仕事で疲れたり、人間関係でストレスを感じたりしたときに、「ほっこりする映画を見て癒やされたい…」と思うことがありませんか。
今回は、わたしが実際に見て心癒やされたほっこり系映画をご紹介します。
落ち着いた雰囲気の作品を中心に集めましたので、刺激の強い映画が苦手という方にもおすすめです。
Contents
- グランド・ジャーニー
- 星屑の町
- ミセス・ハリス、パリへ行く
- 幸せなひとりぼっち
- メタモルフォーゼの縁側
- グリーンブック
- 最強のふたり
- 日日是好日
- ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
- オーケストラ!
- 世界でいちばん長い写真
- バンブルビー
- マイ ビューティフル ガーデン
- 劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
- ビリーブ 未来への大逆転
- エール!
- ミス・ポター
- 大河への道
- イエスタデイ
- フラガール
- 僕のワンダフル・ライフ
- LION/ライオン ~25年目のただいま~
- 小説家を見つけたら
- おと・な・り
- シェフ 三ツ星フードトラック始めました
- 輝ける人生
- ドリーム
- キツツキと雨
- マダム・イン・ニューヨーク
- ガーンジー島の読書会の秘密
- 殺さない彼と死なない彼女
- ビューティー・インサイド
- 前田建設ファンタジー営業部
グランド・ジャーニー
気象学者であり鳥類愛好家でもあるクリスチャン・ムレクの実話を基に描いた冒険ドラマ。113分間、ずーっと癒やされっぱなしでした!
超軽量飛行機を使って鳥とともに空を飛ぶという、奇跡のように美しい映像が満載です。ストーリーも面白く、随所にワクワクするシーンが盛り込まれていて、見終わった後は温かい気持ちになれます。自然を愛する人はハマること間違いなし。
星屑の町
のんさんの優しい歌声に癒やされたエンタメムービー。ヒット曲にめぐまれず、細々と活動を続ける崖っぷちのムード歌謡コーラスグループが、歌手になる夢を抱く娘と出会ったことから巻き起こる珍騒動を描いています。全編を彩るムード歌謡のナンバーが豪華でどの曲もすばらしく、聞き惚れてしまいました。
ミセス・ハリス、パリへ行く
ポール・ギャリコの長編小説を映画化。第二次世界大戦で夫を失った家政婦ミセス・ハリスが、憧れのディオールのドレスを手に入れるためお金を貯めてパリへ行く、というストーリー。主人公のミセス・ハリスがとてもキュート! 彼女が周りの人々を笑顔にしていく様子や、当時のデザインを再現した華麗なファッションショーなど、ハッピーな気分になれる映画。
幸せなひとりぼっち
笑いと涙を交えて温かく描かれる“頑固じいさん”の人生が愛おしく感じられた感動映画。スウェーデン映画史上歴代3位という空前の大ヒットを記録しました。
人生に絶望した孤独な老人が、隣人一家に何度も自殺を邪魔されるうちに徐々に彼らの人生に関わるようになり、生きる希望を取り戻していく話。2022年に「オットーという男」としてハリウッドリメイクされました。
メタモルフォーゼの縁側
鶴谷香央理さんによる同名コミックの実写版。17歳の女子高生と75 歳の老婦人が、同じ趣味である“BL(ボーイズ・ラブ)漫画”を通じて交流を深めていく青春物語。芦田愛菜さんの清々しい演技がとてもよかったです。
グリーンブック
実話をもとにしたヒューマンドラマ。1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人のジャズピアニストと、彼に雇われたイタリア系白人運転手が演奏ツアーの旅を通じて友情を深めていく物語。「グリーンブック」は黒人用旅行ガイドのこと。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞しました。
最強のふたり
頸椎を損傷し車いす生活を送る大富豪フィリップと、ひょんなことから彼に雇われた黒人青年ドリスの友情を描いた人間ドラマ。
趣味も性格も正反対の2人が意気投合し、徐々に世界を広げていく過程が面白おかしく描かれています。笑えるシーン満載でとても楽しい。そしてちょっと泣ける。
日日是好日
森下典子さんの茶道を題材にしたエッセイを映画化。日本の四季の移ろいを背景に、何の気なしに茶道を習い始めた主人公が就職、恋愛、大切な人の死などを経て成長していく25年間を描いた作品。
こだわり抜いた美術や小道具が素晴らしく、ひとつひとつの映像が芸術作品のよう。自然が奏でる音とともに、心に染み入ります。
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
ホームレスで薬物依存症のストリートミュージシャンが野良猫ボブと出会い、人生をやり直す物語。
実話をもとにした作品で、ほとんどのシーンを本物の“ボブ”が演じているというのも驚き。猫好きにはたまりません。
オーケストラ!
