ネタバレ有「なぜオ・スジェなのか」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

韓国ドラマ「なぜ、オ・スジェなのか」あらすじキャスト

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

TKローファームの弁護士オ・スジェは、裁判に勝つためなら手段を選ばない。その実力は“今年のスター弁護士賞”を受賞するほどで、会長のチェ・テグクも彼女に一目置いていた。
そんな中、テグクは部下たちからの意見を参考にして、事務所の代表弁護士を選出することに。高卒の女性弁護士であるスジェには分が悪く、代表はミン・ヨンベに決まりかけていた。
テグクは深い繋がりを持つハンスグループのハン・ソンボム会長と、大統領候補のイ・インス議員とともに、ヨンピョン地区の開発とハンスバイオの売却という2つの計画を進めていた。
スジェはソンボムの甥でハンスグループの法務本部長であるハン・ギテクが出席する会議の場で、ヨンベの不謹慎な行動を暴露し、テグクに「ハンスバイオの件は私が1人で担当します」とアピールする。さらに、ハンスグループのオフィスから資料を押収してしまう。
スジェに資料を奪われたと知ったソンボムは慌てふためくが、テグクはスジェを代表弁護士にすることをその場で決め、「彼女は扱いやすい忠犬だ」とうそぶく。
スジェが代表弁護士に任命されたというニュースは、たちまち業界に知れ渡る。女性弁護士協会の定期総会に出席したスジェは、ハンスバイオ買収に興味を示すSPパートナーズの代表ユン・セピルと出会う。彼はスジェが入手した資料に言及し、「あの中には想像以上のものがある」と告げる。

代表弁護士就任式を控えるスジェは、会長のチェ・テグクからある問題を解決するよう頼まれる。テグクが懇意にしているイ・ミンス議員と同じ党に所属するアン・ガンフン議員が、ホステスの女性に性的暴行を加えたとしてトラブルになっているというのだ。
ガンフンと交際していたスジェは密かに動揺するが、ガンフンに直接「助けてほしい」と跪かれ、彼に見切りをつけたうえで代理人を引き受けることに。
スジェは被害を訴えるパク・ソヨンと面会し、彼女が自分と同じ靴を履いていることに気づく。その靴は恋人のガンフンから贈られたものだった。
スジェは「裁判をしても私には勝てない」と高慢な態度でソヨンと彼女の弁護士を脅し、ガンフンとは何もなかったことにさせようとする。食ってかかるソヨンに、「私を呪いながら生きて」と冷たく言い放つスジェ。
しかしその後、ソヨンはTKローファームの屋上から転落。ちょうど1階にいたスジェは目の前で落下した彼女をまのあたりにし、ショックを受ける。警察は自殺として処理するが、スジェはソヨンを追い詰めた弁護士としてマスコミや世間から激しく非難される。
スジェにライバル心を燃やすヨンベは「TKの名誉を失墜させた」とスジェの責任を問い、代表弁護士就任を見送るようテグクに進言するが、スジェは「私がTKで、TKは私よ」と豪語する。その言葉を聞いたテグクは眉をひそめる。
テグクはスジェを飲みに誘い、1学期だけ休暇を取ってソジュン大ロースクールへ行けと命じる。代表弁護士就任まで見送られることになり、動揺を隠せないスジェ。偶然、通りがかった青年コン・チャンがスジェの足元に魚をばらまいてしまい、スジェは謝罪する彼の頬を叩く。
帰る途中、スジェは不整脈を起こして倒れてしまう。スジェの親友で医師でもあるチェ・ジュニは「すぐに仕事を辞めて」と懇願するが、スジェは拒む。
スジェは兼任教授としてソジュン大ロースクールに左遷される。そこで出会ったのは、国選弁護人時代に担当した殺人事件の被疑者キム・ドングだった。彼はコン・チャンと名前を変え、新たな人生を送っていた。

スジェとの再会を喜ぶコン・チャンだったが、スジェは彼の素性に気づいていなかった。
雨の夜、10年前の辛い出来事を思い出すチャン。彼がキム・ドングだった頃、17歳の異母妹チョン・ナジョンが殺害された。雨の中、工事現場で倒れている血まみれの彼女を発見したドングだったが、背後から何者かに殴られ、気を失ってしまった。
現在。ソジュン大ロースクールの教授となったスジェは、成績順で最下位の8班を指導することに。そこにはテグクの次男でスジェが家庭教師をしたことのあるチェ・ユンサンや、元刑事のチョ・ガンジャ、ナ・セリョン、ナム・チュンプン、そしてコン・チャンがいた。
スジェはハンスバイオ売却の目的がイ・インス議員の選挙資金を作るためで、ハン・ギテク本部長が資金洗浄をした証拠が資料の中にあるはずだと睨んでいた。さらに、ハン・ソンボム会長の個人資産にはテグクが関与しているという噂もあった。
TKローファームではテグクの長男チェ・ジュワンが代表弁護士に就任。怒ったスジェはイ議員とハン会長のもとにハンスバイオの財務諸表を送りつけ、2人を刺激する。2人はそれぞれスジェに取引を持ちかけ、資料を返してほしいと言ってくる。その状況をテグクに伝え、ハンスバイオ売却の総括責任者は自分だとアピールするスジェ。
ホテルでソジュン大のイベントが開催された日、スジェは酔っ払ったソ・ジュンミョン教授にセクハラされる。助けてくれたのはコン・チャンだった。だがスジェは「見なかったことに。二度と私の問題に関わらないで」と突き放す。
翌朝、ナ・セリョンは「ソ・ジュンミョンはセクハラ教授です。打ち上げの席でセクハラ被害に遭いました」と書いたビラを構内に貼り出す。しかしソ教授は否定し、目撃者のナム・チュンプンも教授の言ったことが事実だと言う。
セリョンが追い詰められていく様子を見て、過去の自分と重ね合わせるチャン。かつてキム・ドングだった頃、チャンは妹殺しの罪を着せられ、当時担当検事だったソ教授から厳しい追及を受けたのだった。
チャンはセリョンを罵るソ教授に食ってかかり、殴られてしまう。ユンサンとガンジャは目撃者のチュンプンを問い詰めるが、チュンプンは「ソ教授はやってない。もう関わりたくない」と告げて逃げてしまう。

