内田有紀さん主演のドラマ「荒神」(NHK・BSプレミアム)の紹介です。
江戸時代の東北を舞台に、怪物と人間たちの死闘を最新のCGやVFX(特殊視覚効果)を駆使して描く、スケールの大きなエンターテインメント時代劇。

この記事の目次
番組情報
- 放送局:NHK・BSプレミアム
- 放送時間:2018年2月17日(土)夜9時~10時50分【単発】
- 原作:宮部みゆき「荒神」
- 脚本:山岡潤平(「家政夫のミタゾノ」「受験のシンデレラ」「不能犯」)
- 音楽:羽岡佳
- 演出:松浦善之助
原作
このドラマの原作は、宮部みゆきさんの時代小説「荒神」(2017年6月発行)です。
2013年から2014年にかけて、朝日新聞に連載されていました。
江戸時代の東北地方で怪獣が大暴れするという内容で、2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」との共通点も多く、話題になりました。
物語の舞台は、関ヶ原の合戦から100年後の将軍綱吉の時代。因縁渦巻く2つの藩にまたがる東北の山中に、怪獣が出現します。
圧倒的な力で村を破壊し人々を襲う怪獣を倒すため、人間たちはそれぞれの力を結集します。人間が生み出した「悪」に対して、人々はどう立ち向かうのか。
モンスターパニック要素の強い、スケールの大きな群像劇になっているようです。
宮部みゆきさんは、この作品を書くにあたって、特撮時代劇映画の「大魔神」や昔の時代劇を見直したそうです。
宮部さんが旅行で訪れた岩手県遠野のイメージも、作中のあちこちに入っているとか。
わたしは未読なのですが、柳田国男さんの「遠野物語」や、昔話や伝承などが絡む時代小説が大好きなので、かなり好みの作品ではないかと。ドラマ化が楽しみです。
もうひとつの荒神
この小説の新聞連載時、挿絵を担当されていたのが「この世界の片隅に」で知られる漫画家・こうの史代さんです。
「荒神絵巻」には、連載当時の挿絵403点すべてがオールカラーで完全収録されています。
こうのさんが独自に書き下ろした文章も添えて、“もう一つの「荒神」の世界”がたっぷり楽しめる1冊です。
あらすじ
朱音(内田有紀)の住む村に、怪物に襲われて傷だらけになった少年が逃げてくる。迫りくる怪物の恐怖。朱音は、浪人・榊田宗栄(平岡祐太)、絵師・菊地圓秀(柳沢慎吾)とともに、村を守るため、知恵と勇気をふりしぼって怪物との戦いに挑んでいく。一方、朱音の兄で藩の重臣・曽谷弾正(平岳大)は、怪物を自ら操ろうと企む。怪物との戦いの蔭で繰り広げられる愛憎劇。やがて明らかになる怪物誕生の意外な真相。そこに浮かび上がるのは、罪深い人間の業だった。朱音たちと怪物との戦いの行方は?(NHK公式サイトより)
登場人物(キャスト)
永津野藩の人々
朱音……内田有紀
心優しく芯の強い女性。筆頭家老・曽谷弾正の妹。以前は上州にいたが、8年前から永津野藩・名賀村で暮らしている。
曽谷弾正……平岳大
永津野藩の筆頭家老で、朱音の兄。黒面をつけた武装集団を率いて「人狩り」を行う冷酷な人物。香山に対して深い恨みを抱いている。
榊田宗栄……平岡祐太
江戸から来た旅の浪人。山中で倒れていた蓑吉を偶然見つけ、名賀村に助けを求めてやってくる。
菊地圓秀……柳沢慎吾
名賀村に逗留する絵師。絵に対する執念は並々ならぬもので、怪物に対しても「描きたい」という思いを抑えきれない。
音羽……前田亜季
弾正の妻。永津野藩主・竜崎高持の娘。
竜崎高持……加藤雅也
永津野藩主。音羽の父。弾正の働きを認め、信頼を寄せている。
畑中佐平次……前川泰之
竜崎家に仕える家臣で、弾正の手下。
じい……中原丈雄
朱音に仕える老人。秘密を抱えている。
茂左衛門……中本賢
名賀村の庄屋。怪物の存在を知らせるため、朱音たちと共に砦へ行く。
多江……角替和枝
茂左衛門の妻。
香山藩の人々
源一……大地康雄
怪物に襲われた仁谷村の村民で、蓑吉の祖父。怪物が生み出された経緯を朱音たちに語る。
蓑吉……高村佳偉人
源一の孫。怪物に襲われるが逃げ延び、山中で倒れていたところを宗栄に助けられる。
佐田義昌……田中要次
香山藩藩士。怪物を封印する絵馬が盗まれたことを知り、犯人を探す。
柏原信新右衛門……柴俊夫
香山藩家老。佐田義昌に怪物の封印を解いた者を始末するよう命じる。
明念和尚……品川徹
朱音と弾正が育った香山藩・妙高寺の和尚。朱音に怪物を倒す方法を教える。
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