ボリショイ劇場で清掃作業員として働く元天才指揮者が、昔の仲間を呼び集めてニセオーケストラを結成し、パリの演奏会へ。寄せ集め楽団が巻き起こす奇跡を笑いと涙を交えて描いた秀作。
バッハやモーツァルトなど数々のクラシックの名曲が使用されています。特にクライマックスで演奏されるチャイコフスキーのバイオリン協奏曲は鳥肌もの! 記憶に残る名シーンです。
世界でいちばん長い写真
高杉真宙さん演じる冴えない男子高校生がリサイクルショップで「360度撮影できるパノラマカメラ」と出会い、奇跡の1枚を撮るために周囲の人々を巻き込んでいく青春映画。
実際にあった出来事をもとにした作品で、終始ワクワクさせてくれます。知多半島の景色も美しく、見終わった後も心地いい余韻に浸れます。
バンブルビー
アクション系が苦手で普段はほとんど見ませんが、この映画は楽しめました。父親の死から立ち直れない孤独な少女チャーリーと、ドジで優しい地球外生命体バンブルビーとの友情を描いた作品。「トランスフォーマー」見てなくても大丈夫。アクションシーンも控えめで、80年代のヒット曲が満載です。「E.T.」が好きな人はぜひ。
マイ ビューティフル ガーデン
植物が好きな人におすすめしたいファンタジックな英国映画。植物嫌いで変わり者の女性が、偏屈な隣人の手ほどきを受けて庭造りに取り組むというストーリー。
主人公含め、登場人物はみんな個性的ですが、美しく奥深い庭とともに育まれる人間関係が愛おしく感じる作品。
劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
会話のない父と息子がオンラインゲームを通して絆を取り戻す、人気ブログの映画化。ゲームを知らなくても楽しめます(私はゲームをまったくやりませんが何の問題もなかったです)。
吉田鋼太郎さん演じる無口で不器用なお父さんが、息子の影のサポートで徐々にゲームにハマっていく様子がおちゃめで面白い。ラストは泣けます。千葉雄大さんと大杉漣さんのドラマ版も好き。
ビリーブ 未来への大逆転
アメリカの女性判事ルース・ギンズバーグの若き日を映画化。女性が働きにくかった時代に弁護士になり、未来を切り拓くために「100%負ける」と言われた男女平等裁判に挑んだ彼女の執念に胸が熱くなります。
注目すべきは依頼主が女性ではなく、“男性”であること。終盤の逆転劇が爽快です。
エール!
フランスの田舎町を舞台に、聴覚障害を持つ家族の中でただひとり耳が聞こえる少女ポーラが、歌手になる夢を叶えるため家族の理解を得ようと奮闘するヒューマンドラマ。2021年にアメリカでリメイクされた「コーダ あいのうた」も素晴らしかったのですが、個人的好みはフランス版。
ミス・ポター
「ピーターラビット」の原作者ビアトリクス・ポターの伝記映画。封建的なビクトリア時代を背景に、世界的名作を生み出した彼女の波乱に満ちた半生を描きます。
主人公ポターを「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレネー・ゼルウィガーが好演。アニメを駆使して生き生きと表現される動物たちの絵が愛らしく、湖水地方ののどかな風景とともに心を癒やしてくれます。
大河への道
立川志の輔さんの創作落語を原作とする、笑って泣けるエンタメ時代劇。中井貴一さん演じる市役所職員が、郷里の偉人・伊能忠敬を大河ドラマ化するべく奮闘する中で、意外な事実が発覚し…。
同じキャストで江戸時代のストーリー(伊能忠敬による日本地図完成を巡る秘話)が描かれ、とても面白い構成になっています。
イエスタデイ
設定がユニークな音楽映画。ある日を境に、「ザ・ビートルズ」が存在しない世界に迷い込んでしまった売れないシンガー・ソングライターのジャック。みんなが知らないのをいいことに、彼は有名なビートルズ・ナンバーを「自分が作った曲」と偽り、スーパースターへと上り詰めていきます。リリー・ジェームズ演じる幼なじみとのロマンスや、本人役で登場するエド・シーランにも注目です。
フラガール
福島県の炭鉱町に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話を映画化。昭和40年、閉鎖が迫る炭鉱の町を救おうと、北国の寒村を“ハワイ”に変えるという起死回生のプロジェクトが立ち上がります。村の少女たちはフラダンスショーを成功させるため、東京から来たプロダンサーの指導のもと、初めてのフラダンスに挑みますが…。
フラダンスがこんなに泣けるとは思わなかった。何度見ても感動します。
僕のワンダフル・ライフ
主人公に命を救われたゴールデンレトリバーが、転生を繰り返しながら主人公のもとへ帰ろうとする“犬視点”の感動物語。
犬のベイリーが愛おしすぎて何回も見てしまいます。悲しい場面もありますが、何度も生き返るベイリーの明るく前向きな語り口が湿っぽい空気を吹き飛ばしてくれる。続編「僕のワンダフル・ジャーニー」もおすすめ。※レビューはこちら(ネタバレ有)。
