「ロング・シーズン 長く遠い殺人」第5話~第8話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)

中国ドラマ「ロング・シーズン 長く遠い殺人」あらすじキャスト

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中国ドラマ「ロング・シーズン 長く遠い殺人」第5話~第8話についてまとめました。

偽造ナンバー事件に巻き込まれたことがきっかけで、再び20年前の殺人事件と向き合うことになった王響。事件の起点となる1997年の状況が少しずつ明らかになっていきます。

王陽、沈墨、傅衛軍の3人の若者の背後には、どことなく息苦しいような閉塞的な空気が漂っていて、不安を感じます。

▼第1話~第4話はこちら

中国ドラマ「ロング・シーズン 長く遠い殺人」あらすじキャスト 「ロング・シーズン 長く遠い殺人」第1話~第4話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2023年11月29日(水)から毎週水曜20:00~
  • 製作国:中国(2023年)
  • 原題:漫長的季節(The Long Season)
  • 原作・脚本:ユー・シアオチエン
  • 脚本:パン・イーラン/チェン・ジー
  • 監督:シン・シュアン

あらすじ

王響は工場で不審なトラックを見かける。計量室の李巧雲によると、書類上は何も問題はないということだったが、平静を装いながらも何かを隠しているような同僚たちの素振りに疑いを深めた彼は、廃棄処分となった機器の横流しが行なわれていることを突き止めるのだった。一味の元締めらしいシン建春に「犯罪だぞ」と警告する王響。シン課長は “袖の下”を渡して口止めしようとするが、おとなしくそれに応じる王響ではない。

WOWOW公式サイトより

登場人物(キャスト)

※第4話までのネタバレを含みます

2016年の人々

王響(ワン・シアン)/范偉(ファン・ウェイ)
高齢のタクシー運転手。かつては樺林鋼鉄の機関車運転士だったが、リストラに遭い、ひとり息子の王陽を亡くし、心身ともに疲れ果てている。義弟の龔彪とともにナンバープレート偽造事件を解決しようと奔走するうち、20年前の事件と関わりがあることに気づく。

龔彪(ゴン・ビアオ)/秦昊(チン・ハオ)
王響の義弟。愛称は彪子(ビアオズ)。かつては樺林鋼鉄に勤務する大卒社員だったが、現在は王響と同じくタクシー運転手をしている。仕事用の中古車を購入するが、同じナンバーの車が人身事故を起こしたことがわかり、車を警察に押収されてしまう。

馬徳勝(マー・ドーション)/陳明昊(チェン・ミンハオ)
元刑事課長。現在は退職し、ラテンダンスにのめり込んでいる。王響とは20年前に起きたバラバラ殺人事件の捜査で知り合った。王響に頼まれ、車両ナンバーの偽造犯を捜す手伝いをする。

王北(ワン・ベイ)/史彭元(シー・ポンユエン)
王響の現在の息子。血は繋がっていないが王響を慕い、父子2人で暮らしている。コンビニでバイトをしながら美大受験を目指している。

黄麗茹(ホワン・リール―)/王佳佳(ワン・ジアジア)
龔彪の妻。王響の妻のいとこ。元看護師で、現在は自宅でエステを経営している。エステサロン開店のために貯めていた金を龔彪に無断で使われてしまい、愛想を尽かす。

胡雪露(フー・シュエルー)/曾淇(ツォン・チー)
龔彪の友人。愛称は小露(シアオルー)。薬局で働く薬剤師。両親は韓国で働いている。王響と龔彪の調査に協力し、犯人への接触を試みて大怪我をする。

邢建春(シン・ジエンチュン)/楊一威(ヤン・イーウェイ)
王響の元同僚。尿毒症を患っている。透析代を稼ぐため、偽造ナンバーの受け渡しをしている。

李巧雲(リー・チアオユン)/劉琳(リウ・リン)
王響の元同僚。現在はマッサージ店を経営し、王響と懇意にしている。

1997~1998年の人々

王響(ワン・シアン)/范偉(ファン・ウェイ)
樺林鋼鉄の機関車運転士。勤続年数30年以上の模範的な労働者で、仕事に誇りを持っている。一時帰休(リストラ)名簿に名前が載っていることを龔彪から知らされ、バラバラ殺人事件の犯人を見つけて表彰されることで、リストラを回避しようと思いつく。

