「アンという名の少女」シーズン3徹底解説!全話あらすじ感想・キャスト・原作との違い・時代背景・予告動画

アンという名の少女【シーズン3】

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「アンという名の少女」記事一覧

Netflixの海外ドラマ「アンという名の少女」シーズン3についてまとめました。

カスバート兄妹のもとに引き取られた孤児アンが、天性の想像力と情熱で小さな町アヴォンリーに変化を起こし、数々の失敗を乗り越えて成長していく物語。

第3シーズンでは16歳の誕生日を迎え、アンは恋愛や自分のルーツに興味を持ち始めます。マリラとマシュー、友人たちとの絆は深まり、すっかりアヴォンリーに溶け込んでいるアンを見るとホッとします。

少しだけ大人になったアンですが、予想もつかない騒動を巻き起こし、ハラハラさせるところは相変わらず。今作では先住民や男女平等などの問題が描かれています。

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作品概要

  • 製作国:カナダ(2019年)
  • 原題:Anne with an “E”
  • 原作:L・M・モンゴメリ『赤毛のアン』
  • 脚本:モイラ・ウォリー=ベケット
  • 監督:ポール・フォックスほか

予告動画

原作について

このドラマの原作は、ルーシー・モード・モンゴメリの小説『赤毛のアン』です。

作品の舞台にもなっているカナダのプリンス・エドワード島在住のモンゴメリが33歳の時(1908年)に出版し、100年以上たった今も高い人気を誇る不朽の名作です。

その後、出版社と読者の求めに応じて『赤毛のアン』の続編となる『アンの青春』『アンの愛情』などを次々と発表。世界中で愛される連作シリーズとなりました。

アンの16歳から18歳までの物語は続編『アンの青春』で描かれていますが、ドラマ(シーズン3)のストーリーはほぼ原作を離れています。

ちなみに各巻で描かれるアンの年齢は、以下のとおり。( )内は刊行された年。

  1. 赤毛のアン(1908年)11~16歳
  2. アンの青春(1909年)16~18歳
  3. アンの愛情(1915年)18~22歳
  4. アンの幸福(1936年)22~25歳
  5. アンの夢の家(1917年)25~27歳
  6. 炉辺荘のアン(1939年)34~40歳
  7. 虹の谷のアン(1919年)40~42歳
  8. アンの娘リラ(1921年)48〜53歳

時代背景

原題は、①「Anne of Green Gables(グリーン・ゲイブルズのアン)」②「Anne of Avonlea(アヴォンリーのアン)」③「Anne of the Island(島のアン)」と、アンの成長とともに彼女の活躍の場が広がっていく様子がタイトルに表されています。

年代できごと
1763年北アメリカがイギリス領となる
1776年アメリカ独立宣言
1861~1865年南北戦争
1867年自治領カナダ(カナダ連邦)成立
1873年プリンス・エドワード島がカナダ連邦に加盟
1874年L.M.モンゴメリ誕生
1878年スワンが白熱電球を発明
1892年ディーゼルがディーゼルエンジンを発明
1908年『赤毛のアン』出版
1909年『アンの青春』出版
1912年タイタニック号沈没事故
1914~1918年第一次世界大戦

物語に登場する地名

プリンス・エドワード島地図

プリンス・エドワード島

カナダ東部のセントローレンス湾に浮かぶ島。カナダの中でいちばん面積が小さく(愛媛県とほぼ同じ広さ)、人口が最も少ない州。州都はシャーロットタウン。
もともとはフランス人が入植して開拓するも、英仏の七年戦争(1757~1763年)でイギリスがフランスに勝利し、英領となりました。島の名前は、当時の英国王ジョージ3世の息子「エドワード王子」にちなんでいます。

アヴォンリー

アンたちが暮らしている町。原作者モンゴメリが創作した架空の町で、島の北海岸にあるキャベンディッシュがモデル。アヴォン(avon)はケルト語で「川」を、リー(lea)は英語の文語で「草原」を意味します。

