「太陽は動かない」第4話ネタバレ感想|鷹野を巻き込んだ桜井の計画

ドラマ「太陽は動かない−THE ECLIPSE−」あらすじキャスト

記事内に広告を含みます

WOWOWの連続ドラマ「太陽は動かない」第4話のあらすじと感想(ネタバレ有)です。

鷹野と桜井の過去が描かれた回。2人の関係がめちゃくちゃよくて、グッとくる。

桜井がつけていた時計やコインロッカーの謎も明らかに。

▼登場人物一覧はこちら

ドラマ「太陽は動かない−THE ECLIPSE−」あらすじキャスト 「太陽は動かない」登場人物(キャスト)一覧・全話ネタバレ感想

第4話のあらすじ

14年前。南蘭島にいた少年・鷹野はAN通信の風間に引き取られ、桜井に預けられる。桜井と同じ部屋で暮らし、エージェントとして育てられる鷹野。

数年後、桜井は35歳の誕生日を迎える。最後の仕事に臨む前、桜井は生まれてすぐにコインロッカーに捨てられたことを鷹野に打ち明け、「おまえの前には二度と現れない」と告げて立ち去る。

だが桜井はミッションに失敗し、鷹野の目の前で爆死したのだった。

再会した桜井は、自由を手に入れるために仕組んだ計画だったことを鷹野に明かす。

35歳を過ぎたエージェントは自由になれるというのは嘘で、いいように利用されるか消されるのだという。

爆死を偽装してまで組織から逃げた桜井だったが、何故また姿を現わしたのか。鷹野は理由を尋ねるが、桜井は答えない。

中国側の追っ手が現れ、2人は協力して追っ手を始末する。

桜井は「おまえも自由にならないか?」と誘うが、鷹野は断る。「もう二度と俺の前に現れないでください」と告げて桜井を逃がす鷹野。

だがその直後、桜井は正体不明の男たちに拉致される。鷹野は風間に報告し、桜井を追う。

中国側もまた“フクモト”を見つけ出して殺そうと、殺し屋チーヨウを差し向ける。

落合と行動を共にする田岡は、自身の悲惨な幼少期を彼女に語る。その一方で、田岡は風間の指示を受けて落合を探っていた。

第4話の感想

桜井の時計は鷹野が買ったもの

14年前の鷹野と桜井の出会いから、8年前の桜井爆死に至るまでの経緯が明かされました。

桜井が死んだとされたのは35歳のときなので、彼は現在43歳。鷹野と出会ったときは29歳という計算になりますね。鷹野は10代半ば~後半くらいかな。

チャラいけど仕事は完璧にこなす桜井のもとで、徹底的にエージェントのいろはを叩き込まれる鷹野。

性格的にはまったく合わない2人の共同生活が破天荒でめちゃくちゃ面白い。

最初のミッションで保育士の女性(実は桜井の彼女の1人)に初めてプレゼントするものを選んでこいと言われ、鷹野が選んだのは2980円のシンプルなデザインの時計。

「値段が高すぎると彼女の負担になる」「時間が見やすそうだから」という理由を聞いて「つまんねー男だなぁ」と呆れる桜井でしたが、後にこの時計を気に入り、自分がつけるようになります。

ここまでは「ちょっといい話」だけど、桜井には別の目的があったのでしょう。

この時点で爆死を偽装する計画はすでに彼の頭の中にあったはずなので、時計も自分だとわかるように“わざと”つけていたのだと思います。

コインロッカーは“最初の場所”だった

AN通信のエージェントは35歳になると胸のチップを外され、大金をもらって自由になれる、と言われています。第1話でも田岡が話していましたね。

35歳の誕生日を迎えた桜井は、最後の仕事は俺一人でやると言い、鷹野に別れを告げます。最後に鷹野が連れて行かれたのは、あのコインロッカーの前。

コインロッカーには何が入っているのか気になっていたのですが、桜井自身だったのですね。彼は生まれてすぐにコインロッカーに捨てられたのです。

誰もが一番最初の場所に、無条件で愛された幼い頃の場所に戻っていくのに、自分にはそれがない。

「これからどんなつらいことが起きても内面を掘り起こすな。そこには何もない。自分の見たものだけを記憶し、それをおまえの人生にしろ。それがおまえの人生になっていくんだ。そしてたまには笑ってみろ」

別れ際、桜井は鷹野にそう言ったけど、彼自身は内面を掘り起こすことをやめられなかったんじゃないかなぁ。

毎日のようにあのコインロッカーの場所に足を運ぶのは、そうせずにはいられないからだと思う。

彼にとってはそこが最初の場所であり、母親と繋がっていた最後の場所でもあるのだから。

鷹野を巻き込んだ桜井の計画

35歳で自由になれるというのは嘘でした。AN通信は引退したエージェントの所在を全て把握していて、いいように利用されるか消されるかだという桜井。

桜井は自由を手に入れるために、鷹野を巻き込んで死を偽装する計画を立てます。彼いわく、計画は鷹野に最初に会った時からずっと考えていたとか。

あらかじめ仕込んだ場所に鷹野を誘導し、足のつかない死体を用意して身代わりにし、爆発で死んだように見せかけたわけです。

鷹野が拾った「ちぎれた腕の一部」は、桜井が用意した死体だったんですね。

胸の起爆装置は部分的に液体窒素で凍らせ、内部の爆薬を一時的に不活性化して回路を焼き切ったとか。

めっちゃ痛そうだし成功率低そう。本人も賭けだったと言ってましたが。

そこまでして組織を欺き自由を手に入れたのに、なぜまた戻ってきたのかという鷹野の問いに、桜井は答えませんでした。まだ何か事情がありそうです。

鷹野が桜井を逃がした直後、第3の勢力に拉致される桜井。今度は何者?

中国側はチーヨウとかいう怪しい暗殺者を差し向けるし、次回以降、桜井争奪戦になりそうですね。

田岡の悲惨な過去

田岡の過去も、彼自身の口から語られました。母親の男に虐待され、死にかかっていたところを通報によって助け出され、施設に送られたのだそうです。

風間に会ったとき、「よく生きてきたな」という言葉をかけられ、初めてこの世界に生まれたことを肯定された気がしたと語る田岡。泣き出す田岡を慰める落合。

ちょっといい雰囲気の2人ですが、田岡は風間の命令で落合を探っているようです。落合にもまだ何か隠していることがあるんだろうか?

関連記事