パンドラIV―AI戦争―第3話|ブラックボックスはAIか人間か

WOWOWドラマ「パンドラIV―AI戦争―」

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どうも、夏蜜柑です。
WOWOW連続ドラマW「パンドラIV―AI戦争―」第3話。

鈴木先生がまっすぐすぎる(T-T)

AIを信じる心が純粋すぎて、見ていてハラハラしてしまう。
蒲生に利用されて酷い目に遭わなきゃいいけど……。

蒲生は得意の「金と脅し」を使って、最終的に何を手に入れようとしているんだろう?

それぞれ守りたいものがあって必死なのはわかるけど、和歌子が苛立つ気持ちもわかる。
突然夫を亡くした和歌子の気持ちに寄り添う人が、誰もいないんだよね。

夏蜜柑
太刀川さんだけかも。

第3話のあらすじ(ネタバレ有)

  • 厚労大臣・横山(升毅)の極秘手術は成功するが、横山は手術の公表を拒む。医療用AI推進への便宜を図るよう求める蒲生(渡部篤郎)に、横山はAI診断を受けた患者が死亡した事実について問い詰める。
  • 木下繁夫の妻・和歌子(岡本玲)は、弁護士・東浩一郎(三浦貴大)と共に記者会見を開く。その結果、世間から「金目当て」だと批判され、周囲から白い目で見られる和歌子。東は「それも想定内」だと言う。
  • 鈴木(向井理)は直接和歌子に会いに行き、AIの診断ミスではなく準備ミスだと説明する。「AI医療の発展のために訴えを取り下げてほしい」と頼む鈴木に、和歌子は反発。鈴木を追い返してしまう。
  • 鈴木は看護師の奈美(美村里江)に、中学生の頃に父親が病院のミスで死んだこと、それで医師になったことを打ち明ける。担当の若い女医は重大な心疾患を発見できず、治療が遅れたという。鈴木は「たくさんの患者を救って見返したい」と語る。
  • 蒲生は和歌子に会い、ラーメン屋を続けるための資金援助を持ちかける。和歌子は訴えを取り下げることを決意。AI訴訟で注目を集めることばかり優先する東のやり方に反発する。
  • 上野(原田泰造)は有薗(黒木瞳)に「戻ってきてはどうか」と言われ迷う。蒲生は医療用AI導入をさらに増やそうと鈴木に提案し、自らAI診断を受けるが……。

キャスト

鈴木哲郎……向井理
蒲生俊平……渡部篤郎
有薗直子……黒木瞳
上野智津夫……原田泰造
太刀川春夫……山本耕史
東浩一郎……三浦貴大
木下和歌子……岡本玲
橋詰奈美……美村里江
横山新造……升毅
鈴木春子……鷲尾真知子
内海春明……長谷川朝晴

第3話の感想

ブラックボックスはAIか人間か

AIが答えを導き出した経緯を、人間は知ることができない。
それをブラックボックスと呼ぶそうです。

上野先生は、患者の顔色や声の調子などを見ることが大事だと言いました。
その理由は説明できますか?

経験と感性。
上野先生の頭脳も、ブラックボックスではないですか?

すこぶる納得。
わたしもAIより人間のほうが不思議だし、奇々怪々だし、理解不能だと思います。

人間だけじゃなく、この世界に存在するものはすべてブラックボックス。
人は傲慢だから何でもわかっているような気になっているだけで、本当は何もわかっちゃいない。

わたしは一般人だから別段それで困ることはないけど、医療関係者や、さまざまな研究に従事されている方は、歯がゆい思いをされているのではないかと思います。

鈴木先生もそのひとりでしょう。

鈴木先生にとっては、理解できない(底知れない)人間の脳よりも、AIのブラックボックスのほうが信頼できるのだと思います。

どうしようもない運

鈴木先生とお母さんは、相当苦労をしたみたいですね。
中学生の時にお父さんが亡くなり、経済的に苦しくなったのかもしれません。

お父さんは自営業だったようなので、もともとそんなに裕福ではなかったのかも。

病院のミス(心疾患を見落とした)でお父さんを亡くして、医師を志すことを決めたという鈴木先生。

夏蜜柑
担当の若い女医って、もしかして有薗さん?

患者さんには絶対に言えないけど、どうしようもない運ってあると思う。
どんなにいい先生にあたっても、たまたま病状が急変しちゃったり、ダメダメな先生が瀕死の患者を救ったり。そういう考え方を許したほうが、みんな楽になるんじゃないかなって。

橋詰さんの言うことも、真実だろうなぁと思いました。
「運」もまた、この世のブラックボックスかもしれませんね。

恨んではいません。
ただ、あのときの医師が驚くくらいたくさんの患者を救って見返したい。

鈴木先生、なんかもう純粋すぎて痛々しいよ。
むしろ「恨んでる」とか「これは復讐だ」とか言ってくれたほうがホッとする。

もしAIに裏切られるようなことになったら、死んでしまいそうで怖いのよ。

金と脅しで暗躍する蒲生

訴訟問題に巻き込まれた上野先生は、有薗さんから戻ってくるように言われ戸惑い顔。

医師の気持ちなどお構いなしにAI導入を推進しようとする蒲生に、上野先生は嫌気がさしている様子でした。

蒲生が最終的に何を手に入れようとしているのかは、未だ不明です。

有薗さんには業務提携と引き換えに出資をもちかけ、和歌子にはラーメン屋の資金援助と引き換えに訴えを取り下げることを約束させる蒲生。

夏蜜柑
和歌子の淋しさにつけ込むところが手練れですよねぇ。

鈴木先生はAI医療の発展のため、弁護士の東は日本初のAI訴訟で注目を浴びるため。
和歌子にしてみれば、亡くなった夫や自分の気持ちを後回しにされているような気分だったのでしょう。

だから蒲生に「私もそのラーメンが食べてみたいです。応援したいです」と言われて、心が動いてしまったんですね……。

何もかも思いどおりに事が運んで、ウキウキの蒲生さん。
ところが、なにげに体験したAI診断で悪いところが見つかったようです。

和歌子は訴えを取り下げることを決めましたが、このまますんなり終わるとは思えません。

蒲生さんの病状や上野先生の行動も気になります。