韓国ドラマ「ペントハウス3」(全14話)についてまとめました。
韓国で瞬間最高視聴率30%超えの大ヒットドラマの最終章。超高級タワーマンションの最上階を舞台にした壮絶なサスペンス復讐劇がついに終幕を迎えます!
異常な欲望と「やられたらやり返す」がどこまでも止まらない彼らに、“終わり”なんてあるのか。怪物ダンテの逆襲に、スリョンとユニはどう立ち向かうのか。
最後までしっかり見届けたいと思います!
▼シーズン2はこちら
ペントハウス2(韓国ドラマ)全話ネタバレ・感想・登場人物(キャスト)・視聴方法Contents
作品概要
- 放送局:WOWOWプライム
- 放送時間:2022年2月15日(火)から毎週月~金曜8:30~
- 製作国:韓国(2021年)
- 原題:펜트하우스
- 脚本:キム・スノク
- 演出:チュ・ドンミン
あらすじ
セレブたちが暮らす超高層マンション“ヘラパレス”での壮絶な事件を経て、チュ・ダンテ(オム・ギジュン)、チョン・ソジン(キム・ソヨン)、ハ・ユンチョル(ユン・ジョンフン)らは新たな場所で新たな生活を送っていた。しかし、ダンテ、イ・ギュジン(ポン・テギュ)、そしてソジンは、あらゆる手を使ってそこから抜け出そうとしていた。
WOWOW公式サイトより
その後、法の裁きに頼らなくなったヘラパレスの面々と、秘密を握る新たなキャラクター、そして成長した子どもたちによって、彼らの運命は驚きの展開を見せる。欲望と執着の行き着く先に、一体何があるのだろうか?
視聴方法(動画配信)
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登場人物(キャスト)
※シーズン2までのネタバレを含みます
大人たち
シム・スリョン(イ・ジア)
〈ヘラパレス〉の最上階ペントハウスに住む女性。シムン建設の令嬢。シーズン1でミン・ソラが実の娘だと知り、ソラを殺した犯人への復讐を決意。夫のダンテに殺され財産を奪われるが、シーズン2で生きていたことが判明。ユニやローガンと協力してダンテの罪を暴き、破滅に追い込んだ。
オ・ユニ(ユジン)
シングルマザー。高校時代は将来有望なソプラノ歌手だったが、才能に嫉妬したソジンによって夢を絶たれる。声楽家を目指す娘のロナをチョンア芸術高校に入学させたい一心で、スリョンの娘とは知らずにミン・ソラを殺害してしまう。当初は隠蔽しようとしていたが、スリョンのために自首して容疑を認め、懲役3年の判決を受ける。
チョン・ソジン(キム・ソヨン)
〈ヘラパレス〉85階の住人。高校時代、ライバルだったユニにどうしても勝てず、理事長である父親の力を利用して芸術祭の優勝トロフィーを手に入れた。シーズン1で父親を見殺しにしてチョンア財団の理事長に就任するも、シーズン2でユニとスリョンによってミン・ソラを監禁したことや死因を捏造したことを暴かれ、懲役7年の判決を受ける。
チュ・ダンテ(オム・ギジュン)
建設会社〈JKINGホールディングス〉の代表。〈ヘラパレス〉も彼の作品のひとつ。完璧主義で選民意識が強く、目的のためには手段を選ばない恐ろしい男。スリョンの夫を殺害して彼女と再婚し、スリョンが産んだ娘ソラを密かに他人の子供ヘインとすり替えた。シーズン1で邪魔になったスリョンを殺して財産を奪うと、シーズン2でソジンを脅して再婚し、チョンアグループを手に入れた。スリョンやユニによって数々の罪を暴かれ、無期懲役の判決を受ける。
ハ・ユンチョル(ユン・ジョンフン)
ソジンの元夫で、元医師。シーズン1でソジンと離婚し、シーズン2では元恋人のユニと偽装結婚して復讐に手を貸した。しかしソジンとの間にもうけた娘ウンビョルがユニの娘ロナの死に関わっていることを知り、ウンビョルを守るためユニを裏切って離婚する。その後、ロナが実の娘であることを知らされる。ミン・ソラの死体遺棄罪などで懲役2年の判決を受ける。
カン・マリ(シン・ウンギョン)
〈ヘラパレス〉45階の住人。娘のジェニを溺愛し、ソジンに取り入ってチョンア芸術高校に裏口入学させた。もともとは銭湯のあかすり師で、常連客の“3ママ”から株の情報を仕入れて成り上がった。シーズン2で罪を暴かれ、ミン・ソラの死体遺棄罪などで懲役1年6か月の判決を受ける。
ユ・ドンピル(パク・ホサン)
マリの夫。建設会社の社長。表向きはドバイに海外出張中ということになっているが、実はダンテの身代わりとなって6年間刑務所に入っていた。シーズン3では刑期を終えて出所し、ダンテに復讐しようとするが…。
コ・サンア(ユン・ジュヒ)
〈ヘラパレス〉55階の住人。ミニョクの母親。元アナウンサー。マリ同様、 ソジンに取り入って息子のミニョクをチョンア芸術高校に裏口入学させた。シーズン2で罪を暴かれ、ミン・ソラの死体遺棄罪などで懲役1年6か月の判決を受ける。
イ・ギュジン(ポン・テギュ)
サンアの夫。マザコンで母親の言いなり。シーズン1では離婚専門弁護士だったが、シーズン2では国会議員に。ミン・ソラの死体遺棄罪などで懲役2年の判決を受ける。ダンテの力で出所を果たし、チョンス地区の再開発をもくろむダンテに協力する。
