ネタバレ有「イエローストーン」シーズン4全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)一覧|復讐の行方と壊れていく絆

海外ドラマ「イエローストーン」シーズン4全話ネタバレあらすじ感想キャスト

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感想と解説(ネタバレ有)

衝撃のラストから始まる波乱の幕開け

衝撃的なシーンで幕を閉じたシーズン3。どうにか生き延びたダットン家(ほんと、しぶとい!)は襲撃犯を突き止め、報復の準備を始めます。

一方で、ジェイミーとジョンの絆は完全に壊れてしまい、ジェイミーは実の父ギャレット・ランドルに“本当の家族”を見出そうとします。でもその愛は歪んでいて、危険すぎました。

ギャレットが襲撃事件の黒幕だと知ったとき、ジェイミーは激しく動揺します。それでも、彼を完全に拒絶することができない。

ジェイミーはずっと誰かに愛されることを願ってきましたが、ダットン家ではその願いが叶いませんでした。だから実父ギャレットの「すべてはお前のためだった」という言葉に、心が揺らいでしまう。

真相を知ったベスが取った行動も恐ろしかった。ベスはジェイミーを脅迫し、ギャレットを“処理”させます。ジェイミーは実父を手にかけ、その遺体を“駅”に遺棄。そしてベスはその瞬間を写真に収め、ジェイミーを完全に支配しました。

シーズン5でジェイミーがどう動くのか――それが物語の大きな鍵になりそうです。

不器用な家族の愛のかたち

ベスとリップの純愛にも、新しい展開が。病院で出会った孤児の少年カーターに、ベスは思わず手を差し伸べ、家族として迎え入れようとします。

とはいえ、母親になった経験のないベスにとって、カーターとの生活は簡単ではありません。リップも最初はカーターを拒み、距離を置こうとしますが、結局はその小さな存在を放っておけないんですよね。

2人が手探りでカーターを受け入れていく姿は、不器用だけど温かくて、ほほえましく映りました。

そして最終話。ベスは突然リップに「今すぐ結婚して」と言い出し、準備ゼロのままその場で結婚式を挙げてしまう。めちゃくちゃベスらしい。リップとジョンの慌てぶりもおかしかった。

派手な演出もなく、牧場の風景の中で静かに交わされる誓い。飾らない愛の形が、ベスとリップらしくて心に残りました。

ケイシーが儀式で見たもの

ケイシーは、モニカとテイトの心を癒すために、牧場を離れる決断をします。それは父ジョンの期待を裏切ることでもあり、ケイシー自身も葛藤を抱えながらの選択でした。

家族3人の新しい暮らしの中で、ケイシーはオオカミと出会います。ラコタ族の文化では、オオカミは霊的な存在であり、変化や導きを象徴するとされています。

その出会いをきっかけに、ケイシーはトーマスとモウの助言を受けて「Hanbleceya」という儀式に挑みます。これはラコタ族の伝統的な精神的儀式で、「ビジョンクエスト」や「魂の叫び」とも呼ばれます。人生の岐路に立つ者が孤独と自然の中で数日間過ごし、霊的な導きや自分の使命を見出すためのもの。

儀式の最中、ケイシーは亡き兄リー、死を象徴するフクロウ、自分の過去や欲望といった幻影を目にします。それらは彼の罪悪感や家族への愛、そして未来への選択を象徴していました。

ケイシーにとってこの儀式は、「家族を守るために何を犠牲にするのか」「自分の居場所はどこなのか」という問いに向き合うための、深い精神的な旅だったのです。

ジミーがテキサスで見つけた自分の居場所

ジミーはダットン牧場を離れ、テキサスの「フォー・シックス牧場」へ送られます。最初は罰のように感じていたこの移動が、彼にとって大きな転機になりました。

厳しい環境の中で本物のカウボーイとして鍛えられ、仲間との絆も深まっていく。そこで出会った女性エミリーは、ジミーに「守りたいもの」を教えてくれる大切な存在となりました。

ジョンから自由を与えられたジミーは、テキサスに残ることを選びます。誰かに決められた人生ではなく、自分で見つけた居場所を大切にしたい。そんな意思の表れに見えました。成長したなぁ、ジミー。

失敗を繰り返しながらも、自分の足で立ち上がっていくジミーの姿には、感動を覚えました。彼の物語は派手ではないけれど、心に残る成長の軌跡だったと思います。

サマーとジョンの奇妙な関係性

サマーは環境保護を訴える活動家で、ジョンとはまったく逆の立場にいる女性。家畜産業の象徴ともいえるダットン牧場に対して、強い批判を抱いていました。

そんなサマーがジョンと親しくなっていく展開は意外でしたが、興味深かったです。価値観はぶつかり合いながらも、少しずつ互いの信念や生き方を理解していく2人。

ジョンにとってサマーは外の世界の声を知るきっかけとなり、サマーにとってジョンはただの“敵”ではない複雑な存在へと変わっていく。2人の関係は、環境問題や政治的な対立を超えて、人と人が向き合う可能性を感じさせるものでした。

州知事選と家族の権力闘争

政治の舞台でも、ダットン家の火花が散ります。

ペリーが次期州知事にジェイミーを推薦しようとすると、ジョンは猛反発。ジェイミーを信用していないジョンは、彼を排除するために自ら立候補を決めます。

ジョンにとって政治は本来望むものではなく、あくまで牧場を守るための手段。でもその選択は、家族の中での権力争いをさらに激しくしてしまいました。

ジェイミーは政治の世界で自分の居場所を築こうとしますが、ベスやジョンの圧力に追い詰められていきます。州知事選をきっかけに、ジョンとジェイミーの対立はますます深まりそうです。

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