Netflix「シーシュポス」各話あらすじ・登場人物(キャスト)・予告動画

韓国ドラマ「シーシュポス: The Myth」あらすじキャスト

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Netflixで配信中の韓国ドラマ「シーシュポス: The Myth」についてまとめました。

兄の死の真相を追う天才工学者ハン・テスルと、彼を救うために別世界からやってきたカン・ソヘの戦いを描くSFサスペンス。

アクションシーンはほぼヒロインが担当。めちゃくちゃ強くて爽快です。主人公が天才工学者という設定もふんだんに生かされていて、ピンチに陥るたびに登場する自作の武器やら何やらが面白い。

※この記事は随時更新中です。各話視聴後、加筆修正します

作品概要

  • 製作国:韓国(2021年)
  • 原題:시지프스: the myth
  • 脚本:イ・ジェイン/チョン・チャンホ
  • 監督:チン・ヒョク

予告動画

登場人物(キャスト)

ハン・テスル(チョ・スンウ)
天才工学者。貧民街出身だがQ&A社を立ち上げ、現在は江南の最高級ビルで暮らす財閥。唯一の肉親である兄の死から立ち直れず、幻覚に悩まされている。飛行機の墜落事故をきっかけに、兄の死にまつわる秘密を知ることになる。

カン・ソヘ(パク・シネ)
テスルの命を守り、世界を救うために“アップローダー”でやってきた。未来の世界で培った高い戦闘能力を駆使して、取締局やアジアマートからテスルを守る。

Q&T(クォンタム・アンド・タイム)社

エディ・キム/スンボク(テ・インホ)
Q&T社の副会長で、テスルの親友。社交的で優秀なビジネスマン。精神的に不安定なテスルと会社の行く末を心配している。精神科医のソジンと交際中。

ヨ・ボンソン(テ・ウォンソク)
テスルのボディガード兼秘書。Q&T社の草創期からテスルを支えてきた忠実な部下。

キム・ハニョン(チョン・グクファン)
Q&T社の理事長。テスルが大学生の時から支援し、Q&T社を世界的な企業へと成長させた。エディにテスルを見限るよう助言する。妻ヨンスクはALSを患っている。

キム・ソジン(チョン・ヘイン)
精神科医。キム・ハニョンの娘。テスルの主治医で恋人だったが、テスルの浮気癖を許せず別れを選んだ。現在はエディ・キムと交際し、幸せを育んでいる。

取締局

ファン・ヒョンスン(チェ・ジョンウ)
出入国外国人庁第7課長。元国家情報院要員。未来から来た“密入国者”たちをを取り締まる政府機関〈取締局〉で黙々と任務をこなす。10年前に妻を亡くし、娘とも疎遠になっている。

チェ・ヨンシク(ヤン・ジュンモ)
取締局隊員。長年ヒョンスンに従い、複数の任務を遂行した。冷酷で無慈悲な人物。

チョン・ヒョンギ(コ・ユン)
警察官。ソヘの父ドンギの後輩。勤務中にたまたま“密入国者”と遭遇したことで、取締局に監禁される。その間に母が亡くなり、ヒョンスンの「密入国者に殺された」という言葉を信じて、復讐のため取締局隊員となってソヘの命を狙う。15年後、後悔の念から過去に戻り、テスルとソヘに助けられる。

アジアマート

パク・ヒョンド(ソン・ドンイル)
食料品店〈アジアマート〉の社長。主力事業は「非公式の大使館役」で、未来からダウンロードした人々を助けるブローカー。テスルが持つ金庫の“鍵”を欲しがっており、テスルとソヘを付け狙う。アップローダーで最初に越えてきたグループのひとり。

