ネタバレ有「The Sinner」シーズン1登場人物(キャスト)・あらすじ

「The Sinner-記憶を埋める女-」

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海外ドラマ「The Sinner」シーズン1(全8話)についてまとめました。

ジェシカ・ビール主演・製作総指揮の衝撃サスペンス。平凡な町で突然青年が刺殺される事件が発生。現行犯で逮捕されたのは、夫と幼い息子を持つ一見幸せそうな女性だった。

WOWOW公式サイトより

アンソロジードラマ「The Sinner」シリーズの第1弾。第75回ゴールデングローブ賞のミニシリーズ/テレビ映画部門で作品賞と主演女優賞にノミネートされ、2018年には第2シーズンが全米放送されました。

不可解な殺人事件の動機を探るダーク・サスペンスドラマです。

重くて暗くて衝撃的な内容も含まれますが、主人公の失われた記憶が徐々に明らかになっていく過程がスリリングに描かれ、目が離せなくなります。主演のジェシカ・ビールの演技には圧倒されました。

ラストで序盤に散りばめられた数々の伏線が一気に回収されます。

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作品概要

  • 製作国:アメリカ(2017年)
  • 全米放送:2017年8月2日~9月20日
  • 原題:The Sinner
  • 原作:ペトラ・ハメスファール『記憶を埋める女』(原題:Die Sünderin)
  • 監督:アントニオ・カンポス
  • 制作総指揮:ジェシカ・ビール

あらすじ

夫メイソンと幼い息子レインと暮らすごく平凡な女性コーラは、家族でニューヨーク州郊外の湖を訪ねる。そこで、音楽をかけて恋人とじゃれ合う男性を突然果物ナイフでめった刺しにして殺害してしまう。その場で逮捕されたコーラは、自分は有罪であると認め、弁護士も要らないと主張。しかし、取り調べでは混乱した様子で、なぜ自分が突然見知らぬ男性を殺したのかは分からない、かかっていた音楽がうるさかったと答える。地元警察のベテラン、アンブローズ警部補は、コーラの動機を突き止めようと捜査を始める。やがて、コーラの失われた記憶の中に事件の真相があるとにらむアンブローズは、コーラの消えた記憶を回復させようとする。次第にコーラの衝撃的な過去が明らかになっていき……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

原作について

このドラマの原作は、ドイツの人気推理作家ペトラ・ハメスファールの『記憶を埋める女』(原題:Die Sünderin/1999年)です。

17歳で小説を書き始め、1991年にサイコスリラー小説『男たちを愛した女』(原題: Die Frau, die Männer mochte/未訳)でデビューしました。

2002年にはスイスのブルクドルフ・ミステリ賞(ドイツ語版)を受賞。
小説のほか、映画やテレビドラマの脚本家としても活躍しています。

ドイツでは「ケルンのアガサ・クリスティー」、「ライン河畔の女性版スティーヴン・キング」などと呼ばれています。

登場人物(キャスト)

タネッティ家

コーラ・タネッティ(ジェシカ・ビール)

夫と幼い息子と暮らす、ごく平凡な女性。家族で訪れた湖畔のビーチで〈ある音楽〉を耳にしたとたん、その場で恋人と戯れていた青年をめった刺しにして殺害し、逮捕される。殺害の動機については自分でもよくわかっていないが、罪を認めている。
敬虔なカトリック信者の家庭で育ち、狂信的な母に厳しい躾を受けて育った。2012年の7月3日に家を出たが、2か月後に麻薬中毒となって路上で倒れているところを発見される。その間の記憶を失っており、アンブローズと共に事件の真相につながる過去の記憶を探っていく。

