ネタバレ有「ストレンジャー・シングス」シーズン3全話あらすじ・感想・オマージュ解説

Netflix「ストレンジャー・シングス」シーズン3全話ネタバレ感想・オマージュ解説

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Netflixの海外ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3(全8話)についてまとめました。

シーズン2から約半年後の1985年夏。「スターコート・モール」がオープンし、きらびやかなモールに入りびたる子どもたち。

ホーキンスの町ではまたもや怪現象が起こり、子どもたちは「裏側の世界」の怪物が戻ってきたことを知ります。

今回も懐かしい映画のオマージュが満載で、どのシーンも楽しかったです!

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「ストレンジャー・シングス」シーズン3登場人物(キャスト)一覧 ネタバレ有「ストレンジャー・シングス」シーズン3登場人物(キャスト)一覧・時代背景

各話のあらすじ

1984年6月末。ソ連は巨大なマシンを使って「裏側の世界」のゲートを開こうとするが、失敗する。
1年後の1985年夏。マイク、ウィル、ルーカス、マックスは新しくできた「スターコート・モール」へ行き、スティーブが働くアイスクリーム店の裏口から映画館へ。
4人が映画を見ている最中、不可解な停電が起きる。すぐに復旧するものの、ウィルは異変を感じる。
エルの父親となったホッパーは、マイクとエルが部屋に閉じこもってキスばかりしているとジョイスに相談する。
3人で腹を割って話し合うべきだと助言をもらったホッパーだったが、怒りを抑えられず、マイクを脅してエルに会わせないようにする。
ナンシーとジョナサンは夏休みの間、地元の新聞社「ホーキンス・ポスト」でインターンとして働いていた。
だがナンシーは男性社員に雑用とお茶くみばかり命じられ、意見を言えば笑われ、まともに仕事ができずウンザリしていた。
科学キャンプに参加していたダスティンは1か月ぶりに町に戻り、仲間たちと再会する。
キャンプで出会ったユタ州出身のスージーと交信するため、ダスティンは丘の上に電池式電波塔を設置する。
だがスージーからの応答はなく、みんなから嘘つき呼ばわりされてしまう。みんなが帰った後、ダスティンはロシア語の交信を傍受する。
ナンシーのとマイクの母カレンは、マックスの兄ビリーが監視員をしているプールに通い詰め、モーテルに誘われる。
その夜、ビリーはカレンと会うためモーテルへ向かい、閉鎖されたブリムボーン製鋼所の前で事故を起こす。そして謎の生物に引きずり込まれる。

怪物に襲われたビリーは「裏側の世界」で自分そっくりの生き物に会い、幻覚に苦しめられるようになる。
もうひとりの自分に命じられるまま、ビリーはライフガードの同僚ヘザーを拉致してブリムボーン製鋼所に連れて行く。
ホッパーに脅されたマイクはエルの家に行くのをやめ、エルに怪しまれる。
マイクが嘘をついていると気付いたエルは、マックスに相談。「友達は嘘つかないけど彼氏は嘘をつく」と教わり、女の子2人でスターコート・モールへ行って買い物を楽しむ。
モールで偶然マイクやルーカスたちと会ったエルは、マイクが嘘をついて弁明するのを見て「もう別れる」と宣言する。
ジョイスはマグネットが一斉に磁力を失うという怪現象の謎を解くため、クラーク先生の家を訪れる。そしてホッパーとの夕食の約束をすっかり忘れてしまう。
ナンシーは特ダネをものにしようと、ジョナサンを誘って情報提供者ドリスコル夫人の家を訪ねる。
ドリスコル夫人は「ネズミが地下室の肥料を食べていた」と言い、そのネズミを捕獲したという。
ナンシーとジョナサンが帰った後、ネズミは破裂して液体化し、動き出す。
ダスティンはスターコート・モールへ行き、スティーブと同僚ロビンの力を借りてロシア語の秘密通信を翻訳する。だがその内容は、意味不明の暗号になっていた。
スティーブは会話の背後に流れる音楽がモール内の遊具の音だと気づき、会話が交わされた場所はソ連ではなく、このモール内だと気づく。

