ネタバレ有「刑事ジョン・ルーサー」シーズン3全話あらすじ・感想・キャスト

海外ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」シーズン3あらすじキャスト

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海外ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」シーズン3(全4話)についてまとめました。

2013年に放送されたシリーズ第3弾。

個人的にシーズン2の恐怖が尾を引きまして、続きを見るのをためらっていたのですが…面白かった! 前作よりもストーリーがわかりやすく、残虐性も低めだったので、より入り込めました。

アリスが登場する後半の盛り上がりが最高でした! ラストシーンがめちゃくちゃよかったです。

ジョンには新しい恋人ができますが、アリスとは恋愛や友情を越えたところで繋がっている。どんな枠にも嵌まらない特別な関係に痺れます。

今回は犯人側に同情すべき事情があり、ジョンやジャスティンが苦悩する場面が描かれました。

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作品概要

  • 製作国:イギリス(2013年)
  • 原題:Luther
  • 脚本:ニール・クロス
  • 監督:サム・ミラー
  • 製作総指揮:フィリッパ・ジャイルズ
  • オープニングテーマ:Massive Attack「Paradise Circus」

あらすじ

何度も続いた死亡事件。かつての同僚はルーサーの関与を疑い、部下のリプリーを巻き込んで彼の闇を暴こうとする。信じていたリプリーに怪しまれながらも、連続殺人事件を追うルーサー。彼を待ち受けていたのは、予想もしない悲劇的な結末だった。

U-NEXT公式サイトより

登場人物(キャスト)

主要人物

ジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)
ロンドン警察の主任警部。深い洞察力と型破りな行動で犯罪に立ち向かう。かつての部下グレイや相棒リプリーから疑惑の目を向けられる中、メアリーと出会い、彼女に安らぎを見いだす。

ジャスティン・リプリー(ウォーレン・ブラウン)
ルーサーの相棒。かつての同僚グレイからルーサーの調査に協力してほしいと頼まれる。ある事件で容疑者を見逃そうとするルーサーに強い怒りを抱き、グレイに協力することを決意するが……。

マーティン・シェンク(ダーモット・クローリー)
ルーサーの上司。ルーサーの能力を買い、部下として信頼を置いている。

ベニー・シルバー(マイケル・スマイリー)
情報担当の捜査官。ネット上の情報を探る。

エリン・グレイ(ニキ・アムカ=バード)
シーズン2でルーサーやリプリーと共に新部署に招集されたが、ルーサーの不正を突き止めようとする中でリプリーに裏切られ、部署を去った。その後公安部に異動になり、警部に昇格。スタークの指示のもと、リプリーを巻き込んでルーサーを調査する。

ジョージ・スターク(デビッド・オハラ)
グレイの上司で公安部の警視。ルーサーの不正を疑っている。ルーサーの身近な人間が数多く死んでいることから、ルーサーの関与を疑い密かに調査を進めている。

メアリー・デイ(シエナ・ギロリー)
洋服店で働く女性。ルーサーの運転する車と接触事故を起こしたことがきっかけで、デートをするようになる。

アリス・モーガン(ルース・ウィルソン)
天体物理学者。13歳で名門大学に入学し、18歳で博士号を取得した天才。殺人犯でありながら、ルーサーと奇妙な友情で結ばれている。シーズン1でルーサーの同僚イアンを殺害し、シーズン2で国外へ逃亡した。

第1話・第2話

ロニー・ホランド
79年~83年のジョーディッチ連続殺人事件を担当した警部。現在は引退している。自宅で遺体となって発見される。生前、カーニーの余罪を疑っていた。

ウィリアム・カーニー(ネッド・デネヒー)
売春婦殺しの罪で25年間服役し、現在は介護施設で暮らす老人。ジョーディッチ連続殺人事件の犯人と考えられている。

ポール・エリス(ケビン・フラー)
カーニーが殺害した売春婦の息子。12歳の時、母親が殺されるのを目撃している。

第3話・第4話

トム・マーウッド(エリオット・コーワン)
建築家。4年前に妻ケイトリンをレイプの末に殺害された。正義の名の下に釈放された犯罪者を次々と処刑していく。

デニス・コクラン(ルパート・プロクター)
小児性愛者。11歳の少女をレイプして15年間服役後、釈放された。マーウッドに拉致される。

ジョー・グリーン(サイモン・ウィルソン)
マーウッドの妻をレイプした犯人ニザッチが入院している病院の医者。マーウッドに妊娠中の妻を人質に取られ、ニザッチを殺すよう命じられる。

