WOWOWのオムニバスドラマ「東京二十三区女」第1話「渋谷区の女」のあらすじと感想です。
原作を読んでいたので覚悟して見たのですが…映像がめっちゃイイです!!
どのシーンも目を奪われる美しさ。渋谷の暗渠ですら芸術的。女優さんたちの美貌も引き立っていました。怖いの苦手なのに、映像に見とれて怖さを忘れてしまいました。
これはかなり楽しみなシリーズになりそう。
Contents
第1話の登場人物(キャスト)
原田璃々子(島崎遥香)
フリーライター。霊感が強く、導かれるように東京二十三区の恐怖スポットを巡っている。その理由は……?
島野仁(岡山天音)
璃々子の先輩。元民俗学講師。璃々子に同行し、東京二十三区の歴史に関するウンチクを語る。
涼子(倉科カナ)
失踪した母に会うため、渋谷の街の下に張り巡らされた暗渠に足を踏み入れる。
日向(佐野史郎)
精神科医。カスミの担当医で、カスミを愛していた。
カスミ(月船さらら)
涼子の母親。17年前、夫を殺害して逮捕された。
カスミの夫(阪田マサノブ)
涼子の継父。カスミと涼子に暴力をふるっていた。
第1話のあらすじ(ネタバレ有)
フリーライターの璃々子(島崎遥香)と元民俗学講師の島野(岡山天音)は、若者で賑わう渋谷の街を散策していた。強烈な波動を感じ取る璃々子に、島野は渋谷の街の下に無数の川が流れていることを教える。
結婚を間近に控えた涼子(倉科カナ)のもとに、「あなたの母親が会いたがっている」というメールが届く。メールの指示どおり渋谷の暗渠に侵入した涼子は、そこで日向(佐野史郎)と名乗る男と出会う。
日向は涼子の母・カスミ(月船さらら)を知る精神科医で、17年前にカスミが再婚相手を殺害して逮捕された時の担当医だった。涼子にメールを送り、この場所に呼び出したのは日向だった。
日向に問い詰められ、涼子は17年前に継父を殺したのは自分だと告白する。母・カスミは幼い涼子の罪を被って服役したのだった。しかし、涼子はカスミが出所したとき会うことを拒み、絶望したカスミはこの場所で自ら命を断ったと言う。
ずっと母を愛していた、と泣きながら謝罪する涼子。すると、死んだはずの母・カスミが涼子の前に現れる。変わり果てたカスミの姿を見て、涼子は悲鳴を上げる。暗渠の上を歩いていた璃々子は、強い思念を感じてうずくまる。
第1話の感想
30分という時間が短すぎず長すぎず、ちょうどいい長さでした。
全話通して登場する案内役の2人、島崎遥香さんと岡山天音さんのコンビもいいですね。今から最終話「品川区の女」が楽しみです。
しかし本当に映像がキレイでうっとりしました。地上波ではなかなか見られないレベル。トーンを抑えたブルーグレーの色調も好みです。
今回の舞台は渋谷区の暗渠。本来流れている川にアスファルトで蓋をして、地上から隠したものを「暗渠」と言います。「ブラタモリ」でタモリさんが好きなやつですね。
童謡「春の小川」は、作詞者の高野辰之氏が明治の終わり頃に住んでいた東京府豊多摩郡代々幡村(現在の渋谷区代々木)の周辺を流れる河骨川の情景を歌ったものとされています。
「春の小川」に歌われるようなのどかな光景が見られた河骨川も、東京オリンピックの時に暗渠に姿を変えています。
佐野史郎さんはホラーが似合いすぎますね。暗闇にボーッと立っているだけで絵になります。最後に登場した涼子のお母さんは、幽霊だったんでしょうか。
原作だと、「死にきれなくて何年も暗渠で生活している」という日向の説明があったので、生きた屍のようになっているのだと解釈したのですが。
次回は安達祐実さん主演の「江東区の女」。
楽しみです。
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