シャーロットタウン

プリンス・エドワード島の州都。ダイアナのおばジョセフィンや、ウィニフレッドが暮らしている町。ギルバートが通うワード医師の診療所やクィーン学院、イライジャがいるボグ地区もこの町にあります。
1765年に当時の英国王ジョージ3世の王妃「シャーロット」にちなんで名付けられました。島の政治・経済・商業の中心で、教育も盛んでした。19世紀末の人口は約11500人。

ノヴァスコシア

ハリファックス

プリンス・エドワード島の対岸にある、カナダ南東部の州。ラテン語で「新しいスコットランド」という意味で、スコットランド系移民が多い。アンがいた孤児院があり、彼女の生まれ故郷でもあります。

ハリファックス

ノヴァスコシアの州都。ミクマク族の少女カクウェットが入った寄宿学校や、アンが両親の記録を調べるために訪れた教会がある町。
1749年にイギリス軍がフランスの砦に対抗して要塞を作ったことから拓けた港町で、カナダ大西洋地域の文化・経済の中心都市です。

登場人物(キャスト)

シーズン2までのネタバレを含みます

カスバート家

アン・シャーリー・カスバート(エイミーベス・マクナルティ)

アン・シャーリー・カスバート(エイミーベス・マクナルティ)
カスバート家に引き取られた孤児。おしゃべりで空想好き。生後3か月で両親を亡くし、その後はトーマス家、ハモンド家の子守として劣悪な環境で働かされていた。16歳の誕生日を迎え、自分のルーツを知るために両親について調べ始める。

マリラ・カスバート(ジェラルディン・ジェームズ)

マリラ・カスバート(ジェラルディン・ジェームズ)
アンの養母。堅実で禁欲的な暮らしを好む。愛情表現が苦手で、内心ではアンを思いやりつつも厳しく接する。アンが家系を調べ始めたことで、アンを失うのではないかと不安になる。

マシュー・カスバート(R・H・トムソン)

マシュー・カスバート(R・H・トムソン)
アンの養父。マリラの兄。内向的で女性が苦手。アンを溺愛し、マリラからは「甘やかしすぎ」と怒られることも。アンに豊かな人生を送らせたいと考えている。

ジェリー・ベイナード(エイメリック・ジェット・モンタズ)

ジェリー・ベイナード(エイメリック・ジェット・モンタズ)
カスバート家の農場を手伝うフランス人少年。学校へは行かず、家計を助けるために働いている。シーズン2でアンに読み書きを教わり、本が読めるまでに上達した。

バリー家

ダイアナ・バリー(ダリア・ベラ)

ダイアナ・バリー(ダリア・ベラ)
アンの親友。グリーン・ゲイブルズのそばに住むバリー家の長女。裕福で礼儀に厳しい家柄だが、アンとは初対面で意気投合し“親友の誓い”で結ばれている。両親の言いつけでパリの花嫁学校へ行くことが決まっており、鬱屈した日々を送る。

エリザ・バリー(ヘレン・ジョンズ)

エリザ・バリー(ヘレン・ジョンズ)
ダイアナの母。行儀作法に厳しく、自由奔放なアンが娘に悪影響を与えるのではと心配している。娘が良縁に恵まれて立派な妻になることを望んでいる。

ウィリアム・バリー(ジョナサン・ホームズ)

ウィリアム・バリー(ジョナサン・ホームズ)
ダイアナの父。輸出業に携わっている。娘が家柄にふさわしい相手と結婚することを望み、クィーン学院への進学に猛反対する。

ミニー・メイ・バリー(ライアン・キエラ・アームストロング)

ミニー・メイ・バリー(ライアン・キエラ・アームストロング)
ダイアナの妹。シーズン1で喉頭炎にかかり、アンに救われた。

ジョセフィン・バリー(デボラ・グローバー)

ジョセフィン・バリー(デボラ・グローバー)
ダイアナのおば。シャーロットタウンの豪邸に住む大金持ち。聡明で個性的なアンを気に入り、友人になる。シーズン2で自分と同じ同性愛者の少年コールを引き取り、一緒に暮らしている。

ブライス家

ギルバート・ブライス(ルーカス・ジェイド・ズマン)