ビンビン(イ・シウ)
〈アジアマート〉の従業員。詮索好きだが自分の個人情報は絶対に明かさない。ダウンローダーを管理している。

オム・ソンジェ(イ・ミョンロ)
〈アジアマート〉の従業員。未来からダウンロードした人々の護衛と、パク社長の警護を務めている。

オム・ソンホ(チョン・ハジュン)
〈アジアマート〉の従業員。ソンジェの弟。物覚えが悪く、よくパク社長に叱られている。腎臓に疾患がある。

そのほか

ハン・テサン(ホ・ジュンソク)
テスルの兄。両親の死後、自動車整備の仕事をしながらテスルを育てた。テスルが無名の頃から研究を支えた一番の理解者でもある。仕事中に偶然ダウンロードしてきた“密入国者”と遭遇し、テスルの未来を知ってしまう。

チェ・ジェソン(チェ・ジョンヒョプ)
中華料理店で働く青年。かつてはアイドルを夢見て練習生生活を送っていたが、会社が潰れて多大な借金を抱えることに。偶然ソヘと出会い、宝くじの番号を教えてもらう条件で彼女を助ける。

カン・ドンギ(キム・ジョンテ)
ソヘの父親。荒廃した未来の世界をソヘとともに生き延びる。「テスルには会わない」という約束で、ソヘを過去の世界に送り出す。2020年では警察官として後輩ヒョンギの行方を追い、取締局の存在を知ることになる。

イ・ウニ(イ・ヨンス)
ソヘの母親。ソヘをドンギに託し、2020年10月31日に亡くなった。

シグマ(キム・ビョンチョル)
アップローダーで最初に越えてきたグループのひとり。目的は不明だがテスルの命を狙っている。

キム・アグネス
アップローダーで最初に越えてきたグループのひとり。ダウンロードした者たちを分解する薬を作った。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

Q&T社の会長で天才的な頭脳を持つハン・テスルは、サイパンへ向かう飛行機で事故に遭遇。機長の代わりに機長席に座り、電力系統を修理して墜落を回避する。飛行機は無事に着陸し、テスルは乗客261名を救ったヒーローとして報道される。
同社の副会長スンボクことエディ・キムは、テスルを解雇するという理事会の決議案が可決されたことを伝え、兄の死から立ち直れず薬漬けになっているテスルにカウンセリングを受けるよう勧める。テスルの兄テサンは亡くなる前、「別の世界の人間がお前を捕まえに来る」と口走り、正気を疑われていた。
そんな時、事故に遭った飛行機の副操縦士が現れ、「取締局」「スーツケース」という謎の言葉を告げ、テスルにUSBを渡して立ち去る。USBの中身は事故当時のコクピットの映像データだった。飛行機のコクピットにぶつかったのはスーツケースで、空から飛んできた人間は死んだはずの兄テサンだとわかる。
その頃、未来の世界に父を残して2020年にやってきたソヘは、中華料理店で働く青年チェ・ジェソンに助けられる。ソヘが宝くじの当選番号を言い当てるのを見て、ジェソンはソヘを部屋にかくまう。
ソヘはテスルを救うため、Q&T社の留守電に「あなたを監視している連中がいる。スーツケースを絶対に開けないで」とメッセージを残す。
テスルは兄が落ちたと思われる金浦のススキ畑へ向かい、スーツケースを見つける。

スーツケースの中には兄テサンが使っていたカメラや携帯電話、どこのものかわからない“鍵”が入っていた。まもなく、テサンの携帯電話にパク社長と名乗る人物から「鍵を持ってこい」と連絡が入るが、テサンではないことがバレると一方的に切られる。
帰宅したテサンが目にしたのは、家の壁に書かれた「兄を捜すな。捜すと死ぬぞ」という文字だった。テサンのカメラに入っていたフイルムを現像すると、テスルとウェディングドレスを着た見知らぬ女性が映っていた。
その頃、ジェソンが働く中華料理店にファン・ヒョンスン率いる取締局が現れ、店主を“接触者”と見なして抹殺する。ソヘを追う取締局はジェソンの家を包囲する。
兄テサンの遺灰はDNA鑑定によって別人と判明。テスルはスーツケースの中に入っていた“鍵”が金庫の鍵だと思い出し、かつての研究室へ向かうが、金庫は既にパク社長によって持ち去られていた。
やがて研究室は取締局の車に包囲され、テスルは抵抗するも捕まってしまう。監禁され、スーツケースの在りかを聞かれるテスル。自宅の玄関前で意識を取り戻したテスルは、秘書のボンソンを連れてカンファレンスが開催される釜山へ向かう。
取締局の襲撃から逃れたソヘとジェソンもまた、釜山へ向かおうとしていた。ソヘは宝くじの当選番号を残し、ジェソンに黙って列車に乗る。

