーンに捜査への協力を依頼する。

ミラ・ブロンスキ(ミンチュー・ハイ/声:木村香央里)
殺人課から特捜班に加わった刑事。ベンを殺した犯人を特定すべく、過去の事件でジェーンと関わり、彼女に恨みを持つ人物を調べる。

ニック・タナー(リック・ドナルド/声:下川涼)
特捜班の捜査官。トムが現場を離れた後、臨時指揮官として指揮を執る。

キップ・リー(マーク・コールズ・スミス/声:奥村翔)
特捜班の捜査官。情報処理技術に長けている。

シアン・ケリー(ハンナ・マンソン/声:濱口綾乃)
特捜班の捜査官。

エリン・ライリー(ミヒャラ・バナス/声:反町有里)
特捜班の捜査官。

ジミー・クーパー(ステファン・カリー)
武装犯罪課の刑事。

ジェーンの家族

ベン・セイラー(クレイグ・ホール)
ジェーンのパートナーで、ゾーイの父親。ミュージシャン。自宅の工房でギターの修理なども手掛けている。ジェーンが特捜班に加わることに反対する。ジェーンが警告の手紙を受け取った直後、ジェーンの目の前で何者かに射殺される。

ゾーイ・セイラー(マヴォーニー・ヘイゼル/声:石井未紗)
大学生。ベンとマンディの娘。音楽に傾倒している。ジェーンを慕っていたが、父親が事件に巻き込まれて亡くなったことでジェーンを責め、実母マンディと暮らすことを望む。

そのほか

マンディ・ペトラス(クローディア・カーヴァン/声:藤本喜久子)
ベンの妻で、ゾーイの実母。自由奔放な性格で、各地を転々としている。ベンからは行方不明だと聞かされていたが、密かに会っていたことが判明する。

アントン・バンガート(Justin Rosniak)
銃所持支持団体のリーダー。狙撃犯に殺害されたアゾパルディ警部に脅迫メールを送っていた。

ジャック・マッカーシー(ネイサン・フィリップス)
極右団体のリーダー。大量の武器を隠し持っていると思われ、警察がマークしている。

ミッチ・マルコビッチ(マイケル・ウォーリー)
マッカーシーに銃を売った男。

ダニエル(ベン・オトゥール/声:杉山大)
神出鬼没の狙撃犯。一切の痕跡を残さず、犯行の動機も不明。ジェーンに接触し、犯行について「人々を目覚めさせるための計画」だと語る。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

司法精神医学を専門とする精神科医ジェーン・ハリファックスは、かつて凶悪事件の捜査で何度も警察に協力したが、現在は大学で教鞭を取り、20年近く警察を離れている。パートナーのベンと彼の連れ子ゾーイと一緒に暮らし、ジェーンは幸せな生活を送っていた。
そんな中、メルボルンで3件の連続狙撃事件が発生する。特別捜査班が置かれ、急遽FBIから呼び戻されたトム・サラセン警視監が指揮を執ることに。しかし動機も手がかりも掴めず捜査は難航。トムはジェーンに手を貸して欲しいと頼むが、ジェーンは助言だけして協力を拒む。
4件目の狙撃事件が発生し、警察幹部のジョージ・アゾパルディが殺害される。新聞にはジェーンが警察署を訪れたときの写真と、「司法精神科医が特捜班に参加」という記事が出る。さらにジェーンのもとに「気を付けろジェーン。間もなく恐ろしい天罰が下る」と書かれた差出人不明の手紙が届く。
差出人は狙撃犯ではないと考えたジェーンは警備を断るが、心配したトムはジェーンの自宅に警官を派遣。手紙のことを知ったベンは、黙っていたジェーンに激怒する。特捜班に加わろうと考えていたジェーンだったが、ベンに反対されて考え直す。
翌日の夜、ベンはジェーンの車に同乗中、何者かに狙撃され命を落とす。