副院長のチョン・ヒヨンは、ソ教授のセクハラを告発したセリョンを退学させようとする。セリョンはスジェに助けを求めるが、スジェは「法律は女性の味方じゃない。ソ教授に謝罪して許してもらいなさい」と助言する。セリョンは以前、TKローファームの総務課に勤めていたが、セクハラ被害を訴えて解雇された過去があった。
スジェの対応に失望したチャンは、8班の仲間たちと証拠集めに奔走する。入手したカラオケ店の防犯カメラ映像には、部屋を覗くチュンプンと、部屋から出てくるソ教授、そしてセリョンの姿が映っていた。仲間たちに追及されたチュンプンは、保身のために嘘をついてソ教授をかばったことを認める。
問題解決のために会議が開かれ、ソ教授の妻で判事のイ・ジニが出席して夫の無実を主張する。チャンたちは会議に乗り込んで防犯カメラ映像を公開し、ソ教授が過去に買春で逮捕されていることや、研究室で助教や学生たちにセクハラを繰り返していたことを暴露する。
意見を求められたスジェは、自分がホテルの廊下でソ教授からセクハラを受けた際の防犯カメラ映像を公開し、ソ教授を退職に追い込む。チャンはスジェの取った行動に心打たれ、「教授が好きです」と告白する。
10年前。意識を失ったキム・ドングは、海辺で妹のナジョンの遺体とともに発見された。ナジョンの下着からドングのDNAが検出されたことや、最後の通話相手がドングだったことから、殺人容疑で起訴されることに。面会に来た両親にも信じてもらえず、ドングは裁判で懲役10年を宣告されてしまう。弁護を担当したスジェは彼を救えなかったことに打ちのめされるが、「力をつけて、中身を磨くしかない。あなたも私も」とドングに告げていた。
ドングは収監された刑務所でク・ジョガブとソ・ヒョンチョルに出会う。1年後、真犯人が逮捕されたことでドングは釈放されるが、ナジョンの遺体は未だ見つからず、継母は彼を恨み続けていた。
ドングは「コン・チャン」と名前を変え、市場で働きながら勉強を続けた。ロースクールを受験したのは、スジェを見つけるためだった。

リーガルクリニックのセンター長に就任したスジェは、セクハラ事件を解決した8班の学生たちをチーム員に抜擢し、TKローファームの弁護士ソン・ミリムを客員弁護士として参加させる。
そんな中、自殺したパク・ソヨンの妹ジヨンがロースクールに現れ、「オ・スジェは殺人犯だ」と大勢の前で叫ぶ。さらに、ジヨンはTKローファームの屋上でスジェがソヨンに迫っている場面を隠し撮りした動画をネットに公開する。
スジェはソヨンが誰かに利用されているのではないかと考え、彼女を助けようと屋上で声をかけたのだが、動画を見た人々の間ではスジェを非難する声が高まる。
スジェが帰宅すると、母と2人の兄がマンションの前で待っていた。スジェが父親のビルを買い戻したと知った3人は、そのビルで金儲けをしようとスジェに擦り寄る。スジェは自分を受取人にして1億の保険に入れば店を出してやる、と言い放つ。
その頃チェ・テグクは、長男ジュワンがハン・ソンボムの息子ドンオと、イ・インスの息子シヒョクとともに“麻薬パーティーや性売買の噂がある”とマスコミに報じられ、対応に追われていた。
スジェはテグクに呼び出され、麻薬捜査の指揮を執る西部地検の検事長と会って話をつけてくれ、と頼まれる。尻拭いはごめんだと断るスジェだったが、TKローファームの名を守るため引き受けることに。

スジェは8班のメンバーに、ソヨン転落に関して調べるよう指示する。調査後にTKローファームの屋上に集まったメンバーは、それぞれの見解を順番に述べていく。
ソヨンが転落した直後、1階に集まった群衆の中にジヨンの姿がとらえられていた。ソヨンは亡くなる前、「大金が入るから海外移住しよう」とジヨンに話していた。姉を心配したジヨンは携帯の位置情報を調べ、現場まで追ってきていたのだ。
ソヨンは携帯を2つ持っており、屋上で撮影された動画はソヨンの携帯で撮影された後にもう一つの彼女の携帯に自動的に転送されていた。しかし、撮影された携帯は現場で発見されていなかった。
テグクは長男ジュワンのスキャンダルをもみ消すことに成功し、一安心する。スジェのように父親の役に立ちたいと願うジュワンだったが、テグクは「問題が発生したらスジェに罪をなすりつける」と話す。スジェにハン・ソンボムの訴訟や法的な問題を担当させてきたのは、そのためだと。
だがスジェに奪われたハンスバイオの資料の中には、彼女に見られてはいけないものがあるという。それはテグク本人とハン・ソンボム、イ・インスを脅かすものだった。なんとしてもあの資料を手に入れろ、と命じられ、スジェを脅すジュワン。
スジェはハンスバイオの資料ファイルの中に挟まっていたUSBメモリーを発見する。だがUSBは指紋認証とパスワードが設定され、容易には開けないよう厳重に保護されていた。
ジヨンは姉ソヨンを殺害した容疑で逮捕される。スジェがジヨンを逮捕させたのではと推測したチャンは、スジェに会って理由を問う。スジェは自分の心に入り込んでくるチャンを突き放そうとするが、彼は「たとえ気に入らないと言われても、線を越えます」と告げる。動揺したスジェは思わずチャンにキスをする。

スジェは警察に情報提供してジヨンを逮捕させる一方で、ソヨンの自殺に関する調査を続けていた。ソヨンの勤務先の社長ホン・ソクパルはハンス建設の汚れ仕事を請け負っており、ビルの最上階にあるVIPルームには、ハン・ソンボム、イ・インス、チェ・テグクの3人がVIPとして出入りしていた。
さらに、ソヨンが産婦人科を訪れていたことも判明。彼女は妊娠していたが、司法解剖では見つかっていなかった。担当した検視官は、局長から「自殺で処理するから余計なことをするな」と指示されたことを明かす。
ソンボムが手掛けるヨンピョン地区の開発事業が始まる。テグクは彼が信頼を置く占い師・キム道士を買収し、ハンスバイオの売却を遅らせるよう密かに手を回す。
スジェは警察に呼ばれ、ジヨンと面会して姉の殺害を自供させてほしいと頼まれる。ジヨンの日記には姉への恨みが綴られており、事件当日の現場の防犯カメラにも彼女の姿が映っていたことから、警察は計画的な犯行と見ていた。
スジェはジヨンと面会し、説得するふりをしてソヨンの携帯のありかを聞き出そうとするが、ジヨンが動画をあげた翌日に盗まれていたことが判明する。
スジェはホテルのスイートルームを訪れ、SPパートナーズの代表ユン・セピルと会う。彼はハンスグループの会計士と密会ししていた。セピルはハン・ソンボム、イ・インス、チェ・テグクの3人を潰すのが夢だとスジェに語る。そしてソンボムとソヨンの隠し撮り写真を渡す。
TKローファームのパートナー弁護士ミン・ヨンベは、ホテルの部屋から出てくるスジェとセピルを偶然目撃。密かに2人を撮影し、妻でロースクール副院長のヒヨンに写真を送る。ロースクールでヒヨンの会話を盗み聞きしたコン・チャンは、スジェが資産総額7兆の男と付き合っていると勘違いする。
スジェは8班のメンバーを集め、リーガルクリニックでジヨンの案件を扱うと宣言する。依頼人を信じてはいないが、無罪にするのが弁護士だと語るスジェ。チャンはスジェが強がって冷たいふりをしていることに気づき、心を痛める。
スジェはテグクに呼び出され、息子ジュワンの離婚手続きをするよう命じられる。スジェは「それだけはお断りします」と拒否し、ジュワン本人にも「良心がなくても基本は守って」と告げる。