ローガン・リー(パク・ウンソク)
莫大な資産を持つ在米韓国人投資家。ミン・ソラの養子先の兄でもあり、ソラの骨髄移植によって命を救われた。シーズン1でスリョンと組んで〈ヘラパレス〉の人間に復讐しようとしたが失敗。シーズン2で復讐を果たす。スリョンと愛し合うようになるが、ダンテによって殺害される。
ペク・ジュンギ(オン・ジュワン)
ダンテの過去を知る男。ダンテに両親を殺され、財産と名前を奪われた。その後、日本の精神科病院に入れられていたが、ローガンに助けられ自由の身に。彼とともに帰国するも、爆発の直後に姿を消す。幼い頃にスリョンと会ったことがある。
チン・ブノン(アン・ヨノン)
ウンビョルの家庭教師。もともとはローガンの部下で、彼に送り込まれてソジン親子を監視していた。だがウンビョルを実の娘のように溺愛するようになり、ソジンが逮捕された後、ウンビョルとともに姿を消した。
チョ・ホヨン(キム・ドンギュ)
ダンテの秘書。ダンテに家族の命を握られ、絶対服従を誓っている。もともとはドンピルの部下で彼を慕っているが、ダンテに逆らえずドンピルを裏切ることに。
ナ・エギョ(イ・ジア)
ダンテの前妻。ソクフンとソッキョンの実母。スリョンにそっくりな外見を持ち、20年間スリョンになりすまして政治家に接触しダンテに情報を流していた。ダンテから逃げようとするが、スリョンと間違われて殺されてしまう。
キム・ミスク
ヘインの実母。ダンテと取引し、生まれたばかりの娘ヘインを差し出した。6年前に亡くなっている。
子供たち
ミン・ソラ(チョ・スミン)
スリョンの娘。ダンテによって生まれてすぐにヘインとすり替えられ、養護院に預けられた。スリョンが母親だと知らないまま、〈ヘラパレス〉の1周年記念パーティーの日に47階から突き落とされて転落死した。チョンア芸術高校の首席合格者だったため、彼女の死によりユニの娘ロナが繰り上げ合格となった。
ペ・ロナ(キム・ヒョンス)
ユニの娘。声楽の才能があり、将来は声楽家になることを夢見ている。ソジンの妨害によってチョンア芸術高校を不合格になるが、ミン・ソラの死で繰り上げ合格になる。芸術祭のさなかウンビョルに階段から突き落とされ、ダンテに刺されて生死の境をさまようが、スリョンによって命を救われる。ソクフンとは両想い。
チュ・ソクフン(キム・ヨンデ)
ダンテと前妻エ・ナギョの息子で、ソッキョンの双子の兄。ダンテから虐待を受けて育った。ダンテが数々の犯罪を犯していることに気付き、シーズン2でスリョンの復讐計画に協力してダンテを破滅に追い込んだ。逮捕されたダンテを見限り、親権剥奪の申請をする。
チュ・ソッキョン(ハン・ジヒョン)
ダンテと前妻の娘。ソクフンの双子の妹。兄同様、ダンテから虐待を受けて育つ。シーズン2で偶然ウンビョルの携帯に入っていた動画を見て、ソジンが前理事長を見殺しにしたことを知り、彼女を脅迫する。継母スリョンを慕っているが、ロナに嫉妬してダンテと連絡を取り合うようになる。
ハ・ウンビョル(チェ・イェビン)
ソジンとユンチョルの娘。メンタルが弱く、パニックに陥りやすい。母親の過剰な期待と厳格な教育に苦しむと同時に、母親に強く依存している。シーズン2で芸術祭のさなかにロナを階段から突き落とし、自分が殺したと思い込む。両親が逮捕された後、チン家庭教師とともに姿を消す。
ユ・ジェニ(チン・ジヒ)
マリの娘。中学時代からの同級生であるロナに数々の嫌がらせをしてきたが、シーズン2ではソッキョンやミニョクからいじめの対象にされて苦しみ、ロナと親友になる。父ドンピルが殺人罪で服役していたことを知り、ショックを受ける。
イ・ミニョク(イ・テビン)
ギュジンとサンアの息子。ジェニやウンビョル同様、ソジンの成績操作によってチョンア芸術高校に入学した。いじめ行為に対して全く罪悪感がなく、ミン・ソラ、ロナ、ジェニと次々とターゲットを代えていじめを楽しんでいたが、シーズン3では心を入れ替える。
チュ・ヘイン(ナ・ソイェ)
スリョンの戸籍上の娘。生まれてすぐにダンテによってソラとすり替えられ、その後16年間病院で眠り続けていた。ダンテに殺されそうになるが、スリョンが救出。言葉が話せるまで回復し、現在はアメリカの病院でリハビリ中。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
数々の罪状で有罪になり収監されたチュ・ダンテは、ここにもペントハウスと呼ばれる広くて清潔な房があると知り、刑務官に賄賂を渡す。だが移された先はパン・チルスンが房長としてのさばる危険な房で、そこにはギュジンやユンチョルがいた。
ユンチョルは就寝中のダンテを襲って殺そうとするが、失敗。犯行はパンと刑務官によって隠蔽される。2人がローガンの手先だと知ったダンテは、有力な刑務官を買収するよう秘書に命じる。まもなくダンテのもとに「ロー ガン リー アウト Dデー 9」と記された新聞が届く。