ジェーンとゾーイには警護がつき、自宅を出てアパートに移ることに。警察で取り調べに応じたゾーイは、ジェーンが警告の手紙を受け取っていたことを知って憤り、ジェーンを激しく非難する。
狙撃事件の4人目の犠牲者アゾパルディ警部は、銃所持支持団体から脅迫メールを受け取っていた。トムはメールを送信したバンガートを取り調べるが、事件には関与していなかった。
大学の仕事を休むよう命じられたジェーンは、特捜班に加わることに。4件の狙撃事件の犯人像を分析すると、ベンを撃った犯人像とは異なることに気付く。
トムは過去の事件でジェーンと関わり、20年服役した元刑事のライアンを疑う。彼は1年前に釈放されて郊外に住んでいた。自宅を調べると猟銃やドローンが見つかるが、ライアンと会ったジェーンは犯人ではないと判断する。
ベンの2台目の携帯電話が見つかり、「M」という女性と性的なメッセージのやりとりをしていたことが判明。ショックを受けるジェーンに、ゾーイは実の母マンディだと明かす。ベンは彼女と離婚しておらず、ジェーンには行方不明だと嘘をついて隠れて会っていたのだ。
トムはジェーンのアパートの近くでドローンを飛ばしていた女性記者を見つけ、署に連行する。彼女はドローンを使ってジェーンを監視していた。
ゾーイがアパートを出ていった夜、屋外映画館でまたもや狙撃事件が発生する。

屋外映画館にいた男性と、狙撃現場に居合わせた警備員が射殺された。ジェーンはゾーイを心配するが、彼女は脅迫状のことを黙っていたジェーンに不信感を露わにし、実母マンディと一緒にいたいと主張する。
白昼、路上で男性が足を撃ち抜かれ、その場にいた警察官が犯人の男を捕まえる。男は取り調べで「全部おれがやった」と自供するが、トムとジェーンは違和感を覚える。ジェーンが男から話を聞き出すと、模倣犯だった。
一方、ベンの殺害事件を捜査するミラは、ジェーンが過去に鑑定を担当したシャロン・シンクレアに着目。3件の殺人を犯したシャロンは解離性同一症であると主張していたが、ジェーンに否定されて20年服役。釈放後は犯罪小説家になり成功していた。
シャロンが過去の証言で「天罰」という言葉を使っていることに気付いたジェーンは、彼女の家に乗り込み、ベンを殺したことを認めさせようとする。錯乱したシャロンはジェーンに襲いかかり、脅迫の手紙を送ったがベンを殺してはいないと泣きながら訴える。
ジェーンはシャロンを見逃してほしいとトムに頼むが「できない」と言われ、捜査への協力を拒む。

船上パーティーに参加していた人々が狙撃され、6人もの被害者が出る。特捜班は被害の拡大を懸念するが、ジェーンは犯人の狙いはあくまでも中年の白人男性で、そのほかの人々は巻き添えだと分析する。
白人至上主義を掲げる極右団体のリーダー、ジャック・マッカーシーが捜査線上に浮上し、トムはマッカーシーの自宅に特殊部隊を送り込む。しかし、そこには潜入捜査中の女性刑事ジェシカがいた。
ジェシカは“スミシー”と名乗ってマッカーシーの組織に潜り込み、彼らの真の目的と、武器の隠し場所を探り出そうとしていた。ジェーンは彼女が精神的な問題を抱えていると見抜き、捜査をやめるよう助言するが、彼女は捜査をやり遂げることを望む。
警察署にヘルメットをかぶった不審な男が侵入し、その場で取り押さえられる。ジェーンが怯える彼から話を聞き出すと、撮影した写真に狙撃犯が写っていたという。写真に写っていた狙撃現場へ向かうと、薬莢が落ちていた。
マッカーシーの部屋で倉庫の鍵を手に入れたスミシーは、ひとり倉庫へ行き、そこに大量の武器が保管されていることを突き止める。マッカーシーは逮捕されるが、狙撃犯とは犯人像が異なると指摘するジェーン。
犯人に誘いをかけるため、ジェーンはテレビ番組に出演して「警察はいくつもの手がかりを掴んでいる」と強気な発言をする。さらに、犯行は無差別攻撃ではなく、特別な理由があるはずだと分析する。
番組が終了した直後、ジェーンの携帯に犯人と思われる人物から音声メッセージが送られてくる。

