「ロング・シーズン 長く遠い殺人」第1話~第4話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)一覧|バラバラ殺人の謎

中国ドラマ「ロング・シーズン 長く遠い殺人」あらすじキャスト

記事内に広告を含みます

中国ドラマ「ロング・シーズン 長く遠い殺人」第1話~第4話についてまとめました。

中国で社会現象を起こした「バッド・キッズ 隠秘之罪」のシン・シュアン監督が、同作のメインスタッフ、主演俳優のチン・ハオらと再びタッグを組んだ話題作。

中国の大手レビューサイト豆瓣(Douban)で過去8年の全ドラマの中でトップとなる9.5点を記録し、“10年に1本の完璧なドラマ”と称されるほど人気を博しました。

物語は、1997年、1998年、2016年の3つの時間軸で、約20年にわたって描かれます。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2023年11月1日(水)から毎週水曜20:00~
  • 製作国:中国(2023年)
  • 原題:漫長的季節(The Long Season)
  • 原作・脚本:ユー・シアオチエン
  • 脚本:パン・イーラン/チェン・ジー
  • 監督:シン・シュアン

あらすじ

製鉄工場の機関車運転士だった王響(ファン・ウェイ)は、ひとり息子を亡くして心身ともに疲れ果て、現在はタクシードライバーとして生計を立てている。また、かつて同じ工場で働いていた弟分のゴン彪(チン・ハオ)も、王響と同じく運転手を仕事にしていた。ある日、ゴン彪が苦労して手に入れたタクシーと同じナンバーの車が、人身事故を起こしていたことが発覚。彼のタクシーは警察に差し押さえられてしまう。このまま黙ってはいられないと、交通事故について独自に“捜査”を開始する王響とゴン彪。その交通事故が、18年前に起きたバラバラ殺人事件につながっているとも知らず……。

wowow公式サイトより

登場人物/キャスト

※一部ネタバレを含みます

2016年の人々

王響(ワン・シアン)/范偉(ファン・ウェイ)
高齢のタクシー運転手。かつては樺林鋼鉄の機関車運転士だったが、リストラに遭い、ひとり息子の王陽を亡くし、心身ともに疲れ果てている。義弟の龔彪とともにナンバープレート偽造事件を解決しようと奔走する。

龔彪(ゴン・ビアオ)/秦昊(チン・ハオ)
王響の義弟。愛称は彪子(ビアオズ)。かつては樺林鋼鉄に勤務する大卒社員だったが、現在は王響と同じくタクシー運転手をしている。仕事用の中古車を購入するが、同じナンバーの車が人身事故を起こしたことがわかり、車を警察に押収されてしまう。

馬徳勝(マー・ドーション)/陳明昊(チェン・ミンハオ)
元刑事課長。現在は退職し、ラテンダンスにのめり込んでいる。王響とは20年前に起きたバラバラ殺人事件の捜査で知り合った。

王北(ワン・ベイ)/史彭元(シー・ポンユエン)
王響の現在の息子。血は繋がっていないが王響を慕い、父子2人で暮らしている。コンビニでバイトをしながら美大受験を目指している。

黄麗茹(ホワンリール―)/王佳佳(ワン・ジアジア)
龔彪の妻。王響の妻のいとこ。元看護師で、現在は自宅でエステをやっている。エステサロン開店のために貯めていた金を龔彪に無断で使われてしまい、愛想を尽かす。

胡雪露(フー・シュエルー)/曾淇(ツォン・チー)
龔彪の友人。愛称は小露(シアオルー)。薬局で働く薬剤師。両親は韓国で働いている。王響と龔彪の調査に協力し、事件に巻き込まれる。

李巧雲(リー・チアオユン)/劉琳(リウ・リン)
王響の元同僚。現在はマッサージ店を経営し、王響と懇意にしている。

1997~1998年の人々

王響(ワン・シアン)/范偉(ファン・ウェイ)
樺林鋼鉄の機関車運転士。勤続年数30年以上の模範的な労働者で、仕事に誇りを持っている。一時帰休(リストラ)名簿に名前が載っていることを龔彪から知らされ、バラバラ殺人事件の犯人を見つけて表彰されることで、リストラを回避しようと思いつく。

