バビロン・ベルリン【シーズン3】第11話・第12話(最終話)|竜を退治するジークフリート

海外ドラマ「バビロン・ベルリン」シーズン3あらすじキャスト

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海外ドラマ「バビロン・ベルリン」シーズン3、第11話・第12話(最終話)のあらすじと感想です。

はーー。すごい怒濤の展開でしたね…興奮さめやらず。

ウルリヒがそこまでとは思ってなかったので、第11話の展開は衝撃でした。思わず「エッ!?」って叫んだわ。

事件は解決したけど、いろいろ続きが気になりますね。

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第11話・第12話のあらすじ(ネタバレ有)

2週間前。記録課のウルリヒは飲料業者のゴシュトニー兄弟を訪ねる。照明技師クレンピンを殺害した銃の弾丸を鑑定した結果、前科があるゴシュトニーの銃と一致したのだ。ウルリヒは証拠を隠蔽する代わりに、“怪人”の衣装で殺人を続けるよう指示する。
撮影所で発見されたナイフの指紋はワイントラウブと一致するが、シャルロッテは「犯人は手袋をしていたはず」と疑問を抱く。
シャルロッテの姉イルゼは手術のせいで左目を失明する。イルゼの夫エリッヒは「お前のせいだ」とシャルロッテを責め、ベルリン警察の本部で暴れる。
ヴェントはベンダの妻から彼の日記を渡される。日記には、暴動が起きた5月1日に警視総監ツェルギーベルが発砲命令を出していたことが記されていた。ヴェントは5月1日の警察の行動がベンダへの報復を招いたとして、ツェルギーベルに辞任を迫る。
ヘルガは自殺をほのめかすニッセンからの置き手紙を読み、急いで彼の家へ向かう。ニッセンは睡眠薬を飲んで自殺を図るが、駆けつけたヘルガによって命を救われる。
ウルリヒはナイフの指紋が偽造だと気づいたシャルロッテを殴ってインスリンを打ち、犯行に気づいた助手を刺し殺す。ゲレオンはベーンケが入手したフィルムを現像するため本部へ戻り、記録課の部屋で血だまりと助手の遺体を発見する。ウルリヒにインスリンを打たれて朦朧としながらも、角砂糖を食べて回復したゲレオンは、グレーフに助けを求める。
講堂では、ウルリヒがゲナート課長を人質に取り、妄想の記者たちに向かって記者会見を行っていた。捜査の主体は鑑定だと主張し、ゲナートが軽視したことを非難するウルリヒ。
ゴシュトニー兄弟はエドガーへの復讐のためにベティ・ヴィンターを殺害したが、その後の連続殺人は記録課の影響力を証明するための実験で、自分がゴシュトニー兄弟に命じて殺させたと明かす。
ゲレオンは記録課の物置で意識不明のシャルロッテを発見。グレーフは拘束されていたゲナートを救出する。ウルリヒは自殺しようとするが、警官たちに取り押さえられる。