ローガンはアメリカで“ペク・ジュンギ”と名乗る青年と会う。彼はダンテに両親を殺され、全財産と“チュ・ダンテ”という名前まで奪われていた。
9日後。ダンテはユンチョルを挑発して喧嘩を仕掛け、隠し持っていた歯ブラシで自らの腹を刺す。搬送された病院で医師とすり替わり、まんまと逃亡を果たすダンテ。向かった先はスリョンの家具会社だった。
ローガンは“ペク・ジュンギ”を連れて帰国し、スリョンに会うため家具会社を訪れる。だが駐車場でダンテが仕掛けた時限爆弾が爆発し、スリョンの目の前で炎上する。難を逃れた“ペク・ジュンギ”は密かにその場を立ち去る。
マリの夫ユ・ドンピルは刑期を終えて出所し、スリョンの家具会社に入り込んでペントハウスのカードキーをコピーする。そして爆発の直後、車で去っていくダンテを目撃する。
ダンテは病院に戻り、心停止状態で発見される。電気ショックにより蘇生し、それがアリバイとなる。
スリョンはローガンを殺したのはダンテだと確信するが、警察はローガンをエギョ殺しの真犯人として再捜査を始める。火葬場の男がローガンに買収されたと証言したのだ。さらにダンテに弱みを握られている最高裁判事が弁護団を結成し、ダンテを無実に持ち込む。
スリョンは法の裁きに頼るのをやめ、自らの手でダンテを葬る決意をする。そしてローガンの車に同乗していた男がダンテの過去を知っていると聞き、捜し出そうとする。
無罪判決を受けて釈放されたダンテは、再びペントハウスに姿を現す。そして「ペントハウスと子供たちを取り戻す」とスリョンに宣戦布告する。
ソッキョンは母スリョンが自分よりもロナの才能に期待していることや、兄ソクフンがロナとともにアメリカのジュリアード音楽院を受験しようとしていることを知って疎外感を覚え、密かにダンテと連絡を取り合うようになる。
1か月後。ソジンは精神を病んだふりをし、控訴審で懲役2年、執行猶予4年の判決を勝ち取る。だが裁判所を出たところでスリョンとユニに拉致され、ローガン殺害を自白するよう迫られる。「私じゃない」と否定するソジンを、スリョンは崖の上から突き落とす。
スリョンとユニは川に落ちたソジンを助け出し、ダンテ殺害という共通の目的のために協力するよう脅す。スリョンがユニを釈放させたのも、ダンテからロナを守るためだった。
ソジンはウンビョルを見つけ出して会いに行くが、ウンビョルは家庭教師のチン・ブノンに懐柔され、ソジンを拒絶する。ダンテと母親が自分の財産を奪ったことを知ったソジンは、チョンア・グループの株主総会に乗り込み、マスコミの前でダンテとの再会を劇的に演出。夫婦の不仲を否定し、アートセンターの開館でグループを蘇らせると宣言する。
ソジンから契約夫婦を持ちかけられたダンテは、しぶしぶ承諾。ソジンはローガンの死にダンテが関与していたことを示す証拠写真を使って彼を脅し、チョンア・グループの共同代表に返り咲く。
スリョンの家に、ローガンの兄アレックスが現れる。ローガンが死んだ日、彼の財産100億ドルが口座から引き出されたという。アレックスはローガンを殺した犯人が金を奪ったと考え、必ず見つけ出すと告げて立ち去る。
スリョンはソジンの母親からチョンア財団を買い取り、理事長に就任する。生徒の生活記録簿を捏造しているマ・ドゥギを役職から外し、ソウル大への推薦状制度を廃止することを決める。
ダンテはドンピル、ギュジン、ユンチョルを味方につけ、再びチョンス地区の再開発計画を企てる。ドンピルはダンテに従う一方で、密かに〈ヘラパレス〉の噴水に細工をし、工事に持ち込む。
密かにローガンの財産を手に入れたユニは、ヘラパレスに出店して事業を始める。出所して〈ヘラパレス〉に戻ったサンアとマリはユニの金回りの良さを怪しみ、スリョンに告げ口する。
ソウル大の実技試験が始まり、受験生のロナ、ソクフン、ソッキョン、ジェニ、ウンビョルが試験会場に集まる。ソクフンは試験官が父ダンテに買収されていることを知り、受験をやめる。
ソッキョンはジェニの父ドンピルが殺人罪で服役していたことをダンテから知らされ、試験直前にその事実をジェニに伝える。動揺したジェニは試験を受けずに立ち去る。
チン・ブノンはダンテからの指示を受け、ウンビョルのポケットにロナの携帯を入れる。試験中に携帯が鳴ったウンビョルは失格となり、携帯の持ち主であるロナもウンビョルの訴えにより失格になってしまう。
ダンテは試験を終えたソッキョンを食事に誘い、スリョンの目的は実母ナ・エギョの遺産だと吹き込む。ダンテの命を狙うペク・ジュンギは、食事中のダンテを狙って発砲するが、駆けつけたスリョンによって阻止される。
スリョンはペク・ジュンギを連れて逃げ、彼から話を聞くことに。彼によると“チュ・ダンテ”は自分の本名で、“ペク・ジュンギ”に名前を盗まれたという。
彼の父親に雇われていたペクは兄のような存在だったが、日本に移住してすぐ突然訪ねてきて両親を殺害し、チュ家の全財産を奪って逃亡。指名手配されるも見つからず、警察は死んだと判断していた。