羅美素/林曉傑(リン・シャオジエ)
王響の妻。心臓の手術を受けたが会社から手術費用の払い戻しがないことに腹を立てている。バラバラ遺体が発見された日から部屋にこもってまったく話さなくなった息子・王陽を心配する。

王陽(ワン・ヤン)/劉奕鉄(リウ・イーティエ)
王響の息子。1997年に医大生の沈墨と出会い、一目惚れ。高校卒業後、進学も就職もせずにブラブラしていたが、親友の曲波から〈ビクトリア・クラブ〉を紹介され、ボーイとして働いていた。1998年のバラバラ殺人事件について何か知っていると思われる。

馬徳勝(マー・ドーション)/陳明昊(チェン・ミンハオ)
市公安局の刑事課長。樺林鋼鉄の社宅区域で切断された遺体が発見され、捜査に乗り出す。王響とはたまたま遺体発見現場で出会い、樺林鋼鉄の社内事情に詳しい彼に協力を求める。

龔彪(ゴン・ビアオ)/秦昊(チン・ハオ)
樺林鋼鉄の新入社員。樺林工業大学卒業後、樺林鋼鉄に新卒入社した。看護師の麗茹に一目惚れし、彼女と親密になりたいがために親戚の王響に近づき、一時帰休名簿に名前があることを知らせる。

黄麗茹(ホワン・リール―)/王佳佳(ワン・ジアジア)
王響の妻のいとこ。病院で働く看護師。龔彪からアプローチを受ける。

邢建春(シン・ジエンチュン)/楊一威(ヤン・イーウェイ)
樺林鋼鉄の警備課長。廃棄処分となった機器を密かに横流ししている。

劉全力(リウ・チュエンリー)
樺林鋼鉄の機関士。王響の同僚。金を得るために邢建春の不正に手を貸している。

李巧雲(リー・チアオユン)/劉琳(リウ・リン)
劉全力の妻。樺林鋼鉄の計量室に勤務。白血病を患う子供がいる。工場での仕事の後、高級クラブ〈ビクトリア・クラブ〉のホステスとして働いている。

沈墨(シェン・モー)/李庚希(リー・ゴンシ―)
女子大生。医大に入ったばかりの1997年に王陽と出会った。大学の女子寮に住み、夜は〈ビクトリア・クラブ〉でピアノ演奏のバイトしていた。1998年では行方不明になっている。

傅衛軍(フー・ウェイジュン)/蒋奇明(ジアン・チーミン)
沈墨がときどき会っている青年。弟分の隋東と、樺林でビデオ館を始める。暴力的だが沈墨には優しい。

沈棟梁(シェン・ドンリアン)/侯岩松(ホウ・ヤンソン)
沈墨の伯父。育ての親。妻の病気治療のため、夫婦で樺林にやってくる。沈墨に対して異常な執着を見せる。

第5話以降のあらすじ(ネタバレ有)

