ネタバレ有「シャイロックの子供たち」全話あらすじ・キャスト

WOWOW「シャイロックの子供たち」各話あらすじ・登場人物(キャスト)

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WOWOWの連続ドラマ「シャイロックの子供たち」(全5話)についてまとめました。

とある銀行の小さな支店で発生した現金紛失事件。真相を追っていた行員が行方不明になり、やがてその裏に隠されていた不正が明らかになるというミステリー群像劇。

原作は『下町ロケット』『アキラとあきら』などの池井戸潤氏の同名小説。現金紛失事件の真犯人を追うさなか、失踪してしまう銀行員・西木を井ノ原快彦さんが演じます。

銀行ものはあまり好きではないのですが、これはミステリー要素が強かったので楽しめました。井ノ原さん演じる主人公が謎の失踪を遂げたところから物語が始まる(episode0)という構成も面白かったです。和牛の水田さんがはまり役。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2022年10月9日(日)から毎週日曜22:00~ほか
  • 原作:池井戸潤『シャイロックの子供たち』
  • 脚本:前川洋一
  • 監督:鈴木浩介
  • 音楽:木村秀彬

あらすじ

東京第一銀行 長原支店は、中小零細企業が主な取引先の小さな店舗。出世街道を外れた課長代理・西木雅博(井ノ原快彦)をはじめ、家族を支える真面目な女性行員、エリートで策略家の支店長、業績のためにはパワハラも辞さない副支店長、常に成績トップの業務課のエースなど、個性豊かで一癖ある行員たちが皆それぞれの事情や葛藤を抱えながら働いていた。
ある日、長原支店で100万円の現金紛失事件が発生する。女性行員が犯人として疑われるが、紛失事件を追っていたはずの西木が突然、失踪してしまう。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。やがて現金紛失事件の裏に隠された 「不正」 が明らかに。西木が姿を消した驚きの真相とは。

WOWOW公式サイトより

原作について

このドラマの原作は、池井戸潤氏の小説『シャイロックの子供たち』(2006年刊行)です。

タイトルの“シャイロック”とは、シェークスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場する強欲な金貸しシャイロックのこと。

2023年には阿部サダヲさん主演で映画化も予定されています。

登場人物(キャスト)

東京第一銀行 長原支店

西木雅博(井ノ原快彦)
長原支店営業課・課長代理。誠実でまっすぐな性格であるがゆえに上司から嫌われやすい。万年課長代理で出世の見込みはないが、面倒見が良く若手行員からは慕われている。支店内で起こった現金紛失事件の真犯人を捜している最中に、突然失踪してしまう。

北川愛理(西野七瀬)
西木の直属の部下。総合職を目指しており、いつも親身になってくれる西木を信頼している。入行してすぐに父親を亡くし、家計を助けるため給与の半分を家に入れている。ある人物に嵌められて現金紛失事件の濡れ衣を着せられるが、西木によって救われる。

竹本直樹(三浦貴大)
融資課・課長代理。高卒で、スポーツ推薦で入行した。実務能力に優れ業績を上げていたが、過去に直属の部下が1億円を使い込んだ責任を取らされ、出世コースを外れた。担当する大城田工業の案件もいっこうにまとまらず、古川からの罵倒に疲弊しきっている。いつも愚痴を聞いてくれる西木を慕っている。

滝野真(加藤シゲアキ)
業務課・課長代理。常に営業成績トップで、支店で最も業績を上げているエース。愛する妻と一人息子との仲も良好で、公私ともに順調。

古川一夫(萩原聖人)
副支店長。高卒の同期の中ではスピード出世し、大卒の連中を見返してやりたいと思っている。短気でカッとなりやすく、業績のためならパワハラも辞さない。融資課の小山を負傷させ、警察沙汰になる。