ジュワンはホン・ソクパルの協力を得てハンスグループ法務本部長ハン・ギテクを泥酔させ、USBメモリーの存在を聞き出す。
スジェはギテクに会い、USBメモリーの中身がハン・ソンボム、イ・インス、チェ・テグクの3人を一度に潰せる極秘資料であることを確認する。それはギテクが彼らに裏切られたときのために用意した「保険」だった。
スジェは資料を見なかったことにする条件として、3人とパク・ソヨンの関係や、270億の裏金づくりを手伝ったのは誰なのか教えるよう持ちかけ、さらに保留になっているハンスバイオ売却を再開させるよう告げる。
スジェと8班のメンバーは、ジヨンの家の近くの防犯カメラ映像を確認し、歩き方に特徴のある怪しい人物を見つける。さらにソヨンが胎児と父親の親子鑑定を海外に依頼していたことや、彼女の死亡後に鑑定結果が到着していたこと、妹のジヨンがその書類を学校のロッカーに隠していたことを突き止める。
チュンプンは動画サイトでソヨン転落の様子をとらえた映像を見つける。そこには何者かがソヨンを屋上庭園から突き落とす瞬間がしっかりと映っていた。スジェはその映像を検察に提出し、ジヨンを釈放させる。
ジヨンは逮捕される前、スジェと会っていた。スジェがジヨンを逮捕させたのは、彼女の目的である姉の死の再捜査を実現させるためだった。姉への恨みを綴った日記も、スジェが命じて用意させたのだ。
釈放されたジヨンは入院中の母親を見舞い、入院費を払ってくれたスジェに「必ず返す」と連絡する。スジェは「自分の人生を生きて」とジヨンを励ます。
チャンはスジェを誤解したことを謝り、もう二度と誤解しないと約束する。スジェは「もうひとつ誤解してることがある」と言い、資産7兆の男は彼氏じゃないとチャンに伝える。
スジェはハンスグループの資料を保管しているビルへ行き、侵入者に襲われる。電話越しに異変を察したチャンは、スジェを助けるため急いでビルへ向かう。

スジェを助けるため現場に駆けつけたチャンは、ビルの前で犯人と遭遇するが、逃げられてしまう。怪我をしたスジェは自分で倒れただけだと偽り、警察の捜査を断る。
チャンはビルに保管されていた全部の資料を引き取ったうえ、スジェを自宅に泊まらせる。犯人はジュワンではないかと推測し、スジェの身を心配するチャンだったが、スジェは何かと深入りしてくるチャンを素直に受け入れることができない。
ソヨンとソンボムら3人の関係について、ギテクは「よくあるホステスとVIPの関係」だと話す。そして270億の裏金づくりは自分ひとりでやったと主張する。
テグクはスジェのビルに泥棒が入ったことを知り、犯人を突き止めて盗まれた物を奪い返せ、とハン室長に命じる。
だがUSBメモリーを持っていたのはチャンだった。ビルに駆けつけたとき、チャンは犯人が落としていったUSBを拾い、スジェに黙って持ち帰っていたのだ。チャンからUSBを見せられたユンサンは、ハンスの役員だけに配られた物だと教える。
ユンサンからスジェが家庭教師だったことを知らされたチャンは、ユンサンがテグクの息子だと気づく。ユンサンはチャンに嫉妬し、「何かあったら、チャンじゃなく俺に連絡して」とスジェに告げる。
泥棒の正体はホン・ソクパルだった。ジュワンが彼に依頼してスジェのビルに忍び込ませたのだ。それを知ったテグクは、盗んだUSBを手渡すようジュワンに迫るが、紛失したと聞かされ激怒する。

元警察官のガンジャは、スジェのビルに泥棒が入った日の防犯カメラの映像を入手し、犯人を突き止める。そこに映っていたのはジュワンとソクパルだった。そしてソクパルの歩き方を見て、彼がジヨンの家から携帯電話を盗んだ犯人だと気づく。
ユンサンは兄ジュワンが関わっていることにショックを受け、父テグクを問い詰める。テグクはジュワンをかばい、アメリカに行かせたと告げる。
チャンは8班のメンバーたちの力を借りて、USBの中身を開くことに成功する。チャンの勝手な行動に怒るスジェだったが、その一方で、チャンに自分のすべてを知られてしまうのではないかと恐れる。
スジェはテグクに呼び出されるが、待っていたのはギテクだった。ギテクは自分がUSBを盗むはずだったのに、ジュワンに先を越されたと話す。そしてテグクにUSBを渡しさえすれば、7年前の秘密を黙っているとスジェに取り引きを持ちかける。
7年前。スジェはジュワンと恋に落ち、彼の子供を妊娠した。テグクは2人の結婚を認めるふりをしてスジェをアメリカに行かせ、その間にジュワンを別の女性と結婚させた。
ジュワンに裏切られたうえに子供を死産したスジェは、テグクに騙されたことを知って自ら命を絶とうとした。だが一命をとりとめ、帰国したスジェはTKローファームに戻り、すべてを手に入れるためテグクに従うことを決めたのだった。
スジェはテグクと会い、USBメモリーに保存されていた極秘資料について話す。幽霊会社や資金洗浄に使われている海外口座は、スジェの名義になっていた。問題が発生したとき、スジェに罪をなすりつけるためだ。
スジェは名前の使用料として、ハンスバイオ売却の手数料700億をそっくりそのまま渡すよう要求する。

