韓国ドラマ「ショーウィンドウ:女王の家」(全16話)についてまとめました。
誰もがうらやむ理想の夫と愛する子供たちに囲まれ、幸せに暮らす〝完璧〟な専業主婦ソンジュ。そんな彼女の前に突然現れた、夫の不倫相手ミラ。泥沼の三角関係の先に待ち受ける衝撃の結末とは…。
韓国ケーブル局チャンネルAのドラマ史上、最高視聴率を記録した話題作。2人の女性の“幸せ”を懸けた熾烈な戦いをスリリングに描いたミステリーメロドラマです。
Contents
作品概要
- 放送局:WOWOW
- 放送時間:2023年1月19日(木)から月-金曜8:30~
- 製作国:韓国(2021年)
- 原題:쇼윈도: 여왕의 집
- 脚本:ハン・ボギョン/パク・へヨン
- 演出:カン・ソル/パク・デヒ
あらすじ
優しい夫ミョンソプ(イ・ソンジェ)と思春期の子ども2人に囲まれ、専業主婦として家族に尽くし幸せな生活を送るハン・ソンジュ(ソン・ユナ)。だが、彼女の実家が経営する世界的ファッション企業ラヘングループで専務を務める夫ミョンソプは、不倫相手ミラ(チョン・ソミン)と密会を繰り返していた。そんな中、夫の出張先をサプライズで訪れたソンジュは、彼の仕事中にひとりで出掛けた観光地でミラと知り合う。ソウルに戻ってからも偶然再会した2人は意気投合。親しく過ごすうちにミラの恋人と自分の夫に共通点が多いことに気付くが……。
WOWOW公式サイトより
一方、デザインの勉強でイタリア留学をしていたソンジュの異母弟ジョンウォン(ファン・チャンソン)が帰国する。
予告動画
視聴方法(動画配信)
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登場人物(キャスト)
ハン・ソンジュ(ソン・ユナ)
専業主婦。世界的ファッショングループ〈ラヘン〉の会長を母に持つ。裕福で才色兼備、ビジネスセンスにも長けているが、幸せな家庭を築くことを何より優先し、最愛の夫と子供に尽くす。自殺した妹ヨンジュに対する罪悪感に苦しんでいる。旅行先でミラと出会い、夫の不倫相手とは知らずに親しくなっていく。
ユン・ミラ(チョン・ソミン)
ミョンソプの不倫相手。絵画教室の講師。既婚者であるミョンソプと、1年だけという約束で不倫関係を続けてきた。だが関係を終わらせるための最後の旅行で自殺未遂を起こし、ミョンソプの家があるタウンハウスの近くに引っ越してきて関係を続ける。やがてソンジュの座を奪おうと画策する。
シン・ミョンソプ(イ・ソンジェ)
ソンジュの夫で、ラヘングループの専務。良き夫、良き父として振る舞う一方で、ミラとの愛人関係を断ち切れずにいる。密かな野心家で、いずれはラヘングループを手に入れようともくろんでいる。
ハン・ジョンウォン(ファン・チャンソン)
ラヘングループの室長。ソンジュの父親の不倫相手が生んだ子で、5歳のときにソンジュの母ガンイムに引き取られた。そのため家族の中で肩身の狭い思いをしてきた。母親の違う自分を優しく迎えてくれたソンジュに感謝している。ミラノでデザインを学んでいたが、5年ぶりに帰国。ミラと運命的に出会い、結婚を決意する。
キム・ガンイム(ムン・ヒギョン)
ラヘングループの会長。ソンジュの母。夫が不倫の末に家庭を捨てたことから、愛を信じていない。娘婿であるミョンソプのことも信用しておらず、仕事面でも冷遇する。ソンジュの商才を見抜き、職場復帰を望んでいる。
チャ・ヨンフン(キム・スンス)
著名な精神学博士。ソンジュが唯一本音を語れる友人。大学時代にソンジュに想いを寄せていたが、今はよき友人として接している。家族のことで苦しむソンジュを理解し、相談相手になる。
パク・イェラン(イ・ソンジン)
タウンハウスの住人で、ソンジュの取り巻きのひとり。ソンジュとは日頃から親しくしているが、実は嫉妬心を抱いている。夫のジュンサンとは仮面夫婦。
イ・ジュンサン(キム・ジョンテ)
イェランの夫。JSジュエリーの代表。人の顔色をうかがい、妻の浮気を疑っている。
チェ・ウンギョン(キム・ヘイン)
タウンハウスの住人で、ソンジュの取り巻きのひとり。夫のDVに苦しむが、見栄っ張りで裕福な生活を手放すつもりはない。
アン・ドヒョク(キム・ヨンジュン)
ウンギョンの夫。権威主義的なソウル中央地検の部長検事。妻に暴力をふるっている。
