「盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」第1話あらすじ感想|実在する見当たり捜査員

WOWOW「盗まれた顔」あらすじ感想

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WOWOWの連続ドラマ「盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」第1話のあらすじと感想です。

原作とはまた違う雰囲気で、面白かったです。

主要メンバー3人が思っていた以上にいい感じ。変装が絶妙だわ~。
実際に彼らが新宿や小岩に立っていると、グッとリアリティが増して物語に入り込みやすかったです。

見当たり捜査員って架空の職業かと思ったら実在するらしいですね(発祥は大阪だそうです)。しかも、かなりの検挙率というから驚きです。

大阪や東京のごちゃごちゃした人混みの中にそういう仕事をしている人たちがいて、わたしたちは何も知らずに顔を見られているのか……と思うと変な気持ち。

第1話のあらすじ(ネタバレ有)

警視庁捜査共助課の白戸崇正(玉木宏)は、指名手配犯の顔を記憶し群衆の中から見つけ出す“見当たり捜査員”。白戸は変装した指名手配犯を警邏中に見つけた制服警官の安藤香苗(内田理央)を抜擢し、スランプに苦しむ谷遼平(町田啓太)と共にチームを組む。

白戸にはかつて由美(中村ゆり)という恋人がいて結婚話も進んでいたが、由美はある日突然白戸の前から姿を消した。ひとりでいることに不安を感じた白戸は、出会い系サイトで知り合った千春と付き合うようになり、今では同棲していた。

ある日、白戸は確保した犯人から須波通(渋川清彦)の名前を聞く。須波は白戸に仕事を教えた有能な見当たり捜査員だったが、4年前に何者かに殺されていた。須波は中国人マフィアを次々と惨殺した報復として殺されたのだと噂されていたが、真実は闇の中だった。

白戸は中国人マフィア・王を見つけ出し確保するが、川本(丸山智己)に邪魔をされる。川本の顔が思い出せず、王との関係を不審に思いながら、白戸と谷は王を大阪府警へ移送することに。ところが新大阪駅に着いたとたん、王は何者かに殺されてしまう。

第1話の感想

見当たり捜査員の日常を描き、彼らが日々どんな仕事をしているかを伝える第1話でした。

同時に、白戸の恋人・千春や、死んだはずの先輩・須波、謎の人物・川本などに対する違和感も盛り込んでいて、いい具合にぞわぞわする展開になっていました。

でも実際にあんな美男美女3人が揃っていたら、相当目立ちますよね^^;
「刑事に見えない」という点では3人とも合格だけど。

見当たり捜査員の日常

原作は、ドラマよりも控えめに淡々とした白戸の日常が繰り返し描かれています。

ただその日常の緊張感が普通じゃない。
何百人もの指名手配犯の顔を記憶し、雑踏の中から探し出す。記憶、視力、直感だけが頼りの任務。

無逮捕日数が延びれば延びるほど、周りからの評価というよりは見当たりに従事する者自身の中で、刑事としての存在価値は低くなっていく。特に、無逮捕が一ヶ月を越えると、症状は加速度的に悪化する。(「盗まれた顔」幻冬舎文庫より)

こんな生活を毎日送ってたら、ストレスでおかしくなるんじゃないかと思ってしまいます。
ところがそのストレスさえも彼らの敵で。

不安や焦燥感からくるストレスは、脳に刻んだ記憶の想起を疎外する。焦れば焦るほど、記憶したはずの顔も思い出しづらくなる。(「盗まれた顔」幻冬舎文庫より)

わたしなんかこうなったらどんどん悪循環に陥っていくタイプだけど、たぶんプロは自分のストレスの散らし方も心得ているんだろうなぁ。

見当たり捜査員のテクニック

犯人を探すと言っても、素人みたいにキョロキョロしたりジロジロ見たりできません。

相手に悟られないよう、刑事の気配を完全に消して群衆の中に溶け込む。数時間で20万人以上もの顔を目にし、脳が記憶する何百人もの顔と突き合わせる。犯人を見つけたらさりげなく尾行する。

どこで身柄を押さえるか、どのタイミングでどう呼ぶか。
一般人には想像もできないほど、彼らは緻密に計算して行動しています。

そのあたりのテクニックが原作には詳しく書かれているので、興味ある方は読んでみてください。わたしもまだ読んでいる途中なんですけど、これから須波と川本がどう繋がるのか、楽しみです。

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