羅美素/林曉傑(リン・シャオジエ)
王響の妻。心臓の手術を受けたが会社から手術費用の払い戻しがないことに腹を立てている。バラバラ遺体が発見された日から部屋にこもってまったく話さなくなった息子・王陽を心配する。

王陽(ワン・ヤン)/劉奕鉄(リウ・イーティエ)
王響の息子。1997年に医大生の沈墨と出会い、一目惚れ。高校卒業後、就職もせずにブラブラしていたが、友人の曲波から高級クラブ〈ビクトリア・クラブ〉を紹介され、ボーイとして働いていた。1998年のバラバラ殺人事件について何か知っていると思われる。

沈墨(シェン・モー)/李庚希(リー・ゴンシ―)
女子大生。医大に入ったばかりの1997年に王陽と出会った。〈ビクトリア・クラブ〉でピアノ演奏のバイトしていた。1998年では行方不明になっている。

馬徳勝(マー・ドーション)/陳明昊(チェン・ミンハオ)
市公安局の刑事課長。樺林鋼鉄の社宅区域で切断された遺体が発見され、捜査に乗り出す。王響とはたまたま遺体発見現場で出会い、樺林鋼鉄の社内事情に詳しい彼に協力を求める。

龔彪(ゴン・ビアオ)/秦昊(チン・ハオ)
樺林鋼鉄の新入社員。樺林工業大学卒業後、樺林鋼鉄に新卒入社した。看護師の麗茹に一目惚れし、彼女と親密になりたいがために親戚の王響に近づき、一時帰休名簿に名前があることを知らせる。

黄麗茹(ホワン・リール―)/王佳佳(ワン・ジアジア)
王響の妻のいとこ。病院で働く看護師。

邢建春(シン・ジエンチュン)/楊一威(ヤン・イーウェイ)
樺林鋼鉄の警備課長。

第1話~第4話のあらすじ(ネタバレ有)

2016年、樺林市。元機関車運転士の王響は、タクシー運転手として働く日々を送っていた。ある日、同じくタクシー運転手になりたがっている義弟の龔彪(彪子)が、中古車と乗務員資格証を手に入れたと報告に来る。
王響が新品同様だというその中古車を調べると、一度水に浸かり、オーバーホールを行った痕跡があった。まもなく龔彪は警察に呼ばれ、同じナンバーの車が鉄西区で人身事故を起こしたと知らされる。
捜査のため龔彪の車は押収されてしまい、王響と龔彪は自分たちで偽造ナンバーの車を捜すことに。修理工場に預けられていた車を見つけ出すものの、カーチェイスの末に逃げられてしまう。さらに、車にはねられた被害者は偽名を使って入院し、2人が訪ねる直前に姿を消していた。
龔彪の知り合いが働く薬局店に、被害者と思われるパーカーを着た怪しい男が現れる。その写真を見た王響は、20年前のバラバラ殺人事件を思い出す。
1998年。王響は樺林鋼鉄の機関車運転士だった。仕事に誇りを持ち、地域の治安維持にも貢献していた。ある日、近所に住む老女がいつものようにゴミを漁り、袋に入った遺体を発見する。王響は興味本位で現場を訪れ、担当刑事の馬徳勝と知り合う。
バラバラ殺人だと聞いた王響は嘔吐し、具合が悪くなって救急車で運ばれる。そのとき介抱してくれた看護師が妻のいとこ麗茹で、王響に付き添って同乗した龔彪は彼女に夢中になる。
1997年。王響の息子・王陽は、高校卒業後、就職もせずにブラブラしていた。あるとき、王陽は大学に入学したばかりの少女・沈墨と出会う。
2016年。王響の前にずぶ濡れの王陽が現れる。何も言わずに泣いている王陽に温かい食事をふるまい、「奴が戻ってきた。今度こそ片をつけてやる」と告げる王響。だが、王陽はすでに亡くなっていた。

