WOWOWの連続ドラマ「トップリーグ」第3話のあらすじと感想です。
「筒美商会」の金が民政党の裏金であることを突き止めた酒井たち。
近藤官房長官の裏の顔も、次第に見えてきましたね。
第3話のあらすじ
松岡(玉山鉄二)と近藤(小林薫)が会っているところへ酒井(池内博之)が現れ、近藤に「お台場の泉についてお伺いしたい」と切り込む。近藤は「何の話かわからない」と部外者を装う。
酒井は「筒美商会」を監視し、民政党の別の私設秘書が金を運び出すところを目撃。デスクの茂森(堀部圭亮)に「近藤官房長官が〈筒美ルート〉の裏金の金庫番だった可能性がある」と明かす。大スクープになると考えた茂森は、特別チームを作って徹底的に調べるよう酒井に命じる。
「お台場の泉」が気になりつつも、それが何を表しているのかわからない松岡。そんな時、松岡は近藤の部屋に呼び出され、総理大臣の芦原(佐野史郎)と面会する。
松岡が政策記者を務める「子育て支援」のスクープが他社から飛び出し、動揺する松岡。しかし芦原と癒着している阿久津(陣内孝則)は誤報だと言う。その後、近藤が会見を開き誤報であることを発表。松岡は近藤の口添えで、誤報に関する独占インタビュー記事を出す。
酒井と柴田(光石研)は、私設秘書から「筒美商会」の金が民政党の裏金であるという証言を得る。警察も動き出し、捜査本部が立てられることに。酒井と柴田は連携を取りながら、記事を出すタイミングを計る。
松岡が発言した定例会見の動画を見た酒井は、松岡が近藤に取り立てられたのは、埋め立て地で見つかった金庫について質問したためだと気づく。酒井は松岡と会い、近藤と阿久津には気をつけろと忠告する。
松岡が書いたインタビュー記事は、選挙で民政党の対立候補を負かすために近藤が仕組んだものだった。さらに、酒井は10年前に新聞社を辞めた理由を、阿久津のせいだと語る。阿久津は酒井に政界入りして大和新聞と癒着することを勧めたという。
ライバル誌に「新時代」の誤報を報じるスクープが掲載される。警察にも圧力がかかり、柴田は上司から捜査を中止するよう言い渡される。酒井は近藤が手を回して潰しにかかっているのだと推測し、「筒美商会」へ向かおうとするが、路上で男に刺されて重症を負う。
康恵(佐久間由衣)から連絡を受けた松岡は、酒井が運ばれた病院へ向かう。そして酒井が〈筒美ルート〉の裏金について調べていたこと、口封じのために襲われたことを聞かされ愕然とする。康恵は酒井の代わりに記事を出してほしい、と松岡に訴える。
第3話の感想
酒井が新聞社を辞めた理由
酒井が刺されてしまいました。「新時代」の誤報を報じる記事といい、警察への圧力といい、露骨ですね。
酒井が10年前に大和新聞を辞めた理由も明らかになりました。
酒井の妻は政治家の娘で、彼女の兄が死んだため、跡を継いで政治家になってほしいと言われていたようです。酒井は断ったけれど、妻以上に政界入りを執拗に勧めてきたのが阿久津。
「お前がこのまま一介の記者でいたところで、政治には何のプラスにもならん。だが政界入りしてうちと協力すれば、政府と世論の両方から政治をよくすることができるんだ」
阿久津にとってはそれが正義だったのでしょうが、酒井は政治家と癒着することしか考えていない政治記者に、ウンザリしたんでしょうね。
それにしても、阿久津の情報源が総理大臣だったとは。
松岡が取り立てられた理由
近藤に利用されていることを知った松岡。
彼が取り立てられたのは、最初の定例会見で「埋め立て地で見つかった金庫」について切り込んだからでした。やっぱりねぇ。
松岡本人は、それがヤバイ質問だとはまったく気づいていなかった。だから彼が〈筒美ルート〉に気づく前に、手の届く場所に置いて監視しようとしたのでしょうか。
酒井が倒れ、代わりに記事を出してほしいと頼まれた松岡ですが、立場的に苦しいですよね。上司は阿久津だし、身近に頼りになりそうな味方はいないし。近藤官房長官の目は光っているし。
そういえば小雪さん演じる灰原はどうしてるんだろう。彼女が味方になってくれたら心強いのに。
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