Q&T社のカンファレンスが釜山で開催される。遅れて登壇したテスルは、人類初の高分子化合物の量子テレポーテーションを披露する。
だがその最中、テスルは観客席に兄の姿を見つける。そこへソヘが駆けつけ、「伏せて!」と叫ぶ。テスルは何者かに狙撃され、会場はパニック状態に。ソヘはテスルを連れて逃げるが、待ち伏せていたパク社長に捕まってしまう。
ソウルにあるパクの本拠地〈アジアマート〉に運び込まれるテスルとソヘ。〈アジアマート〉は表向きの看板で、主力事業は“非公式の大使館役”だと語るパク。隠し部屋には“ダウンローダー”と呼ばれる巨大な装置があった。
わけがわからず状況説明を求めたテスルに、パクは実際に見たほうがいいと労働者派遣所へ連れて行く。パクたちとともに“ダウンロード”の場所で待っていると、何もない空間に突如スーツケースと人間が現れる。

スーツケースとともに現れた男は、未来からダウンロードしてきた“密入国者”だった。パク社長と社員たちは、自分たちも初期に“ダウンロード”してきた未来人であることを明かす。ダウンロードの成功率は10%で、成功しても半分は取締局に捕まってしまうが、それでも命懸けでやってくる者が後を絶たないという。
兄テサンもまたダウンロードしてきたことを知ったテスルは、ソヘとともに隙を突いて逃亡。なりゆきで、たった今ダウンロードしてきたばかりの“密入国者”ヒョンギを助けることに。
ソヘは自分がいた未来に、コピーしたものを遠くに送ることができる転送装置が存在することをテスルに話す。それはテスルが2001年にコーディングしたもので、2021年に完成するという。
ヒョンギの頼みで、彼の自宅を訪ねるテスルとソヘ。そこでは病気の母親が息子の帰りを待っていた。ヒョンギは母の大好物であるラーメンを作って食べさせ、やがて彼女はヒョンギに見守られて息を引き取る。
ソヘは“シグマ”がテスルの命を狙っていると告げ、テスルの命を守りアップローダーの完成を阻止するために未来から来たことを打ち明ける。
ヒョンギはテスルの兄テサンと会った場所を教える。8月27日に理事長の家で開催されたパーティーで、自分は取締局の隊員だったと明かす。ソヘの命を狙い、ひどいことをしたと謝罪するヒョンギ。
そのとき取締局が家に踏み込み、ヒョンギが撃たれる。「俺が何をしても、何をされても必ず許せ。そうすれば勝てるから」と言ってヒョンギは死んでしまう。
テスルとソヘはヒョンギの車で逃亡、ドローンの追跡をかわして工事中の橋を渡るが、途中で橋がなくなり、取締局に追い詰められる。川に飛び込むも、ソヘは腕を撃たれる。

