ネタバレ解説*BBCドラマ「検察側の証人」全話あらすじ・キャスト・感想

BBCドラマ「検察側の証人」

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BBCドラマ「検察側の証人」(全2話)の感想と解説です。

英国BBCが手掛けるアガサ・クリスティシリーズの第2弾。脚本は、前作「そして誰もいなくなった」と同様、サラ・フェルプス。演出は「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」「キンキーブーツ」のジュリアン・ジャロルドが担当しています。

なんの情報も入れずに見た結果、みごとに騙されました。後半のどんでん返しが鮮やかです。

舞台は1923年。第一次世界大戦から5年後のロンドンです。戦争で壊れたものを元に戻そうと、誰もが必死にもがいている時代。そういう時代背景も頭に入れ、登場人物の心情に注目して見るとより楽しめると思います。

作品概要

  • 製作国:イギリス(2016年)
  • 原題: The Witness for the Prosecution
  • 原作:アガサ・クリスティ『検察側の証人』
  • 脚本:サラ・フェルプス
  • 監督:ジュリアン・ジャロルド

あらすじ

容姿端麗な青年レナードは仕事に恵まれず、内縁の妻ロメインの収入に頼って貧しい暮らしを送っていた。そんなある日、大富豪の未亡人フレンチ夫人に見初められ、密かに情夫となる。ところがある夜、夫人が何者かに撲殺されてしまう。フレンチ夫人の殺害容疑で起訴されたレナードは、検察側に有力な証人が現れたことで、もはや有罪は避けられないと思われた。ところが証人の卑劣でおぞましい陰謀が露見し、事態は急展開を迎える。一躍、時の人となった弁護士のメイヒュー。しかし、そんな彼を待ち受けていたのは衝撃の事実だった…。

AXNミステリー公式サイトより

予告動画

原作について

このドラマの原作は、アガサ・クリスティの短編小説『検察側の証人』です。

1925年に雑誌『Flynn’s Weekly』誌に掲載され、その後クリスティ本人が戯曲化し、1953年に初演されています。

わたしは原作も舞台も映画も知らない状態でこのドラマを見ました。

犯人がわかった時には「あれっ、意外と大したことない」と思ったのですが、実はその先にさらなる〝どんでん返し〟がありました。まったく見抜けなかったです。

さらに今回のドラマ版では、原作にはないオリジナルストーリーとしての〝真実〟がラストに用意されています。

登場人物(キャスト)

ジョン・メイヒュー(トビー・ジョーンズ)
事務弁護士。妻アリスと2人でつましく暮らしている。拘置所でレナードから弁護を頼まれ、レナードの無実を証明しようと裁判に挑む。第一次世界大戦のガス攻撃で息子を亡くし、自らもガスの後遺症で咳に悩まされている。

レナード・ヴォール(ビリー・ハウル)
容姿端麗な青年。戦地からの帰還兵。定職に就けず、内縁の妻ロメインの収入に頼って生活している。偶然出会ったエミリーに気に入られ、情夫となる。エミリー殺害の容疑者として逮捕されるが、無実を訴える。

ロメイン・ハイルガー(アンドレア・ライズバラ)
レナードの内縁の妻。ウィーン出身の舞台女優。レナードとは終戦間際に戦地で出会い、恋に落ちた。レナードの無実を証明できる唯一の証人だったが、突然検察側の証人となり、レナードが不利になる証言をする。

エミリー・フレンチ(キム・キャトラル)
大富豪の未亡人。華やかな生活を好み、若い男性をとっかえひっかえしている。レナードを気に入って情夫にしていた。ある夜、自宅で遺体となって発見される。殺される前、全財産をレナードに相続させるという遺言書を作っていた。

ジェネット・マッキンタイアー(モニカ・ドーラン)
エミリーの使用人。エミリーに献身的に仕え、彼女の性格や嗜好のすべてを把握している。レナードを嫌っており、エミリーが殺された夜「レナードを見た」と証言する。

クリスティーン・モファット
舞台女優。ロメインにスターの座を奪われる。ロメインが恋人のマックスに近づくことを危惧していた。

アリス・メイヒュー(ヘイリー・カーマイケル)
ジョンの妻。ジョンと2人で質素な生活を送っている。戦争で亡くなった息子のことを常に思っている。

チャールズ・カーター卿(デヴィッド・ヘイグ)
法廷弁護士。ジョンから依頼を受け、法廷でレナードの弁護を担当する。

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