船上パーティーで撃たれ重篤な状態のエイミーのもとに、狙撃犯が花を届ける。特捜班はエイミーの命を狙ったか警察を愚弄するためだと推測するが、ジェーンはエイミーへの心からの謝罪だと分析する。
ジェーンの携帯に再び狙撃犯から連絡が入る。“ダニエル”と名乗るその男は、犯行の動機を「みんなを救うため」と語り、ベンを撃ったのは自分ではないと主張する。
線条痕から、ベンを撃った銃がマッカーシー所有の銃と判明。ベンが狙われた可能性があると考えたミラは、ジェーンにもう一度ベンの持ち物を調べるよう依頼する。ジェーンが自宅を調べると、クローゼットの天井から箱に入った現金と銀行の振込票が見つかる。振込先はマンディの口座だった。
ジェーンに問い詰められたマンディは、薬物依存の治療のための金だったと説明し、ゾーイに会えなかったのもそのためだと語る。マンディを信用できないジェーンは、彼女がゾーイと一緒に暮らすことに反対するが、ゾーイは反発する。
マッカーシーは取り調べでついに口を割り、ミッチ・マルコビッチから銃を買ったと話す。ミラとタナーはミッチを捕まえようとするが、警察から逃げようとしたミッチは逃亡中に車にはねられる。
エイミーが亡くなり、ショックをうけた“ダニエル”はジェーンの前に姿を現す。彼から計画を聞き出そうとするジェーンだったが、“ダニエル”の信用を失い、失敗する。その直後、特捜班のモニターにカウントダウンタイマーが出現する。

狙撃犯“ダニエル”が仕掛けたサイバー攻撃により、市内全域に謎のカウントダウンタイマーが出現する。タイマーが0になると、防災無線を通じて“ダニエル”のメッセージが流れ、特捜班宛に犯行声明と要求リストが届く。
さらに、“ダニエル”は警察大臣の乗った車を遠隔操作し、ビルの屋上から狙撃しようとするが、電話でジェーンに説得されて思いとどまる。
トムは責任を問われ、辞表を出すよう命じられる。特捜班は“ダニエル”の犯行声明と同じ内容が掲載されている10年前の学生運動の記事を見つけ、学生団体のメンバーだったトニ・モレッティを見つけ出す。
聴取を受けたトニは非協力的な態度を取り、その後、密かにメンバーの一人に会いに行く。トレーラーパークに住んでいる“ダニエル”だった。再会して彼が犯人だと気付いたトニは、ジェーンの留守電にメッセージを残すが、“ダニエル”に盗聴されて殺されてしまう。
ベンを撃った銃の所有者ミッチは、武装犯罪課の刑事ジミー・クーパーに脅される。追い詰められたミッチは病院の屋上から飛び降りようとするが、ジェーンに説得されて真実を話す。間違えてベンを撃ったのはクーパーで、自分は車を運転しただけだという。クーパーは逮捕されるが、犯行を否認する。

