「東京二十三区女」第3話“豊島区の女”あらすじ感想|池袋の女が呼び寄せたもの

WOWOW「東京二十三区女」全話あらすじ感想キャスト

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WOWOWのオムニバスドラマ「東京二十三区女」第3話「豊島区の女」のあらすじと感想です。

今回もなかなかの怖さでした。
江戸川乱歩や横溝正史を思わせる雰囲気でしたね。

小日向さんは不気味な演技もうまいなぁ。

第3話の登場人物(キャスト)

原田璃々子(島崎遥香)
フリーライター。霊感が強く、導かれるように東京二十三区の恐怖スポットを巡っている。その理由は……?

島野仁(岡山天音)
璃々子の先輩。元民俗学講師。璃々子に同行し、東京二十三区の歴史に関するウンチクを語る。

澪(桜庭ななみ)
池袋出身の家政婦。シナリオ作家・阿久根一郎の屋敷で働いていたが、突然姿を消す。

阿久根一郎(小日向文世)
高名なシナリオ作家。亡き妻とそっくりな澪に恋をし、関係を持つようになる。

高瀬誠(藤原季節)
阿久根の教え子。阿久根の財産を狙っている。

第3話のあらすじ(ネタバレ有)

フリーライターの璃々子(島崎遥香)は、失踪した娘・澪(桜庭ななみ)を捜す阿久根(小日向文世)と出会う。璃々子は阿久根の代わりに澪を捜し出すが、澪は「娘ではありません」と告げる。

澪は阿久根の屋敷に雇われた家政婦だった。亡き妻にそっくりの澪に一目惚れをした阿久根は、澪と関係を持つようになる。しかしその後、家の中で怪異現象が起こるようになり、澪は家を出る決意をしたのだった。

澪は璃々子に説得されて阿久根の元に戻り、2人は籍を入れる。その直後、阿久根は体調を崩し急死する。澪は阿久根の教え子・高瀬(藤原季節)と繋がっており、最初から財産目当てで阿久根に接触したのだった。

阿久根の葬式が終わり、遺品を片付けていた澪は、阿久根の日記の中に「池袋の女」という記述を見つける。澪と高木しかいないはずの屋敷の中には、澪にそっくりな女の姿が…。

第3話の感想

本当に恐ろしいのは、「池袋の女」ではなく「人の怨念」のほうでした。

でも澪が「池袋の女」でなければ、亡き妻の怨霊を呼ぶことはなかったかもしれない。そう考えると、「池袋の女」のほうが怖いということになるのもしれません…。

「池袋の女」の伝承は初耳です。最初に登場したのは1799年(寛永11年)に書かれた『耳袋』だとか。江戸時代、池袋出身の下女と関係を持つと、夜中に石が降ったり台所の道具が舞い上がったりするという俗信があったそうです。

今回のお話は5月1日発売の「東京二十三区女 あの女は誰?」のほうに収められているので、わたしは未読。原作には詳しく書かれているのかもしれませんね。

わたしは土地勘がないので、現在の池袋さえもピンとこなくて。「昔は魑魅魍魎が潜んでいると恐れられた秘境だった」と聞いても、あまり驚きがない。

この作品は「現在の東京」を知っていることが前提条件になっているので、東京を知らない人間には今ひとつ面白さを堪能できない部分がありますね。

次回は「港区の女」。
壇蜜さんと竹中直人さんの回です。楽しみ。

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