マックスと意気投合したエルは、超能力を使ってマイクたちの様子を覗き見て、面白がる。
遊び半分にビリーを覗き見たエルは、彼がヘザーを監禁していることを知り、マックスとともにヘザーの家へ向かう。
だがそこで見たのは、ヘザーの両親と楽しそうに食事をするビリーとヘザーの姿だった。ヘザーの父親は、ホーキンス・ポストで管理職に就くトム・ホロウェイだった。
エルは違和感を覚えながらも、マックスとともにヘザーの家を後にする。2人が帰った後、ビリーとヘザーは両親を襲って眠らせる。
ウィルはマイクとルーカスを誘ってダンジョンズ&ドラゴンズで遊び始めるが、女の子たちのことが気になる2人はゲームに集中できない。
怒ったウィルは一人で帰り、森の中のバイヤーズ城を破壊する。そして“マインド・フレイヤー”が戻ってきたことを察知する。
ナンシーは新聞社の男性社員たちにネズミの異常行動について報告するが、一笑に付される。証拠を手に知れるため、ジョナサンとともに再びドリスコル夫人の家へ向かうナンシー。
ジョイスはホッパーに磁石の異常を訴え、閉鎖されたホーキンス研究所を見に行く。地下のゲートに異常がないことを確認する2人だったが、長身の男が現れ、ホッパーを襲撃してバイクで走り去る。
ロビンはロシア語の通信の暗号を解き、夜にスターコート・モール内で何かが起きることを知る。その夜、ダスティン、スティーブ、ロビンの3人は、武装したロシア人たちがモール内に荷物を運び込む様子を目撃する。

ビリーとヘザーはヘザーの両親を拘束してブリムボーン製鋼所に連れて行き、2人をマインド・フレイヤーの宿主にする。
ナンシーとジョナサンは地下室で肥料を食べているドリスコル夫人を発見し、警察に通報する。正気を失ったドリスコル夫人は病院に搬送される。
上司のトムはドリスコル夫人が妄想型総合失調症であることを告げ、勝手な行動を取ったナンシーとジョナサンを解雇する。
ウィルは“マインド・フレイヤー”が戻ってきたことを仲間たちに知らせる。
マイク、エル、ルーカス、ウィル、マックスの5人は、ビリーをプールのサウナ室に閉じ込め、彼がマインド・フレイヤーの新しい宿主となったことを確認する。
サウナの扉を壊して襲いかかるビリーを、エルが超能力で弾き飛ばす。ビリーはそのまま逃走する。
ホッパーは自分を襲ったロシア人の殺し屋がラリー・クライン町長の知り合いで、スターコート・モールに雇われていることを知る。
ジョイスは、スターコートが買い占めた土地の近くに発電所があることに気づき、マグネットが磁力を失う原因となった巨大な機械がどこかにあるのではないかと推測。ホッパーとともに土地を調べに行く。
スターコートの設計図を手に入れたダスティン、スティーブ、ロビンの3人は、荷物が運び込まれている倉庫へエアダクトを通って潜入しようと計画する。
だがエアダクトが小さくて入れず、ルーカスの妹エリカに協力を求める。エリカはエアダクトから倉庫にたどり着き、中から倉庫のドアを開けることに成功。
だが4人が荷物の中身を調べていると、エレベーターが作動して部屋ごと地下に運ばれてしまう。
ナンシーは母カレンに励まされ、調査を続行することを決意。ドリスコル夫人が入院している病院へ行き、夫人に異変が起きるのを目撃する。
その頃、ビリーとヘザーはブリムボーン製鋼所でマインド・フレイヤーの宿主を増やし続けていた。

ジョイスとホッパーは、空き家の地下室でロシア人科学者アレクセイを見つける。
そこへ殺し屋グリゴーリが現れ、ジョイスとホッパーはアレクセイを連れて車で逃走する。
グリゴーリからは逃げおおせるも、車は森の中で故障して炎上。さらにアレクセイとの会話もままならず、事情を聞き出すことができない。
ホッパーとジョイスは「通訳」を求めて、イリノイ州にいる元新聞記者のマレー・バウマンのもとへ向かう。
ナンシーとジョナサンはマイクたちと合流し、ドリスコル夫人とヘザーがマインド・フレイヤーの宿主になっていることを知る。
7人はマインド・フレイヤーの居場所を突き止めるため、ドリスコル夫人が入院する病院へ向かう。
しかしドリスコル夫人の姿はなく、宿主となったトムと新聞社の男性社員が現れ、ナンシーとジョナサンに襲いかかる。
2人はトムと男性社員を殺すが、死体は溶けて合体し、マインド・フレイヤーになる。
一方、スターコート・モールの地下に閉じ込められたダスティン、スティーブ、ロビン、エリカの4人は、倉庫を脱出して地下要塞へと侵入。ソ連の科学者たちが巨大なマシンを使って、「裏側の世界」へのゲートを開けようとしているのを目撃する。