精神科病院に入れられていたジュンギはローガンによって救い出され、ダンテの過去を暴くために一緒に韓国へ来たという。ジュンギは爆発現場で老人に変装したダンテを目撃したと言い、現場で拾った指輪をスリョンに渡す。それはローガンが彼女にプロポーズするために用意したものだった。
ユニはローガンからソウル銀行の金庫の鍵を託され、ある秘密を打ち明けられていた。スリョンが産んだ双子のうちの1人は死んだとされていたが、実は生きている可能性があるというのだ。だがスリョンには絶対に話さないことを、ローガンと約束していた。
スリョンはソウル大の入試でソッキョンがダンテと組んでロナを失格にしたと知り、校内暴力対策委員会を開く。そこにはロナやジェニのほか、ソッキョンからいじめや暴力を受けた生徒たちが集まっていた。形だけの謝罪で反省するそぶりを見せないソッキョンに、スリョンは心を鬼にして退学処分を言い渡す。
傷ついたスリョンはダンテの頼みを引き受け、スリョンの住民登録証と印鑑を盗み出す。ダンテはそれを使って、スリョンが持っているチョンス地区の土地の名義を変更する。ダンテたちの小細工によってオピョン地区の再開発は中止となり、チョンス地区が再開発候補にあがっていた。
ジュンギは〈ヘラクラブ〉の面々の前に「ダンテの昔の友人」として姿を現し、「過去をバラす」とダンテを脅して彼の家に泊まり込む。ジュンギがダンテの弱みを握っていると見抜いたソジンは彼の荷物を探り、“ペク・ジュンギ”の指名手配写真を見つける。そこに写っていたのは紛れもなくダンテだった。
ユニはヘインの実母キム・ミスクを探し出そうとするが、彼女は6年前にドンピルに殺されていた。だがダムに遺棄された遺体は未だに見つかっていなかった。
ユニは〈ヘラパレス〉の噴水前でドンピルを問い詰め、ヘインの実母キム・ミスク殺害の真相について聞き出そうとするが、ドンピルは「命が惜しければ黙っていろ」とユニを脅す。その様子を見たダンテは、ドンピルを見張るよう秘書に命じる。
アートセンターが完成し、ギュジンやマリ、ユニがセンター長に立候補する。だが募集はあくまで宣伝目的で、センター長はソジンに内定していた。ユニがチョンア・グループの株を20%持っていると知ったソジンやダンテたちは、ユニがローガンの財産を手にいれたのではないかと噂する。
ユニはダンテがソッキョンを利用してスリョンの印鑑を盗み出し、チョンス地区の土地をダンテとソクフンの共有名義に変えたことを知り、ある疑いを抱く。
ローガンによると、スリョンが産んだ双子の一人は元気に生まれ、先に退院していた。だがダンテが手を回して殺した可能性もあるため、生存を確かめるまではスリョンには話さない約束だった。そして捜索のためなら金を使い果たしてもいい、とローガンはユニに財産を託したのだ。
ウンビョルはチン先生に支配され、ロナに助けを求める。ロナはソクフンと協力してウンビョルを逃がし、自宅に匿うことに。ウンビョルはソジンに電話して迎えに来て欲しいと頼むが、ソジンはダンテの手前、ウンビョルを冷たく突き放す。
ウンビョルが消えて錯乱状態になったチン先生は、ダンテのもとへ駆け込む。彼女はウンビョルと海外へ行くため、ダンテに協力していたのだった。ダンテに取引終了を告げられたチン先生は、ソッキョンと協力してウンビョルを拉致する。
ユニは密かにソクフンとソッキョンのDNAを入手し、鑑定を依頼する。それを知ったダンテは阻止しようとするが、ユニに裏をかかれてしまう。鑑定結果で真実を知ったユニはスリョンに電話し、今から会いに行くと約束する。
ドンピルの怪しい動きに気付いたダンテは、チョ秘書とユンチョルに彼を見張らせる。6年前、ダンテはヘインの母親キム・ミスクに真実を知られて脅され、建設中のヘラパレスの工事現場で彼女を殺害していた。そしてその現場に居合わせたドンピルに後始末を頼み、彼に罪を着せて逃げたのだった。
ユニは駐車場でチン先生がウンビョルを拉致するのを目撃し、彼女の車を追う。ダンテに助けを求めたチン先生は、金浦の別荘へ行くよう指示される。ユニはソジンに電話して警察に通報するよう伝える。
ダンテは別荘でチン先生を待ち構え、彼女を拘束する。追ってきたユニは、その隙にウンビョルを救出しようとチン先生の車に乗り込み逃走。だがダンテに追われ、車ごと崖に追い詰められる。
金浦へ向かうスリョンとソジンだったが、途中で警察から情報を得たソジンは、スリョンを置いて単独でユニの車を追う。スリョンが崖に到着すると、ソジンは気を失ったウンビョルの前で錯乱状態にあり、崖の上にはユニの血の付いた靴だけが転がっていた。
ダンテはユニが持っているDNAの鑑定結果を手に入れるため、ダイバーに命じて湖に沈んだユニの遺体を捜させる。そしてユニの遺体と書類、さらに彼女が持っていたローガンの金庫の鍵を手に入れる。
ダンテの秘書に嵌められて別荘で目覚めたドンピルは、急いで〈ヘラパレス〉の噴水へ向かう。壊した壁の中から出てきたのは、ユニの死体だった。ダンテに家族を殺すと脅されたドンピルは、仕方なく彼に協力することを誓い、ユニの死体を湖に遺棄する。
