
「東京二十三区女」
どうも、夏蜜柑です。
WOWOWのオムニバスドラマ「東京二十三区女」第2話。
今回のは怖かった。
原作もこの話がいちばん怖かったんだよね。
そして今回もやはり映像が◎。
1974年の雰囲気もいい感じでした。


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第2話「江東区の女」あらすじ
- フリーライターの璃々子(島崎遥香)は、雑誌の心霊企画に写真を投稿した益子由菜(上村歩未)に会う。写真に映り込んでいる女性の顔に強い思念を感じ取った璃々子は、島野(岡山天音)と共に写真に映っている公園を探す。
- 1974年。伸子(安達祐実)は不倫相手の史郎(長谷川朝晴)と共にゴミ処分場にやってくる。史郎の妻・志津子(鈴木砂羽)の遺体を捨てるためだった。
- 志津子は気性の激しい女性で、史郎と伸子の関係を知ると逆上。伸子の生まれたばかりの娘・花苗を殺そうとしたため、史郎が志津子の首を絞めて殺したのだ。
- 伸子は自首をすすめるが、史郎は花苗のためだと遺体をゴミの中に捨てる。だが志津子は生きていた。襲いかかる志津子に史郎は命乞いをし、志津子に命じられるまま伸子を殺してしまう。志津子と史郎が帰宅すると、そこには霊となった伸子が……。
- 写真に写り込んでいる女性は伸子だった。伸子は怨念となって娘の花苗と孫である由菜を見守っていた。
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第2話の感想
わたしは関西出身なので、東京へ来るまで「夢の島」には足を踏み入れたことがありませんでした。昨年たまたま通ったのですが、イメージしていたのとは全然違っていたので驚いたものです。
わたしの知っている「夢の島」は、ニュース映像で見た〝ゴミの山〟でしたからね……。
原作によると、「夢の島」はもともとリゾート地になる予定だったそうです。
その時に「夢の島」という名前がつけられ、それがそのままゴミ処分場の代名詞になったとか。
なんだか皮肉な話ですね。
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原作では、璃々子と島野の探索にも十分ページが割かれています。
2人は写真に映る公園を探して、深川、亀戸、夢の島公園、若洲公園を巡り歩きます。
島野が語るそれぞれの土地の歴史は知らないことが多く、とても興味深いです。
ちなみに伸子と史郎が遺体を捨てたのは、第15号埋め立て地。
通称「新夢の島」と呼ばれる若洲でした。
彼らが志津子を殺した1974年当時、夢の島はすでにゴミ処分場としての役目を終え、埋め立てられていたんですね。
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愛する人に殺された伸子は、悪霊となって史郎と志津子を呪い殺したのでしょうか?
わたしは、2人の自殺は伸子の仕業ではないと思っています。
彼女は悪霊ではなく、ただこの世にとどまって娘を見守りたかっただけなのだと。
余談ですが原作はドラマよりも怖いです。
写真に映っている伸子は「生首」状態で、その理由も後半明らかになります。
つまり、史郎が志津子に命じられて、そういう殺し方をしたということです。
次回は「豊島区の女」。
このお話の原作は第2弾のほうに収録されているらしく、わたしは未読。
楽しみです。