クリスティーナ・チョン(オ・スンウン)
タウンハウスの住人。外食事業家。夫が不倫に走って以来、自由な恋愛を楽しんでいる。
シン・テヒ(シン・イジュン)
ソンジュとミョンソプの娘。高校生。全校1位の成績を誇る優等生。
シン・テヨン(パク・サンフン)
ソンジュとミョンソプの息子。中学生。明るい性格のムードメーカー。
ユン・ヨングク
ミラの叔父。ミラの両親が死んだ後、〈ヨンウォン皮革〉を奪ったならず者。2年前に不始末を起こして〈ラヘン〉の下請け契約を解除されているが、再び契約を結ぼうとミラとミョンソプに近づき、脅迫する。
ハン・ヨンジュ
ソンジュの妹。家庭のある男性と恋に落ち、不倫関係に。ソンジュに別れるよう諭されるも反発し、関係を続けた末に捨てられ自殺した。
カン・デウク(キム・ビョンオク)
タウンハウスで起きた刺傷事件を担当する刑事。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
高級タウンハウスでソンジュとミョンソプ夫妻のリマインドウエディングが行われた夜、妻のソンジュが何者かに刺されるという事件が起きる。全てが完璧に見えた高級住宅街で、夫婦に何が起きたのか。刑事のカン・デウクはパーティーの参加者に聞き取りを行う。
遡ること1年前。世界的ファッショングループ〈ラヘン〉の会長を母に持つソンジュは、愛妻家の夫ミョンソプと2人の子供に囲まれ、専業主婦として暮らしていた。才色兼備でビジネスセンスにも長けているソンジュだったが、辛い過去を持つ彼女にとっては幸せな家庭を守ることこそが、人生において何よりも優先すべきことだった。
だが夫のミョンソプは、ソンジュとの結婚により〈ラヘン〉の専務にまで登りつめたものの、会長であるソンジュの母キム・ガンイムに冷遇され、屈辱的な扱いを受けていた。プレッシャーから逃れるように、若い女性ミラとの“期間限定”の恋に癒やしを求めるミョンソプ。
新ブランド発表会の出張にミラを同行させたミョンソプは、現地でも密会を繰り返す。1年間という約束で不倫関係を続けてきた2人は、この旅を最後に関係を終わらせるつもりだった。
ミョンソプはミラがデザインした靴を商品化し、新ブランド〈ビクトリア〉の発表会で披露する。それは、何も知らないソンジュがミラのデザイン画を見て気に入り、「この靴のイメージに合った新ブランドを発表しては?」と提案したアイデアだった。
一方、ソンジュは母ガンイムに呼び出され、急遽、発表会に出席することに。観光先で偶然ミラと出会ったソンジュは、ガス欠で困っていたところを彼女に助けられる。ソンジュはお礼にミラを夕食に誘うが、財布を忘れたことに気づき、ミラが支払うことに。
その夜、ミョンソプはミラと密会し、2人きりで最後の時間を過ごす。ミョンソプから赤い靴をプレゼントされたミラは、「これからは自分の人生を歩むわ。あなたもそうして」と告げて別れる。
翌朝、ミョンソプはミラがデザインした〈ビクトリア〉の靴をソンジュに贈る。夫婦で空港へ向かうが、ミョンソプの携帯にミラが服毒自殺を図って搬送されたという連絡が入る。ミョンソプは「仕事でトラブルが起きた」とソンジュに嘘をつき、病院に駆けつける。
一命をとりとめたミラは「困らせたくなかったの。だから別れるつもりだった」と苦しい胸の内を打ち明ける。ミラの本心を知ったミョンソプは、彼女を抱きしめる。
別れを苦に自殺を図ったミラは、ミョンソプの自宅近くに引っ越して不倫関係を続け、ソンジュのいるクイーンズクラブに入会する。何も知らないソンジュはミラとの再会を喜ぶ。
まもなく、ミラが不倫をしているという噂がクラブ内で広まり、ミラはほかの会員から嫌がらせを受ける。ソンジュは根も歯もない噂だと彼女をかばうが、ミラは泣き寝入りせず、嫌がらせをした相手に報復する。
ミラは最初からソンジュがミョンソプの妻であることを知っていた。観光先でソンジュと出会ったのは偶然ではなく、発表会でミョンソプの傍らにいる彼女を見て妻だと気づき、接触したのだった。そしてタウンハウスの近くに引っ越してからは密かにソンジュを監視し、彼女に接近するためクイーンズクラブに入会したのだ。
