パレートの誤算~ケースワーカー殺人事件|登場人物(キャスト)・全話あらすじ

WOWOW「パレートの誤算」あらすじキャスト

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どうも、夏蜜柑です。
WOWOWの連続ドラマ「パレートの誤算~ケースワーカー殺人事件」の紹介です。

橋本愛が連続ドラマW初主演。増田貴久ら出演。殺されたケースワーカーの素顔と不正受給の実態。社会保障の闇と新たなる希望を描き出すヒューマンミステリー。

WOWOW公式サイトより

『孤狼の血』で脚光を浴びた柚月裕子さんの長編小説をドラマ化。市役所の社会福祉課で働く主人公がベテランケースワーカーの死の真相を追ううちに、町を覆う不正の影と生活保護をめぐるさまざまな人生模様に巻き込まれていくというストーリー。

主人公の新人ケースワーカーを橋本愛さんが演じます。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:2020年3月7日(土)夜10時~【全5話】
  • 原作:柚月裕子『パレートの誤算』
  • 脚本:武井彩/小松屋たから
  • 監督:小林聖太郎
  • 音楽:妹尾武

あらすじ

不本意ながら、嘱託という形で市役所の社会福祉課に勤める牧野聡美(橋本愛)は、ある日突然、生活保護利用者と直接向き合うケースワーカーの仕事を命じられる。不安を抱く聡美に、ベテランの山川(和田正人)は「やりがいのある仕事だ」と励ます。同僚の小野寺淳一(増田貴久)とともに、迷いを抱えながら多くの利用者たちと向き合っていく聡美。ところが後日、その山川が、あるアパートの火事の跡で、他殺体となって発見される。あれほど利用者から慕われていた山川がなぜ?周囲で、山川がなんらかの不正に関わっていたのではないかという疑念が膨らんでいく中、聡美と小野寺は、町を覆う不正の影と生活保護をめぐるさまざまな人生模様に巻き込まれていく。

WOWOW公式サイトより

原作について

このドラマの原作は、柚月裕子さんの長編ミステリ小説『パレートの誤算』(2014年刊)です。

ベテランケースワーカーが殺害され、後を継いだ新人職員が生活保護の闇に迫る社会派ミステリー。

役所広司さん主演で映画化された『孤狼の血』や、NHKでドラマ化された『盤上の向日葵』など骨太なミステリの印象が強い作家ですね。

パレートの法則とは

作品のタイトルに使われている「パレート」とは、「パレートの法則」およびその法則を発見したイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートを示していると思われます。

パレートの法則とは

全体の80%の数値は、全体の20%の要素が生み出している、という法則。国家の富の80%は20%の富裕層が独占している、という統計分析がもとになっている。

ドラマの中では、「世の中の利益の8割は、全体の2割の人間が生み出している」というセリフで語られています。

登場人物(キャスト)

津川市役所社会福祉課

牧野聡美(橋本愛)
津川市役所社会福祉課の新人嘱託職員。窓口業務だったがケースワーカーの仕事を命じられ、同僚の小野寺とともに生活保護利用者と向き合う。もともとは都市開発志望だったが試験に落ち、非正規で福祉課に雇われた。

小野寺淳一(増田貴久)
社会福祉課の職員。聡美とともにケースワーカーの仕事にあたる。子どもの頃に父親が事業に失敗して自殺し、バイトを掛け持ちして母親を支えた経験があり、生活保護利用者に対して厳しい考えを持っている。

山川亨(和田正人)
社会福祉課の主任。仕事熱心で人望が厚く、利用者からも慕われている。ケースワーカーを任された聡美の不安を感じ取り、親身になってアドバイスする。ある日、北町のアパートの火災現場で他殺体となって発見される。