地下要塞でソ連兵に見つかってしまうスティーブ、ダスティン、ロビン、エリカの4人。
スティーブとロビンはダスティンとエリカを逃がし、ソ連兵に捕まって自白剤を打たれる。ダスティンとエリカは戻ってきて2人を救い出す。
病院でマインド・フレイヤーの襲撃を受けたナンシーとジョナサンは、駆けつけたエルに助けられる。
ナンシー、ジョナサン、マイク、エル、ウィル、ルーカス、マックスの7人は、ホッパーの山小屋へ行き、エルの超能力を使ってビリーの居場所を探す。
ビリーの記憶の中に入ったエルは、幼いビリーが母と過ごした幸せな時間を垣間見る。だが母は父の暴力に耐えかね、ビリーを置いて家を出ていったのだった。
ジョイスとホッパーはマレーに通訳を頼み、科学者のアレクセイから話を聞き出す。
アレクセイによると、ソ連がホーキンスの地下に要塞を作り、「キー」と呼ばれる巨大なエネルギーを発生させるマシンでゲートを開けようとしているという。
ホッパーはオーエンズ博士に連絡し、救援を求める。
エルはビリーがマインド・フレイヤーに捕まった場所「ブリムボーン製鋼所」を突き止めるが、自分の居場所も知られてしまう。
その頃、マインド・フレイヤーは寄生した人間たちをブリムボーン製鋼所に集め、自らの体に取り込んで巨大化していた。

独立記念日の夜。ラリー・クライン町長主催の遊園地では、花火が打ち上がる。
居場所を知られたエルたちは、巨大化したマインド・フレイヤーの襲撃を受ける。エルは怪物を引き裂くも、足を負傷する。マイク、エル、ウィル、ルーカス、マックス、ナンシー、ジョナサンの7人は、ホッパーの山小屋から脱出し、スーパーマーケットに逃げ込む。
ルーカスはスーパーに売っている花火で爆弾を作ることを思いつく。
ダスティン、スティーブ、ロビン、エリカの4人は、地下要塞から脱出し、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を上映中の映画館に逃げ込む。
マイクはダスティンからの「脱出できない。迎えに来て欲しい」という無線通信を傍受する。
自白剤が抜けて正気に戻ったスティーブは、ロビンに告白する。
ロビンは自身が同性愛者であることを打ち明け、高校でスティーブを見ていたのは、自分の好きな女の子がスティーブを見ていたからだと話す。
ジョイスとホッパーは子どもたちを探すため遊園地にやってくるが、アレクセイが殺し屋グリゴーリに撃たれて死んでしまう。
マレーはソ連の交信を無線で傍受し、子どもたちがスターコート・モールにいることを知る。
観客に紛れて映画館を出ようとしたダスティンたちは、ソ連兵に見つかってフードコートに逃げ込む。
追い詰められたダスティンたちの前にエルが現れ、超能力でソ連兵を倒す。
仲間たちが再会して状況を説明し合う中、エルは足の傷を悪化させて倒れてしまう。