九条馨(前川泰之)
支店長。検査部出身のエリート。普段は冷静で紳士を装っているが、本性は腹黒く狡猾な一面を持つ。

小山徹(森永悠希)
融資課。愛理の同期。ある日突然、古川に対して反抗的な態度を取るようになり、トラブルを起こしてしまう。

半田麻紀(早見あかり)
融資課。美人で女性行員の憧れの的だが、なぜか愛理にきつく当たる。

三木哲夫(矢野聖人)
業務課。愛理と付き合っている。愛理が現金紛失事件の犯人として疑われたことで、ある人物のしわざではないかと疑う。父親は不動産業を営んでいる。

東京第一銀行 本部

坂井寛(玉山鉄二)
人事部調査役。長原支店で起きた事件を調査するうちに西木と意気投合し、互いに信頼を寄せる関係に。3年前に自殺した親友を西木に重ねている。西木の失踪の真相を追うため、行員の面談や内部調査を行う。

富永孝弘(宮川一朗太)
人事部長。坂井の上司。

黒田道春(水橋研二)
検査部次長。坂井からの相談を受け、問題続きの長原支店を検査する。

そのほか

伊島宗広(橋本じゅん)
滝野が担当している融資先の「伊島工業」の社長。年商80億円の優良企業。

大城田正隆(水田信二)
竹本が融資を担当する「大城田工業」の社長。他行からよりよい条件での融資を勧められ、竹本をぞんざいに扱う。

西木妙子(映美くらら)
西木の妻。元銀行員で西木の気持ちに寄り添う。

河野彰彦(窪塚俊介)
坂井の同期で親友だったが、3年前に自ら命を絶ってしまう。上司との関係に悩み、坂井に相談を持ちかけていた。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

2009年。東京第一銀行・長原支店に勤める西木雅博(井ノ原快彦)が行方不明となった。西木は真面目でまっすぐな性格であるがゆえに、かつて上司とトラブルを起こして出世コースから完全に外れ、3年前から長原支店の営業課に配属されていた。
人事部の坂井(玉山鉄二)は行員たちから事情を聞くため、長原支店を訪れる。支店長の九条馨(前川泰之)と副支店長の古川一夫(萩原聖人)は西木をあまり評価しておらず、古川は「万年課長代理で出世の見込みもなく、嫌気がさして逃げ出したのでは」と話す。
一方で、竹本直樹(三浦貴大)や滝野真(加藤シゲアキ)、北川愛理(西野七瀬)ら若手行員は、西木がいかに部下思いで面倒見が良かったかを語る。愛理は西木のロッカーに貼ってあった家族写真を坂井に見せ、失踪するなんて考えられないと話す。そして西木が事件に巻き込まれた可能性を口にする。

西木が失踪する1か月半前。長原支店では業務課の滝野が営業成績トップを独走していた。副支店長の古川は成績不振が続く融資課の小山(森永悠希)を厳しく叱責するが、小山は反抗的な態度を取って古川に突き飛ばされ、全治2週間の怪我を負う。
小山は古川の謝罪を断固として受け入れず、警察に被害届を提出。彼らしくない行動に、西木は何らかの事情があると見て理由を聞き出そうとする。すると小山の口から「これは復讐なんです」と、思いがけない真相が語られる。
彼の思惑を知った西木は、人事部の坂井に連絡し、小山に会って直接話を聞いて欲しいと頼む。小山から真相を聞かされた坂井は、長原支店を訪れ、古川に事実を突き付ける。
古川は以前、担当者である小山の反対を無視して倒産直前の会社に5000万円の融資を実行。その後、倒産が確実になると、自分の損失を小山のせいにして責任を逃れようとしたのだった。偶然報告書を目にして古川に嵌められたと知った小山は、銀行を辞める決意を固め、最後に古川に仕返しをするため今回の計画を実行したのだった。
真相が明らかになり、坂井は連絡をくれた西木に礼を言う。西木はかつて自分も同じような目に遭い、出世コースから外れたことを明かす。小山は今回たまたま知ることができたが、普通は報告書の中身を知ることはできず、知らないまま不適合者というレッテルを貼られるのだと。そんな西木の姿に、坂井は亡き親友の姿を重ねるのだった。
小山が銀行を去って間もなく、長原支店で現金100万円が紛失するという事件が発生。支店内は騒然となり、全員で100万円の行方を捜すも見つからない。そこで全員の私物を確認した結果、愛理の鞄の中から帯封が見つかり、彼女が疑われることになる。