スジェはハンスバイオの売却金700億と引き換えに、極秘資料が保存されたUSBメモリーを渡す、とテグクに取引を持ちかける。テグクは仕方なく取引に応じ、ハンスバイオ売却をスジェに任せることに。
チャンは義妹のチョン・ナジョンを殺した真犯人はほかにいると信じ、密かに事件に関する資料を集めていた。当時検事長だったチェ・テグク、担当検事だったソ・ジュンミョン、そして国選弁護人だったオ・スジェ。事件の関係者はみな出世していた。過去の事件にこだわりながらも、スジェに自らの素性を明かそうとしないチャンに、ジョガブは「好きな人を騙すもんじゃない」と忠告する。
スジェはSPパートナーズの代表ユン・セピルと会い、ハンスバイオの売却交渉を行う。話し合いの結果、契約金は20%、問題が発生した場合には2倍の違約金を支払い契約破棄にする、という条件で折り合いをつける。
スジェと密かに通じるギテクは、SPパートナーズに優先交渉権を与えるよう会議で提案する。そしてスジェとセピルが決めた条件を提示し、「問題が発生した場合、TKが金を支払う」と説明してハン・ソンボムらを納得させる。
ホン・ソクパルがTKローファームを訪れたことを知ったスジェは、ソヨンを屋上から突き落とした男について調べてほしい、と8班のメンバーに頼む。ユンサンはスジェがチャンとの距離を縮めていることを知り、「チャンとは付き合うな」と告げる。
スジェの母ファジャが保険証書を持ってロースクールに現れる。応対しないスジェに激怒し、大声でまくしたてるファジャ。その場に居合わせたチャンは彼女を自分の店に連れていき、うまくとりなす。
ペク院長は「犯人を捜すことに価値はあるのか?」とスジェを問い詰める。スジェはかつて、キム・ドングの無罪を主張したときにも「価値はあるのか?」とペクに問われたことを思い出す。

SPパートナーズがハンスバイオ買収の優先交渉権を獲得したことが公表される。活躍が知れ渡り、ますます扱いにくい存在になったスジェを、テグクは長男ジュワンと再婚させてコントロール下に置こうともくろむ。
スジェは700億を手に入れるため、ジュワンの離婚手続きを引き受けることに。テグクはジュワンの妻イム・スンヨンが娘の養育権と親権を欲しがっていると話していたが、スンヨンが要求したのは慰謝料とジュワンの謝罪のみだった。
ジュワンの娘ジェイは、スンヨンが産んだ子どもではなかった。スンヨンは「ジェイの存在を知って毎日泣いていたせいで、お腹の子を失った」とスジェに話す。スジェはジェイが自分の産んだ子どもではないかと考え、動揺する。
スジェのもとにホン・ソクパルから連絡が入る。ソクパルはソヨンを殺したことを告白し、今すぐソクポ釣り場へ来るよう告げて電話を切る。スジェは一人で釣り場へ行くが、目の前でソクパルの乗る車が爆発する。

爆発を目撃したスジェはすぐにミリムと8班のメンバーに連絡し、状況を伝える。チャンはすぐにスジェのもとに駆けつけ、動揺する彼女を自宅まで送る。ソクパルの死を自殺と考えるチャンだったが、スジェは自殺に見せかけた他殺を疑っていた。
翌朝、チャンがスジェと一緒にいたことを知ったユンサンは、チャンに怒りをぶつける。そして父と兄を疑うな、と忠告する。2人の会話を聞いたセリョンたちは、ユンサンがチェ・テグクの息子だと知って驚く。
スジェは身を隠していたコ社長を見つけ出し、自分の車のドライブレコーダーのデータを渡して調べてほしいと頼む。
SPパートナーズのユン・セピルは、元恋人のカン・ウンソが入っている施設を訪れ、ペク院長と会う。セピルは「何から何まで同じようにやり返します」と復讐を誓う。
テグクはスジェを食事に誘い、〈未来へ〉党のフォーラムに参加するよう命じる。権力者が揃うそのフォーラムに入れば、警察署長さえも手出しができなくなるという。だがスジェはその申し出をきっぱり断る。

スジェはパク・ソヨン殺人教唆、ホン・ソクパル自殺ほう助容疑で緊急逮捕される。その場でミリムに弁護を頼み、チャンに「植木に水をやって」と告げるスジェ。
ユンサンはスジェの逮捕をめぐって父テグクと口論になり、家を出ると宣言する。テグクがスジェの逮捕を止めなかったのは、スジェに奪われたUSBメモリーを回収するためだった。ジュワンはテグクに命じられてスジェの家の中を捜索するが、USBは見つからない。
ミリムとチャンはスジェの家へ行き、植木の後ろに隠してあったパソコンを見つける。
スジェは警察の尋問を受け、ホン・ソクパルの告白動画を見せられる。動画の中で、ソクパルはスジェの指示でソヨンを殺害したと告白。スジェとの会話を録音した音声データを再生したうえで、最後にスジェと会って彼女の目の前で死ぬと宣言していた。
警察はソクパルがスジェに脅されてソヨンを殺害し、罪悪感から自殺を図ったと見てスジェを逮捕したのだった。

スジェは音声データの一部が偽物であることを、ミリムにだけ伝える。ミリムとリーガルクリニックのチーム員は、スジェの無実を証明するため、音声の解析や爆発装置の調査を開始する。
ジュワンは記者会見を開き、TKローファームは事件に関与していないと発表。アン・ガンフン議員もスジェとは面識がないと意思表明し、パク・ソヨンとホン・ソクパルとの関わりを否定する。
SPパートナーズのユン・セピルは、ハンスバイオの売却を一時中断すると一方的に公表する。
テグクはついに極秘資料が保存されたUSBメモリーを手に入れる。ソクパルが脅迫材料として隠し持っていた資料もすべて回収し、ハン・ソンボムに「ご心配なく」と伝える。
ミリムとリーガルクリニックのチーム員は、ソクパルの告白動画を見て、彼の指が「19(イルグ)」という手信号を送っていることに気づく。
スジェは拘置所内で、高校の同級生だったオ・スジョンと再会する。翌日、スジェは令状審査のため出廷するが、裁判長として現れたのはソ・ジュンミョンの元妻シム・ミンジュだった。