1998年。バラバラ殺人の現場を訪れた王響は、吐き気が止まらず入院する。その頃、王響の勤務先である樺林鋼鉄本社では、原料遅延による操業停止に労働者たちが憤慨し、集団抗議に発展して大きな騒ぎになっていた。
工場長の宋玉坤は、経営難に陥った会社を立て直すため、各部門に一時帰休(リストラ)名簿の作成を命じる。そして騒動に参加した者はリストラ対象者にすると明言する。
取材班を伴って入院中の王響のもとを訪れた宋は、「樺鋼の労働者は皆、君に学ぶべきだ」とカメラに向かって発言。その様子は樺鋼新聞の一面に掲載され、王響は舞い上がる。
看護師の麗茹に一目惚れした龔彪は、彼女と親密になろうと、親戚の王響に近づく。龔彪は事務室で密かに一時帰休名簿を盗み見し、その中に王響の名前があることを知って彼に知らせる。まさか自分が…と信じられず、茫然とする王響。
王響は麗茹との仲を取り持ってやると龔彪に約束し、リストラを回避するための方法を聞く。「町に貢献して表彰されれば、雇用は守られるはず」と聞いた王響は、バラバラ殺人の犯人を捕まえることを思いつく。
2016年。王響は偽造ナンバーの車にはねられた被害者が20年前の事件の犯人だと確信し、龔彪の友人で薬剤師の胡雪露(小露)に協力を頼んで、被害者と接触をはかろうとする。だが被害者との待ち合わせ場所に向かった胡雪露は、路地の奥で倒れているところを発見され、病院に搬送される。
医師から重体だと聞かされ龔彪は、「犯人捜しなんてするんじゃなかった」と王響を非難する。龔彪の妻・麗茹は、エステサロン開店のために貯めた金を龔彪が無断で使ったことを知り、家を出ていく。
王響は息子の王北と約束していた北京観光を取りやめ、犯人捜しを続けようとする。

2016年。王響は電話に出ない龔彪を探し回り、ゲームセンターで見たという情報を得る。龔彪は胡雪露の入院費用を稼ぐため、違法賭博に精を出していた。そこへ公安局の家宅捜査が入り、2人とも連行されてしまう。
王響は入院費用を支払ったことを龔彪に伝え、偽造ナンバー車の調査を続けようと説得する。釈放された2人は元刑事の馬徳勝を助っ人として呼ぶことを決め、彼に会いに行く。
1998年。冷麺店の側溝で袋に入った人骨が発見される。店を訪れた馬徳勝は、すぐ近くに樺林鋼鉄の工場があると知り、被害者もしくは犯人が工場関係者だと推測する。馬徳勝から協力を求められた王響は、喜んで引き受ける。
馬徳勝は監察医に、最新技術のDNA鑑定による身元特定を依頼するが、「うちではまだ対応していない」と断られてしまう。監察医は切断遺体について、普通は3本しかない指関節のしわが4本あるものが入っていた、と話す。
1997年。医大生の沈墨は高級クラブ〈ビクトリア・クラブ〉でピアノ演奏のアルバイトを始めるが、横暴な客に弾けない曲をリクエストされ、断って激怒させてしまう。王響の息子・王陽もまた〈ビクトリア・クラブ〉でボーイとして働くことになり、沈墨と再会する。
その日の帰り道、王陽はその客がバイク乗りの男たちに絡まれ、暴行を受けているところを目撃する。溜飲が下がった王陽は、沈墨の大学を訪ねて彼女に会い、そのことを伝える。沈墨は喜ばなかったが、王陽の気遣いに感謝する。