1997年。王響は工場で不審なトラックを見かける。計量室の李巧雲は「問題ない」と言うが、どこか様子がおかしい。同僚の劉全力たちも何かを隠している素振りで、疑いを深めた王響は積み荷を確認し、廃棄処分となった機器が横流しされていることを知る。
その不正行為は警備課長の邢建春が仕切っていた。王響に「犯罪だぞ」と警告された邢課長は、口止め料として高級タバコを王響に手渡し、目をつぶれと促す。だが王響はそれに応じず、機関車の故障を装って運搬を阻止。駆けつけた修繕係が積み荷を発見する。王響にタバコを突き返された邢課長は、夜中に王響の家のドアノブにネズミをぶら下げる。
王響と妻の羅美素は、進学も就職もせずぶらぶらしている息子・王陽を心配し、なんとかして樺林鋼鉄に就職させられないかと思案する。一方、王陽は「詩人になりたい」という夢を沈墨に語り、自作の詩を朗読する。
沈墨が住む女子寮に、伯父夫婦が現れる。両親を亡くした沈墨にとって、彼らは育ての親だった。伯父の沈棟梁は、妻のリウマチを治療するため樺林に滞在すると告げる。沈墨は2人のためにホテル代を払い、部屋を用意する。
誕生日を迎えた沈墨に、傅衛軍はポケベルをプレゼントする。沈棟梁は女子寮へ行き、帰ってこない沈墨を待つ。
翌日、ホテルを訪ねた沈墨に、沈棟梁はフリルつきのワンピースをプレゼントする。その場で着て見せるよう命じ、「俺に従っていればいい」と告げる沈棟梁。
王陽は映画のチケットを手に入れ、沈墨を誘う。バイト先から映画館へ向かおうとする王陽だったが、待ち伏せていた王響に捕まってしまう。王響は息子が高級クラブでバイトしていると知って激怒し、王陽を無理やり連れ戻す。
映画館で王陽を待つ沈墨だったが、王陽は現れなかった。沈墨はひとりで映画を見て帰ろうとするが、映画館の外では沈棟梁が待っていた。

1997年。王響は息子の王陽から赤いセーターを贈られるが、バイトに反対したこともあり、素直に喜べない。妻・羅美素は王陽を就職させるため、工場長の宋玉坤に“賄賂”を贈ってはどうかと王響に相談する。
しぶしぶ高価な酒を持って事務所へ足を運ぶ王響だったが、宋玉坤が暗がりの中で女性と密会しているのを目撃してしまい、慌てふためく。宋玉坤にそれとなく口止めされた王響は、何も言わずに“賄賂”を手渡して帰ってきてしまう。
沈墨の伯父・沈棟梁は〈ビクトリア・クラブ〉の支配人に掛け合い、強引に沈墨を辞めさせる。王陽は沈墨を橋の上に呼び出して「君が好きだ」と告白するが、あっけなくフラれてしまう。諦めきれない王陽は運命を試すと言い、夜の川に飛び込む。沈墨は彼を助けようとして川に入り、溺れかけたところを王陽に助けられる。
沈墨は伯父のもとを訪ね、これが最後だと彼に決別を告げる。激怒した沈棟梁は沈墨をベッドに押さえつけて暴力をふるい、「お前は逃げられない」と言い放つ。
王陽は王響に弁当を届けるため工場へ行き、邢建春に騙されて泥棒の濡れ衣を着せられてしまう。王響は自分への報復だと察し、息子を助けるため邢建春に許しを乞う。納得がいかない王陽は邢建春に「クソッタレ」と言い放ち、王響に殴られる。
2016年。王北が受験のため北京に発つ前日、邢建春が王響の家を訪ねてくる。彼は「357F」の偽造ナンバーを健美団地の住人に届けたと打ち明ける。邢建春の記憶を頼りに、王響は王北に頼んでその人物の似顔絵を描かせる。
王北は王響を心配し、北京の美大に行くのをやめると言い出す。王響は「お前がいたから今まで生きてこられた」と告げ、自分のすべきことをしろと王北の背中を押す。王響の言葉に胸がいっぱいになった王北は、自室で涙を拭う。そして王響のために買った新しい赤いセーターを眺める。

