海外ドラマ「Vienna Blood(ヴィエナ・ブラッド)」(全6話)についてまとめました。
1900年代のウィーンを舞台に、フロイトに傾倒する研修医が心理学の知識を生かして数々の事件を解決するミステリードラマ。IMDbの評価は7.4。
主人公マックスを演じるのは、若手英国俳優マシュー・ビアード。ラインハルト刑事役にはオーストリア出身のユールゲン・マウラーが扮しています。
製作総指揮&脚本は「SHERLOCK」などを手がけたスティーヴ・トンプソンが担当。ホームズとワトソンを彷彿とさせるコンビが難事件に挑みます。
Contents
作品概要
- 製作国:イギリス/オーストリア(2019年)
- 原題:Vienna Blood
- 原作:フランク・タリス
- 脚本:スティーヴ・トンプソン
- 監督:ロバート・ドーンヘルム/ウムト・ダー
あらすじ
新たな哲学や科学、芸術が花開き、様々な文化や思想が融合していた1900年代のウィーンが舞台。
BS12公式サイトより
若き英国人研修医のマックス・リーバーマンは、鋭い観察力や深い知識を駆使しながら、実直なオスカル・ラインハルト警部と共に、ウィーンで起きた怪事件や難事件を見事に解決していく。
予告動画
フロイトについて
オーストリアの精神科医で、精神分析の創始者。チェコ生まれのユダヤ人。
1874年ウィーン大学に入学。医学部で生理学、進化論、神経病理学を学び、卒業後はパリに留学。ヒステリー症の研究で有名だった神経学者J.M.シャルコーに師事しました。
1896年に一般開業医となり、ヒステリー症の治療経験を重ねるうちに無意識の存在を確信。カタルシスや自由連想法を用いる精神分析の方法を発見し、深層心理学を樹立します。
1938年ナチスのウィーン占領の際ロンドンに亡命し、翌年亡命地で死去。
時代背景
年代 | 出来事 |
---|---|
1897年 | カール・ルエーガーがウィーン市長に就任 |
1900年 | パリ万国博覧会開催 フロイト『夢判断』出版 |
1901年 | クリムトが第14回分離派展に「ベートーヴェン・フリーズ」を出品 |
1903年 | ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功 ホフマンらが「ウィーン工房」を設立 |
1904年 | 日露戦争始まる |
1905年 | マーラーが「交響曲第5番」を完成させる |
1908年 | エゴン・シーレが最初の個展を開催 |
1909年 | エジソンがアルカリ蓄電池を発明 |
1910年 | フロイトが国際精神分析協会を設立 |
1914年 | 第一次世界大戦が始まる |
登場人物(キャスト)
マックス・リーバーマン(マシュー・ビアード)
精神科病院に勤務する研修医。フロイトが切り拓いた新たな分野に魅力を感じ、心の闇の研究に没頭している。父の友人であるシュトラッサー署長を介して捜査に協力することになり、行動心理学で犯人像を分析する。
オスカル・ラインハルト(ユールゲン・マウラー)
ウィーン警察レオポルトシュタット署のベテラン警部。実直だが短気な性格。しばらく結果を出しておらず、上司の信頼も失いかけている。当初はマックスを邪魔者扱いしていたが、次第に助言を求めるようになる。一人娘を亡くしており、妻とは別居中。
クララ(ルイーゼ・フォン・フィンク)
マックスの婚約者。快活でユーモアのある女性。研究に没頭して本心を明かさないマックスに不安を抱いていたが、求婚されて安堵する。
アメリア・リドゲイト(ジェシカ・デ・ゴウ)
英国人科学者。博物館で修復の仕事をしている。過去に男に襲われた経験があり、あるきっかけでパニックを起こす症状があったが、マックスの治療を受けて完治する。
シュトラッサー署長(Simon Hatzl)
オスカルの上司。マックスの父の友人。結果を出せないオスカルを信用しておらず、捜査から外そうとする。
ビューロー(Raphael von Bargen)
ウィーン警察の警部補。野心家で上司に取り入るのがうまい。オスカルに対抗意識を燃やし、隙あらば仕事を奪おうとする。
メンデル・リーバーマン(コンリース・ヒル)
マックスの父。実業家。息子が立派な医師になることを望んでおり、先の見通しが立たない怪しげな心理学に傾倒することをよく思っていない。
レイチェル・リーバーマン(アメリア・バルモア)
マックスの母。家族の幸せを何よりも望み、息子の進路にも寛大。マックスとクララの結婚を後押しする。
レア・リーバーマン(シャーリーン・マッケンナ)
マックスの姉。軍人だった夫が戦死し、息子ダニエルは士官学校の寮で生活している。マックスが友人のクララを愛しておらず、傷つけるのではないかと心配している。
グルーナー教授(オリヴァー・ストコウスキ)
マックスが勤務する精神科病院の医師で、マックスの指導医。電気ショック療法で患者を治療する。マックスが自分に従わず、フロイトの講義に通っていることに不快感を示す。