パンドラIV―AI戦争―第4話|生き方を決めるのは誰?

WOWOWドラマ「パンドラIV―AI戦争―」

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「パンドラIV―AI戦争―」記事一覧

どうも、夏蜜柑です。
WOWOW連続ドラマW「パンドラIV―AI戦争―」第4話。

余命宣告を受け、ますますAI化に突っ走る蒲生さん。
彼がそこまで医者を毛嫌いする本当の理由はなんなのでしょう。

鈴木先生は強硬手段のとばっちりを受けて、諍いに巻き込まれてしまう。
十人十色の生き方を見て、AI診断に疑問を抱き始めることに。

夏蜜柑
めんどくさいけど、みんな同じじゃないから人間なのよねぇ。

第4話のあらすじ(ネタバレ有)

  • 蒲生(渡部篤郎)はAI診断で重篤な病気が見つかり、2年以内に死亡する確率は90%だと鈴木(向井理)に宣告される。蒲生は治療を拒み、残された時間を有益に使いたいと強硬な手段でAI診断化を推し進める。
  • AI開発のための人員削減でリストラ宣告を受けた医師たちは、鈴木に蒲生を説得してほしいと頼む。だが蒲生は鈴木の意見に耳を貸さず、厚労大臣の横山(升毅)を脅迫してAI診断を肯定する発言をさせる。
  • AI訴訟を諦めきれない弁護士の東(三浦貴大)は、医師たちに声をかけ、不当解雇の訴訟を起こしてはどうかと持ちかける。しかし雇用契約書には診療体制合理化による契約終了の可能性が明示されており、法的に勝てる見込みはなかった。
  • 鈴木はリストラ宣告を受け絶望した内科の綿貫(川守田政人)から暴行を受け、意識不明の重体に陥る。その直前、鈴木はAI診断室のシステムをロックしており、連絡を受けた蒲生は動揺する。

キャスト

鈴木哲郎……向井理
蒲生俊平……渡部篤郎
有薗直子……黒木瞳
上野智津夫……原田泰造
太刀川春夫……山本耕史
東浩一郎……三浦貴大
木下和歌子……岡本玲
橋詰奈美……美村里江
横山新造……升毅
鈴木春子……鷲尾真知子
内海春明……長谷川朝晴

第4話の感想

生き方を決めるのは誰?

余命宣告されてしまった蒲生さんですが……。

その後の決断も行動も早かったですねー。
わたしならしばらくショックで呆然としてしまうと思うわ。

そのへんが普通の人とは違うところなんでしょうね。
蒲生さんは治療を拒み、残された時間を有意義に使うことを決め、さっそく行動を起こします。

人生において何を大切に思い、最後の時間をどう過ごすかは、人それぞれ。
他人には理解できないこともあるでしょう。

蒲生さんの選択は乱暴なようにも見えるけど、そうしなくてはならない理由が彼の中にはあるのだと思います。

もしかしたら、死ぬことも救いなのかな。
俺がやってることは、人を追い詰めてることなのかな。

鈴木先生のこのセリフは、AI診断に限ったことではないですよね。
医療が発達しすぎて「死ぬことができなくなった」現代のわたしたち全員に問われている問題です。

心を持たない優秀な医師

強硬手段に出た蒲生さんは、大幅なリストラを敢行。
医師たちの反感を買い、そのもめ事に巻き込まれてしまう鈴木先生。

蒲生さんに抗議するのはいいとして、なぜ上野先生や鈴木先生に頼むのかが意味不明。
うまくいかなかったからって八つ当たりするのもわからんよ。

夏蜜柑
上野先生も鈴木先生も、蒲生に雇われている立場は同じなのにねぇ。

鈴木先生はAIを優秀な医師に例えて、「優秀だからと嫉妬して追い出すのはおかしい」と言います。

それに対して上野先生は、「優秀だけど一言も本音を話さない天才が入ってきたことで、弱いやつらは不安定になっちまったんだ」と言いました。

夏蜜柑
この例え、面白いね。

鈴木先生は、人間が理解できないから、AIの方が信用できると思ってる。
上野先生は、コミュニケーションが取れないから、AIを信用できないと言っている。

2人の価値観や考え方の違いが浮き彫りになっていて、興味深かったです。

父親を殺した女医

鈴木先生のお父さんを担当した「若い女医」は、やはり有薗さんでした。

鈴木先生はしっかり顔を覚えていましたね。
やっぱりまだ恨んでいるということなのでしょうか。

有薗さんは覚えてないみたいだけど、どうなのかなぁ。
彼女にとって、忘れてしまうような出来事だったのかどうか。

そのあたり、次回描かれるのでしょうか。

鈴木先生の孤独

綿貫先生に殴られて意識不明に陥ってしまった鈴木先生。
ミカエルをロックしたまま出ていったのは、どういうつもりだったんだろう?

夏蜜柑
病院を去るつもりだったのかなぁ。

鈴木先生はまっすぐすぎて人付き合いが下手なだけなんだよね……。

端から見ていると「もっとうまくやればいいのに」って思うけど、わたしも孤立しやすいほうなので難しいのはよくわかる。絶望しそうになるのもわかる。

相互理解はわたしにとっても永遠の課題です。