コールドケース2―真実の扉―第6話|時代に取り残された男たち

WOWOW連続ドラマW「コールドケース2」

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どうも、夏蜜柑です。
WOWOW連続ドラマW「コールドケース2―真実の扉―」第6話。

昭和の男たちが渋いです。

奥田瑛二さんと金田明夫さんの「兄弟」関係がたまらないですね。
寡黙で一本気な“兄貴”と、お調子者の“弟”は、30年経っても変わらず。

毎熊克哉さん→奥田瑛二さん、遠藤雄弥さん→金田明夫さんの流れもスムーズでした。

今回の舞台は、1988年のバブル全盛期。
犯人は、バブルに翻弄され、時代に取り残された不器用な男でした。

ふぐ丸

音楽が見事にハマった。

夏蜜柑

昭和の男には、なぜ欧陽菲菲が似合うのか。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

第6話「指輪」のあらすじ

  • 本木(三浦友和)が若かりし頃、初めて逮捕した暴力団の構成員・金村敦(奥田瑛二)が30年ぶりに出所し、挨拶にやってくる。金村は服役中に殺された恋人・マリア(水崎綾女)の復讐を企てていたが、2年前に脳梗塞を患い体が不自由になっていた。
  • 金村は、同じ組員で昔なじみの橋下(金田明夫)のもとに身を寄せる。金村を案じた本木は、マリアを殺した犯人を突き止めるため再捜査に乗り出す。クラブ歌手だったマリアと金村は「クラブ葵」で出会い、恋に落ちたのだった。
  • 「クラブ葵」のママ・日高美智子(洞口依子)は、マリアが竜神会会長・竜崎(石橋蓮司)の愛人だったことを話す。竜崎は金村とマリアの仲を裂くために金村に鉄砲玉を命じ、7年後、その事実を美智子から聞いたマリアは激怒したと言う。
  • 本木は入院中の竜崎に会いに行き事実を確かめようとするが、偶然見舞いに来ていた金村に話を聞かれてしまう。金村は、竜崎に刃向かったマリアが手下の安野(矢島健一)に殺されたと思い込み、安野を銃殺しようとする。
  • そこへ橋下が現れる。橋下は、マリアを殺したのは俺だと言う。当時借金を抱えていた橋下は、安野が提示した金に目がくらんで仕事を引き受けたのだった。橋下は金村が手にしていた銃を自らに向け、自死する。

第6話で流れた曲

  • 「恋人よ」五輪真弓
  • 「ANGEL」氷室京介
  • 「ラヴ・イズ・オーヴァー」欧陽菲菲
  • 「とんぼ」長渕剛

第6話の感想

時代に取り残された男たち

金村が出所する日、たったひとり出迎えに来たのが弟分の橋下でした。

この冒頭のシーン、たまたま撮影日に雪が降ったのでしょうか。
薄暗さと雪の冷たさが寒々しい印象を与え、金村の孤独を引き立てていました。

30年間の刑務所暮らしで、すっかり浦島太郎状態の金村。
ワイヤレスヘッドセットで会話する橋下を見て、「まるでSF映画のようだ」とぽつり。

バブルの頃は、携帯電話もなかったからねぇ。

平野ノラさんがネタで使ってる「ショルダーフォン」は、1985年発売。
でもわたし、使ってる人見たことないなぁ。

夏蜜柑

庶民の暮らしには縁がない代物でした。

出迎えた橋下のほうも、ひとめで「あんまりいい暮らししてないな」とわかるくたびれっぷり。
時代に取り残された男たちの侘しさが漂っていました。

昭和の男には欧陽菲菲が似合う

今回も、当時の流行歌がBGMに使われていました。
どれもうまくハマっていましたが、「ラヴ・イズ・オーヴァー」が2回とも沁みた。

この歌は当時、本当によく流れていました。
台湾出身の歌手、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)さんの代表曲です。

今でも多くの歌手の方がカヴァーされているので、若い人もきっと耳にしたことありますよね。

発売されたのは1980年で、ヒットしたのが1983年。
でも、この歌の世界観は、わたしの感覚だと1960年~1970年代くらいなんですよね。

少なくともバブル時代ではない。

1983年当時わたしは10代前半でしたが、ベストテンで彼女が歌うのを見て「ずいぶん時代遅れな歌だなぁ~」なんて思ってました。

この選曲には、そういう意味も含まれていたのかもしれません。

夏蜜柑

今の若い人が聞いたら、どう思うんだろう?

ふぐ丸

一周回ってカッコいいかも。

マリアの墓を建てていた男

マリアを殺した男を見つけ出し、復讐することだけが生きがいだった金村。

後半、課長代理が金村からの手紙を読むシーンがあります。
マリアが殺されて半年後に届いた手紙です。

その中で金村は、「マリアの墓を建ててくれた橋下には感謝しかありません」と綴っていました。

その橋下から「マリアを殺したのは俺だ」と知らされたとき、金村はどんな思いだったのか……。

金村が引き金を引くことができなかったのは、橋下がこの30年間地べたを這いずるように生きて、苦しみ続けたことを察したからではないでしょうか。

時代に取り残された不器用な男は、金村と橋下だけじゃありません。
仕事に明け暮れ家庭を壊した課長代理もまた、そのひとり。

課長代理は「バブルの頃はよかった」なんて言わないだろうけど、取り戻せない時間に思いをはせることは、きっと誰にでもあると思います。

 

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