LION/ライオン ~25年目のただいま~
5歳の時に迷子になり、家族と生き別れたままオーストラリアに養子に出された青年が、Google Earthを頼りに自分の家を捜し出した奇跡の実話をドラマ化。
主演は「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテル。彼の幼少期を演じたサニー・パワール少年も素晴らしく、知らない町で迷子になって必死に家族を捜す姿に胸を打たれます。
小説家を見つけたら
文壇から消えた天才作家と、文才あふれる黒人少年の友情を描いた人間ドラマ。
ニューヨーク・ブロンクスで暮らす貧しい少年ジャマールと、謎めいた“引きこもり”老人との奇妙な交流が静かなタッチで淡々と描かれます。自転車に乗るショーン・コネリーが最高です。
おと・な・り
同じアパートの隣同士に住みながら、一度も顔を合わせたことがない2人の男女の恋の行方を描いた、心温まる恋愛映画。
壁を隔てて聞こえてくるお互いの日常の“音”に癒やされ、いつの間にか励まされているという2人の関係がまどろっこしくもあり、ユニークでもあります。劇中で2人が口ずさむ、はっぴいえんどの名曲「風をあつめて」が印象的。
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
一流レストランを解雇された元料理長が、フードトラックでキューバサンドイッチを売りながらアメリカを横断する話。主人公たちがトラックでサンドイッチを作るシーンがめちゃくちゃ楽しそうで美味しそう(空腹時は要注意!)。
「アイアンマン」の監督ジョン・ファヴローが製作・脚本・監督・主演の4役を担当。
輝ける人生
ダンスを通して人生の情熱を取り戻していくシニアたちの心温まる物語。
35年連れ添った夫に裏切られ、怒りが収まらない専業主婦のサンドラは、姉に誘われてダンスを始めますが…。
原題の「Finding Your Feet」には「(新しい環境に)慣れる」「独り立ちできる」などの意味があり、見終わった後、少しだけ勇気づけられたような気持ちになりました。
ドリーム
1960年代にNASAで活躍した黒人女性たちの姿を描いた実話ドラマ。
ずば抜けた才能を持ちながら、“黒人”であり“女性”であるという理由で真価を認められずにいたキャサリンたち。彼女たちが持ち前の頭脳を発揮し、徐々に周囲の人々を動かしていくさまが爽快で清々しい。
キツツキと雨
無骨な木こりと気弱な映画監督の交流を、ゆったりとしたテンポで描いたコメディドラマ。
大きな事件は何も起こりませんが、映画の撮影を通じて少しずつ心を通わせていく2人の不思議な関係と、2人に影響されて変化していく周囲の人々の様子がほのぼのとしたタッチで描かれます。ラストはじんわりと心が温かくなります。
マダム・イン・ニューヨーク
ミュージカル要素控えめのインド映画。英語が話せないインド人の専業主婦がニューヨークへ行くことになり、苦手な英語を克服して自尊心を取り戻していく物語。
自信が持てず、夫に頼って生きてきた主人公がニューヨークの町で友人を作り、英会話の習得を通じて人生の喜びを見出していく姿に心打たれます。
ガーンジー島の読書会の秘密
第二次世界大戦中、英国で唯一ドイツ占領下にあったガーンジー島を舞台にした物語。
島で生まれた“読書会”にまつわる秘密が描かれますが、謎解きよりも人と人との心の結びつきに焦点をあてた作品です。
実際のガーンジー島とイギリスの南海岸でロケが行われ、美しい景観を堪能できます。
殺さない彼と死なない彼女
「死にたい」が口癖のネガティブ少女と、「殺すぞ」が口癖の無気力男子。蜂を埋葬したのをきっかけに本音で語り合うようになった2人は、一緒に時間を過ごすことが当たり前になり…。
終盤の衝撃展開も含めて、予想を裏切る青春映画。世代を問わずオススメしたい作品。※レビューはこちら(ネタバレ有)。
ビューティー・インサイド
目覚めると容姿が変わるというありえない設定で、“見た目か中身か”という恋愛の本質に切り込んだユニークな恋愛映画。
毎日変わる主人公を演じたのは総勢123人。見た目が変わるせいで恋ができない主人公と、彼に恋してしまった女性の切ない恋がしっとりと描かれます。
前田建設ファンタジー営業部
マジンガーZの格納庫を作る!という壮大な企画に本気で挑んだ〈前田建設〉のサラリーマンたちの物語。実話をベースにした、笑って泣けるエンターテインメントムービーです。
マジンガーZのネタが盛りだくさんで、世代にはたまらない映画。その都度解説が入るので、知らなくても楽しめると思います。
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