スジェの令状審査が始まる。ミリムは検察の容疑が適切ではないと反論し、車両爆発の原因が調査結果とは違うことや、スジェの音声の一部が捏造であることを訴える。
裁判長のシム・ミンジュは未申請の証拠を認めるつもりはなかったが、中央警察署の担当刑事が検察のずさんな捜査を指摘したため、証拠映像を確認することに。
それは、ホン・ソクパルの車両が持ち込まれた修理工場の防犯カメラ映像だった。そこには、爆発装置を設置するよう依頼する男の姿が映っていた。
そのとき、衝撃的なニュースが飛び込む。ハン・ギテクが車両に爆発物を仕掛け、音声捏造にも関与したと告白して自首したのだ。ギテクはソクパル本人から依頼されて自殺を手伝った、パク・ソヨンの殺害はソクパルの単独行動であり、スジェは無関係だと供述していた。
だが事実は、テグクがソクパルを騙して自殺告白動画を撮影させたあと、ギテクに命じて邪魔なソクパルを抹殺させたのだった。
ハ室長が関わっていることに気づいたユンサンは、彼のカバンから社員証を盗み出し、チャンと2人でハ室長のオフィスに侵入。デスクの引き出しからスジェの音声の偽ファイルを盗み出していた。そして父テグクに取引を持ちかけたのだ。テグクは取引に応じ、ギテクを説得して自首させたのだった。
ユンサンはスジェと仲間たちに手を出さないことを条件に、家に戻る約束をする。テグクは戻ってきたユンサンを抱きしめ、「逆らうことは許さない」と告げる。ユンサンはTKローファームを継がせてほしいとテグクに頼む。
スジェの拘束令状請求が棄却される。リーガルクリニックのチーム員たちは大喜びするが、チャンはユンサンと連絡が取れないことを心配する。
釈放されたスジェは家の前で待っていたチャンに誘われ、彼の家へ行く。

ハンスグループのハン・ソンボム会長は、酒の席で酔っ払い、大統領候補のイ・インス議員に悪態をつく。同席していたチェ・テグクに不満を漏らすイ議員。テグクはホン・ソクパルから手に入れたVIPルームの写真を見せ、「問題の映像は私の手元にある」とイ議員を脅す。イ議員から「望みは何か」と聞かれたテグクは、議員内閣制を実現することだと明かす。
スジェは父親のビルを改装して住居にすることを決め、それまでチャンの家に居候することに。スジェのもとには、ハン会長から「ハンスグループの法務本部長を」という依頼と、インス議員から「選挙陣営のスポークスマンを」という依頼が同時に届く。
ユンサンはリーガルクリニックを辞め、インターンとしてTKローファームのスジェのもとで働くことを決める。
離婚問題で頭を抱えるジュワンは、スジェが妻のイム・スンヨンに入れ知恵し、多額の慰謝料を請求してきたのではないかと疑っていた。テグクはスンヨンが強気に出る理由を、ジュワンが弱みを握られているのではと考える。
ロースクールの副院長チョン・ヒヨンは、スジェがチャンの店にいるところを偶然目撃する。

ヒヨンはスジェが学生の家に泊まっていることを問題視し、会議で問い詰める。さらに、スジェが逮捕されたことでリーガルクリニックにもクレームが殺到し、やめるべきだと提言する。
だがミリムと学生たちの機転で、クリニックには相談者が殺到していた。ミリムが警察署に連絡し、手が回らない相談者をクリニックへ案内するよう伝えていたのだ。
セクハラ問題で大学をクビになったソ・ジュンミョン教授は、テグクに泣きついてTKの弁護士となる。10年前、検事長だったテグクは検事のジュンミョンに指示をして、あることをさせていた。ジュンミョンはその弱みにつけ込んだのだった。
スジェはハンスグループの法務本部長に、同僚のミン・ヨンベを推薦する。またイ議員陣営のスポークスマンにはヨンベの妻ヒヨンを推薦し、2人に恩を売って味方につける。
テグクはスジェを呼び出し、スジェがUSBのコピーとホン・ソクパルの資料を持っていることを確かめる。自分が築き上げたものを、スジェが壊すのではないかと懸念するテグク。
ミリムは拘置所へ行き、スジェの同級生だったオ・スジョンと面会する。スジョンは軽犯罪にも関わらず、懲役2年を求刑されて服役中だった。スジェは彼女の弁護を担当することを決める。
スジェはSPパートナーズのユン・セピルと会い、なぜテグクら3人を潰そうとしているのか理由を問う。セピルは「10年前にそう決めた」と言い、ロースクールのペク・ジンギ院長の娘カン・ウンソと結婚するはずだったと語る。
スジェの母ファジャが飲酒運転で事故を起こし、警察に連行される。うんざりしながらも母親を迎えに警察署へ行くスジェ。スジェの気持ちを察したチャンは彼女を海へ連れていく。スジェはチャンの気持ちに応えて「あなたのことが好き」と告白する。
スジェとチャンはそれぞれ「まだ話してないことがある」と明かし、いずれ話すときが来てもそばにいてほしい、と互いに伝え合う。

ハン・ソンボム会長は、SPパートナーズが一方的にハンスバイオ買収を中断したとマスコミを通して批判する。SPの代表ユン・セピルはスジェに連絡し、交渉を再開させることに。
その頃テグクとソンボムは、ロースクールのペク・ジンギ院長を法務部長官に据えてハン・ギテクを釈放させようと画策していた。ソンボムはテグクを説得し、彼がホン・ソクパルから入手した映像を目の前で処分させ、証拠隠滅をはかる。
セピルはソンボムが売りに出した別宅を「いつか役に立つ」という理由で購入する。セピルから話を聞いたスジェは、セピルとハン・ソンボムと別宅には何か関係があるはずだと推測し、ミリムに調べさせる。
ユンサンはチャンの家を訪ね、父テグクが2人を監視していることを伝える。スジェとチャンが海で想いを確かめ合ったとき、ユンサンはすぐ近くにいて、2人を隠し撮りする男からカメラを奪ったのだった。
2人の仲に嫉妬したユンサンは父親に従うことを宣言し、スジェとチャンを挑発する。

ジュワンとの離婚を望むスンヨンは、娘ジェイの親権を主張し、ジェイの実母を教えてほしいとテグクに懇願する。
詐欺に遭った女性たちがリーガルクリニックを訪ねてくる。その中のひとりは、チャンの継母で、10年前に殺された異母妹チョン・ナジョンの実母チ・スノクだった。目が見えないスノクは、チャンの声を聞いて「キム・ドング」と叫び、錯乱する。
チャンはスジェに秘密を打ち明けようとするが、ヨンピョン地区の工事現場で陥没事故が発生し、スジェは現場へ急行する。土砂の下敷きになった作業員の中には、スジェの同級生スジョンの息子オ・ピルスンも含まれていた。
スジェが対応に追われる中、ソンボムの息子ドンオが追突事故を起こし、テレビニュースで報道される。テグクとジュワンはハンスバイオ売却に支障が出ることを懸念する。
陥没事故の現場から、白骨化した遺体が発見される。ネット記事で白骨遺体の写真を見たチャンは、かつて妹のナジョンが身につけていた手作りのストラップが写っているのを見て、遺体はナジョンだと確信する。
スジェは屋根部屋で、チャンが集めた10年前の事件の資料を見てしまい、チャンがキム・ドングだと気づく。