1929年10月3日。外務大臣シュトレーゼマンはヴェントに交渉を持ちかけるが、会話の途中で突然倒れる。ヴェントは助けを呼ばず、見殺しにする。
ゲレオンはゴシュトニー兄弟の弟サンダーを逮捕するが、兄ベラには逃げられてしまう。サンダーは護送中にエドガーとワイントラウブに撃ち殺される。ワイントラウブは家を出ていこうとするが、エスターに引き留められる。
グレータの死刑執行日に、シュトレーゼマンの葬儀が行われる。リッテンは“国が喪に服する期間はすべての公務を中断すべし”という特別勅令を見つけ、判事に刑の執行停止を認めさせる。
シャルロッテは執行停止命令書を持って刑務所に駆け込むが、守衛たちに阻止される。ヴェンダが見守る中、刑は執行され、グレータはシャルロッテの目の前で命を落とす。
ゲレオンはヴェントがベンダ殺害の黒幕であることを本人に問いただし、ヴェントは「ユダヤ人と共産党員の排除は国の利益だ」と答える。証拠がなければ罪に問うことはできない、と言うヴェントだったが、ゲレオンは一連の会話を録音していた。
シャルロッテは父親の手がかりを求め、手紙に書かれていたホテルを訪ねる。ホテルの記録にはエルヴィン・トロールマン夫妻と、その息子でボクシング選手のルケリ・トロールマンだった。
トニはシャルロッテが実の姉ではないことを理由に干渉を拒み、「捜さないで」という置き手紙を残して姿を消す。
ツェルギーベルが失脚し、ヴェントが警視総監に着任すると思われたが、任命されたのはクシェジンスキだった。「君のおかげだ」とゲレオンに告げるツェルギーベル。ヴェントは屈辱で顔を歪ませる。
映画「悪魔の情熱」の上映会が行われ、エスターは拍手喝采を浴びるが、フレッドは「時代遅れの表現主義」「安っぽい芸術」と酷評する。ヘルガはホテルでニッセンの訪問を受け、2人は結ばれる。
1929年10月25日。ニッセンはヴェゲナーからウォール街大暴落の知らせを受ける。証券取引所には人々が殺到し、多額の投資を行っていた上級警部のベームは錯乱して銃を乱射、証券取引所に立て籠もる。ゲレオンは自殺しようとするベームを説得し、事態を収める。
取引所の2階には、ニッセンに寄り添うヘルガの姿があった。2人の姿を見たゲレオンは動揺し、取引所を後にする。

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第11話・第12話の感想

連続殺人事件の真相

さて、まずは撮影所の一連の事件を整理してみます。

  1. 映画撮影の妨害
    犯人は照明技師のクレンピン。ゴシュトニー兄弟に雇われ、カメラを盗んだり倉庫を燃やしたりして妨害工作をした。
  2. ベティ・ヴィンター殺害
    犯人はゴシュトニー弟。クレンピンが逃げたため、代わりに黒マントを着て犯行に及んだ。動機はエドガーへの復讐(舌を切られた?)。
  3. クレンピン殺害
    犯人はゴシュトニー兄。警察が突き止めたので、口封じのため。
  4. ティリー・ブルックス殺害
    犯人はゴシュトニー弟。指示したのはウルリヒ。動機は警察への復讐。ワイントラウブのナイフと同じ物を入手して凶器に使った。
  5. ヴェラ殺害
    犯人はゴシュトニー弟。指示したのはウルリヒ。屋上でワイントラウブと入れ替わり、罪を被せた。

途中から黒幕がウルリヒに変わってたことに、まったく気づけませんでした。そこまで承認欲求をこじらせていたとは…。

第1話でシャルロッテが試験を受けたとき、ウルリヒの指紋に関する質問に答えられなくて不合格になったというエピソードが、伏線になっていたんですね。

あのときは単なる意地悪かと思ってたけど、ウルリヒにとっては意地悪でもなんでもなく、知っていて当然だという本心からの質問だったんじゃないかと今になって思いました。

そしてその後おそらく勉強して、ウルリヒの偽造に気づけるほどの知識を身につけていたシャルロッテ。努力家なのになんで報われないんだろう。

ゴシュトニー兄は、シーズン1の最初のほうに〈モカ・エフティ〉でエドガーと揉めていた人物ですよね。そんな前から仕込んであったのか、と驚きました。

ベンダ殺害事件の真相

外務大臣のシュトレーゼマンが急死し(史実では脳卒中)、グレータの刑が執行される日に葬儀が行われることに。

弁護士のリッテンは皇帝ヴィルヘルム2世の“祭事に関する勅令”を見つけ、執行停止命令書に判事のサインをもらいますが、間に合いませんでした。

2人ともめちゃくちゃ頑張ったし、正直助かると思った。グレータが息子に書き残した手紙が切ない。彼女が命をかけて守ったのだから、せめて息子は幸せになってほしい(>_<。)