愛理は100万円紛失事件の犯人として疑われ、支店長の九条や古川から屈辱的な事情聴取を受ける。愛理の人柄を知る西木は彼女の無実を信じ、真犯人を見つけ出すため証拠品である帯封を警察に提出して指紋を採取してもらうことを提案する。
しかし、九条と古川は事件を公にしないことを決め、自腹で100万円を補填することを決断。反対する西木だったが逆らいきれず、その裏工作に加担してしまう。
愛理の恋人である業務課の三木哲夫(矢野聖人)は、愛理と付き合う前に融資課の半田麻紀(早見あかり)と付き合っていたことを打ち明ける。彼女は愛理に哲夫を取られたと思い込み、逆恨みしていたのだった。
西木に問い詰められた麻紀は、休憩室で拾った帯封を愛理のバッグに入れたことを自白するが、100万円は盗んでいないと主張する。短期間で2つの事件を起こし、関わった行員が2人も辞めたことで、長原支店は窮地に追い込まれる。
そんな中、融資課の竹本は担当する大城田工業への大口融資がいっこうにまとまらず、古川からの罵倒に疲弊しきっていた。社長の大城田正隆(水田信二)は、他行からもっと安い金利での融資を勧められていることを明かし、竹本をぞんざいに扱う。
ところが後日、その銀行が合併するというニュースが飛び込んでくる。長原支店に駆け込んだ大城田は、合併によって金利が適用できなくなったことを告げ、竹本に土下座して全額融資を頼み込む。10億円の大口融資が決まり、竹本と西木は大喜びする。
愛理は上層部が100万円を補填したという噂を耳にし、西木を問い詰めて真相を聞き出す。支店長らに従った自分が許せないという西木。事件の真相を明らかにすべく、西木は子供用の指紋採取キットを使って真犯人を見つけ出そうとする。
西木の失踪に関して坂井の面談を受けていた愛理は、それは西木が犯人をあぶり出すためのポーズであり、彼は犯人を見つけ出したのではないかと話す。

犯人捜しを続ける西木は行員の預金明細を調べ、愛理の恋人・三木が困窮していることを知る。その話を聞いた愛理は三木を問い詰め、父親の会社が不動産投資に失敗したことを聞き出すが、現金紛失事件とは無関係だった。
坂井は検査部の黒田(水橋研二)に頼み、問題続きの長原支店を検査することに。抜き打ちで長原支店を訪れた黒田は徹底的に調べ上げ、ついに九条ら上層部が自腹で100万円を補填した証拠を見つける。
証拠を突き付けて厳しく追及する黒田に対し、九条は落ち着き払った態度で取引を持ちかける。8年前、検査部にいた九条はATMの管理調査のため蒲田支店を訪れ、当時営業課課長代理だった黒田と会っていた。
そのとき九条はATMの近くで西東京競馬場の帯封を拾い、黒田がATMから盗んだ金を競馬につぎ込んで大金を儲けたのち、誰にも知られないようATMへ金を戻したことを見抜いていた。黒田の預金口座を調べると、1000万円ほど残高が増えていたという。
九条の脅迫に屈した黒田は取引に応じ、補填の事実を隠蔽する。黒田から「何も問題はなかった」と検査報告を受けた坂井は納得がいかず、西木と会って真相を聞き出そうとする。
西木は九条と黒田の間で取引が行われたらしいことは伝えるが、100万円の補填については「想像にお任せします」と濁す。坂井は小山の一件以来、九条と古川を問題視していることや、公平な人事評価が徹底されていない現状を西木に打ち明ける。
坂井の心には、3年前に異動願いが聞き入れられず自ら命を絶った同僚・河野(窪塚俊介)に対する自責の念が今も消えずに残っており、不器用ながらも誠実に仕事と向き合う西木に、河野の姿を重ね合わせていたのだった。
ある夜、西木はついに現金紛失事件の真相を突き止める。100万円を盗んだ犯人は営業成績トップの滝野だった。西木は滝野を呼び出して自首を促すが、滝野が密かに連絡を取った相手は融資先である伊島工業の社長・伊島宗広(橋本じゅん)だった。
翌朝、坂井のもとに「西木と連絡が取れない」という知らせが入る。最後に西木の姿が確認されたのは、昨夜9時頃だったという。以降一切連絡がなく、携帯も通じなくなっていた。
西木が伊島工業について調べていたことを思い出した愛理は、伊島工業を訪ねる。すると、年商80億円の優良企業とは思えない、みすぼらしいマンションの一室だった。愛理に問われた滝野は、社屋を建て直している最中で間借りしているからだと説明する。
滝野は職場でも家庭でもいつもどおりに振る舞うが、良心の呵責に押しつぶされそうになる。そんな中、羽田沖で男性の遺体が発見されたというニュースが流れる。