1998年。小涼河で遺体の一部が発見される。王響は馬徳勝から、被害者が女性であることを知らされる。なんとしてもリストラを回避したい王響は、捜査で手柄を上げて会社にアピールしようと、「捜査チームに入れてほしい」と馬徳勝に頼む。
いったんは断った馬徳勝だったが、バラバラ殺人事件の捜査には、樺林市の核を成す樺林鋼鉄の内部に協力者をつくるのが得策だと考えを改める。“俺の目になれ”という馬徳勝の言葉に発奮した王響は、自らの推理を披露する。
犯人は死体の一部を計画通りの場所に捨てた後、残りの死体を何らかの理由で下水道に投げ込み、それらは下水道を通って小涼河や冷麺店に流れ着いたのではないか。馬徳勝は王響の推理に感心しつつ、犯人を確保するのは警察の仕事だと釘を刺す。
王響は息子の王陽が部屋に引きこもって口をきかない、と妻から相談され、王陽と話をする。王響に問い詰められた王陽は、樺林を出るつもりだと打ち明ける。王響は息子が人生の進むべき道を見つけられずに悩んでいると思い込み、「事件が一段落したら家族で北京を旅行しよう」と言って励ます。
2016年。王響と龔彪から協力を求められた馬徳勝は、元部下の崔国棟と会い、偽造ナンバーの売人が運輸管理局の前にいるという情報を得る。王響はそこで、元警備課長の邢建春と再会する。
邢建春を怪しんだ3人は、後日おとりを使って邢を呼び出し、彼が偽造ナンバーを売りつけようとする現場を押さえる。犯行を認めさせ、偽造ナンバーの買い手を聞き出そうと詰め寄る王響たちだったが、邢は泣きながら知らないと言い張る。
邢に同情した王響は、「昔のことは水に流さないか?」と告げて邢を解放する。

第1話~第4話の感想(ネタバレ有)

まだ何もわかりませんが、謎だらけで面白いです。

1997年・1998年の過去パートと、20年後の現在パートを交互に見せ、事件の謎に迫っていくミステリー。

過去と現在それぞれ同じ役を同じ俳優が演じているのですが、龔彪や馬徳勝は誰だかわからないくらい別人でびっくりした。

しかもナチュラルで、違和感がないからすごい。


3つの時間軸で起きた出来事を整理すると、

  • 1997年
    王陽と沈墨が出会う。2人は高級クラブ〈ビクトリア・クラブ〉でバイトを始める。
  • 1998年
    バラバラ殺人事件が発生。馬徳勝と王響が協力して捜査に乗り出す。沈墨は行方不明、王陽は部屋に引きこもる。
  • 2016年
    龔彪が偽造ナンバー事件に巻き込まれる。王響は偽造ナンバーの車が起こしたひき逃げ事故の被害者が20年前の事件の犯人だと気づく。王響は馬徳勝に協力を頼み、3人で捜査を始める。

おそらく1997年に何か問題が起きて、1998年にバラバラ殺人事件へと発展。事件は未解決のまま時間が経過し、2016年に至っている…ということでしょう。

第1話から第4話の中で、伏線と思われるシーンや、私が気になった点をあげてみます。

過去パート
  • 工場の排水溝に、誰かが袋を捨てていた(第1話)
  • 王陽が悲痛な表情を浮かべて、遺体発見現場の近くに立っていた(第1話)
  • バイクに乗る難聴の男性と、沈墨の関係(第2話)
  • 遺体発見後、王陽の様子がおかしくなる。バラバラ遺体は沈墨なのか?(第4話)
現在パート
  • 王響は血の繋がらない息子・王北と同居。妻はどこへ? 王北と暮らし始めた経緯は?(第1話)
  • 王陽はいつ、どうして死んだのか?(第1話)
  • 王響はなぜ、偽造ナンバー車によるひき逃げ事故の被害者が20年前の犯人とわかったのか?(第1話)
  • 邢建春が王響に言った「お前の家族がどんな不始末を起こしたと思ってる?」というセリフ(第4話)

20年前の未解決事件が、現在の偽造ナンバー事件に繋がっていると思われますが、何がどう繋がっているのか今のところさっぱりわかりません。

20年前にいったい何があったのか…王陽の死が気になります。

関連記事