ローガンの財産を手に入れようとするダンテだったが、札束はユニによって移動させられ、金庫に残っていたのは金塊だけだった。ダンテは消えた金の行方を探るため、ユニが接触した人物を調べるよう部下に命じる。
ダンテと取引したチン・ブノンは、記者会見を開いてウンビョル拉致事件について語り、彼女を監禁・拉致した犯人はユニだと証言する。会見を見たソジンは、ユニとローガンが結託してチン・ブノンを送り込んだと知り、スリョンとの協力関係を打ち切る。
ジュンギは密かにスリョンの部屋を探り、ユニが贈った「失楽園」の本の中に、ローガンの財産10兆ウォンの小切手が挟まれていることを知る。
ユンチョルのもとには、彼を出所させた謎の人物から電話が入り、指定の場所へ行くよう指示される。
ソジンはユニが持っていたアートセンターの株を手に入れ、センター長就任記念公演に向けてリハーサルを行う。
ソジンが崖の上に駆けつけたとき、ユニはまだ生きていた。ウンビョルを助け出した後、ソジンはこれまでのユニとの因縁を思い出して憎悪にとらわれ、車を押してユニを崖下に突き落としたのだった。
アートセンターのセンター長に就任したソジン。病院で意識を取り戻したウンビョルは、ソジンから救済措置でソウル大に合格したことを聞かされるが、喜べない。ウンビョルは事件現場でソジンがユニを殺すところを目撃していたのだった。
記憶を消してほしいと懇願するウンビョルに、ソジンは自力で乗り越えろと叱咤する。だがそれを知ったチン・ブノンは、密かに入手した薬をウンビョルに投与し、事件の記憶を消してしまう。
ロナはウンビョルを見舞い、母の汚名を晴らすために真実を証言してほしいと頼むが、記憶を消されたウンビョルは冷たく突き放す。激怒したロナは必ず事実を暴くと宣言する。
ドンピルの様子を不審に思い、問い詰めるマリ。彼はダンテに脅され、ユニの死体を遺棄したことを打ち明ける。ダンテの言いなりになるドンピルに腹を立てたマリは、スリョンに事情を話し、ダンテを殺す手伝いをしたいと申し出る。
マリは“3ママ”の力を借りて、事件当日ダンテが金浦にいたという証拠を掴む。スリョンはダンテが秘密を知ったユニを口封じのために殺したと確信する。
6ヶ月後。マリとジェニは家を出て、ロナの家で同居していた。ドンピル、ギュジン、ユンチョルの3人はダンテのもとで働き、チョンス地区の施工権を手に入れるため奔走していた。
ユンチョルは謎の人物からの指示を受け、密かにローガンの治療を行っていた。いっこうに正体を現さず、隠れた場所から命令を下すその人物は、実はソジンだった。
7か月前、ソジンは脱獄したダンテがローガンの命を狙っていることを知り、帰国したばかりのジュンギに接触。彼を買収して計画に協力させ、爆発と同時に負傷したローガンを運び出したのだった。
ダンテたちはチョンス地区の施工権入札に向けてカネをばらまき、汚いやり方で準備を進める。その水面下では、スリョンとマリが彼らの野望を打ち砕くために動いていた。
ウィーン・フィルが来韓し、指揮者のクラークがアートセンターを訪れる。ソジンはウンビョルを売り込むため、彼の前で歌わせようと画策するが失敗。ウンビョルから機会を奪い、クラークの前で歌声を披露したのはロナだった。クラークに認められたロナは、アートセンターが募集する専属音楽家のオーディションを受ける許可を得る。
ローガンの家族が来韓し、未だにローガンを見つけ出せないジュンギを責め立てる。ソジンはローガンを利用して、彼の家族から大金をせしめるつもりだった。金が手に入ったら山分けする、とジュンギに約束するソジン。
ユニの腕時計が発見される。スリョンは彼女が最後に残した自分あての録音メッセージを聞いて、ソッキョンが実の娘だったことを知る。
何も知らないソッキョンはイタリアへ留学することを決め、ソクフンに空港まで見送りに来て欲しいと電話するが、身勝手な妹に腹を立てたソクフンは電話を切ってしまう。その後、目を覚ましたスリョンがいた場所はイタリアではなく、身寄りのない子供たちのための施設だった。
スリョンの策略によってダンテの計画は失敗し、施工権はドヘ建設が獲得する。ドヘ建設のロビイストがスリョンだと知り、激怒するダンテ。彼がチョンス地区27番地にこだわる理由は、かつてその場所に彼の家があり、強引に再開発を進めたシムン建設によって母と妹が殺されたためだった。
スリョンはダンテを轢き殺そうとするが、ソクフンがダンテを助けて逃げる。ソクフンは父親の誘いに乗って彼の会社で働くことを決め、ロナに別れを告げる。
その頃、治療を行っていたユンチョルの前でローガンが目を覚ます。
スリョンはイタリアへ留学したはずのソッキョンが出国していないことを知り、心配でたまらない。ソッキョンが行方不明だと知ったソクフンは、ダンテを信用させて会社に潜入し、ソッキョンの居場所を探ることに。