2012年7月3日の夜、当時の恋人・JDと暮らすため密かに家を出ようとするが、フィービーに「一緒に連れて行って」と懇願され、JDとの待ち合わせ場所「カールズ・タップルーム」にフィービーを連れて行く。
その後、JDやマディたちと一緒に「ベヴァウィック・クラブ」へ移動し、フランキー・ベルモントと合流。そこでフィービーはフランキーと恋に落ちるが、地下室でフランキーとセックス中に心臓発作を起こし死亡する。パニックに陥ったコーラはフランキーに襲いかかり、JDに殴られて失神、頭部に大怪我を負う。
息子の将来を危惧したフランキーの父は、フィービーの遺体を森に埋め、コーラを自宅に監禁し薬物中毒にして記憶を混乱させ、路上に放置した。
裁判では過去の隠された真実が明らかになり、刑務所での勾留は免れ、精神科の施設へ移送されることになる。

メイソン・タネッティ(クリストファー・アボット)

コーラの夫。父親が経営する設備会社を継ぎ、実家の隣の家に住んでいる。母親に溺愛されて育ち、コーラと結婚した後も夕食は実家で母の手料理を食べるのが常となっている。
突然殺人犯へと豹変した妻に驚き、戸惑いを隠せない。コーラの過去を探るため、元同級生のサリヴァンから情報を聞き出し、独自に行動を起こす。
事件発生時、コーラが被害者の恋人に向かって「もう大丈夫。安心して。彼はもういない」と呟いていたことを証言している。

父親がJDに襲われた後、JDの自宅を訪れJDの遺体を発見する。その際、車で逃亡した2人の男を目撃し、のちに2人が逮捕されることとなる。コーラの罪を受け入れ、家族として生きていくことを決める。

ローナ・タネッティ(パティ・ダーヴァンビル)

メイソンの母。息子と孫を溺愛し、毎晩食事に誘う。コーラが逮捕されたことで嫌がらせを受けるようになり、引っ越すことを考える。

ロン・タネッティ(ロバート・フナロ)

メイソンの父。設備会社の社長。

警察

ハリー・アンブローズ(ビル・プルマン)

ドーチェスター警察の警部補。コーラに自分と共通するものを感じ、積極敵に捜査を進める。事件の動機を探るうちに彼女が抱える深い闇を感じ取り、コーラの失われた記憶の中に事件の鍵を握る真実が眠っていることを察知する。
別居中の妻との関係を修復しようと務める一方で、シャロンとの危ない関係を断ち切れずSMプレイを続ける弱い一面を持つ。

妻ともシャロンともうまくいかず、関係は破綻する。幼少時の環境に起因する闇を抱えているらしく、そこから抜け出せずにいることをコーラに打ち明けている。

ダン・リロイ(ドーン・ノーウッド)

アンブローズと共にコーラの事件を捜査する。当初は動機のない衝動殺人だと考えていたが、アンブローズの捜査によりコーラの過去が明らかになるにつれ事件に疑問を抱くようになる。

ケイトリン・サリヴァン(アビー・ミラー)

ドーチェスター警察の警官。メイソンの同級生。湖畔で殺人を犯したコーラを連行した。メイソンに追及されて捜査情報を漏らしてしまい、窮地に陥る。かつてメイソンに遊ばれたことを根に持っている。

アン・ファーマー(ジョアンナ・アドラー)

ニューヨーク州警察犯罪捜査局の警部。後に事件の捜査に合流する。アンブローズの助言を無視して独善的に捜査を進め、コーラに司法取引を持ちかける。

事件に関わる人々

フランキー・ベルモント(エリック・トッド)

コーラがビーチで殺した男。コーネル大学病院の医者。医学部時代、バンドを組んで音楽での成功を夢見ていた。事件発生時は恋人のリアと戯れており、バンドの曲をビーチで流していた。
コーラに襲われた瞬間、コーラを認めて抵抗を止めたそぶりを見せている。