警察は“ダニエル”のモンタージュ写真を公開。寄せられた情報から彼が使用している白のトラックを発見し、追跡する。だが運転していた男は、SNSで“ダニエル”から車を運ぶよう依頼を受けた別人だった。
爆弾処理班がトラックに仕掛けられていた爆弾を処理するも、その直後に近くのゴミ箱が爆発。タナーをかばったトムは重傷を負い、現場を離脱する。
マンディがゾーイをボリビア旅行に連れ出そうとしているのを知ったジェーンは、腹立ち紛れにマンディの手帳を盗み出す。手帳を見たミラは家宅捜索し、薬物違反でマンディを逮捕する。
特捜班は“ダニエル”のトラックが銃所持支持団体のリーダー、アントン・バンガートの農場近くにいたことを突き止める。ジェーンはバンガートから腹違いの弟ジャロッドの存在を聞き出し、ジャロッドが狙撃犯だと確信する。その直後、バンガートは訪ねてきたジャロッドを説得しようとして射殺される。
ベンを殺害したジミー・クーパーは否認を続けていたが、復元された彼の携帯データにはジェーンの住所と写真が入っていた。クーパーは警察官でありながら、フリーの殺し屋として暗躍していたのだ。
ミラはジェーン殺害を依頼した人物を突き止めるため、クーパーに協力させて依頼主をおびき出す罠を仕掛ける。そこへ現れたのはマンディだった。ジェーンから真実を聞かされたゾーイは動揺する。
ジェーンのもとに狙撃犯のジャロッドから連絡が入り、「明日は忙しくなる」と告げる。

逮捕されたマンディは事情聴取を受けるも、いっこうに反省する態度を見せず、ジェーンを挑発する。しかし、殺し屋に払った金をどうやって工面したのか聞かれると、言葉を詰まらせつつ真相を語る。その金はベンが“手切れ金”として彼女に払ったものだった。ジェーンを脅すつもりで、殺すつもりはなかったというマンディ。
ジェーンはジャロッドの父親がベトナム帰りの乱暴な男だったことや、彼が15歳の時に枯葉剤の影響による多発性のがんで亡くなっていることを知り、追い詰められたジャロッドが化学兵器を使う可能性を指摘する。
その頃、ジャロッドはセキュリティ会社の社員を襲ってアップルトン・ドッグの有害化学物質エリアに侵入し、持ち出したドラム缶を埠頭に設置していた。駆けつけた特捜班は、ドラム缶の中身がイソシアン酸メチルだと知って動揺する。
イソシアン酸メチルは水に触れると恐ろしい発熱反応を引き起こし、極めて猛毒なガスが発生するという。そうなった場合、犠牲者は数万から数十万人にのぼると思われた。
ニュースを見たトムは病院を抜け出して現場へ急行し、指揮を執る。ジェーンは死を覚悟してジャロッドのもとへ行き、彼との対話を試みる。ジャロッドはドラム缶に爆弾を仕掛け、30秒ごとに指紋認証でタイマーをリセットしていた。
ジャロッドの意志は堅く、計画を思いとどまらせることが難しいと判断したジェーンは、説得を諦める。ジェーンのサインを読み取ったトムは、タイマーがリセットされた瞬間に狙撃手に命じてジャロッドを射殺させる。
爆弾は処理班によって処理され、ジェーンは救出される。現場に駆けつけたゾーイはジェーンに謝り、「愛してる」と告げる。
後日。ジェーンは家族3人で行くはずだったナッシュビルへのチケットを用意し、ゾーイを旅行に誘う。

感想(ネタバレ有)

まさか第1話でベンが殺されるとは思わなかった~。

主人公は過去の事件のトラウマを抱えていて、至近距離でパートナーを射殺され、大学の授業も休むよう命じられたのに、捜査に参加して大丈夫なの…?と心配になりました。ジェーンの鋼メンタルに脱帽です。

ストーリーは連続狙撃事件とベン殺害事件の捜査がメインで、そこにベンの娘ゾーイと彼女の実母マンディとの複雑な三角関係などが加わり、いずれも同時進行で描かれていきます。

終盤、意外な人物が狙撃犯の関係者だったり、ベン殺害の犯人だったりして、なかなか面白かったです。

主人公が精神科医なので、もうちょっと深い心理分析が見られるかと思ったのですが、わりとあっさりでしたね。どちらかというと心理描写よりも、狙撃やサイバーテロといった刺激的な場面のほうが多く、一般的な刑事ドラマとさほど変わらない印象でした。