ソクフンはダンテの車にGPSを取り付け、彼が“チャメ祈祷院”へ向かったことを知る。ダンテはチャメ祈祷院にいるソッキョンに、自分の実の娘ではなく、ミン・ソラと同じ親を持つ双子の妹であることを告げる。ダンテはソッキョンを利用してスリョンからチョンス地区の土地を奪おうするが、ソッキョンは窓ガラスを割って施設を逃げ出す。
アートセンター専属音楽家のオーディション当日、ソジンはウンビョルの得意な曲を選ぶが、オペラの途中でキーが上がり、動揺したウンビョルは上手く歌えずに終わってしまう。クラークは完璧に歌いこなしたロナを絶賛し、ロナが大賞を受賞する。
ロナはウンビョルが記憶を消す薬を服用していることを知り、ユンチョルに相談する。その薬は若年性認知症を誘発する副作用があった。だがウンビョルは聞く耳を持たず、ユンチョルやロナを遠ざけようとする。
ソジンは目障りなスリョンとジュンギを始末する計画を立て、ダンテに協力を持ちかける。
ジュンギはローガンの父ジェームズに治療中のローガンの写真を渡し、車を爆破したのも瀕死の状態で苦しめ続けたのも全てダンテの仕業だと話す。ジェームズに拘束されたダンテは、車を爆破してローガンを隠したのはスリョンだと告げ、ペクもグルだと嘘をつく。
スリョンは家政婦に呼ばれてペントハウスの隠し部屋へ案内される。そこにはローガンが横たわっていた。そこへダンテとジェームズたちが現れ、スリョンを糾弾する。捕らわれたスリョンは別荘に連れて行かれ、ローガンと再会する。
ソジンとダンテは目障りなスリョンとローガン、ジュンギとユンチョルを始末し、ペントハウスで祝杯をあげる。ソジンはローガンに毒を盛り、ダンテはジュンギを日本の精神科病院に連れ戻していた。喜ぶ2人だったが、心の中では互いに相手を敵視していた。
ローガンと再会したスリョンは、彼がこれまでソジンに監禁されていたことを知る。ソジンに毒を盛られ瀕死の状態となったローガンだが、ユンチョルの処置でかろうじて生き延びたのだった。そしてユンチョルを通じて兄のアレックスにだけ真実を話し、ソジンの計画の裏をかいて心停止を装い、この別荘に逃げてきたのだった。真実を知ったスリョンとローガン、ユンチョルの3人は、殺されたユニのためにソジンとダンテに復讐することを誓う。
ドヘ建設は、ローガンの祖母がローガンの名義で買った会社だった。彼女はスリョンに協力したことを後悔し、ダンテにチョンス地区の施工権を譲る。スリョンは財団の理事を解任され、ソジンが新理事長に就任する。
チョンス地区を手に入れたダンテは、かつて自分の家があったその場所に、母を追悼するための世界一の高層ビル“ゼウスタワー”を造るとソクフンに語る。
ソッキョンは父親のダンテに襲いかかるがドンピルに止められ、ソクフンと再会する。ユニが自分の出生の秘密を調べていてダンテに殺されたと知ったソッキョンは、自責の念にさいなまれ、ソジンが父親を殺したことをスリョンに教える。
ドンピルはダンテから大金をもらい、その金で海外へ逃げようとするが、マリに咎められ罪を償う決意をする。
ソジンの理事長就任式の日、チョンス地区ではダンテの新都市再開発起工式が行われていた。ソジンからの祝福メッセージの映像が流れると、突然爆発事故の映像に切り替わり「ローガン・リーを殺したのはチュ・ダンテ」という文字が現れる。
就任式のソジンのもとには、ダンテからの贈り物が届く。それはソジンの父親チョン会長の顔写真だった。そこには「元理事長を殺したのはチョン・ソジン」と書かれており、ソジンはソッキョンがダンテにバラしたと思い込む。
互いに相手の仕業だと思い込んだ2人は、罵り合い、掴み合いになる。その様子をスリョンとローガンが見つめていた。
ドンピルはマリと一緒に別荘へ行き、スリョン、ローガン、ユンチョルにユニの遺体を湖に遺棄したことを告白する。そしてダンテとソジンへの復讐に協力することを誓う。
スリョンたちは起工式と就任式で作戦を実行し、大勢の前でソジンとダンテの秘密を暴露する。すると、もくろみ通り2人は互いに相手の仕業だと思い込み、潰し合おうとする。さらに、スリョンはペク・ジュンギとチン・ブノンを使ってダンテとソジンをそれぞれ脅迫し、大金を巻き上げる。
ギュジンはダンテが会社の金を横領しようとしている、とドンピルから耳打ちされ、ダンテの金5000億ウォンを盗んで家族とともに国外へ逃亡する。義母と義姉まで同行させていると知ったサンアは、金を奪ってミニョクとともに姿を消す。
車載カメラの映像が見つかったことで、警察はユニの事件の再捜査を始める。さらにチン・ブノンが記者会見を開き、ダンテに命じられて嘘の証言をしたことを告白。警察に追われたダンテはドンピルが手配した中国行きの船に乗るが、怪しい煙を吸わされて意識を失ってしまう。目覚めると、そこは日本の精神科病院だった。役目を果たしたドンピルは、ジェニに別れを告げて自首する。
ダンテがユニ殺しの容疑者となったことで、ソジンは安堵する。ソジンの罪を知るウンビョルは、ソジンのワインに薬を盛り、彼女の頭の中から罪の記憶を消そうとする。