ギルバート・ブライス(ルーカス・ジェイド・ズマン)
アンと同じ学校に通う男の子。成績優秀で優しく、女の子に人気がある。シーズン1で父親を亡くし、天涯孤独の身に。現在は船で知り合ったセバスチャンと共同で農場を経営しながら、医学部進学を目指している。

セバスチャン・ラクロア(ダルマー・アブゼイド)

セバスチャン・ラクロア(ダルマー・アブゼイド)
通称“バッシュ”。ギルバートが船で知り合ったトリニダード出身の黒人青年。ギルバートと共同で農場を経営している。シーズン2でメアリーと出会い、結婚してギルバートの家に一緒に住んでいる。

メアリー・ラクロア(ニッキー・ローレンス)

メアリー・ラクロア(カーラ・リケッツ)
セバスチャンの妻。シャーロットタウンのボグ地区に住んでいたが、結婚してアヴォンリーに移り住む。若い頃に産んだ息子イライジャのことを心配している。

イライジャ・ジョスリン(Araya Mengesha)

イライジャ(Araya Mengesha)
メアリーの息子。ボグ地区で密造酒の製造に関わっている。メアリーに会うためアヴォンリーへやってくる。

ヘイゼル・ラクロア(メラニー・ニコールズ・キング)

ヘイゼル・ラクロア(メラニー・ニコールズ・キング)
セバスチャンの母。トリニダードで使用人として白人に仕えている。セバスチャンに冷たくあたる。

アンの学友たち

ジョーシー・パイ(ミランダ・マッキーオン)

ジョーシー・パイ(ミランダ・マッキーオン)
アンと同じ学校に通う意地悪な女の子。何かと孤児のアンを見下す発言をする。クラスメイトのビリーと付き合い始める。

ビリー・アンドリュース(クリスチャン・マーティン)

ビリー・アンドリュース(クリスチャン・マーティン)
ジェーンの兄。傲慢で卑劣な青年。シーズン3では父親の事業を手伝うようになり、学校へは来なくなった。ジョーシーに夢中。

ジェーン・アンドリュース(Lia Pappas-Kemps)

ジェーン・アンドリュース(Lia Pappas-Kemps)
アンと同じ学校に通う女の子。プリシーとビリーの妹。ジョーシーが義理の姉になるのを嫌がり、ビリーとの交際に反対している。

ルビー・ギリス(カイラ・マシューズ)

ルビー・ギリス(カイラ・マシューズ)
アンと同じ学校に通う女の子。ギルバートが大好きで、告白されるのを待っている。

ティリー・ボウルター(Glenna Walters)

ティリー・ボウルター(Glenna Walters)
アンと同じ学校に通う女の子。2人の男の子から言い寄られる。

そのほかの人々

レイチェル・リンド(コリーン・コスロ)

レイチェル・リンド(コリーン・コスロ)
カスバート家の隣人で、マリラの親友。歯に衣着せぬ物言いをする。人の噂に目がなく、アヴォンリーで起きたあらゆる出来事を把握している。学校評議会の一員でもある。

ミュリエル・ステイシー(ジョアンナ・ダグラス)

ミュリエル・ステイシー(ジョアンナ・ダグラス)
アヴォンリー校の女性教師。科学実験や野外授業など革新的な授業を取り入れる。アンたちが学校で作る新聞を町に配布するため、印刷機を手に入れる。

コール・マッケンジー(コーリー・グルーター・アンドリュー)

コール・マッケンジー(コーリー・グルーター・アンドリュー)
アンの元クラスメイト。芸術家。アヴォンリーでは居場所を見つけられず、現在は同じ同性愛者のジョセフィンの理解を得て彼女の家で暮らしている。

カクウェット(Kiawentiio)

カクウェット(Kiawentiio)
ミクマク族の女の子。アンに「メルキタウラムン(強く勇敢な心)」という名前を付け、仲良くなる。変化を学ぶため、政府が創設した寄宿学校へ入ることを決めるが…。

ウィニフレッド・ローズ(Ashleigh Stewart)

ウィニフレッド・ローズ(Ashleigh Stewart)
シャーロットタウンの診療所で働いている女性。ギルバートとデートを重ねるようになる。

各話のあらすじと感想(ネタバレ有)