チャンは納骨堂へ行き、ナジョンの遺骨の前でペク院長と会う。ペクの娘ウンソは10年前に事故に遭い、その際にナジョンが助けてくれたことを後で知って、ときどきお礼を言いに来ていると話す。
チャンは実父キム・サンマンに会いに行き、白骨遺体の身元を確かめるために出頭するべきだと訴えるが、父はもう関わりたくないと拒む。そしてチャンにも、キム・ドングだったことは忘れて生きろ、と助言する。
スジェはチャンに会い、「何も聞きたくない。私がいいというまで何も言わないで」と伝える。スジェが真実を知ったことに気づき、罪悪感に苦しむチャン。
チャンは拘置所を訪れ、ナジョンを殺した真犯人ノ・ビョンチュルと面会する。ナジョンの遺体を海に遺棄したときの状況を聞き出したチャンは、ビョンチュルが犯人ではないことを確信する。
チャンはリーガルクリニックへ行き、継母スノクと再会する。人違いだったと謝罪するスノクに、自分はキム・ドングだと名乗り、ナジョンと思われる白骨遺体が発見されたことを伝えるチャン。スノクは再びパニックに陥り、ガンジャたちロースクールのメンバーは困惑する。
スジェの同級生スジョンの息子ピルスンは、ヨンピョン地区の陥没事故で土砂の下敷きになり、昏睡状態に陥っていた。スジョンはハン・ソンボムに殴りかかり、怪我を負わせてしまう。スジェはピルスンのためにも、和解に応じて高額の賠償金を受け取るべきだと助言する。

大統領候補のイ・インスは、大統領就任の2年後に内閣制に転換すると公約を発表する。だがそれはインスの望みではなく、チェ・テグクの計画だった。スジェはテグクに「ジュワンと結婚しろ」と命じられるが、「私は誰のものにもなりません」ときっぱり断る。
チャンは継母スノクの髪の毛を手に入れ、警察に出頭してDNAを調べてほしいと頼むが、門前払いされる。偶然その場に居合わせたミリムとユンサンは、チャンが「白骨遺体は妹のチョン・ナジョンだ」と叫ぶのを聞いてしまう。
ミリムから警察での話を聞いたスジェは、チャンを呼び出す。そして「あなたがキム・ドングだと知ってたら、好きだと勘違いしなかった」と告げ、今後は距離を保って、とチャンを突き放す。
チャンと別れた後、スジェは10年前のキム・ドングとの面会を思い出す。ドングが工事現場でナジョンを見つけた時、ナジョンはまだ生きていたという。だが殴られて意識を失い、目が覚めたときには海辺にいて、近くにはナイフと大量の血液が付着したナジョンの服が落ちていた。
凶器のナイフからは、ドングのほかに2つの指紋が見つかっていた。1つは現場に駆けつけた警察官、もう1つは通報者の指紋とされていたが、スジェが通報者に会って話を聞くと、彼はナイフを見ていなかった。
裁判で無罪を主張しようとするスジェに、ペク院長は「価値があるのか?」と問う。そして詐欺罪で立件されたスジェの母と兄たちを持ち出し、「道理に従え」と告げる。
スジェは裁判で3人目の指紋について触れ、本当に目撃者の指紋なのか調査すべきだと訴えるが、裁判長に「それは重要ではない」と却下される。検事のジュンミョンから「無意味に裁判を長引かせようとしている」と指摘されたスジェは、留置場にいる母と兄たちのことを思い、反論を諦めてしまう。

スジェはキム・ドングを見捨てたことで、今も自分を責めていた。10年前、ドングは殺人罪で懲役10年を宣告された。
その1年後、検事のジョンミョンは別の容疑で立件されていたノ・ビョンチュルを脅して取引に合意させ、真犯人に仕立て上げた。そして会見を開き、キム・ドングを釈放すると発表した。それは、キム・ドングの無罪を主張する番組が放送される前日のことだった。
ドングは出所する直前、手首に刺青がある男が、ノ・ビョンチュルを真犯人にするために所長と取り引きする会話を耳にしていた。
10年前の事件を調べていたユンサンは、裁判で完敗したスジェがなぜTKに入れたのか疑問を抱き、兄のジュワンに尋ねる。するとジュワンは「負けるように立ち回ったんだ」と話す。
リーガルクリニックのメンバーは、チャンが10年前の事件の容疑者キム・ドングだと知ってショックを受ける。ミリムはスノクを連れて警察へ行き、白骨遺体とのDNA鑑定を依頼する。
ビルの改装工事が終わり、スジェは新居に引っ越す。引っ越し祝いに訪ねてきたミリムとジュニに、10年前の事件について話すスジェ。ジュニはナジョンの名前に聞き覚えがあるといい、研修医時代の日記を調べる。2012年9月4日、交通事故で緊急手術を受けたカン・ウンソは、性的暴行を受けた疑いがあった。彼女は搬送されたとき、チョン・ナジョンの名札をつけていた。
ハンスバイオ売却の交渉は順調に進んでいた。一同が揃う席で、セピルはペク院長の写真をハン・ドンオに贈る。スジェはセピルに、ウンソの件は事故ではなく事件では?と尋ねる。
仮釈放を控えたノ・ビョンチュルが独房に移され、自殺を図る。チャンはペク院長が本当の犯人を知っていると考え、彼を問い詰める。ペクは「推測だけで証拠がない」と言い、10年前キム・ドングが犯人ではないことを知りながら、黙っていたことを打ち明ける。激怒したチャンは院長に協力しないことを決める。
ハ室長は刑務所の所長に連絡し、ノ・ビョンチュルが毎年9月4日に接見していた人物の名が“コン・チャン”だと知る。