ミラは噂が事実であり、他人の夫を愛していることをソンジュに告白する。ソンジュはかつて不倫を苦に自殺した妹ヨンジュとミラを重ね、「その恋は終わらせて」と助言する。だがミラは「別れるくらいなら死んだほうがまし」だと漏らす。
ソンジュは妹の不倫を認めず彼女を責め続け、死に追いやったことを後悔していた。ミラを同じ目に遭わせたくないと考えたソンジュは、「死ぬくらいなら、いっそその男を奪って」とミラの背中を押す。
上海デパートへの出店が撤回され、ミョンソプは会長であるガンイムから厳しく叱責される。彼女の要求に応えるため、必死に解決策を考えるミョンソプ。
そんな夫を見かねたソンジュは母に意見するが、「気づいてないだろうけど、あなたは私とそっくりなの」と言い返される。
ミョンソプはソンジュの誕生日に〈ビクトリア〉の新作ネックレスをプレゼントし、ミラにも同じシリーズのブレスレットを贈る。ミラのブレスレットに気づいたソンジュはデザインの流出を疑い、彼女からブレスレットを預かり調べようとする。
ソンジュの異母弟ジョンウォンがミラノから帰国する。空港に迎えに行ったソンジュは、そこで友人の精神科医チャ・ヨンフンと再会する。彼は医学界のノーベル賞ガードナー国際賞を受賞し、ボストンから帰国したばかりだった。
ミラの前には亡き父の工場を奪った叔父が再び現われ、〈ラヘン〉との取引再開をミョンソプに頼むよう迫る。その様子を見たソンジュはミラを気遣い、彼女のマンションを訪ねる。ミラの恋人と夫ミョンソプに共通点が多いことを知り、無邪気に喜ぶソンジュ。
ミョンソプは会社の飲み会の帰りに若い従業員ヒョンギョンに迫られるが、泥酔した彼女を家に送り届けて帰宅する。
ソンジュは彼のシャツから女性用の香水の香りがすることに気付いて浮気を疑うが、ヒョンギョンの母親からの電話で事実を知って安堵する。実はヒョンギョンの誘惑は、ガンイムが差し向けた罠だった。
ある夜、ソンジュはミラのマンションに自家製のカラシ菜のキムチを届けに行き、駐車場でミョンソプの車とすれ違う。
ミラのマンションでミョンソプの車を見かけたソンジュ。ミラに電話すると「彼氏が来た」と言い、ソンジュはミラの彼氏がミョンソプではないかと疑い始める。
眠れぬ夜を過ごし、悩んだソンジュは事実を確かめるためミラのマンションを訪れる。だがそこに現れたのは、キム・ジュノと名乗るミラの恋人だった。ミョンソプとは別人だとわかり、取り越し苦労だったと安堵するソンジュ。
一方、ミョンソプは義母でありラヘングループの会長のガンイムから、上海デパートへの出店問題を解決することができれば、グループ総括社長に昇格させると告げられる。
ミョンソプは事業家のコ会長に土下座して力添えを頼むが、実は彼よりも前にソンジュが会って頼んでいた。コ会長の力添えにより上海デパートへの出店問題は解決し、ミョンソプは総括社長に就任するが、ガンイムはソンジュの根回しのおかげだと気づいていた。
ミョンソプの社長就任式の日、ミラは叔父のヨングクから連絡を受ける。ヨングクは自身がミラから奪った工場をもう一度〈ラヘン〉の下請けにしようと、就任式に乗り込んでミョンソプに直談判しようとしていた。
焦ったミラはミョンソプに知らせるため、就任式の会場に潜り込む。会場でミラを見かけたソンジュは、ミョンソプが彼女の後を追うのを見て密かに後をつける。そして2人が非常階段でキスしているのを目撃する。
リマインドウェディングが行われた夜。刺されたのはソンジュではなくミラだった。ソンジュは血の付いた包丁を手にして現場にいたことから、容疑者として警察の取り調べを受けることに。
1年前。ミョンソプとミラのキス現場を目撃したソンジュは激しく動揺し、社長就任式を途中で抜け出して号泣する。何も知らないミョンソプはミラの家へ寄り、2人だけで社長就任を祝っていた。突然「子供がほしい」と言い出すミラに、目的を達成するまで待ってくれというミョンソプ。
ソンジュはミョンソプに電話して帰宅を促し、ミラとの不倫関係を問いただす。言い逃れできないと察したミョンソプは、魔が差しただけでもう関係は終わったと嘘をつく。
ソンジュは一睡もせずに朝を迎え、ミラのマンションを訪ねる。恋人について問うソンジュに、ミラは2年前に出会ったことや、彼が完璧でいることに疲れ、自分といるときだけホッとできると言っていたことを話す。