西田美央(冨手麻妙)
社会福祉課の職員。父親は市議会議員の西田耕三で、次の市長選に出るという噂。仕事に対してまったくやる気が見られない。

猪又孝雄(尾美としのり)
社会福祉課の課長。人手不足を理由に、嘱託社員の聡美にケースワーカーを命じる。

生活保護利用者

安西佳子(松本まりか)
生活保護利用者。火災が起きたアパートの102号室に住んでいた女性。山川がいつも不自然なほど長居していたという噂がある。

五代早苗(吉田芽吹)
生活保護利用者。シングルマザーで、智樹という小学生の息子がいる。もともとは山川が担当しており、小野寺の上からの物言いに腹を立てる。

田中泰治(不破万作)
生活保護利用者。もともとは腕の良い板金工だったが、会社が倒産。生活保護を受給してパチンコに使ってしまう。

金田良太(那須雄登~美少年/ジャニーズJr.~)
〈津道会〉組員。聡美の兄の同級生で、高校時代は野球部員だった。中村アパートに住んでいたが、火災のあと行方不明になる。

岩塚武(有薗芳記)
ホームレス。生活保護を希望して社会福祉課を訪れ、聡美が受付を担当するが、倉田に申請を断られる。

そのほか

若林永一郎(北村有起哉)
津川北警察署の刑事。山川の事件を捜査しており、聡美に執拗に付きまとう。

竹本篤(小市慢太郎)
小野寺が行きつけのバー「シェ・エラン」のマスター。貧困ビジネスに詳しい。

牧野昌子(西田尚美)
聡美の母。非正規雇用で独り暮らしをしている聡美を心配している。心臓が悪い。

山川志穂(西原亜希)
山川の妻。山川から言付かっていた伝言を聡美に伝える。

立木智則(趙珉和)
〈津道会〉若頭補佐。佳子の部屋に出入りしている。

菅野丈太郎(木下ほうか)
津川すがの病院の院長。市議会議員・西田耕三の取り巻きのひとり。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

津川市役所の社会福祉課で窓口業務に就いていた嘱託職員の聡美(橋本愛)は、ある日突然、ケースワーカーの仕事を命じられる。低収入で生活費もかつかつの聡美にとって、生活保護利用者は共感しがたい存在だった。
不安を抱える聡美を励まそうと、ケースワーカーの先輩・山川(和田正人)は利用者の自宅訪問に聡美を同行させる。厳しい現実を目の当たりにして戸惑いつつも、ひたむきに利用者に寄り添おうとする山川の姿勢に心を打たれ、仕事に前向きになる聡美。
聡美は同僚の小野寺(増田貴久)とともに、シングルマザーの五代早苗(吉田芽吹)や元板金工の田中(不破万作)ら利用者の自宅を訪問。山川のアドバイスもあり、自分なりのやり方で彼らと向き合おうとする。
そんなある日、利用者が多く住む北町で火災が発生する。山川が北町を訪問中だとわかり、聡美と小野寺は火災現場へ向かう。炎に包まれるアパートの前で、安西佳子(松本まりか)という女性が泣き叫んでいた。

アパートで見つかった焼死体は山川であることが判明し、動揺する聡美たち。間もなく社会福祉課に刑事の若林(北村有起哉)が現れ、他殺の可能性があるとして職員全員から聴取を行う。
火災のあったアパートには生活保護利用者が多く住んでいたが、そのうちのひとりである金田良太(那須雄登)が行方不明になっているという。金田は聡美の兄の同級生で、現在は暴力団組員になっていると噂されていた。
聡美と小野寺は火事で焼け出された利用者たちの家を訪ねて回り、山川がいかに信頼されていたかを知る一方で、102号室に住んでいた安西佳子の部屋に不自然なほど長居していたという話も耳にする。
聡美は山川が死の直前に残した留守電を聞いて涙を流すが、若林は山川の家に分不相応な高級時計がいくつもあったことを告げる。聡美は山川について話を聞こうと、小野寺とともに佳子の家を訪れる。