スジェの講義中、突然ジュンミョンが現れる。呼んだのはユンサンだった。ユンサンの提案で、急遽10年前の殺人事件について分析することに。ユンサンはスジェが要請した証人が不利な証言をしていることや、凶器の指紋が鍵を握ることを知りながらスジェが途中で諦めたことを指摘する。
ハ室長はチャンを監視し、彼がキム・ドングだと確信する。ハ室長の右手首には刺青があり、彼は過去にキム・ドングをトラックで轢き殺そうとしたものの、失敗していた。殺したはずのキム・ドングが生きていると知ったテグクは、ハ室長を叱責する。ハ室長は、必ず自分が解決するとテグクに誓う。
スジェは10年前の真実を知るため、ペク院長を問い詰める。ペクは娘のウンソがいる施設にスジェを連れていき、事件の経緯を語る。
10年前の2012年9月4日、ウンソは友人とクラブへ出かけ、酒に薬を入れられて3人の男たちに拉致された。ある場所で暴行を受けたウンソは、隙を見て逃げ出し、バイト中のナジョンに出会った。だが追ってきた男たちから逃げようとして、ウンソは交通事故に。ナジョンはその現場を目撃していた。
追ってきた3人の男は、チェ・ジュワン、ハン・ドンオ、イ・シヒョク。ペクは、3人の父親たちが目撃者のナジョンを放っておくはずがないという。そして当時検事長だったテグクが、キム・ドングを犯人にすることは簡単だったはずだと。
スジェは「なぜドングの無実を知りながら、私に彼を捨てさせたのか」と憤る。ペクとセピルは、戦う準備ができるまで時間が必要だった、と弁明する。
ユンサンはチャンと会い、スジェが裁判で負けたのは、テグクとの取引に応じたためだと教える。その結果、詐欺罪で捕まったスジェの母と兄は釈放され、スジェはTKに入ることができたのだ。
おまえは捨てられたんだと告げるユンサンに、チャンは「それが本当でも関係ない」と言う。誰もが自分を犯人扱いしていたとき、スジェだけが信じてくれた。信じるという言葉が生きる力になったと。
ユンサンの携帯を通じて2人の会話を聞いていたスジェは、涙を流す。

ペク院長は、過去に罪を犯したことをスジェに告白する。15年前、クムミョン銀行の不正事件に関わり、賄賂を受け取ったという。そして当時捜査チームを率いていたチェ・テグクに頭を下げ、見逃してもらったのだった。ペクとセピルは10年前の事件の真相を暴きたいと訴えるが、憤慨したスジェは協力を拒む。
スジェは人生の大事な選択を間違えたことに気づき、キム・ドングの裁判を途中で諦めた罪悪感に苛まれる。だがチャンのスジェに対する想いは変わらなかった。スジェはチャンに謝罪し、10年前の事件の犯人と黒幕を捕まえることを決意する。
ペクはロースクールの院長を辞任することを決め、最後に学生参加の模擬裁判を実施する。それは10年前の事件を彷彿とさせる裁判で、チャンの提案によるものだった。ペクに呼ばれて模擬裁判に参加したテグクは、裁判長役を演じ、無実の男を犯人に仕立てた検事に無罪を言い渡す。
チャンは帰ろうとするテグクの車を止め、10年前にキム・ドングを犯人に仕立て上げたのは誰かと問い詰める。そして真犯人を必ず見つけ、人の人生を弄んだ代償を払ってもらうと宣言する。

スジェはリーガルクリニックのメンバーたちと、10年前の事件の調査に乗り出す。そんな中、ヨンピョン地区の事故現場から発見された白骨遺体がチョン・ナジョンと判明。それを知ったジュワンは、遺体を処理したハ室長の不手際を罵る。
スジェはチャンがキム・ドングだという情報をネットにばらまき、わざと世間に知らせて黒幕がチャンに手出しできないようにする。さらに、ヨンピョン地区の開発に関する不正疑惑情報をマスコミにリークする。
スジェはTKローファームを訪ね、テグクと対峙する。スジェから10年前の事件の真相を突きつけられたテグクは、「たとえそれが事実でも君にジュワンを捕まえることはできない。ジェイは君の娘だ」と告げる。

テグクはスジェがアメリカで出産したとき、死産だと嘘をついて子供を奪い、ジュワンとスンヨンの子供として育てさせたことを明かす。
動揺するスジェにDNA鑑定の報告書を見せ、10年前のことは忘れてジュワンと結婚し、うちの人間になれと命じるテグク。あまりにも醜悪な提案に言葉を失うスジェ。帰り際、スジェは弁明するジュワンを平手打ちしてTKを出る。
ジュワンたちがチョン・ナジョンのほかにもう一人女性を拉致していた事実を知らされたテグクは、ジュワンを問い詰めるが、ジュワンは「知らない」と言い張る。
ハン・ソンボムとイ・インスは、開発事業の不正疑惑が報道されたことで対応に追われていた。テグクは2人の前で、10年前に息子たちがクラブで女性を拉致していたことを明らかにする。女性の身元を探るテグクだったが、息子たちは名前を聞いていなかった。
ユンサンはジェイがスジェの娘だと知り、父と兄がスジェに行った仕打ちに憤る。そして密かに父のパソコンからデータを盗む。
ジェイがスジェの娘だと知ったスンヨンは、スジェを呼び出してジェイに会わせる。人見知りの激しいジェイがスジェにはすぐ懐いたのを見て、スンヨンは「子供は本能でわかるのね」と告げる。

スジェはミリムを拘置所に派遣し、服役中のハン・ギテクと面会させる。そしてギテクを説得し、弁護士委任契約書にサインさせる。
元刑事のガンジャは10年前の事件の担当刑事を見つけ、当時カン署長が検察庁に出入りしていたという話を聞き出す。チャンは事件の目撃者に会いに行き、検事に脅迫されたという証言を得る。
セリョンたちはチェ・ジュワン、ハン・ドンオ、イ・シヒョクの指紋を手に入れ、凶器の指紋と照合することに。
スジェはジェイの出生に関する秘密を公にしない代わりに、単独親権と養育権、テグクがTKローファームの経営から退くこと、自分をTKローファームの代表弁護士に選任することを要求する「秘密保持契約書」を作成し、テグクに突きつける。
押印をしぶるテグクに、スジェは死んだパク・ソヨンの胎児の父親がテグクであることを証明するDNA鑑定報告書を提示する。
そんなとき、ジェイが行方不明になったという連絡が入る。スンヨンは一人でアメリカに行くことを決め、そのことを知ったジェイが家を飛び出したのだ。
スジェは小学校の校庭にいたジェイを見つけ、スンヨンとジュワンに連絡する。だが家に帰る途中、ジェイは道路に飛び出してトラックにはねられてしまう。
病院に搬送されるもジェイは助からず、スジェは手術室にこもってジェイの亡骸を抱きながら号泣する。