ソンジュはミョンソプのオフィスを訪れ、離婚を切り出す。だがミョンソプは子供たちを盾にとり、思いとどまるよう食い下がる。自殺した妹のことまで持ち出され、怒りに震えながらも心が揺れるソンジュ。
思い悩んだ末、ソンジュは子供たちのために今回だけ見逃すことを決める。ミョンソプはミラがわざとソンジュに近づいたことを知って彼女に別れを告げるが、ミラは受け入れようとしない。
2人の関係が続いていることに気づいたソンジュは、ミラに別れるよう促すが、彼女の口から告げられたのは「妊娠している」という衝撃の事実だった。ショックを受けたソンジュは運転を誤り、事故を起こしてしまう。
事故を起こして病院に搬送されるソンジュとミラ。連絡を受けて駆けつけたミョンソプは、意識を取り戻したソンジュからミラの妊娠について追及される。軽症で済んだソンジュは退院し、ミラのもとへ向かおうとするミョンソプを引き止める。
病院で目を覚ましたミラは、ミョンソプが自分を放置してソンジュを優先させたことにショックを受ける。そして妊娠していた子供を流産してしまう。
傷ついたミラは、派手なメイクと赤いドレスでソンジュの家を訪ね、流産したことを隠してミョンソプを責める。ミョンソプは暴走し始めたミラを遠ざけるため海外留学を勧めるが、彼の思惑に気づいたミラは韓国で出産すると言い張る。
ソンジュとミョンソプは、タウンハウスの住人からミラが妊娠していないという情報を得る。ソンジュは病院でミラが流産したことを確かめ、ミョンソプに今すぐ彼女と別れるよう告げる。ミョンソプはミラの同意を得ずに彼女のマンションを売り払う。
ミラはすべてを奪ったソンジュとミョンソプに怒りをたぎらせるが、ミョンソプは「君のせいだ。もう終わりにしよう」と告げて立ち去る。その後、ミラはマンションを出ていき、携帯電話もつながらなくなる。
ミラが去り、ようやく日常を取り戻したソンジュだったが、夫ミョンソプの裏切りで深く傷つき、夫婦関係は冷えきってしまう。友人で精神科医のヨンフンは離婚を勧めるが、ソンジュは子供たちのために辛くても耐えるつもりだと打ち明ける。
そんなある日、弟のジョンウォンがソンジュの家を訪ねてくる。ジョンウォンが「僕の彼女」と言って紹介した女性は、あろうことかミラだった。
ジョンウォンからミラを紹介され、激しく動揺するソンジュ。ミラはジョンウォンの恋人として平然と振る舞い、真実を言い出せないソンジュやミョンソプを刺激する。
何も知らないジョンウォンは、同じマンションに住むミラとの出会いを運命と信じ、結婚を意識するまでになっていた。だがそれは、最初からミラによって仕組まれたものだった。
2人を別れさせたいソンジュとミョンソプは、後日それぞれジョンウォンを呼び出して話をする。ミョンソプはミラが〈ビクトリア〉のデザイナーであることを告げ、2年前に彼女が勤めていた下請け会社の〈ヨンウォン皮革〉を契約解除した経緯を話す。
その後、ミョンソプは密かにミラの家を訪ねて説得を試みるが、反発する彼女にジョンウォンとの仲の良さを見せつけられ、嫉妬にかられる。
ソンジュはジョンウォンを傷つけないため事実を伏せたまま、ミラが過去に不倫をしていたことを明かすが、自らも非摘出子として生まれたジョンウォンはミラに共感し、彼女との交際を続けると言い張る。
ミラの目的に気づいたソンジュは、2人の結婚を許すことにし、空き家だった隣家を購入して2人を住まわせることに。喜ぶジョンウォンだったが、ミラは戸惑いを隠せない。どういうつもりだと問い詰めるミョンソプに、ソンジュは「あなたが何もしないから、私が弟と家族を守る」と叫ぶ。
ミョンソプはラヘングループを完全に手に入れるため、人事改編に乗り出す。タウンハウスの住人であるイ・ジュンサンの会社との合併を進め、同じく近隣住人で元ソウル中央地検の部長検事だったアン・ドヒョクを顧問弁護士に雇う。
ソンジュたち家族は母ガンイムの誕生日を別荘で祝うことに。ジョンウォンはミラを連れて来て、婚約者としてガンイムに紹介し、今回の家族旅行はミラの提案だと伝える。
ソンジュがミラをよく思っていないことに気づいたガンイムは、ジョンウォンの幸せのために折れてあげて、とソンジュに告げる。
その夜、ソンジュはミョンソプとミラの密会現場を目撃し、そのまま車で自宅に戻る。ソンジュを追って必死に許しを乞うミョンソプだったが、ソンジュに「出ていって」と言われ、荷物をまとめてホテルへ移る。