東京湾で見つかった遺体は西木ではないかと、不安を募らせる長原支店の面々。愛理は西木がいなくなる前日に伊島工業について調べていたことを坂井に話し、竹本らと密かに伊島工業の書類ファイルを調べる。
すると、伊島工業の印鑑証明書は偽造されたもので、書類はすべて偽物だった。社長の伊島は古いアパートの一室に住んでおり、部屋の借主の名は石本浩一。石本は不動産会社「赤坂リアルター」の社長で、当時赤坂支店にいた滝野が担当していた。
後日、坂井や九条、古川らに追及された滝野は、書類を偽造して架空融資を行ったこと、100万円を盗んだことを認める。
事の発端は6年前。赤坂支店にいた滝野は石本の会社に10億円の融資を行い、彼から渡された“謝礼”を受け取ってしまった。石本との癒着関係によって滝野の業績は上がり、課長代理に昇進した。
滝野が長原支店に移ったあとも、石本は彼を頼ってきた。損失の埋め合わせに5億円の融資が必要だと頼まれ、彼と共謀して伊島工業という架空の会社を作り上げた。
だがあてにしていた大口の取引が流れ、伊島工業は利息の支払いさえ心許ない状況に陥った。石本に頼まれて滝野が利息分の100万円を立て替えることが何度か続き、ついに銀行の金に手を出してしまったという。それが現金100万円紛失事件の真相だった。
西木が架空融資を見抜いたのは、彼が赤坂支店時代に石本の会社を担当し、顔を知っていたからだ。石本が伊島社長として長原支店に来たとき、不審に思って調べ始めたらしい。
滝野は新宿のバーで西木に自首を勧められ、一日だけ考えさせてほしいと頼んで12時頃に別れたという。その後、石本から「すべて片付いたから心配するな」と連絡があったが、怖くてそれ以上聞けなかったと話す。
石本と連絡が取れず、坂井は警察に通報することを決める。その結果、長原支店の不正は全国ニュースになり、滝野は警察の取り調べを受けることに。
愛理は西木の家を訪ね、西木の妻・妙子から別居していたことを知らされる。西木は兄が経営する会社の連帯保証人になっており、そのことを何も聞かされていなかったことに怒った妙子は、子供たちを連れて家を出ていたのだ。
警察から石本が見つかったという連絡が入る。彼は西木を釣りに誘って海に突き落としたと自供しており、その供述をもとに警察は捜索を開始する。愛理と坂井は西木がよく釣りに行っていた千葉の富津を訪ね、病院に入院していた西木を見つける。
西木は海に突き落とされたあと、浜辺に打ち上げられて病院に搬送されていた。西木の無事を喜ぶ愛理と坂井に、西木は銀行員を続けるかどうか悩んでいることを打ち明ける。そんな西木のもとに、妙子が子供たちを連れて現れる。
回復した西木は辞表を提出し、銀行員を辞めて運送会社で働き始める。かつて赤坂支店にいた頃、西木は石本から“謝礼”を差し出されていた。だが彼はそれを突き返し、「受け取れません。私は銀行員です」と言い切ったのだった。

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