ポイズンドーター・ホーリーマザー第4話|嫉妬の行方は…予想を裏切る結末が面白い

WOWOWドラマ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

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夏蜜柑
どうも、夏蜜柑です。
WOWOWの連続ドラマ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」第4話。

面白かったです!
原作も面白かったけど、文章から受け取る感じとは違った味わい。

途中、「映像だとリアルすぎてしんどいなぁ」と思う部分もありましたが、ラストの反転が秀逸でした。前を向く涼香の強さにグッときた。

郷プロデューサーが原作よりも嫌なヤツになっていて、演じる和田正人さんが上手いので本当にイラッとしてしまったわ。

そいうえば郷プロデューサー、第1話にも出てましたね。

第4話「ベストフレンド」の概要

  • 脚本家を目指す涼香(中村ゆり)は、8年目にしてようやく新人シナリオ大賞に入賞。授賞式には涼香と同じ優秀賞を受賞した直下未来(尾上寛之)と、大賞を受賞した大豆生田薫子(山田真歩)も出席していた。
  • 涼香は自分の作品が審査員の野上浩二(小宮孝泰)の一声で大賞受賞を逃したと知り、薫子に激しい嫉妬心を抱く。同時に、地味で不器用な薫子を心の中で馬鹿にしていた。
  • 涼香はプロデューサーの郷(和田正人)に気に入られ、勉強会に参加。一方、薫子は大賞作品にだけ与えられるドラマ化の権利を手にしていたが、手直しに苦心していた。涼香は応援するふりをしてライバル心を燃やす。
  • 涼香が書いた企画書が通り、ついにドラマ化が決まる。だが脚本を担当するのは野上浩二だった。郷の頼みで本の下書きを任されるものの、表に名前が出ないことに納得がいかない涼香。
  • ドラマは低視聴率と原作に盗作疑惑が持ち上がったことで、打ち切りとなる。涼香は妻子のいる郷と深い関係に陥るが、郷は地方に飛ばされ、涼香はテレビ業界とのパイプを失ってしまう。
  • 自暴自棄に陥る涼香のもとに、薫子が有名な映画監督の作品の脚本を担当したこと、その作品が大きな賞を受賞し、薫子と監督が結婚したというニュースが飛び込んでくる。
  • 涼香は赤いバラの花束を抱えて、海外の映画祭から帰国した薫子を待ち受ける。涼香に気づいた薫子は逃げようとするが、薫子を狙っていたのは涼香ではなく直下だった。涼香は薫子をかばって直下に刺され、死亡する。
  • 三か月後、薫子は涼香が郷に利用されていたこと、直下のブログを涼香が書いたと誤解していたことをカメラの前で語る。涼香は自分を脚本の世界に留まらせてくれる薫子を親友だと思い、彼女に花束を贈り感謝の言葉を伝えようとしていた。
  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:7月27日(土)夜10時
  • 原作:湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
  • 第4話脚本:清水友佳子(「リバース」「夜行観覧車」)
  • 第4話監督:滝本憲吾(「鈴木先生」「女はそれを許さない」)
  • 音楽:きだしゅんすけ/池永正二

登場人物(キャスト)

漣涼香(中村ゆり)
プロの脚本家を目指して勉強中。パールテレビ新人シナリオ大賞に応募し、優秀賞を受賞する。大賞受賞者の大豆生田薫子に強い嫉妬心を抱く。

大豆生田薫子(山田真歩)
パールテレビ新人シナリオ大賞の大賞受賞者。地味で不器用な女性。夫を病気で亡くし、その経験を作品に生かした。受賞作がドラマ化されるも、さんざんな出来になってしまう。

郷賢(和田正人)
パールテレビのドラマ制作部プロデューサー。涼香の脚本を気に入り、ドラマ化の企画を通そうとする。

直下未来(尾上寛之)
パールテレビ新人シナリオ大賞の優秀賞受賞者。大豆生田薫子の作品に辛辣な意見を述べる。

野上浩二(小宮孝泰)
大物脚本家。癌の宣告を受けている。パールテレビ新人シナリオ大賞の審査員を務め、大豆生田薫子を受賞させた張本人。

石井(駒木根隆介)
制作会社のプロデューサー。

有紗(佐津川愛美)
涼香が勤務するおしぼり工場の同僚。

第4話の感想

原作が面白かったので、期待していた第4話。
期待以上に面白かったです。

配役がハマってましたね。

涼香を演じた中村ゆりさんは、わたしが今まで見たドラマの中では、この役がいちばん好きかもしれない。嫉妬に狂う表情も、ラストシーンで見せたタフな表情も、すごくよかった。

薫子役の山田真歩さんは、現在放送中の「あなたの番です」の木下さん役でおなじみ。
何を考えているかわからないところ、薫子の雰囲気にぴったりでした。

そして和田正人さん演じる郷プロデューサーが本当にクズでした(褒めてます)。
ちょっとイラッとする喋り方とか、チャラい感じとか、巧いな~と。

脚本ではないけれど、わたしも涼香と同じような経験をしたことがあります。
女性だけでなく、男性にも思い当たる人は多いんじゃないかな。

頑張っても頑張っても評価されなくて、全然頑張ってなさそうな人が評価されることって、よくある。実際は、その人は自分より頑張っているかもしれないんですけどね。

ようやく企画が通って商品化されて有頂天になって世に送り出したら、世間の人にまったく受け入れられなくて、社内外の人からボロクソ言われたり、責められたり。

過去に自分が経験した辛い場面や、そのときに抱いた感情などが蘇ってきました。

涼香は成功を手に入れた薫子を妬み、「彼女さえいなければ」と思ったに違いない。
涼香が直下と決定的に違っていたのは、その感情を〝反転〟させたこと。

それをできる人って、本当に強いと思う。
涼香が生きていたら、きっといつか成功を手にしたはず。

彼女が亡くなったことが残念だし、なんともやりきれない。

嫉妬したこともされたこともない人なんて、この世にいないんじゃないかと思う。
わたしは涼香にも薫子にも共感できて、だからこそ苦しかった。

自分が欲しくて欲しくてしかたがないものを、あの人は持っている。

どうして自分じゃなくて、あの人なんだろう?
私はこんなにも頑張っているのに、なぜ報われないんだろう?

そんなふうに思ったことは、何度もあります。
人からそう思われたことも、あります。

この感情自体は、どうしようもない。
自然に沸き起こるものだから、受け入れるしかない。

相手を攻撃するのは、嫉妬する自分を認めたくないから。
相手を見下すことで、プライドを守ろうとしているから。

涼香が最後に〝反転〟できたのは、嫉妬する自分を認め、薫子をライバル(親友)として受け入れたからだと思う。

ひとつだけ引っかかったのは、薫子が「せめてもの罪滅ぼしに」涼香の書いた脚本を映画化すると言っていたこと。それも夫である映画監督の次回作として。

これはちょっと複雑だなぁ。
脚本自体が評価されたのならまだしも。

わたしが涼香だったら素直に喜べないかも。

 

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