日本の精神科病院で目覚めたダンテの前に、ソッキョンが現れる。彼女からスリョンとローガンが生きていることを知らされ、彼らの仕業だと思い知るダンテ。必死に助けてくれと懇願するダンテに、ソッキョンは別れを告げて立ち去る。
病院のベッドでジュンギの父を殺した日のことを思い出すダンテ。食うや食わずで10歳から小銭を稼ぎ、母が死んだ場所に家を建てようと必死に貯めた金を、ジュンギの父に奪われたのだった。韓国に戻るため何度も脱走を試みるダンテだったが、医師たちに阻まれる。
ソジンは倒産寸前のチョンア建設を、3兆ウォンでアレックスに売りつけることに成功。チョンアグループの会長就任式の日に買収契約を結ぶ約束をする。有頂天になったソジンは次にロナを排除しようと考え、彼女がオーディションで不正を行ったことをマスコミにリークする。ロナは記者を集めて車載カメラの映像を公開し、ソジンがユニと一緒に現場にいたことを明かす。
会長就任式当日、ソジンはスリョンに拉致されて監禁される。拘束を解いて脱出するソジンだったが、彼女の前に現れたのは死んだはずのローガンだった。ローガンはチョンア建設買収を白紙に戻し、ユニの持ち株を返してもらうと告げる。
そこへ闇金業者が現れ、ソジンに返済を迫る。ソジンはダンテの500億ウォンの借金の連帯保証人になっていた。スリョンのもくろみは彼女を刑務所に入れず、極貧状態にして生き地獄を味わわせることだった。ソジンの家は闇金に差し押さえられ、居場所を失ったウンビョルはト秘書とともに〈ヘラパレス〉を去る。
ダンテの金1兆ウォンを隠したとして、検察の取り調べを受けるソジン。離婚は債務を逃れるための偽装離婚だとして、裁判所で無効と判定されてしまう。
ソジンはウンビョルを外国へ行かせるため、所持品を売って金を作ろうとするが、記憶が混乱し〈ヘラパレス〉へ向かう。錯乱したソジンはロナをウンビョルだと思い込み、強引に連れ去ろうとする。
マリから連絡を受けて〈ヘラパレス〉に駆けつけたユンチョルは、ロナを助けようとしてソジンと揉み合いになり、階段から転落して頭に大怪我を負う。ソジンも落下したシャンデリアの下敷きになり、重傷を負う。
ソッキョンは警察に出頭し、ダンテの密航に協力したと主張。迎えに来たスリョンとソクフンのことを家族ではないと言い張る。スリョンに反省を促されたソッキョンは、涙を流して謝罪する。
ヘラパレスでの事故により病院に運ばれたユンチョルとソジン。ソジンは意識を取り戻すが、駆けつけたウンビョルのこともわからなくなっていた。検査の結果、認知症が進んでいると判明。捜査は延期され、闇金は接近禁止になる。
一方、ユンチョルは手術を受けるも脳の損傷が酷く、医師から回復の見込みはないと言われてしまう。ロナはユンチョルの容態を気にしつつも、スリョンの勧めでジュリアード音楽院に留学することを決める。
ダンテは日本の病院を脱走し、ソクフンに助けを求める。スリョンとローガンは釜山港でダンテを待ち構えるが、それに気付いたダンテは2人に見つからないよう上陸を果たす。チョ秘書もとへ向かったダンテは、前よりも強力な爆弾を用意するよう命じる。
スリョンは最悪の場合を考え、ヘラパレスを買い占めることに。そしてローガンとの婚約式を開き、ダンテをヘラパレスにおびき出す計画を立てる。
婚約式当日。ダンテは爆弾とペントハウスのマスターキーをチョ秘書から受け取り、警察に通報しようとしたチョ秘書を殺害。清掃員になりすましてヘラパレスに爆弾を持ち込み、会場の至る所に仕掛ける。
式の最中、電話でダンテに呼び出されたスリョンは、ひとりでペントハウスへ向かう。ローガンは爆弾が仕掛けられたことを館内放送で伝え、人々を避難させる。
ペントハウスでダンテと対峙したスリョンは、隠し持っていた銃でダンテの額を撃ち抜く。ダンテは事切れる直前に起爆装置のスイッチを入れ、窓から転落する。
ダンテが死ぬ直前に起爆装置のスイッチを入れ、ヘラパレスに仕掛けられた爆弾が爆発。ヘラパレスが崩落する中、スリョンは助けに来たローガンとともに脱出する。
ダンテが死んだことを知ったソジンはほくそ笑み、ウンビョルと共に海外へ逃亡する計画を進める。認知症は罪から逃れるための偽装だった。
昏睡状態だったユンチョルが奇跡的に意識を取り戻す。ソジンの認知症を疑ったユンチョルは院内の知り合いを通じてソジンの検査結果を手に入れ、別人のものだと見抜く。何も知らないウンビョルは病気の母親を守るため、必死に金を工面しようとしていた。
ユンチョルは明日留学するというロナと2人きりで会い、別れを告げる。実はユンチョルは失明しており、余命わずかと宣告されていた。だがロナには真実を告げないまま、旅立つ彼女を見送る。
ユンチョルはソジンに騙されているウンビョルに真相を告げようとするが、ソジンに見つかってしまう。ソジンを説得しようとして揉み合いになり、ふりほどかれた拍子に通路から転落するユンチョル。ユンチョルが死の間際に告げた「愛してた」という言葉は、ユニに向けられたものだった。ソジンはユンチョルを放置して逃げる。
