コールドケース2-真実の扉-第1話「学生運動」あらすじ感想|47年前の白骨遺体

WOWOW連続ドラマW「コールドケース2」

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WOWOWの連続ドラマ「コールドケース2-真実の扉-」第1話のあらすじと感想です。

シーズン1から2年、待ち望んでいた続編です!
第1話は完全オリジナルストーリーで、元ネタのアメリカ版はありません。

1971年(昭和46年)に行方不明になった学生の白骨遺体が発見され、百合たちが捜査にあたります。

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第1話「学生運動」のあらすじ

横浜大学の敷地から47年前の白骨遺体が掘り起こされるが、時効が成立しているため捜査はできないと判断。しかし後日、被害者の橋本誠司(吉村界人)の娘・恵美(奥貫薫)が石川(吉田羊)を訪ねてくる。

恵美の母・花岡沙知(市毛良枝)は、橋本とおぼしき人物から47年間毎年送金を受けていた。金の送り主が犯人で、外国滞在期間が30年以上であれば時効は成立しない。石川たちは捜査は始める。

橋本は、西永(上杉柊平)をリーダーとする過激派セクトに所属し、1971年に起きた横須賀暴動に参戦していた。その暴動で機動隊員の前園警部補が殺されており、公安は暴動の首謀者である西永(津嘉山正種)が日本に帰ってきているという動きを掴んでいた。

西永は逮捕されるも、橋本殺害を否定。当時、西永は橋本に米軍基地の武器庫の鍵を託し、武器を奪わせようとしていた。沙知(佐藤玲)から子どもができたことを聞いた橋本は、子どもの未来のためにも闘い続けることを決意。親友の松田(堀井新太)の下宿を訪ね、沙知のことを頼むと言う。

だが松田は、西永のセクトを離れて新社連に転向しようとしていた。橋本は松田を思いとどまらせようとして新社連のメンバーの怒りを買い、リンチを受けたのだ。松田は親友を見殺しにした罪悪感から沙知に送金していたのだった。

当時、横浜大学の夜間部に通いながら機動隊員として最前列に立たされていた警察官の杉崎(橋爪功)は、横須賀暴動で前園が殺されるのを目の前で見ていた。大学の敷地で倒れている橋本を見つけた杉崎は、報復のため、ほかの警察官たちと共に橋本を殴り殺して埋めたのだった。

第1話で使用された曲

  • 「あの素晴しい愛をもう一度」加藤和彦と北山修
  • 「自殺の詩」吉田拓郎
  • 「人間なんて」吉田拓郎
  • 「二人の世界」あおい輝彦
  • 「翼をください」赤い鳥

第1話の感想(ネタバレ有)

犯人はひとりじゃなかった

橋本を殺した人間がひとりじゃないという点が残酷でしたね。過激派集団も、機動隊員たちも、47年間、誰ひとり自分の罪を告白しなかったという事実が恐ろしい。

時効が成立し、彼らが罪に問われることはありません。もし時効が成立していなかったとしても、橋爪功さん演じる杉崎は、権力にものを言わせて罪を隠蔽するんだろうなぁ。

けれども一方で、彼もまた目の前で仲間を殺されているのです。

杉崎の視点から見たらまた違う物語になり、橋本たちが機動隊員を殺しておきながら何の罪にも問われていないことを、理不尽に思うのかもしれない。

1970年代の空気

今回の舞台は1971年。学生運動が、内ゲバや武装化でエスカレートし始めた時代です。この頃から、学生運動は市民の支持を失っていきました。

わたしは70年生まれなのですが、学生運動に対する認識は、永山絢斗さん演じる高木刑事と変わりません。理想の社会を作るために殺し合うなんて「まったく理解できない」。

しかし当時は、大勢の学生たちが「日本を変える」という強い信念のもと、それを正義と信じていました。彼らの行動を理解するためには、当時の日本が置かれていた状況や歴史の流れなどを知り、想像するしかありません。

それでも、その時代ならではの特殊な空気のようなものは、なかなか現代の人間には掴みがたいものがあります。

あの素晴しい愛をもう一度

今回使用された曲は、どれもリアルタイムでは聞いてません。「あの素晴しい愛をもう一度」と「翼をください」は小学校の音楽の授業で習ったのが最初でしたね。

その後、歌謡曲だったと知って驚きました。当時のわたしには「真面目な歌」という印象だったから、歌謡曲とは思えなかったんですよね。ちなみにわたしの小学校時代に流行っていた歌謡曲は、ピンクレディーや西城秀樹。

シーズン1では、放送時は海外の曲も使われていたのですが、DVD化された時に全部国内の曲に差し替えられたようです(著作権使用料の問題?)。

第2シーズンは全楽曲を国内の曲にするみたいですね。

百合のトラウマ

百合はシーズン1の最終話で連続殺人犯の赤松を射殺し、拳銃が撃てなくなっているようでした。劇中でもあれから2年経っているとのことですが、カウンセリングに通っています。

そのカウンセリングの先生を若葉竜也さんが演じていて、何かありそうな雰囲気がバンバン出てます。怖いです。

百合は「もう大丈夫」と言い張ってカウンセリングに行くのを嫌がっていたけど(課長代理に命令されてしぶしぶ行った)、だいたいこういう場合の大丈夫は大丈夫じゃないんだよね。

ラストシーン、病院のベッドで意識を取り戻した松本穂香さんが今シーズンの重要な鍵を握る人物になりそうですが、情報が少ないのでまだ何もわかりません。

個人的には光石さん&滝藤さんの渋いオジサンコンビに注目しています。基本シリアスなドラマだけど、彼らが作るちょっとした場面が息抜きのような役割を果たしていて、めっちゃ和みます。2人が活躍する場面があるといいなぁ。

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