ソンジュは解雇されたソン社長に会い、2年前にラヘンの偽物が中国で大量に流通した事件について詳しく聞き出す。偽物の出どころは〈ヨンウォン皮革〉で、ソンジュはミョンソプの関与を疑っていた。
ミョンソプはチェ理事を脅迫して取り込み、ガンイムやソンジュに抗戦の構えを見せ始める。ミョンソプに離婚を要求するソンジュだったが、ミョンソプは頑なに応じない。ラヘンを守るため、ソンジュは「ミョンソプをあげるから私の欲しいものをちょうだい」とミラに取引を持ちかける。
ひとつは弟のジョンウォンと別れること。そしてもうひとつは、2年前の事件にミョンソプが関わっていたという証拠を渡すことだった。
ラヘンに居座るかぎり彼は離婚しない、と説得されたミラは、ソンジュとの取引に応じる。そしてジョンウォンのプロポーズを断り、最初から利用するために接近した、愛してなかったと告白する。
ミラの愛する男が義兄ミョンソプだと気づいたジョンウォンは、激しい怒りにかられる。家を出ていくミラに、「また姉さんを傷つけたら殺してやる」と告げるジョンウォン。
ミラは叔父のヨングクを訪ねて2年前の帳簿データを手に入れ、ソンジュに渡す。ソンジュはミョンソプと離婚することと、〈ヨンウォン皮革〉の事業拡大のための資金を提供することを約束する。
ミョンソプは緊急理事会議を開き、ラヘンアパレルを売却して新素材の未来事業に投資する計画を提案する。それはミョンソプがラヘンを完全所有するための布石だった。
動揺する役員たちの前に、ソンジュとジョンウォン、ソン社長が現れる。ソンジュは「もうやめてください」と告げ、ミョンソプに何かを耳打ちする。
ソンジュのもとに、カナダで父親が死亡したという連絡が入る。ガンイムはその最期を見届けるため、自らカナダに赴くことに。ソンジュはガンイムの不在中、自分が会長代理として留守を守ると約束する。
会議室に乗り込んだソンジュは、2年前の偽物事件に関する証拠を手に入れたとミョンソプに伝え、会議を延期させる。しかし、実際にはなんの証拠も手に入れていなかった。ミラは本物のデータをミョンソプに渡していたのだ。
そんな中、カナダに渡ったガンイムが脳卒中で倒れ、入院することに。対応が早かったため問題はないが、すぐに帰国できない状態だという。それを知ったミョンソプは、ある計画を実行する。
まもなく、フィリピンの工場から労働者が突然ストを宣言したという連絡が入る。ソンジュは海外チームを総動員して代替工場を探すよう指示し、労働者との交渉役としてソン社長を現地に派遣するが、要求がつぎつぎと追加され交渉は進まない。
ミョンソプはストを収拾できないことを理由に、ソンジュに会長職から退き専業主婦に戻るべきだと告げる。そして会長の席に座るのは自分だと豪語する。
ミラはテレビ局のプロデューサーに接触し、ソンジュが精神科医のヨンフンと不倫関係にあると情報提供する。番組で彼女の裏の顔を暴いてほしいと訴えるミラだったが、放送されたのは「理想の夫婦」としてソンジュとミョンソクの暮らしを紹介する内容だった。事前にスタッフが確認しに来た際、ソンジュが不倫を否定して別の内容を提案していたのだ。番組を見て怒り狂ったミラは、ヨンフンに接触する。
ガンイムとジョンウォンが帰国し、ソンジュは父の葬儀を執り行う。そこへジョンウォンの生みの母が現れる。ガンイムは怒ってその場から追い出すが、ジョンウォンはミョンソプの助けを借りて密かに母のもとを訪ね、30年ぶりの再会を果たす。
ガンイムとソンジュが自分と母を引き離していたと知り、ジョンウォンは2人と距離を置くことに。だがそれは、ジョンウォンを味方につけるためのミョンソプの策略であり、実母はミョンソプから金を受け取っていた。
ソンジュはフィリピンのストを解決するため、ミョンソプに現地へ行って交渉にあたってほしいと頼む。ミョンソプは問題を解決する条件として、会長代理の職を自分に譲るようソンジュに要求する。
ミョンソプはジョンウォンを連れてフィリピンへ行き、スト問題を解決して帰国する。会長代理の職についたミョンソプは、さっそく人事権を行使してミラをラヘンギャラリーの館長に任命する。激怒するソンジュに、ミョンソプは改めてミラを愛していることを告げ、「僕たち3人は、平和で幸せに共存できると思う」とうそぶく。