エルの足の傷にはマインド・フレイヤーの欠片が潜り込んでいた。エルは超能力でマインド・フレイヤーを取り除くが、その直後から力を失ってしまう。
ホッパー、ジョイス、マレーの3人は、スターコート・モールで子どもたちと再会する。
地下要塞のマシンを破壊してゲートを閉じるため、ホッパーたちは地下へ潜入する。
ダスティン、スティーブ、ロビン、エリカの4人は、電波塔がある丘の上へ行き、無線を使ってマレーを誘導する。
エル、マイク、マックス、ルーカス、ジョナサン、ナンシーの5人はスターコートを脱出しようとするが、車が細工され動かなくなっていた。
再びモール内へ戻ったエルたちに、マインド・フレイヤーが襲いかかる。
襲撃をかわしたルーカス、ジョナサン、ナンシーの3人は、戻ってきたスティーブ、ロビンとともに車で脱出し、エルとマイク、マックスの3人がスターコートに取り残される。
エルはビリーに捕まり、マインド・フレイヤーのもとに連れて行かれる。
ジョイスとホッパーは金庫室に辿り着くも、暗証番号のプランク定数がわからず立ち往生する。
それを知ったダスティンは、ユタ州にいるスージーに無線で呼びかけ、彼女のリクエストである「ネバーエンディング・ストーリー」を一緒に歌ってプランク定数を教えてもらう。
金庫を開け、マシンの鍵を手に入れたホッパーとジョイスだったが、またも殺し屋グリゴーリがホッパーに襲いかかる。
ホッパーはグリゴーリをマシンに投げ込んで殺し、オペレーター室にいるジョイスに爆破を促す。
ビリーはエルをマインド・フレイヤーに吸収させようとするが、戻ってきたルーカスたちが花火爆弾で攻撃する。
エルはビリーに母親と過ごした幸せな時間を思い出させようと、自分が見た光景を語って聞かせる。自分を取り戻したビリーは、エルを守ってマインド・フレイヤーに殺されてしまう。
ジョイスによってマシンが爆破され、ゲートは閉じられる。マシンのすぐ横にいたホッパーは、跡形もなく消えていた。
マインド・フレイヤーは力を失い、政府のヘリがやってきてオーエンズ博士とアメリカ軍が地下要塞に乗り込む。
3か月後。スターコートの「悲惨な事故」はマスコミに大きく報じられ、ホーキンスは「呪われた町」として有名になる。
エルとバイヤーズ一家はホーキンスを離れることになり、ナンシー、マイク、ルーカス、マックス、ダスティンは引っ越し作業を手伝う。
エルはホッパーが残した手紙を読んで涙ぐむ。一家を乗せたトラックが去り、マイクたちは淋しさを味わう。
ソ連のカムチャッカ半島では、ソ連兵が「アメリカ人」と呼ぶ囚人が収容されている独房の隣室にいる囚人を連れ出し、デモゴルゴンに食べさせていた。

感想

80年代のきらびやかな夏休み

最高でしたね!!

ホラー味が強かった過去シーズンに比べ、明るいシーンが多くて楽しかった! いつも以上にワクワクしました。

これまでは学校やバイヤーズ家が舞台となることが多かったのですが、今回は夏休みということもあって、ほぼスターコート・モールが舞台。

これは映画「初体験/リッジモント・ハイ」で描かれたモール文化の再現になっています。

ホッパーを狙う殺し屋は完全に「ターミネーター」だったし、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ネバーエンディング・ストーリー」「ベスト・キッド」も出てきて、テンション上がりまくりでした。

前シーズンでエルがゲートを閉じ、研究所も閉鎖されて、やれやれと思ったのも束の間。

今度はソ連の秘密基地が出てきて、巨大なマシンでゲートを無理やりこじ開けようとします。

ソ連の秘密基地、というところが80年代っぽい(当時のアメリカ映画はそういうの多かった)。

モールの地下にソ連の秘密基地が!

今回も、前半の行動はバラバラ。ストーリーが進むにつれ、すべての要素がひとつに繋がっていくというおなじみの展開。

  1. ソ連の秘密基地潜入チーム
    ダスティン、スティーブ、ロビン、エリカ
  2. ビリー監視チーム
    エル、マックス、マイク、ルーカス、ウィル
  3. ネズミの異常行動調査チーム
    ナンシー、ジョナサン
  4. 謎の巨大マシン捜索チーム
    ジョイス、ホッパー、マレー

特に①「ソ連の秘密基地潜入チーム」が最高でした!

ダスティンとスティーブはすっかり仲良くなってて、もう名コンビですね。そこにロビンとエリカも仲間に加わって。

この4人が地下要塞の謎を突き止めるわけですが、最高の組み合わせでした。

新しいキャラクターが違和感なく仲間に加わるところが、このシリーズのすごいところ。

恋のキューピッド、マレー・バウマン

④「謎の巨大マシン捜索チーム」もよかった。

マグネットの磁力が消えるという怪現象から、巨大マシンの存在にたどり着くジョイス、ほんとすごい。ホッパーの言うとおり警察官になれそう。

そんな2人は近づきそうで近づかない、もどかしい距離。お互いに意識し合っているのに、喧嘩ばかりしてる。

そこに登場するのが、前回ジョナサンとナンシーをくっつけた変人マレー・バウマン。

今回もいい仕事してくれて、ジョイスとホッパーが一歩踏み出せない心理を完璧に分析してくれてます。

マレーの再登場うれしかった。前回ナンシー&ジョナサンが訪れたマレーの家を、今度はジョイス&ホッパーが訪れるっていうのが面白い。

ナンシーの勇敢さは母譲り

ナンシーとジョナサンは新聞社でインターンとして働き(夏休みだけ?)、ネズミの異常行動を調査。

ナンシーはどんどん逞しくなっていくなぁ。

この時代は「セクハラ」や「パワハラ」というものがまだ浸透してなかったから、ほとんどの女性は「そういうもの」と受け止めて泣き寝入りしていた。

だけどナンシーは、自分を信じて突き進むことを選択する。彼女の背中を押したのは、母カレン。

「簡単じゃないわ。君には無理だって言われ続ける。君はまだ力不足だってね。世の中は何度も何度も人を打ちのめすの。ほとんどの人は挑戦をやめる。あなたは違う。戦えるわ。昔からよ。誰に似たのかしら」