テスルは気を失ったソヘを助けて岸に這い上がる。ソヘの傷を手当てするためソジンのクリニックへ忍び込み、ソジンを説得して治療させる。
翌朝、意識を取り戻したソヘは、未来に核戦争が起こり、ソウルに北朝鮮の核爆弾が落とされてみんな死んでしまうと語る。テスルを守るのは、戦争を防ぐためでもあるという。
テスルはソヘに金を渡し、縁を切ろうとする。テスルの身勝手な行動に腹を立て、受け取った金を捨てて立ち去るソヘ。
その頃、まだ何も知らないアップロード前のヒョンギは、偶然“密入国者”を目撃したことで取締局に監禁されていた。ヒョンスンは取締局が未来から来た密入国者を取り締まるために設立された政府機関であることを説明。密入国者のソヘがヒョンギの母を殺したと嘘を吹き込む。
テスルは考えを改め、ソヘと行動をともにすることを決める。ソヘに携帯と新しい日記帳を買い与えるテスル。2人はアップローダーの研究資料が入っている金庫の鍵を取りに、テスルの家に侵入。そこでエディと理事長の会話を聞いてしまう。
ヒョンスンに吹き込まれた偽情報を信じ込んだヒョンギは、母親を殺したソヘに復讐するため取締局の隊員になり、作戦に参加する。

19年前。テサンは地下鉄構内での作業中、線路に倒れている男性を発見。男はテスルとテサンの写真を持っており、裏には襲撃日が記されていた。
現在。テスルとソヘは理事長キム・ハニョンの家で開催される株主たちのパーティーに潜入。ソヘは会場でテサンを見かけて後を追い、テサンから「テスルに近づくな」と忠告される。
一方、理事長の書斎に潜り込んだテスルは、そこで技術移転契約の書類を見つける。契約書には“シグマ”のマークが刻まれていた。理事長を問い詰めると、シグマはずっと前からQ&T社の株主だという。
理事長は密入国者のことも取締局のことも、兄テサンのことも何もかも知っていたのだ。言葉を失うテスルだったが、ソジンに注射を打たれて意識を失う。
ソヘは取締局に見つかり、ヒョンギに足を撃たれる。追い詰められたソヘを救ったのは、中華料理店で出会ったジェソンだった。
病院で目覚めたテスルは、今日が8月19日だと告げられ混乱する。カンファレンスでの襲撃から、今まで意識不明だったというエディとソジン。ソジンは脳の損傷による記憶障害で、すべては妄想だと説明する。
シグマと繋がる理事長とソジンは、テスルが持つ金庫の鍵を手に入れようと、テスルを薬物依存症にしようと企んでいた。だが月の位置から日付を割り出したテスルは、妄想ではないことに気づく。
部屋にあったEMP発生装置を使って停電を起こし、脱出するテスル。工具店街へ逃げ込んだテスルはゴミの中から古い電話機を見つけ、ソヘの携帯に連絡する。「助けてくれ」というテスルに、「今忙しいの」とそっけないソヘ。気づくとテスルを狙う追っ手は全員ソヘによって倒されていた。
再会する2人の姿を、モニターごしに見つめる謎の人物。傍らには、縛られたテサンがいた。

ジェソンに救われたソヘは、彼の家で目を覚ます。ソヘに教えられた番号で宝くじを当て、大金を手に入れたジェソンは、借金を返して車と家を購入。母と妹とともに幸せに暮らしていた。だがソヘのことが気になり、テスルの家で張り込んでいたという。
ソヘは自分が未来から来たこと、10月31日に核戦争が起こることをジェソンに告げ、家族と海外へ逃げるよう忠告する。ソヘはジェソンたちを連れてアジアマートに乗り込み、パク社長に「金庫の鍵を渡す代わりにテスル奪還に協力してほしい」と持ちかける。
パクのアイデアで、ソヘが持っていたEMP発生装置をテスルの家にアップロードする。EMPを受け取ったテスルは脱出して工具店街へ向かい、ソヘと再会する。
アジアマートに戻った2人は約束通りパクに鍵を渡すが、金庫の中には研究資料は入っておらず、テスル宛の手紙が入っているだけだった。ソヘはテサンが資料を持って逃げているはずだと予想していたのだ。
手紙を読んだテスルは、テサンが自分を救うためにシグマを捜していたことを知る。ソヘの通報によって取締局が現れ、裏口から逃げるテスルとソヘ。パクとソンジェとソノは取締局に捕まる。
テスルは理事長の家を訪ね、シグマについて尋ねる。理事長はテスルと会う1か月前にシグマと出会い、病気の妻を救う薬を与えられたという。テスルに投資しろと指示したのも、邪魔な兄テサンを精神科病院に入れろと指示したのもシグマだった。彼からの連絡は一方的で、会ったことはないという。
テスルは記者発表の席に現れ、エディの代わりに登壇。兄へのメッセージと、シグマへの宣戦布告をカメラに向かって語る。シグマに見放された理事長は、自宅で拳銃自殺を図る。