7月3日の夜、「ベヴァウィック・クラブ」で待っていた人物。フィービーと恋に落ちる。セックス中に心臓発作を起こしたフィービーを助けようとして心臓マッサージを行うが、パニックを起こしたコーラに襲われる。JDがコーラを殴って失神させた後、父親を呼んで事後処理をさせた。父親がフィービーの遺体を森に埋め、コーラを自宅に連れ帰ったことも知っていたが、父親の指示ですぐに街を離れている。

JD・ランバート(ジェイコブ・ピッツ)

麻薬密売人。コーラが初めて付き合った男性。

7月3日の夜、家出してきたコーラを「カールズ・タップルーム」で迎え、フィービーに薬を飲ませた。その後、2人を連れて「ベヴァウィック・クラブ」へ行き、地下室でコーラに薬を与えてセックスしていた。フィービーが心臓発作を起こし、混乱したコーラが暴れたため、鈍器で頭部を殴り重傷を負わせた。
フランキーの父を手伝ってフィービーの遺体を森に埋め、以降、フランキーの父を脅していた。コーラが逮捕された後、情報が漏れることを恐れた麻薬密売仲間に殺される。

マデリン・ビーチャム(ダニエル・バージェス)

JDの元恋人。JDとの子どもを妊娠したが、捨てられた。別れた後もJDのことを忘れられず、しつこくつきまとう。

7月3日の夜、JDと一緒に「ベヴァウィック・クラブ」へ行くが、途中でJDに追い出されたため地下室の事件については何も知らない。その後、JDとの関係を断つため名前を変えている。

その他の人々

エリザベス・レイシー(イーニッド・グラハム)

コーラの母。敬虔なカトリック信者。病弱な次女・フィービーを溺愛し、コーラに冷たくあたる。フィービーの病が癒えないのはコーラの行いが悪いからだと責め続けた。コーラが家出した時も捜索願は出していない。
コーラが家出から戻った際に麻薬中毒になっていたことを許さず、コーラが覚えていない2か月間を「麻薬目当てに男たちと寝ていた」と説明し、偽りの記憶を擦り込んだ。コーラの犯行を知った後も連絡を取っていない。

コーラに最初の判決が下る直前、面会に訪れている。7月3日の夜にコーラとフィービーが家を出たきり帰ってこなかったとき、捜そうとしなかったのは、姉妹が逃げ出す計画を立てていたことを知っていたため。フランキーと恋に落ちたフィービーを「ふしだら」だと言い、2人の娘の自由な生き方を最後まで受け入れようとしなかった。

フィービー・レイシー(ナディア・アレクサンダー)

コーラの妹。生まれつき病弱で、ほぼ家と病院の中で生活している。性に対して強い興味を示し、奥手だったコーラが性に目覚めるきっかけを与えた。成長するにつれコーラに依存するようになる。

狂信的な母の支配に嫌気が差し、姉のコーラとフロリダに移住する計画を立てていたが、コーラがJDと付き合い始めたため頓挫。恋人に心を移していくコーラに焦りと嫉妬を覚えるようになる。
7月3日の夜、コーラに頼み込んで無理やり「カールズ・タップルーム」についていく。そこでJDから渡された薬を飲み、ハイになる。「ベヴァウィック・クラブ」で出会ったフランキー・ベルモントと恋に落ちるが、セックス中に心臓発作を起こし死亡する。遺体は、事件を隠蔽しようとしたフランキーの父親によって森に埋められた。

マーガレット・レイシー

コーラの叔母。舞台女優。孤独なコーラを愛し、支えようとした。コーラが家出から戻ってきたとき、一時的に引き取っている。コーラの頭部に怪我の治療痕があることに気づいていたが、見て見ぬフリをする。

ファイ・アンブローズ(キャスリン・アーブ)

アンブローズ警部補の別居中の妻。夫婦でカウンセリングを受けている。関係を修復しようと務めるアンブローズを、懐疑的ながらも受け入れようとする。

アンブローズと一緒に暮らし始めるが、やはり何も変わらないと一方的に別れを切り出し、アンブローズを家から追い出す。

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