その頃、ミラはヨンフンと密会していた。テレビ局にスキャンダルを持ち込むようミラに指示したのはヨンフンだった。計画が失敗したため、ミラは別のところに写真を送るつもりだと言う。
テヒの反抗的な態度が気になったソンジュは、理由を聞き出す。テヒは携帯電話に送られてきたソンジュとヨンフンの密会写真を見せる。テヒに浮気を疑われ、言葉を失うソンジュ。
ミラはギャラリーの初プロジェクトとして、クイーンズクラブで慈善オークションを開催する。だが当日、招待客は誰ひとりとして現れなかった。皆、ソンジュが別の場所で開催していたイベントに参加していたのだ。
怒り狂ったミラは、ソンジュの家に侵入して帰宅したミョンソプにキスをせがむ。学校から帰ったテヒは、2人のキス現場を目撃してしまう。
ミョンソプを呼び出してラヘンから出ていくよう命じる。
そこへ検察が現れ、ガンイムを政治資金法違反の容疑で連行する。ミョンソプが改ざんした取引明細を使って、チョン議員とラヘンギャラリーを告発したのだ。
拘置所に入れられたガンイムは、「不正はしていない」とソンジュに断言する。ミョンソプの仕業だと気づいたソンジュは、母とミョンソプとミラがキスしているところを目撃したテヒは、部屋に閉じこもり泣きじゃくる。心配するソンジュが理由を問い詰めても、テヒは話そうとしない。
弟のジョンウォンに裏切られたソンジュは、友人のヨンフンから贈られた手作りのチェアに安らぎを求める。だがある日、工房でミラとヨンフンが密会しているところを偶然目撃し、打ちのめされる。ミラがジョンウォンに接近したのも、スキャンダルのネタを番組に持ち込んだのも、ヨンフンが計画し、彼女に指示したことだった。
ソンジュに「なぜ?」と問い詰められたヨンフンは、ソンジュをミョンソプと別れさせ、自分のもとに連れ戻すためだと打ち明けるが、友人の裏切りに深く傷ついたソンジュは「もう連絡しないで」と告げる。
ジョンウォンはガンイムの病室を訪れ、「あなたを恨んだことはありません」と本心を告げる。そしてソンジュにも、ミョンソプを騙すための演技だったことを打ち明ける。ジョンウォンはソンジュにラヘンを継がせるため、今後も演技を続けてミョンソプの動きを見張ると言う。
ミョンソプはガンイムの弱みを握ろうと、ミラにギャラリーの帳簿を確認させるが、不法取引や裏金の形跡は見当たらない。そこでミラに取引明細を改ざんさせることに。
ソンジュは危機に陥ったラヘンを救うため、自分の株を担保に入れて、チェ理事に勧められた香港のヘッジファンドに手を出してしまう。ソンジュとジョンウォンの会話を聞いて状況を把握したガンイムは、ラヘンを守ることを誓う。
テヒはミョンソプとミラのキス現場を見たことをソンジュに告げる。「ひどすぎる」と泣きじゃくるテヒに、知っていたと告げるソンジュ。テヒはソンジュが自分たち姉弟のために我慢していたことを知り、「これからは私がお母さんを守る」と約束する。
ガンイムが拘束され、祝杯をあげるミラとミョンソプ。ミラは改ざん前の取引明細を密かに隠し持っていたが、ミョンソプには「破棄した」と嘘をつく。
ソンジュは家庭に戻ってしおらしく振る舞い、ミョンソプに従うふりをする。そしてその一方で、ミョンソプとミラの信頼関係を壊すために一計を案じる。ソンジュは〈ビクトリア〉の靴のデザインを知り合いの会社に売り、作った靴を中国の取引先に送るよう指示する。
ミョンソプはラヘンを奪うため、ソンジュがシルバーストーンの担保に入れた株を買って持株比率を上げようと画策していた。だがその株はソンジュのものではなくチェ理事の株だったことがわかり、株主総会での会長選任を延期せざるを得なくなる。
さらに、中国から逆輸入された〈ビクトリア〉の偽物が全国の街の靴店に出回っていることが判明。流通させていたのは、2年前と同じヨンウォン皮革の取引先だった。
ミラは自分がデザインした〈ビクトリア〉の靴が露天で安売りされているのを見て、ショックを受ける。ミョンソプはミラがヨンウォン皮革の取引先リストを持っていると知り、彼女が〈ビクトリア〉の靴をばらまいたのではないかと疑う。
ギャラリーの館長であるミラのもとに検察から召喚状が届く。ミョンソプは問題が解決するまで海外に隠れているようミラに告げ、飛行機のチケットを渡す。