ジェイを喪ったスジェはショックで倒れてしまう。憔悴した様子でジェイの弔問に訪れたスジェに向かって、ジュワンは「お前が殺した」と責める。
セピルは購入したハン・ソンボムの別宅を徹底的に調べ、壁の奥に隠されていた大量のゴミ袋と、血痕のついたウンソのピアスを発見する。
テグクはイ・インス議員のライバルだったアン議員を排除するため、売春婦パク・ソヨンを使って性的暴行疑惑をでっちあげたことを、スジェと手を組んだハン・ギテクに暴かれる。
やむをえずスジェとの秘密保持契約書にサインするテグクだったが、その一方で、スジェを潰すために懲戒委員会を開き、弁護士登録の取り消しと永久除名の処分を下すべく画策する。
3人の息子たちの指紋はいずれも凶器の指紋と一致しなかった。ミリムはハ室長の指紋を入手しようとして見つかり、テグクからTKローファームを出ていくよう告げられる。
ジュニはガンジャたちと病院の保管庫を探し回り、10年前にウンソが運び込まれた際に来ていたナジョンの名札がついたコンビニの制服を発見する。
スジェは海で入水自殺を図ろうとして、チャンに止められる。「また愚かな選択をして、あなたを傷つけるかもしれない」というスジェに、チャンは「それでもそばにいる」と告げる。

ペク院長の過去の不正が明るみに出る。テグクは聴聞会で無実を証言すると約束し、その代わりにスジェが懲戒委員会の処分に不服を申し立てたときは棄却してほしいと頼む。
ペク院長の人事聴聞会と、スジェの懲戒委員会が同日に開かれる。懲戒委員会はスジェの意向により、生中継されることに。委員長のジュンミョンは、スジェが過去に担当した裁判を持ち出し、違法行為を指摘する。さらにスジェがアン議員と交際し、パク・ソヨンを自殺に追い込んだと追及する。追い込まれたスジェは休廷を要請する。
テグクは10年前に息子たちが拉致した女性の身元をハ室長に調べさせ、ペク院長の隠し子カン・ウンソだと知る。さらに、セピルが彼女の恋人だったことや、ハン・ソンボムの別宅を購入したアメリカ法人の代表がセピルであることを知り、ペク院長とセピルがスジェと手を組んでいることに気づく。
聴聞会に証人として現れたテグクは、ペク院長が銀行不正事件に関与し、賄賂を受け取っていたことを暴露する。そして10年前の事件の容疑者がジュワンたちだと思い込み、噂を広めたと非難する。
ウンソのピアスからDNAは検出されず、ハン・ソンボムの別宅はテグクによって燃やされてしまう。テグクはハンスバイオの売却契約を解除するようソンボムに告げ、信用毀損を理由にすればセピルから違約金を取れると助言する。
息子を亡くしたハ室長に、テグクは「万一のときは罪をかぶってほしい」と頼む。ハ室長は息子のいない世界に未練はないと言い、パク・ソヨン、ホン・ソクパル、ノ・ビョンチュル、そしてチョン・ナジョンを葬った罪をかぶると約束する。
翌日、スジェの懲戒委員会が再開される。スジェはパク・ソヨンの死に関して、テグクとソヨンが腕を組んでいる写真を公開し、「彼女を殺したのはチェ・テグク会長です」と告げる。

ユンサンはテグクの隠し部屋で見つけた音声データをスジェに渡し、「父さんたちに罪を償わせてほしい」と頼む。テグクに罪をかぶるよう命じられたハ室長は、スジェに協力することを決める。
スジェは懲戒委員会でテグクとパク・ソヨンの関係を暴き、2人が言い争う音声データを公開。ソヨンはテグクの子供を妊娠し、大金を要求していた。
さらに、ハ室長から提供された証拠映像により、テグクがソヨンを屋上から突き落としたことも判明する。
ジュワンは10年前のキム・ドングの裁判で、スジェが不正を行ったと指摘する。参考人として呼ばれたチャンは、10年前に過酷な取り調べを受け、虚偽自白をしたと告白。スジェだけが無実を信じてくれたと証言する。
スジェは凶器から検出された指紋がチェ・テグクの指紋であることを公表し、ナジョンを刺殺した犯人はテグクだと告げる。自分たちが殺したと思い込んでいたジュワンは混乱し、「俺たちが殺した」と叫ぶ。
10年前、テグクはジュワンたち3人を別宅から帰らせた後、ナジョンが生きていることに気づいて殺害したのだった。そのとき、ハ室長が隠し撮りした映像が残っていた。
参考人として出席したハ室長は、テグクに呼び出されてハン・ソンボムの別宅を訪ね、ナジョンの死体を処理するよう命じられたことを証言。遺棄しようとした時、キム・ドングが現れたため、彼を犯人に仕立て上げたと告白する。
スジェは処分を受けず、懲戒委員会は閉会する。会社に戻ったジュワンは父を問い詰め、ナジョンを殺したのは自分たちではなく、父だったことを知る。

ヨンベとヒヨンは記者会見を開き、ハン・ソンボムとイ・インスが10年前の事件の隠蔽に関与したことを認め、それぞれ法務本部長とスポークスマンを辞任する。
ハンスグループとTKローファームは莫大な違約金を払うことになり、倒産の危機に追い込まれる。イ議員は大統領選挙への出馬を見送られ、息子たちは捜査対象になる。
緊急逮捕を告げられたテグクは、オフィスで薬を大量に飲み、酩酊状態でスジェに電話する。様子がおかしいことに気づいたスジェは通報するが、間に合わず、テグクは命を落とす。
ペク元院長の裁判で、スジェは彼の弁護を担当する。銀行の被害者のために全財産を寄付した点などをあげ、情状酌量を求めるスジェだったが、ペク本人は「法曹は特に重い罰を受けるべき」と考え、重刑を望む。
6か月後。新学期を迎えるロースクールで、スジェは教壇に立つ。そして成功のために信念を曲げたことを後悔している、これからは自分に恥じることのない弁護士になると宣言する。リーガルクリニックでは、ハンスバイオ臨床試験被害者のために無料法律相談を行うことになり、チーム員を追加募集する。

感想

恋愛、ミステリー、リーガルなど、いろんな要素がてんこ盛りでどうなることかと思いましたが、最後にすべての謎が解明されて、すっきりした気持ちで見終えることができました。

ただ恋愛部分に関しては、スジェとチャンがどうしても姉弟か母子にしか見えず(年齢というより雰囲気が大人と子供だった)、まったく感情移入できなかった。

キム・ドング⇒コン・チャンの変わりっぷりにも違和感。どう見ても別人。でもこれは韓国ドラマではよくあることなので、いちいちつっこむのは野暮かもしれない。

私の好きな復讐ドラマだと思って見始めたのだけど、ちょっと思ってたのと違ったかな。ハラハラするような危険な復讐ではなく、あくまでも法律に則った、合法的な復讐でした。

個人的にはもっとシリアスな雰囲気のほうが前のめりになれるし好きだけど、ストーリーは面白かったです。

いつも思うけど、韓国ドラマは本当に悪役が素晴らしいですよね。最終話、拍手を送りたくなりました。

韓国ドラマの記事

1 2