ナンシーの勇敢さはお母さん譲りだったんですね。

ホッパーとエルの新しい生活

マイクはエルと喧嘩して(その原因はホッパーが作った)、エルはマックスに、マイクはルーカスに相談。

結果的にエルとマックスが仲良くなり、女の子同士で遊ぶ楽しさを知るエル。2人がキャッキャする場面がめちゃくちゃ可愛くて微笑ましかった!

エルが普通の女の子のように恋をしたり、友達と仲良く遊んでいたりするのを見ると、心から「よかったなぁ」と思います。

ホッパーも、エルが女友達と一緒にいるときは満面の笑み。わかりやすい。

シーズン2でこの人はだいぶ厄介な父親になりそうだなーとは思ってましたが、予感的中で、今シーズンはさらに輪をかけて厄介になってましたね。

毎日いちゃいちゃするエルとマイクに腹を立て、中学生のマイクを脅して無理やり離れさせるとか(成功すると大喜び!)。

ジョイスをデートに誘うもすっぽかされて不機嫌になり、ヤケ酒を飲んで泥酔したり、子どものように拗ねたり、嫌味を言ったり、嫉妬したり。

途中からもう警察署長でもなくなって、町長をボコボコにするわ、通りすがりの人の車を盗むわ、やりたい放題でした。

胸熱なネバーエンディング・ストーリー

終盤、ダスティンとスージーが(緊張感高まる場面で)歌う「ネバーエンディング・ストーリー」が胸熱でした。

第1話以降、実在するのかどうかで問題になっていたダスティンの彼女〝スージー〟が、まさかここで登場するとは!

そしてこの完璧にお膳立てされたシーンで、「ネバーエンディング・ストーリー」を歌うとは! 最高!!

「ネバーエンディング・ストーリー」はアメリカでは1984年、日本では1985年に公開された、ミヒャエル・エンデ原作のファンタジー映画。

わたしは中学生のときに映画館で観て魂を揺さぶられるほどの衝撃を受け、未だにそのときの感覚を忘れることができません。

この主題歌を聴くと、当時の感覚がぶわーっと蘇ってきて過去にトリップしそうになるんですよね…堪えますけどね。

そっか。よく考えたら、わたしマイクたちと同年代なんだなぁ。

置いてけぼりのウィル

シーズン1では小学生に見えるくらい幼かった少年たちも、すっかり成長してティーンエイジャーに。

ダンジョンズ&ドラゴンズへの情熱もなくなってしまい、頭の中は〝女の子〟のことでいっぱい。

女の子に興味がないウィルは、またみんなでD&Dがやりたくてしょうがないのに、マイクに「僕らはもう子どもじゃない」と言われてしまう…。

切ない。

わたしも経験あります。みんなについていけなくて、置いていかれたような気持ち。今まで大切にしてきたものを「もういらない」と言われたような気持ち。

でもウィルの場合は、それだけじゃないよね。

彼はみんなと同じように女の子を好きになれない。彼が好きなのはマイクだから。

ウィルの孤独が救われる日は来るのかな…。

ホッパーは生きている? 続きはシーズン4で!

やっとエルと正式な親子になれたのに。ジョイスとデートの約束をしたのに。

それなのに、最後にあんな顔をして、ホッパーはマシンの爆発とともにいなくなってしまいました。

エルに伝えようとして伝えられなかった言葉が、愛情に満ちあふれていて泣かずにはいられなかったです。

ラストシーンでロシア兵が「アメリカ人は…」と話していたので、どうやらホッパーは生きていて、ソ連に連れて行かれた様子。

シーズン4の予告を見ると無事なようなので、ひとまずホッとしました。

バイヤーズ家とエルがホーキンスを去り、仲間たちは離ればなれに。

ますます成長して大人になっていく彼ら…。もうD&Dをすることもないのかな。

見終わった後、淋しい気持ちになってしまいました。

シーズン4の製作は新型コロナの影響でストップしているようですが、いつまでも待ちます。

オマージュについて

「ストレンジャー・シングス」シーズン3には、さまざまな映画や音楽へのオマージュが散りばめられています。

以下、一部ですが紹介します。

未知との遭遇 (1977)

