パンドラIV―AI戦争―第2話|鈴木先生の涙

WOWOWドラマ「パンドラIV―AI戦争―」

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どうも、夏蜜柑です。
WOWOW連続ドラマW「パンドラIV―AI戦争―」第2話。

全く先が読めないのでハラハラしますね。
今のところ、誰を信用すればいいかサッパリわかりません(ミカエルも含めて)

鈴木先生を見ていると、すごく切なくなってしまう。
先生の傷ついた心を癒やせるのは、お母さんだけなのかなぁ。

[kjk_balloon id=”16″]AIは本当にいつか人間を超えるんだろうか。[/kjk_balloon]

[kjk_balloon id=”2″]いろいろ考えさせられる。[/kjk_balloon]

第2話のあらすじ(ネタバレ有)

  • 院内での調査の結果、木下繁夫の死は手術ミスでもAIの診断ミスでもないと判断される。だが鈴木(向井理)は手術後の選択ミスだと断言、上野(原田泰造)もAIの診断ミスを主張し平行線をたどる。
  • 鈴木は遺族に会って経緯を説明しようとするが、蒲生(渡部篤郎)に止められる。蒲生は厚労大臣の横山(升毅)にAI診断を受けさせ、AI医療の信頼性を高めようともくろんでいた。
  • 横山は鈴木の歯に衣着せぬ物言いを気に入り、AI診断を受けることを承諾。その結果、心臓の一部に問題が見つかり、手術が必要とわかる。だが上野は「AIに振り回されたくない」と横山の手術を拒否する。
  • 弁護士の東(三浦貴大)が木下の妻・和歌子(岡本玲)の依頼を受けたことを知った太刀川(山本耕史)は、東に「協力したい」と持ちかける。
  • 鈴木は上野に土下座をして、横山の手術を引き受けさせる。横山の手術が秘密裏に行われている最中、東が裁判官を連れて病院を訪ねてくる。東は木下が受けたAI診断の記録を開示することを求めるが、蒲生は企業秘密を理由に開示を拒否する。

キャスト

鈴木哲郎……向井理
蒲生俊平……渡部篤郎
有薗直子……黒木瞳
上野智津夫……原田泰造
太刀川春夫……山本耕史
東浩一郎……三浦貴大
木下和歌子……岡本玲
橋詰奈美……美村里江
横山新造……升毅
鈴木春子……鷲尾真知子
内海春明……長谷川朝晴

第2話の感想

鈴木先生の涙

相変わらず、病院ではロボットのような鈴木先生。
緊張感のあるシーンが続くので、お母さんと会っている時だけは見ていてホッとします。

[kjk_balloon id=”27″]お母さんが自分のことを忘れていくのは、辛いですけどね……。[/kjk_balloon]

鈴木先生は蒲生社長と留置所の中で出会ったのですが、なぜそんなところに入れられていたのか、今回その理由が明らかになりました。

勤務していた病院が、助成金ほしさにAIを導入するフリをしていたことを知って、暴れたようです。裏切られたことが、相当ショックだったんだと思います。

鈴木先生の言動を見ていると、彼の中の「人間への不信」がそのまま「AIへの信頼」に繋がっているように思えます。

だから、見ていて切なくなってしまう。
鈴木先生が〈ミカエル〉を信じれば信じるほど、淋しさで苦しんでいるように見える。

人は、何かを信じないで生きることはできないんだなぁ……と。

「わかったことあるの? 誰かのこと。僕はないから」

看護師の奈美が「先生って、ほんとよくわかんないですよね」と言ったことに対して返したセリフ。

[kjk_balloon id=”15″]ドキッとしました。[/kjk_balloon]

どんなに親しくても、たとえ血の繋がった家族でも、自分以外の誰かを完全に理解することはできません。

鈴木先生が東弁護士に対して

笑ったからおかしいとは限らない。絶望で笑いが出ることもある。

と言ったのも、「人間はわかり合えない」ことを知っているからでしょう。
そして心の奥深くでそのことに傷つき、失望しているように思えます。

彼が最後に見せた涙に、たやすくほどけない深い孤独を感じました。

だけど、奈美が言うように、「わかったつもり」で相手を信じ、自分の心を差し出すのも、人間にしかできないことなのだと思います。

上野先生は引き抜きだった

今回も、鈴木先生と対立する上野先生。

[kjk_balloon id=”29″]この人もちょっと謎ですね。[/kjk_balloon]

なぜそこまでAIを嫌うのかも謎だし、やたら競馬に入れ込んでいるようなのも謎。
なんとなく、根が深そうな気もします。

借金でも抱えてるのかしらねぇ……。

実は上野先生は、蒲生社長がほかの病院から引き抜いた医師だったことが判明しました。
しかもその病院というのが、黒木瞳さん演じる医師会会長・有薗の病院。

[kjk_balloon id=”11″]それで有薗さんは蒲生を目の敵にしてるのね。[/kjk_balloon]

有薗さん、上野先生に接触してきたし……何か企んでそうだよなぁ。
今後の動向が気になります。

蒲生の真意が読めない

蒲生社長は、ほんっとに何を考えているのかわかりませんね。

渡部篤郎さんは「いい人そうに見えて悪い人っぽいけど、ホントのところはわからない」という人物を演じるのが上手いですよね。毎回騙されてます、わたし。

なぜAI診断を成功させたいのか、という鈴木先生の質問に、

医者が嫌いだから。たかだか国家試験に受かっただけで、偉そうな顔して何でも許されると思ってる。医者の権威を引きずり下ろしたいんです。

と答えた蒲生社長。
これは本心のように聞こえました。

本来患者は気を遣われる存在なのに、現実には患者のほうが医者に気を遣ってる。うちのばあちゃんなんてさ、医者が怖くて悪いところが言えないまま死んじゃったよ。

だから私は、コンビニエンスストアのように、簡便に医療が提供されるスマートホスピタルを作りたい。

この理屈はわからなくはないです。

[kjk_balloon id=”9″]わたしも病院は嫌い。[/kjk_balloon]

ただ、やり方が強引なんですよねぇ。
金にものをいわせて病院を買収したり、政治家に恩を売って利用しようとしたり。

そういう打算的なところが、どうも信用ならないわ。
何をしでかすかわからない怖さもあるので、まだまだ油断できません。

いよいよ本格的に訴訟に発展しそうです。

AIについて考えるということは、人の心について考えるということ。
物語を楽しむと同時に、考えることも楽しみたいです。