「Vienna Blood」第5話・第6話(最終話)|頑張っても報われない2人

海外ドラマ「Vienna Blood」あらすじキャスト

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海外ドラマ「Vienna Blood(ヴィエナ・ブラッド)」第5話・第6話(最終話)のあらすじと感想です。

最終エピソードはマックスの甥ダニエルが在籍する士官学校が舞台となりました。

前回クララとの婚約を解消したマックスは、家族の猛反対に遭いつつもアメリアに接近。クララが素敵な女性だっただけに、この展開には若干抵抗がありました。

だいたい、マックスはいつアメリアを好きになったの? 今回はクララの強烈な捨てゼリフに拍手を送りたいです。

第5話・第6話「The Lost Child」のあらすじ

1907年。士官学校で寮生活を送っていたマックスの甥ダニエルが自傷行為に及ぶ。ダニエルの体には複数のあざがあり、マックスはオスカルに同行を頼んで士官学校を訪れる。

校長のライジンガーと副校長のベッカーは暴行を否定するが、寮の舎監ラングは10日前にトーマス・ゼレンカという生徒が川で溺死したことを話す。

士官学校の卒業生でもあるビューローは、ろくな捜査もせずに事故として処理していた。署長の後任の座をビューローと争うことになったオスカルは、捜査をやり直すと宣言する。

ゼレンカの遺体には掌に火傷の痕があり、ほかの学生にも同じ火傷痕があった。マックスが追及すると、ラングは礼拝堂の地下で長年にわたって邪悪な儀式が行われていることを漏らす。

クララとの婚約を解消したマックスは、博物館のアメリアを訪ね、胸の内を告白する。アメリアは「愛は単なる科学の作用」だと冷たくあしらう。

ダニエルがようやく口にした言葉は「オオカミ」だった。マックスとオスカルは父親が将校だという学生ヴォルフに聞き取りを行うが、ヴォルフは何も話さない。

ある学生がゼレンカの手紙を見たと証言し、「誰かと一緒に逃げると書いてあった」と言う。マックスはゼレンカが学校の実態を暴露しようとし、誰かが阻止したと考える。

別居していたオスカルの妻エルセが戻り、死んだ娘の遺品をすべて片付けてしまう。怒ったオスカルに「もう前に進むべきよ」と告げるエルセ。

マックスはアメリアに遺体の分析を頼み、密かに病院の安置所へ連れて行ってゼレンカの遺体から組織や証拠を採取して持ち帰らせる。だが遺体に不審な痕跡はなかった。

ゼレンカが肖像画の指導を受けていたことを知ったマックスは、ラングの部屋でゼレンカが描いた女性の肖像画を見つける。モデルは副校長ベッカーの娘だった。

マックスは学生たちが使っている暗号を祈りの言葉から解読し、標的に選ばれた学生のもとに暗号の文が送られていたことがわかる。マックスとオスカルは儀式の現場に踏み込み、ヴォルフたちを捕まえる。

ゼレンカはヴォルフたちに追われ、突然息を詰まらせて死んだことが判明。ダニエルはヴォルフたちとともにゼレンカの遺体を川に落とし、彼のマントを森の中に埋めたことを告白する。

掘り出したマントには青酸化合物の匂いが残っていた。マックスは化学に通じるベッカー副校長を問い詰める。彼は娘と噂のあるゼレンカを実験室に呼び出し、毒物を発生させたのだった。

しかし本当の恋人はゼレンカではなくラングだった。ゼレンカは手紙の受け渡し役として、ラングに利用されていただけだった。罪を暴かれたベッカーは逃亡し、校舎の上から身を投げて自殺する。

署長の後任にはビューローが選ばれる。シュトラッサー署長の掌には学生たちと同じ火傷痕があり、彼もまた士官学校の卒業生だったことがわかる。

マックスはグルーナー教授に呼ばれ、部外者に遺体の分析をさせたことで停職処分を言い渡される。オスカルの妻エルセは、指輪を置いて再び家を出ていってしまう。

オスカルは「彼女が誰であろうと、愛してるなら離れるな」とマックスに助言する。

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第5話・第6話の感想(ネタバレ有)

“儀式”という名のイジメ

マックスの姉レアは未亡人だったんですね。軍人だった夫は戦死し、一人息子のダニエルは士官学校で寮生活を送っていました。

そのダニエルが突然ナイフで手首を切り、錯乱状態に。マックスはダニエルを助けるために士官学校に乗り込みますが、この学校には“儀式”と称するイジメが長年にわたって続いていました。

いちばん恐ろしいのは、見て見ぬフリをして“儀式”を容認してきた大人たちです。これは現代にも通じるものがあり、考えさせられますね。

マックスはダニエルから真相を聞きだそうとして、紙に落としたインクのしみを見せる「ロールシャッハ・テスト」を行っていました。

ロールシャッハテストは1921年にスイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって考案されました。ドラマの時代設定は1907年なので、まだ知られてなかったはず…偶然ひらめいたのでしょうか。

クララの強烈な捨てゼリフ

事件の捜査と同時進行で描かれたのが、マックスの恋と警部の夫婦関係。

マックスはクララとの婚約を解消したことを家族に打ち明け、両親から猛反対されます。お父さんは2人の仲をとりなそうと余計な真似をして、クララとアメリアが鉢合わせるという修羅場を作ってしまう。

さすがにこの状況は、クララにもアメリアにも失礼だし残酷でしたね…。

でも泣き寝入りしないのがクララの素晴らしいところで、「地獄に堕ちて」という強烈な捨て台詞を残して立ち去りました。素敵。それくらい言っても罰は当たらないよ。

最初のエピソードのときから謎だったんだけど、そもそもマックスはいつアメリアを好きになったんだろう? 一目惚れ? でも出会ったときの彼女は錯乱状態だったよね…。

マックスの気持ちにぜんぜん共感できないので、いまいちアメリアとの恋を応援する気になれません。

頑張っても報われない2人

事件が解決しても大団円とはいかないところがこのドラマの面白さで、真実を暴いた警部は褒められるどころか非難され、ビューローとの昇進争いに敗れてしまいます。

ビューローだけでなく、シュトラッサー署長までもが士官学校の卒業生だったことが最後に明かされ、この事件は彼らが「隠蔽していた」ことが示されました。

シュトラッサー署長は最初のエピソードでも有力者の言いなりだったし、最後まで権力におもねる信用ならない人物として描かれましたね。

彼にとっては公正な判断など意味を持たないのだから、ビューローが後任に選ばれたのもしかたない気がします。腹は立ちますけど。

マックスもまた、部外者であるアメリアに遺体の分析を頼んだことがバレて、目を付けられていた指導医のグルーナー教授から停職処分を言い渡されてしまいます。

頑張ってもまったく報われない2人。でも友情は確実に育まれ、2人の関係は明らかに変化しています。

予想以上に楽しめたドラマだったので、終わってしまって淋しい。シーズン2の製作もあるようなので、続きを楽しみに待ちたいと思います。

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