2001年8月6日。テサンは作業中の地下鉄構内で、線路に横たわる男を見つける。男の手には、なぜかテサンとテスルの写真が握られていた。男はテサンの問いかけを無視して立ち去るが、その男こそ“シグマ”だった。
シグマは未来から持ち込んだ競馬新聞で競馬をあて、金を調達。同様に株で大金を得る。銀行の相談窓口で彼を担当したキム・ドンヒョンは、「兄貴」と呼んでシグマを慕う。やがてシグマはIT投資家キム・ハニョンに接触。難病の妻を救う薬を与え、彼を手先にする。
2020年。ソヘはシグマを捜すのをやめるようテスルに忠告するが、テスルはやめようとしない。シグマと一緒にいたキム・ドンヒョンの存在を突き止めるも、彼は先週事故で死んでいた。ドンヒョンの妻を訪ねた2人は、シグマが描いたという絵を見せられる。それは戦争によって破壊されたソウルの街を描いたものだった。
構図から絵が描かれた場所を突き止めたテスルは、部屋に残されていた絵を見て「シグマ」がギリシャ神話の罪人シーシュポスの頭文字であることに気づく。テスルは部屋にやってきた男を追いかけるが、それはシグマが仕掛けた罠だった。テスルを助けたソヘは負傷し、意識を失う。
2035年。荒廃した街で父ドンギと生き延びていたソヘは、戦闘で負傷した父のため病院に潜入し、薬を手に入れる。追手から逃れるため森に身を隠した翌朝、ソヘは未来の自分が書き残した手帳と自分自身の遺骨を見つける。
手帳には自分にあてたメッセージが書き込まれ、テスルとの結婚式の写真が挟まれていた。ソヘは過去に戻ってテスルを救い、戦争を止めることが自分の使命だと知る。

ソヘの誕生日を祝うため、2人は遊園地に出かける。テスルは10月31日の戦争を無事に防ぎ、翌日一緒にハワイに行こうと約束する。
遊園地には、この時代を生きるソヘの母ウニが、幼いソヘを連れて来ていた。ウニと遭遇し、思わず涙ぐむソヘ。だがシグマの通報によって取締局が現れ、ソヘは連れ去られてしまう。
2020年10月31日。ウニとドンギは幼いソヘを連れて逃げるが、ミサイル攻撃が始まり街は大混乱となる。爆撃から逃れて漢江大橋のバンカーへ逃げ込むものの、扉が閉まらない。被爆を防ぐため、母ウニは自分が犠牲となって外からドアを閉める決意をする。泣きじゃくる幼いソヘに「きっとまた会える」と約束し、ウニは外に出てドアを閉める。その直後、核爆弾が落とされる。
2020年9月30日。取締局に連行されたソヘは拘束され、ダウンロードした者たちを分解するという注射を打たれる。
テスルは以前拉致されたときの記憶を呼び起こし、取締局がQ&T社の財団であるチャエ病院の地下にあることを突き止める。ジェソンと協力してチャエ病院のシステムを解除することに成功したテスルは、ソヘの救出に向かう。