ベンダ殺害の黒幕は行政長官のヴェント。おそらくシュテンネスにベンダ殺害を依頼して、シュテンネスは手下のペヒトマンとケスラーに実行を命じた。彼らはグレータを騙して爆破計画に引き込んだ、という流れだと思う。

ユダヤ人であるベンダを抹殺して後釜に座り、警視総監の座を手に入れるのが目的だったようですが、あまりにも代償が大きくないですか。たかが出世のために、こんなにたくさん人を殺して(リストの人たちも犠牲者だよね)。

証拠がないので罪には問われないと余裕綽々のヴェントでしたが、ゲレオンはこっそり会話を録音していました。この時代に持ち運びできる録音装置があったのね。あっそうか、ちょうど無声映画からトーキーに切り替わる時代だ。

おかげでヴェントの野望を阻止することができ、失脚したツェルギーベルに代わって警視総監に任命されたのは、ツェルギーベルの前任だった社民党のアルベルト・クシェジンスキ。

クシェジンスキは、警察権力を使ってナチ党など保守・右翼勢力の弾圧を強化した人物です。とりあえずヴェントが後任にならなくてよかった。

モーリツが配っていた『我が闘争』

突撃隊のシュテンネスは、ヴェントがペヒトマンとケスラーを殺したことに気づいて決別。「もうすぐ取引など必要なくなる」という言葉が、ナチスの政権掌握を予言していて怖いです。

モーリツが配っていたヒトラーの著書『我が闘争』は、1925年に上巻が、翌26年に下巻が刊行されました。当初ほとんど売れませんでしたが、徐々に売り上げを伸ばして爆発的大ヒットとなり、ヒトラーに巨額の印税収入をもたらすことになりました。

ドイツではつい最近まで発売禁止になっていましたが、2016年に著作権が切れたことで解禁となり、現在は学術的な注釈を付けて復刊されています。

竜を退治するジークフリート

事件は解決しましたが、シャルロッテもゲレオンも家族の問題が泥沼化。

シャルロッテは体を売ってまで高額な手術代を用意したのに、姉イルザは手術が失敗して左目を失明。ろくでなしの義兄に「お前のせいだ」と非難される。

大切な妹トニは血の繋がらないシャルロッテに反抗し、家を出ていってしまいました。「私の姉はあんたが失明させた」という残酷な捨て台詞を残して。

なんでシャルロッテの努力はことごとく報われないの…悲しすぎる。

ヘルガはニッセンと関係を持ち、ゲレオンは彼女の心が完全に離れてしまったことを知ります。

ラストシーンが意味深で、ゲレオンはPTSDが再発したように見えたし、シュミット博士はモノローグで「旅が始まったなジークフリート」と語っていました。

そして証券取引所を出たゲレオンの足元には、排水溝をゆっくりと進む怪物(おそらく竜)の背中が見えていました。

ジークフリートは、ドイツの伝説「ニーベルンゲンの歌」の主人公。竜を退治し、その血を浴びて不死身となりますが、背中に一か所だけ弱点が残ります。

シュミット博士にとってのジークフリートは、感情を持たない“機械人間”。シーズン2で彼がゲレオンに与えていた新薬は、“感情を奪う”薬だったことが明らかに。

博士はゲレオンをジークフリートにして、何を退治させるつもりなんだろう。そして本当に彼の正体はアンノーなのか。

続きが気になりますが、シーズン4はコロナの影響で残念ながらしばらくは届きそうにありません。

2021年1月8日現在、ドイツは1日の死者数が過去最多の1188人に達し、深刻な状況。キャストやスタッフの皆さんの健康状態も心配です。一日も早く事態が終息し、日常が戻りますように。

次週からは「アガサ」シリーズが始まります。こちらも引き続き視聴する予定です。よろしければまたお付き合いください。

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