WOWOWの連続ドラマ「悪党~加害者追跡調査~」第2話のあらすじと感想です。
今回の依頼人は、弟を殺した母を探して欲しいという青年・剛。
剛が最後に下した決断を、佐伯はどう受け止めたのでしょう。
そして前回の依頼人・細谷さんのその後も少し。
坂上と佐伯の対決は、まだ続くようです。
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「悪党 ~加害者追跡調査~」登場人物(キャスト)一覧・全話あらすじ感想第2話のあらすじ
佐伯(東出昌大)は殺人未遂罪に問われた細谷(渡辺いっけい)の裁判を傍聴し、裁判所に来ていたりさ(蓮佛美沙子)と再会する。細谷に襲われた坂上(青柳翔)は下半身不随となり、りさは坂上を裏切った佐伯に怒りをぶつける。
木暮(松重豊)は加害者の追跡調査を請け負うことを思いつき、さっそくチラシを見た依頼人・剛(寛一郎)が現れる。剛は弟・翼を虐待死させた母・前畑紀子(山口紗弥加)の居場所を探ってほしいと言う。
紀子は16年前、当時付き合っていた恋人との交際に邪魔だったという理由で、自分の息子である4歳の剛と1歳の翼をアパートに閉じ込めたまま2か月間戻らず、保護責任者遺棄致死罪で懲役5年の実刑を受けていた。
佐伯は気乗りしないまま調査を始め、紀子が結婚して夫と共に営む弁当屋で働いていることを突き止める。紀子が妊娠していることを知った剛は、自分が今も過去の記憶に苦しめられていることを佐伯に打ち明ける。
剛の恋人は妊娠していたが、剛は親に愛されなかった自分が父親になっていいのか、子どもを愛せるのかと悩んでいた。小暮に「何が望みなのか」と問われた剛は、紀子に会いに行くことを決め、佐伯に自分を見ていてほしいと頼む。
剛は紀子に名前を名乗り、「腹の子は翼の生まれ変わりだ。今度こそ愛してやれ」と告げて立ち去る。それが剛の紀子に対する復讐だった。剛は「いい父親になります」と佐伯に告げて去って行く。
佐伯は姉のゆかり(池田朱那)を殺した犯人のひとり、田所健二(三浦誠己)をひそかに調べていた。田所はラーメン屋を経営しており、キャバクラ嬢のはるか(新川優愛)に入れ込んでいた。
第2話の感想
今回も痛ましい事件でした。
ドラマの剛は原作よりも優しかったですね。赦しはしなかったけれど、紀子の愛情を信じたのだから。原作の剛は、名前を名乗っていません。ただ紀子のお腹を指さして、「腹の子は翼の生まれ変わりだろう」と言っただけ。
翼のことを忘れさせない。産まれてきた子どもを見るたびに、翼を思い出させる。それが剛の復讐でした。
* * *
前回の依頼人・細谷さんは、殺人未遂で懲役6年を求刑されました。刺された坂上は脊髄損傷で半身不随に。
この事件によって坂上の過去を知った恋人のりさは、犯人の細谷を憎む気持ちと、自分と同じ犯罪被害者である細谷に共感する気持ちがせめぎ合い、困惑しているようでした。
佐伯がりさに本当のこと(坂上を調査していた探偵で、坂上を赦すべきじゃないと判断したこと)を告げたのは、自分のせいで細谷さんに犯罪を犯させてしまったという自責の念があったからでしょうか。
あるいは、りさが加害者である坂上を信じようとすることに、不快感を覚えたのでしょうか。
* * *
それにしても小暮所長は抜け目ないですねぇ。前回の依頼に味をしめて、「加害者の追跡調査」を事務所のウリにするとは。そして底知れない不気味さも感じさせる。
今回の依頼人・剛に「じゃあいったい何がお望みで?」と聞く場面はゾッとするほど怖かったです。目が全然笑ってないのよ。
佐伯は、姉・ゆかりを殺した犯人を追い始めました。佐伯もまた、加害者を「赦すべきかどうか」を判断しようとしているのでしょうか。
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