2020年9月30日。ソヘの父ドンギは、失踪した後輩ヒョンギの行方を探していた。すると取締局7課のヒョンスンという男が死亡届を出していることが判明。ヒョンスンについて調べていると、取締局の隊員から命を狙われることに。隊員が持っていたチラシには「密入国者カン・ソヘ 父カン・ドンギ」と記されていた。
テスルは取締局に侵入し、ソヘを見つけ出す。同じく拘束されていたアジアマートのパク社長と手を組み、逃亡を図るテスル。逃げる途中、ヒョンギの狙撃によってソンジェが負傷。ソヘも狙われるが、駆けつけたドンギが阻止する。
騒動を知ったエディは状況を把握できず、ソジンに説明を求める。だがソジンは「知らなくていい」と言い、指輪を置いてエディの前から立ち去る。
ソヘを救う方法が見つからず、パク社長に助けを求めるテスル。パクは自分が最初にアップローダーで越えてきたグループのひとりだと明かし、その中にはシグマや、ソヘが打たれた薬を作った“アグネス”もいたと語る。
一方、ドンギはヒョンギを彼の自宅に運び、なぜ娘のソヘが取締局に追われているのか問い詰めるが、ヒョンギは答えない。復讐の相手であるソヘが先輩ドンギの娘だと知り、動揺するヒョンギ。
自宅に戻ったドンギは家族を連れて逃げようとするが、そこへテスルとパクがやってくる。テスルから状況を説明され、未来から来たソヘが危険な状態にあることを知ったドンギは、テスルとともにアジアマートへ行き、消滅しかかっているソヘと会う。
2035年。ソヘは未来へ行くことを考え始めるが、父ドンギに猛反対される。ドンギは「戦争は止められない」と言い、未来から来たソヘが死んでいくのを見たと明かす。だがソヘは未来の自分に従うことを決め、父が眠っている間に家を出ていく。
テスルは丘の上に住むキム・アグネスを訪ねる。彼女は密入国の子供たちを保護する児童養護施設の園長をしていたが、その正体は未来から来たソジンだった。そこへシグマが現れる。

ついにシグマと対面したテスル。シグマは無条件で解毒剤を提供すると言い、テスルとパク社長を解放。2人はアグネスを連れてアジアマートに戻る。だがソヘを救うには時空間をさまよっている彼女を見つけ出し、現在に近い時間帯で解毒剤を打つ必要があった。テスルはソヘを探すため、死の危険を冒して過去へ向かう。
一方、ヒョンスンに自宅謹慎を言い渡されたヒョンギは、密かに倉庫から銃とソヘの資料を持ち出す。ヒョンスンが「会長」と呼ぶ男はシグマだった。
過去をさまようソヘを見つけ出したテスルだったが、自らの辛い過去に迷い込んでしまう。そこで目にしたのは、両親を亡くして親戚に金を騙し取られ、放浪する幼い兄と自分の姿だった。兄の苦労を目の当たりにしたテスルは、パーティーの席で兄を追い返した過去の自分に怒りを覚える。
過去に目を背け、動けなくなるテスル。ソヘは荒廃した未来で見つけた小さな幸せを語り、テスルを励ます。ようやく現在に辿り着いた2人だったが、解毒剤の1本は割れていた。テスルはソヘに注射を打ち、彼女を現実世界へと送り返す。
過去に取り残されたテスルの前に、身を隠していた兄テサンが現れる。テサンは「姿が見えなくても、俺はいつもそばにいる」と告げて所持していた解毒剤をテスルに打つ。
現実世界で目を覚ましたテスルは、泣きじゃくるソヘを抱き締める。

