海外ドラマ「バビロン・ベルリン」シーズン3、第9話・第10話のあらすじと感想です。
あけましておめでとうございます。
年末年始に録画したドラマが溜まりまくってて、ひとつずつ消化してはいるものの、なかなか追いつかない状態(優先順位もムズい)。
「バビロン・ベルリン」はいよいよ佳境。解決の兆しはまだ見えず、不安要素ばかりが積み重なっていきますね。ゲレオンはちょっと冷静になれ。
ともあれ、今年もよろしくお願いいたします^^
Contents
第9話・第10話のあらすじ(ネタバレ有)
逮捕されたエドガーはワイントラウブの誘拐には関与していないと主張し、殺人事件の真犯人は別にいると語る。エスターはプロデューサーにアイデアを持ち込み、自ら代役を引き受けて映画の撮影を続行させる。
オットーことホースト・ケスラーは、娼婦のアーナと一緒に暮らし始める。突撃隊の指導者シュテンネスは内通者を疑い、アーナを追い出して別の場所に移るようケスラーに命じるが、ケスラーは命令を無視する。
シャルロッテは体を売って得た金で姉イルゼに手術を受けさせる。手術は無事成功し、イルゼはシャルロッテに感謝する。
ヴェント行政長官は召喚状を無視したとしてカテルバッハの部屋を捜索する。彼はゲレオンの家に匿われていたが、ゲレオンはベーンケと口裏を合わせて一芝居打ち、ヴェント大佐を欺く。ヴェントはカテルバッハを軍事機密の漏洩で指名手配する。
ニッセンはヴェゲナーに母親から委任状を取得するための文書を偽造させ、1億600万ライヒスマルクを費やして銀行と短期契約を結ぶ。
モーリツはホテル暮らしを嫌がり、ゲレオンはそのことを伝えるためヘルガに会いにいく。だがホテルで見たのはニッセンと談笑するヘルガだった。ゲレオンはニッセンに殴りかかり、ホテルを追い出される。
ベーンケはカテルバッハを救うため、リッテン法律事務所を訪ねる。話を聞いていたマルはリッテンに内緒でベーンケに協力を持ちかけ、ドイツ軍の内部情報を渡す約束をする。
グレーフの40歳の誕生日会に出席したゲレオンは、グレーフが歌う自作の恋の歌を聞きながらシャルロッテとキスをする。
ケスラーにアーナを奪われたアリは、ケスラーを監視していた男に拳銃と金を渡され、ケスラーを殺害するよう示唆される。
ゲレオンの提案でシュミット博士が警察に招かれ、霊媒を通じてワイントラウブの行方を捜す。霊媒は凶器のナイフが現場の雨どいにあると告げ、捜査関係者の関与をほのめかす。
事件現場を捜索したゲレオンは、雨どいに落ちているナイフを発見。記録課のウルリヒに指紋の照合を依頼する。
釈放されたエドガーは妻エスターとやり直すことを決め、撮影所の奥に匿われているワイントラウブに「回復したら出ていけ」と伝える。
ゲレオンはベンダ殺害の容疑者としてケスラーを逮捕しようとするが、警視総監に証拠が出ないかぎり許可できないと却下される。ケスラーの相棒で釈放されたリヒャルト・ペヒトマンは家に帰っておらず、ヘニングに捜索させるが見つからない。
シャルロッテはリッテン弁護士とともに刑務所を訪れ、グレータと面会する。シャルロッテに説得されたグレータは、リッテンを弁護人に任命する書類にサインする。
ニッセンは1億600万を投資に費やしたことを母親のアンネマリーに告げ、不信を買う。アンネマリーは息子を異常だとみなし、数日中に権限を剥奪すると断言する。
ケスラーを監視していたゲレオンは、モーリツが部屋を訪ねるのを目撃する。モーリツの合図で扉を開けたケスラーは、アリに射殺される。
シャルロッテはトニを探してチチェヴィッチを訪ね、彼女がヘルガの堕胎を行う現場を目撃する。トニはセキセイインコを買い、シャルロッテに金の出所を追及されるが、反抗的な態度を取って殴られる。
記録課のウルリヒはナイフの指紋を偽造する。
登場人物はこちら
ネタバレ「バビロン・ベルリン」シーズン3全話あらすじ感想・登場人物(キャスト)・視聴方法第9話・第10話の感想
笑っちゃいけない犯罪テレパシー
誘拐されたヴァルター・ワイントラウブの行方を捜すため、ゲレオンがゲナート課長に提案したのが犯罪テレパシー。
霊媒を使った捜査のことらしいけど、これ実際にあったの? しかもみんな大真面目。でもって霊媒の女性、ほんとに凶器の場所とか言い当てるし!