出発の日、ミラはソンジュに電話し、ミョンソプと離婚したら取引明細の原本を渡す、と告げる。そして飛行場へは向かわず、ヨンフンのもとを訪れて協力を乞う。
ソンジュは隠れているミラをおびき出すため、リマインドウェディングを計画する。
ソンジュとミョンソプは結婚記念日にリマインドウェディングのパーティーを開くことに。子供たちや周囲の人に夫婦仲がうまくいっていることをアピールするためだったが、ソンジュの思惑は別にあった。
リマインドウェディング当日、ミラはソンジュと同じドレスを身に着けてパーティーに出席しようとする。それを知ったヨンフンはミラを連れ戻しに行くが、ミラは「今日で終わらせる」と言い張って帰ろうとしない。
午後6時50分。パーティーに出席していたジョンウォンは、ソンジュの家でミラと遭遇する。ジョンウォンから話を聞いたソンジュは家に戻り、ミラと対峙する。ミラを招待したのはソンジュだった。
ソンジュは本物の取引明細を渡すよう促すが、ミラは離婚が先だと言う。ミラの要求には応じず、彼女を残してパーティー会場に戻るソンジュ。午後7時、ソンジュとミョンソプはステージの上で愛を誓い合う。
午後8時。家に戻ったソンジュは、床に落ちている包丁に気づいて拾い上げる。その先には、血を流して倒れているミラがいた。悲鳴を聞いたミョンソプとジョンウォンも駆けつける。
ミラは救急車で病院に搬送され、手術を受ける。ソンジュ、ミョンソプ、ジョンウォンの3人は事情聴取のため警察署に赴く。ミョンソプは「絶対に犯人を許さない」とソンジュに告げる。
現場に落ちていた包丁からソンジュの指紋が検出され、ソンジュは殺人未遂容疑で逮捕される。犯行を否定するソンジュだったが、ミラの爪からソンジュのDNAが検出されたという。ミラに会ったとき、腕を掴まれて振り払ったことを思い出すソンジュ。
その後、ミラの傷の幅や深さから、現場に落ちていた包丁が凶器ではないことが判明。さらにイェランの息子ジョングクが「犯人を見た」と証言し、ソンジュは釈放される。
入れ替わりに連行されたのは、息子のテヨンだった。警察の取り調べを受けたテヨンは父ミョンソプとミラの関係を知っていたと明かし、「あの女を殺すつもりで刺した」と供述する。
ミョンソプはドヒョクにテヨンの弁護を頼み、なるべく処遇が軽くなるよう最善を尽くすしかない、とソンジュに話す。テヨンの犯行ではないと信じるソンジュは、ミョンソプが息子を犯人と決めつけることに怒りを覚える。
ソンジュは事件があったパーティーの夜、ミョンソプの胸ポケットにあったチーフが途中からなくなっていたことを思い出す。家の中を捜してまわり、靴を飾っていたケースの下に何かが挟まっていることに気づくソンジュ。ケースの下敷きを外すと、チーフに包まれた血まみれの包丁が隠されていた。
ミラが一命を取り留めたという連絡を受け、ミョンソプは病院を訪ねる。眠っているミラに「僕のために死んでくれ」と告げ、殺そうとするミョンソプ。帰宅したミョンソプは靴のケースから凶器の包丁を取り、自室の金庫に隠す。
ミラは眠っているふりをしてミョンソプの言葉を聞いていた。事件の夜、ミラを刺したのはミョンソプだった。ソンジュに取引明細の原本を渡す、というミラに激高したミョンソプは、その場にあった包丁を掴んでミラを刺したのだ。そして犯行を隠蔽するために別の包丁にミラの血を付着させ、床に置いたのだった。
愛する人の裏切りに絶望し、自ら命を絶とうと病院の屋上に立つミラ。見舞いに訪れたソンジュは屋上へ向かうミラを見つけ、自殺を止める。
翌日、ミョンソプは意識を取り戻したミラと会い、彼女が事件当日の記憶を失っていることを知る。テヨンが犯人だと知ったミラは自作自演だと嘘をつき、警察の捜査を終了させる。
テヨンに自供させたのはテヒだった。テヨンなら満13歳未満で刑事責任を問われないことから、ソンジュを救うためにやらせたという。ジョングクに目撃証言をさせたのも、テヒが仕組んだことだった。
テヨンは事件の日、ミョンソプがミラを刺すところを目撃していた。その記憶に苦しみ、恐慌状態に陥るテヨン。真実を打ち明けられたソンジュは、取り乱すテヨンを抱きしめる。
ガンイムの無罪が証明され、釈放されることに。ミョンソプは取引明細の原本をソンジュに渡したのかと問い詰めるが、ミラは覚えていないという。