シーズン3の第1話で、ダスティンの家のおもちゃが突然動き出し、一斉にどこかへ向かうシーンがあります。

これは映画「未知との遭遇」に登場するシーンにそっくりです(シンバルを持ったサルのおもちゃも一緒)。

初体験/リッジモント・ハイ (1982)

ダスティンは、ガールフレンドのスージーを「フィービー・ケイツ似」と表現。

シーズン3に登場した「スターコート・モール」は、フィービー・ケイツが出演した映画「初体験/リッジモント・ハイ」に登場するショッピング・モールの影響を受けています。

また、ビリーが働くプールのシーンでも、同映画の曲がかかっています。

最終話、スティーブが訪れたレンタルビデオ店には、同映画のフィービー・ケイツの等身大パネルが飾ってありました。

スター・ウォーズ /ジェダイの帰還(1983)

第1話で、ダスティンが「こちらはゴールド・リーダー。基地に帰還中」と無線で呼びかけるシーンがあります。

これは「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」でランド・カルリジアンが使用するコールサインです。

若き勇者たち(1984)

映画「若き勇者たち」は、ソ連、キューバ、ニカラグアの共産圏連合軍がアメリカに侵攻してきて、地元の若者たちが山へ逃げ込んでゲリラ戦を開始するというストーリー。

シーズン3では「ソ連に立ち向かう子どもたち」が描かれ、映画との共通点が見られます。

ダスティンがソ連の兵士を見て「マジで『若き勇者たち』の状態」と言うシーンも。

ターミネーター (1984)

ホッパーを追うソ連の殺し屋グリゴーリは、映画「ターミネーター」に登場するターミネーター・T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)にそっくりです。

第1話で彼がソ連の科学者を持ち上げて絞め殺すシーンは、「ターミネーター」の冒頭シーンを彷彿とさせます。

ジムに彼のことを問い詰められた町長が、「アーノルド・シュワルツェネッガーさ」と答えるシーンも。

ベスト・キッド (1984)

エルがマックスの部屋で見ていた雑誌には、映画「ベスト・キッド(原題:The Karate Kid)」で一躍有名になった俳優ラルフ・マッチオの写真が。

ルーカスは「空手キッド」と日本語で書かれた日の丸デザインのシャツを着て、バンダナをハチマキ風に巻いていました。

死霊のえじき (1985)

第1話で、マイクたちがスターコート・モールの映画館で「死霊のえじき」を観るシーンがあります。

この映画はジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画で、シーズン3で描かれる「マインド・フレイヤーの宿主」がゾンビとリンクしています。

バック・トゥ・ザ・フューチャー (1985)

地下要塞から脱出したダスティンとスティーブたちが、映画館に逃げ込んだときにかかっていた映画。ドラマの中では公開2日目のタイミングですね。

そのほか、

  • ダスティンとマイクのトランシーバーのシーン
  • 駐車場でビリーの車が突っ込んでくるシーン
  • ナンシーとジョナサンが訪問したドリスコル夫人の家にあった黒猫の時計

などのオマージュシーンが見られました。

ダイ・ハード(1988)

ホッパーが空き家で殺し屋グリゴーリと遭遇し、後頭部に銃を突きつけるも「警官だから撃てない」と言われるシーンは、映画「ダイ・ハード」のオマージュ。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989)

ソ連の地下要塞で、ロビンとスティーブが背中合わせに縛り付けられるシーンは、映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」のオマージュです。

映画では、ハリソン・フォードとショーン・コネリーが背中合わせに縛り付けられ、コミカルなやりとりをします。

また、ホッパーがソ連の殺し屋と戦うシーンも、インディ・ジョーンズを意識していると思われます。

エイリアン

「エイリアン」シリーズへのオマージュはシーズン1、シーズン2でもたくさん見られましたが、今回も多いですね。

  • スティーブが地下要塞で見つけた緑色のシリンダーを取り出すシーン
  • シリンダーが壊れて緑色の液体が溶けるシーン
  • 病院でナンシーがマインド・フレイヤーに接近されるシーン
  • マインド・フレイヤーの口の中からもう一つの口が出てくるシーン
  • エルの負傷した足の中でマインド・フレイヤーの欠片がうごめくシーン

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