WOWOWの連続ドラマ「太陽は動かない」第3話のあらすじと感想(ネタバレ有)です。
今回は会話中心の静かな回。でも面白かった。
なぜ中国が絡んでいるのか、なぜ落合が中尊寺や風間にこだわっているのか、事情がハッキリしましたね。
桜井さんのキャラクターが予想に反してチャラかった(笑)
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「太陽は動かない」登場人物(キャスト)一覧・全話ネタバレ感想第3話のあらすじ
鷹野(藤原竜也)と田岡(竹内涼真)が逃げたことで、永島(吉田鋼太郎)と周(酒向芳)が手を組んでいたことがAN通信の知るところとなる。
田岡を連れて風間(佐藤浩市)の家を訪れた鷹野は、都市博建設跡地を利用したカジノ構想こそが隠された巨大利権であることを知らされる。
写真を撮った“フクモト”は、日本のカジノ利権に食い込もうとしている中国側が雇った男だった。フクモトは依頼を遂行したにもかかわらず、中国側を裏切って鷹野たちを助けたことで、首謀者に仕立て上げられる。
風間は「この件は終わりだ」と幕を引こうとするが、“フクモト”の正体が桜井(安藤政信)だと確信する鷹野は彼を探しに行く。中国人たちの手に落ちた桜井を救出し、8年ぶりに言葉を交わす2人。鷹野にとって桜井は兄のような存在だった。
落合(多部未華子)の携帯に差出人不明のメールが届き、添付されていた地図をもとに風間の家を訪れる。だが風間の姿はなく、田岡に不審者扱いされて事情を説明する落合。
18年前のイラク戦争時、落合の父はボランティア医師として現地に入り、武装勢力に人質として拘束された。武装勢力の要求は自衛隊の撤退だったが、中尊寺(石橋蓮司)は“自己責任”だと父を見捨てたのだった。
中尊寺の自己責任発言によって落合と母はバッシングにさらされ、母は精神を患い、追い詰められた落合は飛び降り自殺を図ろうとして風間に助けられる。
だが風間は当時死んだとされており、落合は彼がAN通信のエージェントとして裏で武装勢力と交渉していたのだろうと推測する。
中尊寺に寝返りがバレて飼い殺し状態になっていた永島に、中尊寺の政敵である桐野(柿澤勇人)が近づく。
第3話の感想
カジノ構想と中国側の狙い
永島の乱はあっさり鎮圧されましたねぇ。もうちょっと手応えがあるかと思ったんだけど。
爆破事件の背景も明らかになりました。
中尊寺の狙いは「都市博の跡地を利用したカジノ構想」。そのために西東京案から湾岸案に戻そうと、リスクのある妨害計画を立てていました。
が、その計画を日本でのカジノ利権に食い込もうとしていた中国企業に乗っ取られてしまい、今回の騒ぎとなったのです。
中国側の狙いは、中尊寺の失脚とカジノ利権に食い込むこと。
“フクモト”の裏切りで中尊寺の失脚は叶いませんでしたが、カジノ利権に食い込めたので満足したようです。
桜井を救出する鷹野
風間はこれにて一件落着にしたかったようですが、納得がいかない鷹野は“フクモト”こと桜井を救出に行きました。
中国側は急遽計画を変更し、“フクモト”を首謀者に仕立て上げて幕を引こうとしていました。
鷹野によって命拾いした桜井ですが、本人は「死んだことにするためにわざと捕まった」と言い張ります。
思ってたより軽いキャラですね、桜井って。会話の調子から鷹野との関係が垣間見えて、面白い。
彼が捕まった場所はコインロッカーの前だったんですが、彼は毎日あの場所に立っているようで、なにかいわくがありそうです。ロッカーの中に何が入ってるんだろう?
そしていちばんの謎は、彼がどうやって生き延びたのか? ということ。
胸の爆弾は爆発したはずで、鷹野はちぎれた腕を見てるんですよね。偽物だったんか?
風間は一件落着にして桜井を見逃そうとしてたのに、富美子さん(本部への報告係)に全部しゃべっちゃいましたね。
鷹野に桜井を殺させるんでしょうか?
風間と落合の関係が明らかに
落合の過去もスッキリ判明。
子どもの頃、イラク戦争時に武装勢力に人質に取られたお父さんを中尊寺に見捨てられ、ずっと恨み続けていたようです。
たびたび問題になる「自己責任」という言葉。バッシングをする人たちは、自分の家族にも同じことが言えるんだろうか。
子どもには辛すぎる状況に追い込まれ、自殺しようとした彼女を救ったのが風間でした(この頃はまだ車いすではなかったんですね)。
彼女は風間がAN通信の人間だと確信しているようですが、知りすぎてしまった彼女を風間はどうするつもりなんだろう。
落合に地図付きのメールを送っておびき寄せたのは風間なんだろうか? 彼は落合が来ることを知っていたし。でもその意図がわかりません。
前回「もう嫌だ」と駄々をこねていた田岡は、落合と行動をともにします。これも風間が仕組んだこと?
風間もまた「組織の駒」だと言ってましたね。
AN通信の本部がどこにあるのか、誰が牛耳っているのか、気になるところ。
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