ミョンソプは睡眠薬でソンジュを眠らせ、隠していた凶器の包丁にソンジュの指紋を付ける。
ガンイムはミラが持っていた取引明細の原本によって無実が証明され、出所して会長職に戻る。ミョンソプを追い出そうとするガンイムだったが、ミョンソプはミラを刺した凶器の写真とDNAの鑑定書を見せてソンジュが犯人だと告げ、秘密を守る代わりに会長の座を譲るよう脅迫する。
ガンイムから相談を受けたソンジュは、要求通りにミョンソプを会長に就任させるよう促す。
ジョンウォンは2年前の偽物事件にミョンソプが関わっている証拠を手に入れるため、中国のブローカーを抱き込んで〈ヨンウォン皮革〉に盗聴器を仕掛ける。そうとは知らないミョンソプは、〈ヨンウォン皮革〉でブローカーと会い、偽口座の明細を渡すよう脅す。
その録音データをソンジュに聞かせ、ミョンソプを告発しようと促すジョンウォンだったが、ミョンソプを会長に就任させるというソンジュの決意は変わらなかった。納得がいかないジョンウォンは、1人で戦う決意をする。
ミョンソプは正式にラヘンの会長に就任する。ソンジュはガンイムと子供たちをハワイに行かせ、ミラと手を組んでミョンソプに立ち向かう。隠しカメラで凶器の隠し場所を知ったソンジュは、ミョンソプの部屋の金庫から凶器を取り出す。
ミョンソプはソンジュがすんなりと会長就任を受け入れたことを怪しみ、ソンジュの携帯を盗み見る。ミラとのメッセージのやりとりを見たミョンソプは、ミラが自分を殺そうとしていることを知る。
ミョンソプは〈ヨンウォン皮革〉へ行き、ヨングクにある人物を始末してほしいと頼む。その会話を盗聴していたジョンウォンは、ミラの身に危険が迫っていると察し、彼女のマンションへ向かう。
ミラは部屋を訪ねてきたミョンソプに記憶喪失が演技だったことを明かし、「今日ですべてを終わらせる」と告げる。部屋にはガスが充満していた。ミラはライターで火をつけようとするが、ミョンソプがグラスを投げつけて阻止する。
その頃、ソンジュはジョンウォンの家を訪ねていた。彼が置いていった携帯電話にブローカーから緊急のメッセージが届き、急いで指定された場所へ向かうソンジュ。だがその場所で待ち受けていた人物に襲われ…。
ミョンソプは気を失ったミラをバスタブに沈め、遺書を偽造して自殺に見せかけようとする。だがミョンソプがマンションを出た直後にジョンウォンが駆けつけ、ミラは一命を取り留める。
ヨングクから「予想外の事態になった」と連絡を受け、ミョンソプはソンジュが拘束されている場所へ向かう。ミョンソプが殺せと指示したのはジョンウォンだったが、待ち合わせ場所に現れたのはソンジュだった。
ミョンソプはソンジュも始末するよう命じるが、ヨングクに殴られて気を失う。ソンジュは事前にヨングクらと話し、3人で協力してミョンソプを罠にかけたのだった。
ソンジュはミョンソプを拘束し、自宅に連れ帰る。意識を取り戻したミョンソプは必死に許しを乞い、「あの女のせいだ」とすべてミラのせいにする。そしてミラが死んだ今、僕たちはいくらでも幸せになれるとソンジュに訴える。
そこへミラが現れ、ミョンソプが自分を刺した凶器の包丁を手に取る。一緒にやろうというソンジュに、「私が始めたことだから、私が終わらせる」と主張するミラ。ソンジュは部屋を出て、結婚指輪を外す。
ミラはミョンソプを殺害した罪で逮捕され、カン刑事の取り調べを受ける。本当はソンジュを殺すつもりだったが、ミョンソプが割り込んできて身代わりになった、と嘘をつき、1人で罪を被るミラ。
ジョンウォンはドヒョクにミラの弁護を頼むが、ミラは拒否する。そして拘置所内で手首を切って自殺を図る。幸いすぐに発見されたため、命に別状はなかった。
ソンジュはミラと面会し、「生きて、人生をやり直して。それが私からの罰よ」と告げる。そしてヨンフンにミラを助けてあげてほしいと頼む。
4年後。ガンイムは引退し、ジョンウォンがラヘンの会長に就任していた。テヒとテヨンは留学し、今では明るさを取り戻している。
ソンジュはミラと再会し、彼女が人生をやり直そうとしていることを知って安堵する。ミラはソンジュに謝罪と感謝を伝え、「いつかまた会えますか」と聞く。
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