ナタリー・グリーン(ジョージア・フレンチ)
ジョーの妻。妊娠中。マーウッドに拉致され、人質として監禁される。

各話あらすじ(ネタバレ有)

エミリー・ハモンドの遺体が見つかる。犯人は彼女に仮面やウイッグを付け、ポストパンクのような恰好をさせていた。ルーサーは模倣犯による犯行と見て、30年前に起きたジョーディッチ連続殺人事件について調べさせる。すると、エミリーが当時ジョーディッチに住んでいたことがわかる。
シェンクはルーサーに別の事件の捜査を頼み、ルーサーとリプリーは2件掛け持ちで捜査を行うことに。そんな中、リプリーは公安部で警部に昇進したグレイに呼び出され、スタークからルーサーの行動を逐一報告するよう命じられる。
ネット活動家ジャレッド・キャスが殺害された事件の捜査で、ルーサーとリプリーはバーナビー家を訪れる。キャスはネット上でバーナビーの亡き娘を冒涜する書き込みを繰り返していた。リプリーはバーナビーを犯人だと疑うが、ルーサーは容疑者ではないと断言。ルーサーから指紋採取を行うことを事前に聞かされたバーナビーは、ミキサーに手を突っ込んで指紋を消してしまう。
ルーサーがバーナビーを逃すためにわざと情報を教えたと考えたリプリーは、ルーサーの不正を暴くためスタークに協力することを決意する。
ルーサーは車の接触事故で知り合ったメアリーと親しくなる。

ダニ・レーンと夫クレイグの遺体が見つかる。ルーサーは彼らに警告しようとしたがリプリーに邪魔をされ、結果的に彼らは殺されてしまった。ルーサーはリプリーに「もう一緒に組めない」と告げる。
ジョーディッチ事件を担当していたホランド警部は、売春婦殺しで服役後、介護施設で暮らすカーニーを疑っていた。ルーサーはカーニーを取り調べ、かつてカーニーに母親を殺されたポール・エリスが犯人だと知る。エリスはカーニーの代わりに犯行を行っていたのだった。
エリスの次のターゲットが介護施設の看護師たちだと知ったルーサーは、看護師たちの家へ向かう。格闘の末、エリスは自ら窓ガラスを突き破り、転落死する。
リプリーはミキサーで吹き飛んだバーナビーの手から指紋を採取し、ジャレッド・キャス殺害の容疑でバーナビーを逮捕する。
ルーサーはリプリーを追跡し、グレイとスタークが極秘捜査を行う部屋を突き止める。スタークから自分自身の資料を奪ったルーサーは、リプリーに「見損なった」と言い残して立ち去るが、録音されたリプリーの会話を再生すると、ルーサーの潔白を証言するものだった。

夜間、不良たちに襲われたカップルがショットガンを持った男に助けられる。男は不良グループの2人を射殺し、遺体の上に「ケイトリンに捧ぐ」と書かれたカードを添えていた。
まもなく、トム・マーウッドがネット上で動画を公開。トムは4年前に妻ケイトリンをレイプの末に殺害されたが、犯人は数年で仮釈放されたと告白し、法が機能を果たしていないと訴える。マーウッドは自分と同じような目に遭った人々のために殺戮を続けると断言する。
マーウッドは性犯罪者のコクランを誘拐し、公開処刑を企てる。ルーサーはマーウッドの犯行を止めるため、11歳の時にコクランにレイプされたキエラに記者会見させるが、キエラは会見で「殺して」と叫んでしまう。
ルーサーとリプリーは公開処刑の場所へ駆けつけるが、集まった野次馬たちにコクランの救出を邪魔される。さらに、マーウッドを追って説得を試みたリプリーは、マーウッドにショットガンで射殺されてしまう。
ルーサーと交際を始めたメアリーは、スタークとグレイから誤った事実を告げられ、ルーサーを誤解する。ルーサーは洗いざらい本当のことを話すと約束し、メアリーに自宅で待っていてほしいと伝えるが、ルーサーの家にはショットガンを手にしたマーウッドが現れる。