現場に駆けつけたスリョンは、血を流して倒れているユンチョルを発見。号泣するウンビョルに、ソジンの認知症が演技で、ユンチョルを殺したのはソジンだと伝えるが、ウンビョルは信じない。
スリョンはソジンと決着をつけるため、ユニが殺された崖に呼び出す。ウンビョルを殺すと見せかけてソジンの病気が演技であることを暴き、その様子をウンビョルに見せるスリョン。
真実を知ったウンビョルは絶望し、自ら警察に通報。母親がユニを殺すところを見たと話す。やがてパトカーが到着するが、それを見たソジンは「このままじゃ悔しくて終われない」とスリョンを湖に突き落とす。
湖に落ちたスリョンの捜索が続くが、発見されないまま時間が経過する。
やがてソジンの殺人罪を問う裁判が開かれ、娘のウンビョルが証人として法廷に立つ。ソジンは若年性認知症を装い犯行を否定するが、ウンビョルは演技だと断言。ソジンが祖父とユニ、スリョンを殺すところを目撃したと証言する。
ソジンが犯行を重ねたのはすべて自分のためだと言い、ウンビョルは二度と歌わないことを誓ってネックレスで自らの首を刺す。それを見たソジンは演技を忘れ、「あなたのせいじゃない」と泣き叫ぶ。ソジンはユニとスリョンを故意に殺し、犯行後も反省せず認知症を装って犯行を否定したとして、無期懲役を宣告される。
3年後。ジュリアード音楽院を早期卒業したロナが帰国し、シムンアートセンターで凱旋公演を行うことに。同じくウィーンから帰国したソクフンと共演することも話題となり、マリやジェニ、サンアやミニョク、ソッキョンらが駆けつける。
マリはヘヨングループのソン会長の秘書として働き、シムンパレス130階のペントハウスに住んでいた。ジェニはロナを追ってイタリアに留学することを決意。ミニョクは除隊し、ギュジンと離婚したサンアと再会する。ソッキョンはアルバイトで生計を立てながら、補助講師として生徒たちに声楽を教えていた。
服役中のソジンは2泊3日の外泊を許可され、髪を短く切ってウンビョルに会いに行く。ウンビョルは教会で聖歌隊に歌を教え、ソジンが収容されている女子刑務所での慈善公演に向けて練習に励んでいた。喉頭がんを患い声を失ったソジンは、遠くからウンビョルの姿を目に収めると、近くのモーテルの屋上で自ら命を絶つ。
ロナの凱旋公演当日。ローガンは客席に座って微笑むスリョンを見つける。彼女の車に乗り、ある場所へ向かうローガン。
ソジンと決着をつけるため金浦の崖へ向かう直前、ローガンはスリョンに特殊な救命胴衣とGPSを渡していた。だが彼女はそれらを身につけず、ソジンに突き落とされるふりをして自ら湖に転落したのだった。
ユンチョルの死に際に立ち会ったスリョンは、彼から「ソジンを殺さないで」と頼まれていた。自分が復讐を始めなければ、ナ・エギョやユニ、ユンチョルは死なずにすんだかもしれないと自責の念に駆られたスリョンは、ローガンとの幸福な未来を拒み、自ら死を選んだのだった。
そしてローガンもまた、彼女の遺体を確認した数年後に亡くなっていた。病気が再発し、家族にも隠して治療せず、ロナの公演の準備を終えてからこの世を去ったのだった。
ローガンを迎えにきたスリョンは「会わせたい人たちがいる」と言い、トンネルを抜けて光の差す場所へと彼を連れて行く。
感想(ネタバレ有)
凄まじいドラマでしたが、ついに完結しました。
とにかくぶっ飛び過ぎててツッコミどころ満載なんですけど、ドキドキハラハラする仕掛けがこれでもかと用意されていて、最後まで夢中になって見ることができたドラマ。とっても面白かったです。
悪役の強烈なキャラクターがとにかくすごかった。ここまで徹底した演技は、なかなか見られないと思う。ダンテとソジン役のお2人は、お見事としか言いようがない。
ダンテの悲惨な過去が誰にも知られないまま終わったところも、個人的にはすごくよかったと思ってる。
視聴者だけに伝えて、登場人物の誰にも同情させずに悪役のまま死なせるところがいいなぁ、と。結局、彼の過去を思いやったのはユニだけで、ユニ以外の誰も、1ミリも彼の過去に興味を示そうとしなかったですもんね。
さすがにシーズン3まで来るといろいろ学習して、「もう騙されないぞ!」と思いながら見ていたので、何が起きても驚かなかったし、むしろ「あれ、生き返らないんだ?」という拍子抜けする気持ちもありましたけど…。
特にダンテは最後まで死んだことが信じられなくて、なんかどこかで生きてる気がしてしょうがなかった。遺体も見つかってないことですし。
最後はハッピーエンドであってほしかったけど、ここまでやっちゃうと普通には終われないというのもわかります。子供たちがみんな前向きに頑張ってくれているのがせめてもの救い。
韓国ドラマの「あるある」と「どんでん返し」がこれでもかと詰め込まれた、類い希なるモンスタードラマでした。堪能。
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