シュミット博士、前シーズンでは「精神医療の最先端を行くも世間に認められない気の毒な医師」という立ち位置だったのに、霊媒とか機械人間とか言い出して、どんどんインチキくさくなってくなー。この人ほんとにアンノーなの?
前回、犯人はエスターしかいないと書いたけど、エスターじゃなさそうだなぁ。エドガーも、ヴァルターも、エスターも、いろんなこと思ってても、相手を傷つける気持ちはなさそう。
そういえば第4話に登場した、ちょっと怪しい飲料業者がまだ出てきませんね。すっかり忘れてたけど何かあるよね、あの人。
そして記録課のウルリヒは、またもやよからぬことを…。凶器のナイフについた指紋を偽造して、なにを企んでいるのか。
グレーフの歌に流されて接近する2人
ゲレオンとヘルガは、もう修復不可能な状態になりつつあって。
ヘルガに拒まれたゲレオンは嫉妬してニッセンを殴り飛ばし、その精神的ショックを引きずったまま、雰囲気に流されてシャルロッテとキス。
やめてよ~。シャルロッテは“都合のいい女”にしていい子じゃないんだよ! まだヘルガに気持ちが残ってるなら手を出すな、ゲレオン!
誕生日会でグレーフが歌う恋の歌、めちゃくちゃ染みた。2人が流されるのも仕方ないと思えるくらい、素敵だった。
youtubeに主要キャスト総出演のMVが上がってるのでぜひ見て。
ヘルガはチチェヴィッチ(シャルロッテの実家の隣人)の家でゲレオンとの子供を中絶し、シャルロッテは偶然その場を見てしまう。地獄展開。辛すぎる。
さらに気の毒なのは、母親の男関係に振り回される息子モーリツ。多感な時期だけに、反発してナチス青年隊に入りたくなる気持ちもわからなくはない…。
シャルロッテの妹トニも、例の怪しいバイトを始めて金を稼ぎ始めます。トニを心配して厳しくあたるシャルロッテ。貧しさがどこまでも姉妹を苦しめる。
追い詰められる人々
フリッツに続いて、オットーまで殺されてしまいました。オットーの本名はホースト・ケスラーで、彼の名前は例の政治警察のブラックリストに載ってたんですよね。
あのリストは、都合の悪い人間を消すための抹殺リストってことでしょうか。でもなぜフリッツはなくて、オットーだけ載ってたのか謎(実はユダヤ人だった?)。
ゲレオンは逃亡中のカテルバッハを家に匿い、なんとかヴェント大佐の目を欺くことに成功。ベーンケはリッテン弁護士に相談し、そこでゼーガース大将の娘マルと出会います。
マルは軍の情報をベーンケに渡す約束をして、ひそかに父親の部屋から機密情報を盗み出すんだけど、大丈夫かな~ヒヤヒヤする。
死刑執行が迫るグレータは、リッテン弁護士を弁護人に任命する書類にサインしてくれました。間に合えばいいんだけど。
死刑を待つ彼女が、独房ではなくフォルカー医師と同じ部屋だったことがせめてもの救い。無言で体を寄せ合って寝るシーンで泣く。
次週はついに最終回ですね。
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