2016年。龔彪は張り込み中に怪しい男を見つける。それは偽造ナンバーを付けたタクシーで通行人をひいた張本人だった。問い詰めても犯行を認めようとしない男を、王響たちは警察に突き出す。
馬徳勝は王響たちがタクシーにひかれた被害者を捜していることに気づき、その理由を問い詰める。ごまかしきれないと考えた王響は、その人物こそ王陽を死なせた傅衛軍だと説明するが、その根拠となる写真には顔が写っていなかった。
馬徳勝は18年前の事件に囚われている王響に、王陽の死は自殺であり、傅衛軍は現在服役中だから交通事故に遭うのは不可能だと話す。王響は18年前の捜査は間違っていると主張し、馬徳勝と激しい口論になる。
龔彪は警察に押収された車を取り戻し、帰宅する。妻の麗茹は施術が失敗した客から高額の賠償金を要求され、途方に暮れてしまう。金はすぐに手に入ると豪語し、現実を見ようとしない龔彪に、麗茹は「離婚して」と告げる。
家を追い出された龔彪は王響の家に泊まることに。そこへ馬徳勝が現れ、傅衛軍が先月獄中死したことを告げる。
1997年。傅衛軍は松河へ行き、伯父夫婦の息子・沈輝の腕を折る。連絡を受けた伯父夫婦は急遽、松河へ帰ることに。沈墨は「またケガをさせたくなかったら、二度と来ないで」と伯父の沈棟梁に告げるが、激怒した沈棟梁に「いつか殺してやる」と脅される。
王陽は沈墨に誘われて皇朝ビデオ館へ行き、そこで彼女の唯一の家族・傅衛軍を紹介される。傅衛軍は沈墨の弟で、両親が死んだ後一緒に伯父夫婦に引き取られたが、耳が不自由だという理由で傅家に養子に出され、その後、施設に入れられたという。
1998年。川で被害者のかばんが発見され、バラバラ遺体の身元として医大生の沈墨が浮上する。馬徳勝は沈墨の大学の指導員から、彼女の下着姿の写真と告発状が食堂の掲示板に貼られたことがあったという話を聞く。告発状の内容は、“沈墨はみだらな店でホステスをしていて、夜の相手も務めている”というものだった。
王陽が公安局に連行されたという連絡を受け、王響は局へ急行する。馬徳勝は王陽が被害者の沈墨と付き合っていた事実を王響に告げると、事件の捜査から手を引くよう告げる。公安局からの帰り道、王陽は王響のもとから逃げ出し、姿を消してしまう。
沈墨の伯父夫婦が公安局に呼ばれ、遺体を確認する。沈墨を告発した人物は彼女と深い関係にあると考えた馬徳勝は、上司の反対を押し切り、ひとり松河へと車を走らせる。
深夜、王響は王陽の部屋を探り、ベッドの下に隠されていた血まみれの防護服を発見する。

1998年。王陽はビデオ館にいた隋東に「何があった?」と問うが、彼は傅衛軍から預かったというメモを手渡すだけだった。メモには「17日の夜、樺運専用線で」と書かれていた。
王響は王陽の友人・曲波とともにビデオ館に乗り込み、嫌がる王陽を叱りつけて強引に連れ帰る。そして王陽の部屋で2人きりになると、血のついた防護服を取り出し「お前は人を殺したのか?」と尋ねる。王陽は「時間をくれ。いつか必ず説明する」と答える。王陽が事件に関わっていると察した王響は、王陽を守るため縄で縛り、部屋に監禁する。
1997年。王響は窃盗疑惑をかけられた王陽を助けるため、工場長の宋玉坤に事情を説明するが信じてもらえない。やむをえず、宋が女性と密会していた事実をちらつかせるも、かえって怒りを買ってしまう。その後、王響は麗茹が宋の部屋に入っていくのを見る。
沈墨は再び〈ビクトリア・クラブ〉でピアノ演奏のバイトを始め、上客の盧文仲に気に入られる。帰りのバスの中でホステスの殷紅と出会った沈墨は、泥酔した殷紅を介抱し、弟・傅衛軍が経営しているビデオ館に泊まらせる。
翌日、殷紅はクラブに出入りする上客の盧文仲に声をかけられ、一夜をともにする。だが盧文仲の目的は、沈墨を手に入れることだった。傷ついた殷紅の前に傅衛軍が現れ、髪飾りをプレゼントされるが、殷紅は「魅力的なのは顔だけ」と告げて追い返す。
沈墨の大学の掲示板に、彼女の不品行を訴える告発状と写真が、何者かによって貼り出される。沈墨は大学の風紀指導員に呼び出され、クラブの客とみだらな行為をして報酬を得ているのではないかと問い詰められる。
写真を見た王陽は、沈墨に「自分を安売りするのはやめろ」と告げる。沈墨は王陽が告発状を信じたことに傷つき、「もう会わない」と言い放つ。
殷紅は大学寮を訪れて沈墨を誘い出し、2人で酒を飲む。母親が自殺した過去を打ち明けた殷紅に対し、沈墨は「話せる過去ならいい。私は無理」と告げる。殷紅は「言いたくなったら話して。いつでも聞く」と沈墨を気遣いながら、彼女の酒にひそかに睡眠薬を入れる。
眠りに落ちた沈墨を店に残し、殷紅はその場を立ち去る。