山川が頻繁に訪ねていたという安西佳子の家を訪ねる聡美と小野寺。聡美は佳子が山川の時計と同じロゴのライターを持っていることに気づく。
聡美は金田を知る兄の同級生・門馬に会い、中村アパートに暴力団員らしい人物がしょっちゅう出入りしていたらしいことを聞く。だが山川のケース記録には一切書かれておらず、聡美は不審を抱く。
そんなとき、社会福祉課の対応に不満を持つ岩塚(有薗芳記)が職員の倉田(日向丈)を人質に取り、市役所の一室に立てこもる騒動が起こる。岩塚は以前聡美が受付をし、倉田が生活保護の申請を断った男だった。
聡美は説得しようとするが、自暴自棄になった岩塚は暴れだし、駆けつけた警察官に取り押さえられる。この事件によって、高野市長と社会福祉課はマスコミから厳しい追及を受けることに。
聡美は逮捕された岩塚の面会に行き、力になれなかったことを謝罪する。岩塚は聡美の誠意に感謝し、「生活保護利用者の中には、暴力団と役所とグルになって申請を通しているやつがいる」と教える。
小野寺の行きつけのバーのマスター竹本(小市慢太郎)から「貧困ビジネス」の実態を聞いた聡美は、生活保護を悪用する人間がいると知ってショックを受ける。
帰り道、暴力団員風の男と一緒にいる佳子を見かけた聡美は、密かに後をつけようとするが、何者かに突き飛ばされて危うく事故に遭いかける。若林(北村有起哉)は佳子と一緒にいた男が津道会の若頭補佐・立木智則(趙珉和)であることを告げ、「絶対に誰も信じるな」と忠告する。

聡美と小野寺は、中村アパートと〈津道会〉の関係について正式に調査すべきだと課長の猪又(尾美としのり)に直談判するが、「警察に任せるべきだ」と取り合ってもらえない。若林は貧困ビジネスに必要な条件として「病院」を上げ、この町には簡単には触れてはいけない闇がある、と忠告する。
聡美は安西佳子の通院記録がファイルから抜き取られていることや、パソコンの共有フォルダにパスワードがかかっていることに気づく。それを知った小野寺は急に事件の調査に消極的になる。
聡美のもとに金田から連絡が入り、「これ以上事件に関わるな」と忠告される。聡美は金田と会って話をしようとするが、待ち合わせの時間に遅れてしまい、会うことはできなかった。
北町の生活保護利用者のほとんどが「津川すがの病院」に通っていることを知った聡美は、小野寺と一緒に病院を訪ねる。聡美は生活保護制度を悪用しているのではないかと問い詰めるが、菅野院長(木下ほうか)は長年市に貢献していることを訴え、2人を早々に追い返す。
翌日、若林から金田が遺体で見つかったことを聞かされ、ショックを受ける聡美。さらに課長からも「余計なことをしないで」と注意される。
聡美は山川の妻から「ピクルスを忘れないで」という山川からのメッセージを受け取り、共有フォルダのパスワードが「ピクルス」だと気づく。データをコピーして警察に向かった聡美だったが、途中で〈津道会〉の連中に拉致されてしまう。

聡美が行方不明になり、若林は〈津道会〉に拉致されたと推測。警察も捜索に動き出す。安西佳子は〈津道会〉と手を切って町を出ることを決め、立木の車を奪って姿を消す。彼女のもとに現れたのは、社会福祉課の課長・猪又だった。佳子は若林に連絡し、猪又を逮捕させる。
倉庫に監禁された聡美は〈津道会〉の男たちに殺されそうになるが、若林ら警察が踏み込み、危機一髪で助かる。逮捕された猪又は、佳子と関係を持ったことで立木に脅され、生活保護の不正受給に手を貸していたことを告白する。その事実を知った山川が警察に通報しようとしたため、中村アパートで殺害。立木の使いっ走りだった金田が遺体の始末をしたのだった。
小野寺は同僚の西田美央(冨手麻妙)から、市長選に出る父親・西田耕三の選挙の手伝いを頼まれていたことを聡美に打ち明ける。その際、耕三が大型複合施設を誘致する計画を立てていることを知り、その計画の邪魔になるような真似をしたくなかったと語る。
聡美は市の正規採用試験を受け、社会福祉課に復帰する。

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