2035年。過去へ行く決意をし、ひとりでアップローダーの場所を目指すソヘ。だが砂漠で砂嵐に巻き込まれ、危うく命を落としそうになる。ソヘを救ったのは、父ドンギだった。ソヘの覚悟を知ったドンギは、彼女をアップローダーの場所へ連れて行く。
2020年。ソヘはこの時代を生きる父ドンギと会い、これから家族に起こることや、過去へ来た理由を話す。
テスルは兄テサンがかつてシグマに捕まり、パク社長との取引に応じて過去へやってきたことを知る。パクに鍵を渡してテスルを守ってもらう約束だったが、テサンは再びシグマに捕まってしまい、アグネスによって分解する薬を打たれたのだった。
ソヘは未来で自分の墓を見つけ、彼女の記憶を見たとテスルに話す。最後に見たのはテスルとの結婚式で、シグマはソヘを撃ち、テスルに世界とソヘのどちらを救うか選べと迫ったという。そしてテスルはソヘを選び、シグマの要求に応じてアップローダーを作ったのだった。ソヘは「どのみち私は死ぬの。同じ状況になってもアップローダーを作らないで」と忠告する。
テスルとソヘは、シグマが描いた絵の下に別の絵が隠されていることに気づく。その絵に見覚えがあったテスルは、兄が持ち込んだスーツケースの中から「墜落する飛行機を直すテスル」という題の絵が描かれた小学校の文集を見つける。
テスルは母校であるナンジョン小学校を訪ね、同級生にソ・ウォンジュという子がいたことを思い出す。ウォンジュの家は貧しく、父親からは虐待を受けていた。
テスルは学校でいじめられていたウォンジュを助け、彼に慕われるようになる。「僕が絵に描いたことは現実になる。おまえはこの世を救う」と予言するウォンジュ。そしてテスルが未来で作るタイムマシンに、一番に乗せて欲しいと頼む。
ウォンジュはテスルが教えた方法で爆発を起こし、家を焼いて父と祖母を殺してしまう。テスルが自首を勧めるもウォンジュは無視し、「お前もほかの奴らと一緒だ。みんな殺してやる」と言う。
シグマの正体を思い出したテスル。そこに「テスル、遊ぼう」という声が聞こえてくる。窓を開けるとシグマが校庭に立っていた。

テスルとソヘはシグマ率いる取締局に追われ、小学校の資料室に逃げ込む。これから起こることを把握しているシグマは、予定どおり2人が出てくるのを待つ。テスルは教室の壁に日時とメッセージを刻み、未来に助けを求める。テスルを助けに現れたのは、未来から来たボンソンだった。
2035年。ボンソンと出会ったソヘは、テスルを助けるため過去へ行くことを話し、アップローダーがある峨嵯山駅の地下に繋がる通路に案内される。遺骨の山を越えて進んだ先には、別世界のように贅沢な暮らしを送るシグマと選民たちがいた。
2020年。ボンソンは「ほかに方法がなくなったときに開けてください」と告げて小さな容器をテスルに渡し、消えてしまう。
エディはアップローダーの再実験に失敗し、苛立ちを隠せない。ソジンの誘いに乗り、シグマたち“最初に越えてきたグループ”の集会に参加するエディ。彼らは戦争が始まったとき留置場にいて助かった犯罪者で、今では国務総理や副首相など国のトップに収まっていた。
2020年のソ・ウォンジュは、ソ・ギルボクというペンネームで絵を描いていた。成功して富と名誉を手に入れた同級生テスルに嫉妬し、長年にわたって嫌がらせ行為を繰り返していた彼は、警察官から反省文を書くよう言い渡される。
ギルボクが自宅で首吊り自殺を図ろうとしたとき、テスルとソヘが現れ、何も知らない彼を殺そうとする。だがその様子は監視映像によってシグマやエディたちに見られており、シグマはテスルに電話して「おまえが撃てなかったから私がここにいる」と告げる。
ギルボクを撃てばその瞬間にソヘが消えると言われ、ためらうテスル。そこへパク社長が荷物を持って現れる。1時間前、アジアマートに未来から転送されてきたというソヘ宛のその荷物は、ソヘの父ドンギのものと思われる手首と銃だった。
怒りに駆られたソヘは制止するテスルを押しのけ、ギルボクに向かって発砲する。