第5話~第8話の感想(ネタバレ有)

めちゃくちゃ面白いのですが、時系列が入り乱れているので混乱しますね。特に1997年と1998年。毎回「ん?これどっち?」と迷うのですが、明るい王陽が出てきたら1997年、という見極め方をしています。

わかりやすいように、過去の出来事を時系列で並べてみました。

1997年
  • 王陽と沈墨が〈ビクトリア・クラブ〉でバイトを始め、仲良くなる
  • 王響が王陽を就職させるため工場長の宋玉坤に取り入ろうとして、偶然彼の不倫現場を目撃する
  • 警備課長の邢建春が、王響に横流しを阻止された報復として、王陽に窃盗の罪を着せる
  • 沈墨の伯父夫婦が樺林にやってくる。沈墨は伯父の沈棟梁から逃げるため、実弟の傅衛軍に頼んで伯父夫婦の息子・沈輝を襲わせる。激怒した沈棟梁は「いつか殺す」と沈墨を脅し、松河に帰る
  • 沈墨の裸の写真と告発状が大学の掲示板に貼り出される
  • 沈墨を気に入った盧文仲が〈ビクトリア・クラブ〉のホステス殷紅に協力を頼み、沈墨を手に入れようとする
1998年
  • 樺林鋼鉄の原料供給元の香港人が失踪し、一部の現場が操業停止になる
  • 傅衛軍が工場の用水路に複数の袋(遺体?)を捨てる
  • 樺林鋼鉄の社宅区域で女性のバラバラ遺体が発見され、刑事課長の馬徳勝が捜査に乗り出す
  • リストラ名簿に自分の名前があると知った王響が、事件の捜査に積極的に協力する
  • 沈墨は行方不明、王陽は部屋に引きこもり、家族と口をきかなくなる
  • 遺体の身元が沈墨だと判明し、王陽が公安局に連行される。伯父夫婦が遺体確認のため公安局を訪れる
  • 伯父夫婦から詳しい話を聞くため、馬徳勝が松河へ向かう
  • 王響が王陽の部屋で血まみれの防護服を見つける

過去パートで沈墨の抱える深刻な問題が明らかになり、おそらく王陽はそれに巻き込まれたのではないかと…。

わたしの予想が大きく外れたのは、沈墨と傅衛軍の関係です。てっきり傅衛軍が沈墨を守るために勝手に暴れているのかと思っていましたが、指示を出しているのは沈墨のほうらしい。

伯父夫婦の息子・沈輝を襲ったのは、明らかに沈墨の指示でした。そうなると、第3話で沈墨をいじめた客を傅衛軍がボコボコにした件も、実は沈墨の指示だった可能性がありますね。ちょっと怖いです。

おそらく日常的に繰り返された伯父からの性的虐待に、沈墨はずっと声を押し殺して耐えてきたのだと思う。小さな身体の中に抑え込まれている激しい怒りが、ときに暴力的な行為となって表出しているように見える。

もうひとつ、第8話で「ん?」と思ったことがありました。

1998年の時点で沈墨は行方不明になっていて、警察はバラバラ遺体の身元を沈墨と特定したようなのですが、王陽はなぜか傅衛軍の弟分の隋東に「沈墨はどこだ?」と聞いています。

ということは、王陽は沈墨が生きてると思ってるってことですよね。バラバラ遺体は沈墨ではないってこと? でも、遺体の指関節のしわは4本あって、沈墨も4本あるって自分で言ってたんですよね…。うーーん。わからない。

王陽の死についてはまだ謎なのですが、警察は自殺と判断しているとのこと。ただ王響はそれを認めていなくて、傅衛軍に殺されたと思っていたようです。その傅衛軍も、既に刑務所で死んでいます。

2016年に偽造ナンバー車にひかれた男は、いったい何者なんでしょう。

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