WOWOWの連続ドラマ「イアリー 見えない顔」第4話のあらすじと感想です。
麗が抱える深い闇が明らかになった回でした。
みんな〈煌臨会〉と繋がりますね。
黒幕の正体も徐々に見えてきました。
Contents
第4話のあらすじ(ネタバレ有)
麗(仲里依紗)のスキャンダルが発覚し、仏上(イッセー尾形)は総長戦を辞退。大学総長には法学部の田島(中村育二)が選ばれる。
刑事の橋本(田中要次)は、〈煌臨会〉の代表・土田律子(真琴つばさ)が、過去に新薬の投与によって息子を失い、病院を提訴していたことを知る。
橋本から〈煌臨会〉について聞かされた広川(オダギリジョー)は、〈いこいタウン〉が環境の良さを売りに病気の人々を集め、〈煌臨会〉に導くよう建てられた住宅街ではないかと推測する。
広川は連絡が取れない麗を心配して部屋を訪ねるが、ナイフを持った麗に襲いかかられる。病弱だった広川の妻・緋冴(月船さらら)に〈いこいタウン〉を勧めたのは麗で、麗もまた〈煌臨会〉の会員だった。
菜々美(黒島結菜)は律子の「手重ね」がインチキだと知り、栞(山田杏奈)をなんとかして逃がそうとする。栞の学校では、栞とみすず(森七菜)へのいじめがエスカレートしていた。
広川と橋本は律子の講演会に出向き、広川はそこで栞の姿を見かける。広川は菜々美から「話がある」と持ちかけられるが、橋本の姿を見た菜々美はその場から姿を消してしまう。
麗は、広川に電話をかけ全てを打ち明ける。子どもの頃から母親に支配され苦しんでいたこと。そんなとき律子に出会い、その言葉に救われたこと。〈煌臨会〉に心酔し、姉の病を手重ねで治そうとしたこと。
広川と関係を持ったのは、母親と自分を守ってくれなかった姉への復讐だったのかもしれない、と語る麗。麗は「私のことは忘れて、できるだけ早く町を離れたほうがいい」と言う。
第4話の感想
気持ちいいくらい〈煌臨会〉に結びつきますね。
橋本と広川が意外と頼もしいので、少しホッとします。
徐々に〈煌臨会〉の深部に近づきつつあるのが面白い。
麗の心の闇
大学教授としての地位を確立し、一見、自立した女性に見えた麗。ところが、心には深い闇を抱え込んでいました。
麗が大学教授になったのも、姉の緋冴が大学教授の妻になったのも、すべて母親の意向。
子どもの頃から母親に支配され、ことあるごとに「産まなきゃよかった」と言われ、否定され続けてきた姉妹。姉の緋冴が嫁ぐと、麗への支配はさらに酷くなっていったと言います。
そんなときに土田律子に出会い、優しい言葉をかけられて、〈煌臨会〉にのめり込んでいった。
姉の緋冴に〈いこいタウン〉を勧め、手重ねで病が癒えると信じていた麗。一方で、母の支配から一生逃れられないことに絶望していた。
義兄である広川と関係を持ったのは「姉への復讐だった」と麗は言っていたけど、わたしは彼女の心の抵抗だったように思えます。
「手重ね」の正体と律子の過去
〈煌臨会〉の代表で、優秀な弁護士でもある土田律子。彼女もまた、過去に辛い目に遭っていたことが明らかになりました。
新薬の投与で幼い息子を失っていたのです。
律子は、菜々美にこう言います。
「病院に勤めていたからよくわかるでしょ?たかが医療の知識にたけているというだけで、金儲けをしている連中がたくさんいるということ」
「あなたのそばに、人の心を救える人はいた?あなたは誰かの助けになれたって、自身を持って言える?」
「手重ね」は、多くの人を救済するために必要なことだと、律子は断言します。
きっと、律子は本気でそう思っているのでしょうね。たとえ「手重ね」の正体が、薬を使って一時的に症状を軽くしただけのインチキだとしても。
菜々美は栞を救えるか?
やっと菜々美が〈煌臨会〉の正体に気づきました。
栞は「私も手重ねができるようになりたい!」なんて言い出して、一瞬「ヒイッ!」と叫びそうになりましたが、菜々美がインチキを暴いてくれたおかげで助かりました。
菜々美は栞を逃がそうとするのですが、頼りないことこのうえないです。せっかく橋本パパが助けに来たのに隠れちゃうし。
まぁ、あそこで橋本に見つかったら、間違いなく強制的に連れ戻されるだろうし、そうなったら栞を助けることもできないし、隠れたのは正解だったかもしれないけど…。
でもやっぱり菜々美ひとりじゃ心配なんだよなぁ。
黒幕はだれ?
どうやら黒幕は律子ではなく、律子が「先生」と呼ぶ人物のようです。
怪しいのは、イッセー尾形さん演じる仏上教授。〈煌臨会〉は大学とも繋がっていて、「先生」と呼ばれる人物は能面のループタイをつけていました。
ネクタイをしていないのは、広川と仏上教授くらいなんですよねぇ。
筧利夫さん演じる広川はいつもネクタイを締めているし。…となると、仏上教授しかいない。
予告を見ると、土地の歴史にも関係がありそう。ワクワク。
関連記事