マーウッドに襲われたメアリーは、かろうじてその場を逃げ切る。ルーサーはジャスティン殺害とメアリー殺害未遂容疑でグレイとスタークに逮捕される。彼らはルーサーが故意にマーウッドを逃がし、自分にとって邪魔な2人を殺させようとした、と考えていた。
ルーサーが移送される途中、突然ガスマスクをつけた人物が車を襲う。現れたのは旧友アリス・モーガンだった。アリスはルーサーの身の潔白を証明するため、シェンクとシルバーに協力を要請する。
マーウッドは妻を殺した犯人ニザッチに復讐するため、ニザッチが入院している病院の医師グリーンの妻ナタリーを拉致。グリーンにニザッチ殺害を命じる。
マーウッドの潜伏先を突き止めたルーサーとアリスは、マーウッドを説得しようとするが失敗。マーウッドはメアリーが保護されているビルへ向かい、スタークとグレイを撃つ。アリスはメアリーを連れて逃げるが、マーウッドに捕まってしまう。
ビルに駆けつけたルーサーは、マーウッドに「2人のどちらを殺すか選べ」と迫られる。苦悩の末、ルーサーはアリスを選択。マーウッドがショットガンを向けた瞬間、アリスは持っていた釘でマーウッドの首を突き刺す。ルーサーはマーウッドからナタリーの監禁場所を聞き出し、ナタリーは無事救出される。メアリーの機転でアリスは警察から逃れ、ルーサーと落ち合う。

感想(ネタバレ有)

ジャスティンとの別れ

ジョンにとってかけがえのない存在だったジャスティンが…去ってしまいました。ジョンが愛する人たちが次々と亡くなっていく…。

最後までジョンを尊敬し、信じる気持ちを貫いたジャスティン。刑事としての姿勢も一貫していました。

死んだ娘を冒涜された父親の犯罪を、ジョンは見逃そうとしました。ジョンを心から尊敬していたジャスティンは、裏切られた気持ちだったでしょうね。たとえ無茶苦茶な捜査方法でも、犯罪者を許さない気持ちは同じだと思っていたはずだから。

一度はジョンを見限り、グレイの誘いに乗って公安部のスターク警視が指揮する内部調査に協力しようとしたジャスティンでしたが、すぐに思いとどまりました。

もともと一時の感情で動いた感じでしたしね。グレイも途中から「道を誤ったかもしれない」と言っていました。生きていたら、ジャスティンとグレイはいい関係になっていたかも…。

最後にマーウッドと対峙する場面、カッコよかったです。彼の怒りを理解したうえで、それでも犯罪行為を許さないという強い信念が伝わってきました。

帰ってきたアリス

シーズン2で殺人罪に問われ、国外へ逃亡していたアリスが帰ってきた!!!

ジャスティン殺害容疑と、恋人メアリーの殺人未遂容疑でスタークに逮捕されたジョン。アリスは移送中の車を襲い、ジョンを拉致します。いやーもー、頼りになるわ~。

犯人のマーウッドがメアリーを襲いに来たときも、アリスが助けるんですけど、なんかもう無敵って感じ。ショットガン相手でも負ける気がしない。最っっ高!!

マーウッドに「アリスとメアリーのどちらを殺すか選べ」と言われ、煩悶するジョン。そんなジョンを見てフッと笑みを浮かべるアリス…たまらんです。

ジョンが「アリス」と答えたとき、わずかに悲しそうな目をしたのは気のせいじゃないよね。このときばかりは死を覚悟したのか、彼女は諦めたように目を閉じました。

メアリーはとっさに手を伸ばしてショットガンの銃口を逸らし、アリスは瞬時に持っていた釘でマーウッドの首をぶっ刺します。見事な連携プレー。「失礼。我慢できなくて」っていうアリスのセリフがカッコいい。

メアリーは自分の命を救ってくれたアリスを逃がし、ジョンはメアリーではなくアリスのもとへ。これ、アリスを選んだってことなんだろうか。

最高に痺れるラストシーンでした。

シーズン2ではほとんどアリスが活躍することなく序盤で退場してしまい、かなりガッカリな内容だったので、今回は大満足でした。

ジャスティンが死んでしまったので、シーズン4以降はジョンの単独行動になるのかなぁ。淋しい。

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